(さて、そろそろ不干渉も止めるか)
「タキオン、ライス、テイオー。」
「ん?なんだね?」
「はい、お兄様?」
「ん~?どしたの?」
「ちょっと留守番しててくれ、
『連中を迎えに行って来るから。』」
3人「ん~?迎え?」
▽
「さてと、フクキタル、
怒らないから出て来い。」
普通?のリムジンバスの仮眠室から出て来る
「あはは、なんで?」
「・・・まず。」
「っ?!」
「ごめん、わかってた、
だからといって許しを請う事はしない。」
深々と頭を下げつつ『短刀と指輪』を差し出す
「な・・・何のつもり?」
「嫌なら短刀を、
良ければ、指輪を受け取って欲しい、
それだけ辛い状況に置いていた、
だから『俺を刺してくれ』」
「駄目だろうか?」
「・・・なら。」
短刀を構える
「・・・ばかだよ、黒尾。」
「あぁ。」
「なんで?今なの?」
「・・・わからん、フクキタルと二人切りって、
中々作れないからな。」
「なにそれ、酷い理由。」
「フクキタルっ!?」
慌てて短刀を掴む
「フクキタルっ!?何を考えてるっ!?」
「・・・わたし、悪い子だから、
『怪我すれば独り占めできるって思ってた』」
掴む刃から血が滴る
「わたし、タキオンよりも前に会ってたんだよ?
でも、アナタはタキオンを最初に選んだ。」
「・・・そうだな、施設把握の最初の日に、
通路ですれ違って挨拶したな。」
「覚えててくれてたんだ?」
「そりゃぁ、『好きなウマ娘ぐらい覚えてるさ』」
「やだ。」
「ふ、フクキタル?」
「・・・女の子じゃ、だめ?」
「お前だって、『勝ちたい』だろうに。」
「そうだね、
勝ちたいよ?でも、
『タキオンには勝てない』
それに、女の子でも勝てない。」
「え?アイツ、料理全般出来ないぞ?」
「そうじゃないの、
『ちゃんと、さらけ出してるから』勝てないの。」
「・・・俺が知らないフクキタルがまだ居ると?」
「ぅん、結構隠し事だらけな女の子なんだよ?」
「それぐらいどうってことない、
俺だってまだまだ隠し事はあるさ。」
「へ~、『わたし、だけに教えてくれるの?』」
「ぉ、おぃ?」
押し倒される
「知ってるよ?『男と女のこの先も』」
「・・・今じゃない。」
「なんで?」
「ちょっと野暮用でな、
『活』を入れなきゃいけない連中を迎えに行くんだ、
一緒に来てくれるか?」
「はぁ、『このにぶちん』」
「ばっ?!馬鹿野郎!!触んじゃねぇっ!?」
「ど~して?なんで?いいじゃん!
『好き同士なんだよ?』」
「・・・お前が、お前達が学生で、俺はトレーナーだからだ。」
「この石頭!!」
「あのなぁっ!!俺だって結ばれるならそうしたい、
だけど、『ウマ娘に手を出す』
つまり、『ウマ娘を辞めさせることになる』
それだけは避けたいんだ。」
「知ってる、『戸籍もウマ娘から、人間扱いになるもんね』」
「卒業後だ、それは守ってくれ、
こればっかりは、3人にも約束している。」
「ちぇっ、勢いと・・・あれ?なんで?震える。」
「知ってるとか嘘だろ?」
「ち・・・ちがわない。」
「今はキスまでで、我慢してくれ。」
「ぷぁ・・・タキオン達、こんな気持ち良い事してたんだね?」
「泣くなよ、これからは4人で行こう、
『これからの先に』」
「先ずはデートね?次のお休み何時にしようかな~。」
「・・・そう言えば、3人とデートしてないな。」
「えぇっ!?デート行って無いのっ!?
あれだけイチャイチャしてるのにっ?!」
「『ウマ娘』は、良い意味でも悪い意味でも
『耳と尻尾』が目立つから、迂闊に出歩けないからな、
遊園地も映画館も娯楽施設も
『ひとたび現れれば、サイン・握手会場』になるからな。」
「・・・確かに、むむむ・・・そうだ!!
『占ってあげるよ!何処ならデート出来るか調べてあげる』」
「それは頼もしいな、
さ、時間が押してる、
行くぞ?ついて来いよ?フクキタル?」
「・・・あれ?指輪、どこいった?」
「え゛っ!?勘弁しろよ?!
ちゃんと、給料で買ってるんだからな!!」
「えへへ~、じょうだん///ちゃんともってるよ///」
「・・・ったく、フクキタル、
卒業後はマジで覚悟しとけよ?」
「・・・お、お手柔らかにお願いします///」
▽
「スズカ、俺がいけないんだ。」
イエ、ワタシデス
「・・・トレーナーさん、帰して下さい、
私、ここに居たくありません。」
「テイオー、テイオー、テイオー。」
「ゴルシ、どうにか出来ねぇのか?」
「そうよ、いつものアンタなら、
どうにかして空気変えてくれるでしょ?」
「・・・すまん、今日はお手上げだ。」
「お待たせ、ゴルシ、
取り敢えず乗せてくれ。」
「黒尾、なんとかできるのか?」
「・・・フクキタル、ゴルシを頼む。」
「ゴールドシップ?
