ウマ娘ストーリー・ブラックテイル   作:扶桑畝傍

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真夏の幻

旅館から少し離れた場所

 

「黒尾君、ここは?」

「あぁ、秘密の練習場。」

全員「え?なにこれ?」

 

確かにここに競馬場があったのだろう

しかし、建造物は最早崩れ去る寸前

コース柵も撤去されている

 

「しかし、誰だね?芝を整備している人が居るのかね?」

「まぁ、『知り合い』にいるんだよ。」

「黒尾トレーナー、

 チーム・スピカをすく「は?何言ってんですか?」おいっ!!」

「沖野トレーナー、

 繰り返し言いますが、俺は貴方が嫌いなんですよ、

 でもね?『ライバルがいて初めて輝けるのがウマ娘』

 ただ、それだけですよ。」

 

「で?私だけ尻尾で捕まっているのだが?」

「タキオンはダメだ、日が空いてない。」

「むぅ、それはそうだが、『レース』となるとねぇ。」

(全く、それに今回はスペシャルゲストを呼んでるからな)

 

1、 トウカイテイオー

2、 メジロマックイーン

3、 ハルウララ

4、 ライスシャワー

5、 マチカネフクキタル

6、 ゴールドシップ

7、 サイレンススズカ

8、 スペシャルウィーク

9、 ウォッカ

10、ダイワスカーレット

11、シンボリルドルフ

12、ミホノブルボン

13、_______

 

全員「え?誰?このウマ娘?」

「気にするな、単なる気まぐれだ。」

全員「いや、怖いし。」

〈お~い聞こえてるか~?〉

「はいは~い!黒尾トレーナー!!」

〈スタートは、雷管ピストルしか出来ないから、

 普段とは違うからな~〉拡声器で結構声を張り上げている

「は~い♪」

「キミがトウカイテイオーか。」

「あ、名無しさん、どうしたの?」

「・・・頑張れよ、これからも苦しい事が続く、

 それでも、走る事だけは辞めないでくれ。」

「え?」

「さぁ、『久しぶりの全力だ』まさか、

 『私に勝てないと?』」

「へ、へぇ~随分余裕じゃん、

 見てなよ?新生トウカイテイオーの走りを!!」

「はは、期待しているよ。」

(あれ?なんで寂しい顔するの?

 黒尾トレーナーと同じ、寂しい顔)

 

 

「なぁ、黒尾君、彼女は一体何者だ?」

「『まだ、存在しないウマ娘』だ、

 誰よりも早く、強く、

 そして、シンボリルドルフを超えるウマ娘だ。」

「ば、バカも休み休み言い給え、

 そんなウマ娘、誰も知らない訳が・・・。」

「わかったか?」

「まさか、『向こうから?』」

「さぁ?『今回だけの参加だ』

 最強の名前を持つが故にウマ娘になれないウマ娘だ。」

芝3000 右回り アップダウンなし バ場 良

 

スタート

 

先頭はトウカイテイオー

 

そのまま続行で各馬順どおりに繋がっていく

 

あのウマ娘はあえての最後尾を選んだ

 

(ヤバい、久し振りの全速力だけど、

 後ろにヤバいのが居る!!)

(なんなのですの?

 名前は教えて貰えないし、

 私達ウマ娘を舐めた様な態度なのに、

 このプレッシャー・・・一体、あのウマ娘は)

(へぇ、聞いてはいたけど、

 コレは敵わない・・・どれだけ張り付けるか

 試して見てもいいかも、

 招き猫降ろしてホント良かったよ)

(久し振りのターフ、気持ちい

 スぺちゃん、ごめんね?一緒に走ろうって言って

 約束破ったのは私だったね・・・でも!!)

 

3コーナー突入

先頭は以前トウカイテイオー

 

並んでサイレンススズカ、スペシャルウィーク

後ろにライスシャワー、ハルウララ、

シンボリルドルフ、メジロマックイーンが並ぶ

ダイワスカーレット、ウォッカも並んで後ろに居る

ゴールドシップ、ミホノブルボンが外にせり出して来る

 

(なっ!?)

 

4コーナー立ち上がりで

あのウマ娘が一気に追い上げて来た

 

全員(冗談じゃないっ!?)

 

誰もその加速力、最高速、スタミナ配分、強力な末脚に

 

勝てる要素がなかった

 

ゴール

 

一着が名無しのウマ娘

二着、トウカイテイオー

三着、ライスシャワー

4、 シンボリルドルフ

5、 ミホノブルボン

6、 マチカネフクキタル

7、 メジロマックイーン

8、同着 ダイワスカーレット、ウォッカ

10、スペシャルウィーク

11 サイレンススズカ

12、ハルウララ

13、ゴールドシップ

 

名無しのウマ娘は8馬身差

 

それ以外は、ほぼ鼻差でゴールしていた

 

「よ、どうだった?」

「あぁ、ありがとう『何年か振りに全力を出せたよ』」

「そうか。」

「な~に、『何時か、また会えるさ』

 その時まで、待って居てくれよな?

 ライバルがいないのは寂しいからな。」

「あぁ、やって見るさ。」

「あの、キミの名前は、『〇〇〇〇〇〇〇〇〇』なのか?」

「・・・キミがアグネスタキオンか、

 君は待って居てくれないのかね?」

「・・・すまん。」

「残念だ、『また、何時か会おう』」

 

『馬名を受け継いだウマ娘達』

『何時か会えるその時を楽しみにしているよ』

 

「あれ?黒尾トレーナー?

 さっきの『名無しのウマ娘』さんは?」

「・・・あぁ、『帰ったよ』」

「て、テイオー?

 アナタ見てなかったのですか?」

「アレ?なんでみんな『震えてるの?』」

全員「だって、見ている目の前で消えたんだよっ!?」

「まっさか~、『ウマ娘の幽霊』なんて・・・え?

 黒尾トレーナー?

 いないよね?幽霊なんて・・・ねぇ?黒尾?」

「・・・あぁ、『本物の幽霊ぐらい普通にいるだろ?』」

「絶対おかしい事言ってるよねそれぇっ!?」

全員「幽霊~っ!?」

 

(あはは、

 脚が大丈夫なら、本気で対戦してみたいね、

 『ディープインパクト』

 出来るなら、私の脚が壊れる前に来て欲しいのだがね)

 




馬主さんよ!!早く許可を出してくれーっ!!

でも、幽霊なら出て良いよね!!ねっ!!
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