誰が呼んだか『ファン感謝祭』が始まった
「さ、小遣い稼ぎするぞ。」
「いや、黒尾君?潔すぎやしないかい?」
「いや、ホントの事だし、
『売上は、引退ウマ娘の活動資金と、
『一部はチーム資金』に還元される』」
「よし、稼ごう。」
「はやっ?!」
「あ、あの、お兄様?この格好は・・・。」
「あぁ、『みんな似合ってるぞ?メイド服』」
そう、わかるだろう!!
いや、解る筈だ!!
「はい、ライスシャワー、
コレが『セリフ』な?」
「い、いらっしゃいませ、
『おにいちゃん?おねえちゃん?
ゆっくりしていってね?』」ハズカシィ///
「え?え?私も言うんですか?」
「あぁ、ハルウララは、コレね。」
「なに?お兄ちゃん、お姉ちゃん?
飲むなら早く決めてよね?
冷めちゃったら・・・美味しく無いんだからね///」
(うん、心頭滅却・・・いや、『演じよう』
私は役者、私は役者・・・)
「ほれ、テイオーはこれな~。」
「お兄ちゃん!お姉ちゃん!!
美味しいコーヒーと紅茶があるよ!!
ボクのオススメはねぇ~・・・当ててみてね?」
(あれ?なんか物足りない感じがする・・・)
「あぁ、そうそう。」
「な、なんだね?」
「タキオンはこれね?」
「えぇっ!?」
「あ、兄上、姉上、
きょ、今日は美味しいコーヒーと、
紅茶が出来たのだ、
の、飲んでくれると・・・あの、嬉しいな///」
(はぁあああっ!?恥ずかしい~っ!?)
▽
(よかった、私は占いの店舗持ってて)
「むむむ・・・凶です!!」
「そ、そんなぁ~。」
「救いは無いんですかぁ~?」
「む~・・・逃げです!!
しかも、大逃げ!!爆逃げです!!」
(ま、ホントは相方を大事にね、だけど)
▽
「キタちゃん!!早く早く!!」
「ダイヤちゃん!?ど、どうしたの今日は!?」
(普段なら私が引っ張るのに)
「だって
『マックイーンさんが
屋台でお好み焼きを焼いてるんだよ!!』」
(ぁ~・・・それ、誰情報?)
「わっ、わかったから少し落ち着いてぇ~っ!?」
▽
「あら、貴女達は。」
「はい!!『サトノダイヤモンド』です!!」
「あ、『キタサンブラック』です。」
「ふふっ、メジロマックイーンですわ、
お好み焼き、買っていきますの?」
「はい!!ふたつ下さい!!」
「えぇ、よろしくってよ!!」
▽
(ダイヤちゃん、元気だな~、
はぁ、テイオーさん、
最近地方ばっかり出てるから
応援に行けないよ~・・・会いたいな~)
「え?」
「キタちゃん?どうしたの?」
「きこえる・・・テイオーさんの声だ!!」
「わっっ?!ちょっ!?キタちゃん危ないよっ!?」
(はやっ!?
何処で覚えたのそのすり抜けスキルっ!?)
▽
「3番テーブル様コーヒーセット二つで~す。」
「あいよ。」
「5番は紅茶セット二つと、コーヒーセット一つだ。」
「おうさ、はい、3番様コーヒーセット二つ。」
「はいは~い!いまお持ちしま~す!」
「5番様、紅茶2、コーヒー1準備完了。」
「うむ、任せろ。」
「8番テーブル、
『スペシャルメニュー』2、入りました。」
「ぬぉ!?ライスシャワー!!大皿足りるか!?」
「お兄様っ!!あと『4セット』で、
『スペシャルメニュー』はお終いです!!」
▽
「す、すごい。」
「わ~・・・すっごい繁盛してる。」
「ん?あの二人は・・・『キタサトコンビか』
テイオー!!1番テーブルに
『キタサンブラック』と『サトノダイヤモンド』をご案内~。」
「えぇっ!?二人とも来てるのっ!!」
「テイオーさん!!」
「キタちゃん?久し振り~!ごめんね~?
最近地方ばっかりで。」
「いえいえ!!
今度の、中京と、『天皇賞』は絶対見に行きます!!」
「私も一緒に行きます!!」
「ほんと?ボク頑張るからね!
そうだ、二人には、『スペシャルメニュー』が
オススメだよ♪」
「え?スペシャルメニュー?」
「おぉ~っ!!」
「あれ?」
「ぁ~・・・。」
「二人共どうしたの?」
気まずそうにコーヒーセットを指さす
「テイオー!!俺からのおごりだ、
『二人にスペシャルメニュー』を出してやれ。」
「え?いいの?」
「構わん!!もう充分に稼げているからな!!
ふたりとも!
テイオーと一緒に食べててくれ!!」
二人「え?いいんですかっ!?」
「って、なんでボクまで?」
「お前はもう休め、小走りとは言え
『走りっぱなしだ、次戦が控えてるからな』」
「もぅ、わかった、わかった、
テイオー、お休みしまーす。」
▽
「テイオーさん。」
「はいはい?」
「怪我の方は大丈夫なんですよね?」
「勿論!出て来たレースも
『全戦全勝』『無敗の三冠も頑張るからね!!』」
「むぅ、それはマックイーンさんです!!」
「あははは、そうだ、マックイーンはどこに居たかな?」
「ゴールドシップさんと、お好み焼きを焼いてました。」
「はい!マックイーンさんが作ってくれた
お好み焼きは美味しかったです!!」フンス!!
「へ~、意外と料理出来るんだね、メモメモ。」
「あれ?テイオーさんって、
『メモ帳なんて持ってましたっけ?』」
「え?ぁ、あぁ、コレは・・・
『マックイーン対策帳』なんだ!
気になった所とか、弱点を探ってるよ~?」
「マックイーンさんに弱点なんてありませんよ!!」
「でも、短距離はほとんど出ないじゃん!!」
「キタちゃん?
マックイーンさんは、
中距離、長距離向きなんだよ?
テイオーさんは短距離、中距離向きでしょ?
それならスタミナ配分に余裕がある
マックイーンさんが有利でしょ!!」
「そうだけど、
『天皇賞(秋)』は、芝2000の中距離、
当然!!テイオーさんのホームグラウンド!!
断然!!テイオーさんの方が有利だよ!!」
「あ、あはは、二人の方が詳しい・・・。」
(この二人が、
テイオー達すら上回るウマ娘とは
誰も思うまい・・・まぁ、
それまで俺が居れるかはわからないが)
「テイオーさんっ!!」
「マックイーンさんっ!!」
「ちょ、ちょっと二人とも、落ち着いて~!?
『黒尾さん!!』笑ってないで助けてよ~。」
二人「え?く、黒尾、さん?」
「あれ?黒尾さん?
これって公表して良かったんだよね?」
ダーッシュ
「あ゛っ!?逃げたっ!!」
「ネェ?キタちゃん。」
「奇遇ダネ、ダイヤちゃん。」
二人「コレハ『お話』シナイトイケマセンネ?」
「ぅ、ぅわ~、二人がめちゃめちゃ怖い顔してる。」
二人「逃がすかぁああっ!!」
ギャ~ッ!?