こっち来て?」
「ん?フクキタル?なんか雰囲気・・・おま。」
「えへへ~・・・『指輪は貰ったけど』
『こっちの私はまだ解禁してないの』ジュルリ」
がしっ
「は、離してくれますか?」
「い・や。」
「く、黒尾?た、たすけ「いっただきま~す☆」キャン!?」
▽
(少し仮眠室が甘い熱気で充満するけどいいか)
「沖野トレーナ、
だから言ったじゃないですか、
『踏み込んで支えないと潰れると』」
「・・・しかし、俺達はトレーナー「だからなんですか?」おい!」
「『トレセン学園』なんて言ってますけど、
実質女子中高校一貫校と変わらないんですよ?
『男性』がトレーナーと、用務員程度しかいない空間に、
支えを求めるのは必然です。」
「っ、それは。」
「・・・せっかくタキオンが走っているのに
『サイレンススズカ』がいないんじゃ詰まらない、
『スペシャルウィーク』がいないんじゃ、誰が総大将になるんだ?
『メジロマックイーン』が居るから
トウカイテイオーは諦めないんじゃなかったのか?
楽しいから『ゴールドシップ』が居るんじゃないのか?
目指す先は違えど『ウォッカ、ダイワスカーレット』は
共に励まし合い、進もうともがいているのに、
『貴方は何時までくすぶっているんですか?』
『ウマ娘に命かける気合を見せて下さいよ』
沖野トレーナー、次も『負けません』
7月17日、函館スプリントステークスに出て貰います、
これは『理事長権限で強制です』それまでに
調整を済ませて『全力』で来てください。」
「それは・・・。」
「それが達成されなければ
『チーム・スピカ』は解散し、他のチームに分配すると。」
「ま、その前に
『トウカイテイオーからお説教ですね』」
▽
旅館・ホール
「先ず、スズカちゃん!!」
「なに?チームを抜けたテイオーさん?」
ばち~ん
「『勝利に貪欲になれ』
ウマ娘に一番必要な事でしょ?
『勝てばトレーナーさんに褒めて貰えるんだよ?』
なにしてんのさ?
誰にも『先頭は譲らないのがサイレンススズカ』なんでしょ?
でも、今のスズカならボクでも余裕だね、
こんなの『サイレンススズカ』じゃないから。」
「・・・テイオー。」
「つぎ!!スぺちゃん!!」
「なんですか。」
「『二人のおかあちゃんに顔向けできるの?』」
「っ!?」
「スぺちゃん日本一のウマ娘になりたいんだよね?
それ、ボクが貰うからね?
こんな『スペシャルウィーク』なら、
10馬身後からでもボクが抜き返して勝っちゃうから!!」
「テイオー、さん。」
「ウォッカと、ダイワスカーレットは
今までお疲れ様、
『二人はお似合いのカップルだね?』」
「ばっ///」
「ちょっ///コイツとなんて、な、なんでもないんだから///」
「じゃぁ、その手はなにかな~?
しっかり恋人繋ぎしちゃってるし、ぷぷ~ww」
二人「っ?!こっ!?これわぁっ!?」
「マックイーン。」
「あぁ、テイオー、どちらに行ってたのですか?
スピカにもど「戻らないよ?」え?」
「ライバルなんでしょ?」
「え?」
「それに、ボクは黒尾さんの婚約者だもん、
『諦めきれないなら』」
ボクを奪って見せてよマックイーン?
ボクが大好きなマックイーンは、こんなんじゃないでしょ?
「ぁあぁああっ!!
テイオー!!トウカイテイオー!!
こんなわたくしに、
まだ、そう言ってくれるのですかっ!?」
「勿論、それに、
『クラスで浮いてたボクが頼って
支えられたのは、チーム・スピカなんだよ?』」
「テイオー・・・。」
「それに。」
「それに?」
ボクをどんな風に奪ってくれるのか想像するだけで
『気持ちよくなれるんだ』
待ってるよ?『メジロマックイーン』
▽
10人部屋が良いとか言い出したので
旅館の人に『職人魂を発揮して貰った』お疲れ様です。
「テイオー、お疲れ様。」
「ぅん、結構、しんどいよ。」
「お疲れ様、テイオー、ほら?お姉さんが包んであげる。」
「ぅん・・・ボク、言ったこと、あってるのかな?」
「テイオーさん、大丈夫です、
チーム・スピカは、ホントは強い、
そうでなくては『今のトウカイテイオー』さんはいません。」
「だよ、ね?」
「ただ、マックイーンにNTR希望待ちとは驚いたぞ?」
「え?そうしたら、またボクを『奪ってくれるんでしょ?』」
「あははは、黒尾君、これは一本とられたね。」
「あぁ、降参だ、
覚悟しろよ?トウカイテイオー、
『何度でも奪ってやるからな?』」
「ぁ///ふぅ///き、きもちぃ~///」
(まさか、こんな性格になるなんて思うまいよ、
責任を取らねばテイオーファンに殺される・・・)
リムジンバスの仮眠室
「ぷぁ、ごちそーさまです。」
ぉ、ォウ、そう、デスカ
「ゴルシちゃん、痩せたね、辛かった?」
「あぁ、時間が経つたびに、
壊れて行くのを見るのは懲り懲りだよ。」
「じゃぁ、ラウンド2行こうか?」
え?
「え?じゃないよ?
一回で満足する訳ないでしょ?」
「ちょ、こ、こしが。」
「えへへへ///しおれゴルシちゃん大好き~///」
ァ~///
「ふがっ・・・あれ?いま何時だ?」
ルナちゃんはタキオン印の睡眠薬で夕方まで爆睡してました