「お兄様!」
「黒尾さん!」
「おう、二人とも、いいのか?」
二人「はい!」
さて、何割で走るかね
▽
絶賛渋滞にドハマり中
「だから言ったろ?
この時間は混んで動かないって。」
「うひぇ~、見える範囲ぎっちぎち。」
「あぅ~・・・。」
(ライスが危ないな)
「しゃぁない、一旦降りるぞ。」
「え?どうやって?」
「ちょっと、黙っててな?」
道交法はちゃんと守りましょうね?
(路肩で出口に入るぐらいは甘くして欲しい)
ETCがピコっと鳴いて高速を降りた
「さてと、ここか、んじゃあっちがいいな。」
信号は流石に守り、ファミレスに滑り込む
「小腹空いたろ?一旦休憩、休憩。」
あ、ハルウララが気づいた
席を予約し、待合座席で待つ
暫くして
「た、助かりました、お兄様。」
「間に合ったなのなら何より。」
「ごめんね?ウララも気づくの遅れて。」
「3名様の御客様、3番の御座席へどうぞ。」
3人「は~い。」
軽食(ウマ娘にとって)とドリンクセットで二人分と、
俺はフリードリンクと、軽食(人間にとって)の
サンドイッチを注文する
ねぇ?あれライスシャワーじゃない?
その隣は、あぁっ!!ハルウララじゃん!!
(やっぱり目立つな~)
コーヒーを嗜みつつサンドイッチを放り込む
「あの!ライスシャワーさんですよね!!」
おい、オフなんだから声掛けんな
「ひゃぃ!?」
「『お兄さん?今日はオフなんだ、
そう言うのは止めてくれますかね?』」
「え?ちょ
『ちょっとぐらいが原因で
騒動にしたのは誰でしたかね?』
き、キミは誰なんだね!!」
「おや、知らないとは。」
「あ~ぁ、黒尾さん怒っちゃった。」
「お兄様?」
「家の娘にお手付きする輩に
『遠慮なんていらないですよね?』」
顔面をガッチリつかんで持ち上げる
「あががががっ!?」
「店員さん、近くに交番はありますか?」
「そ~ですね、はい、
いま、てんちょ~がお電話してますね~。」
「お、そうすると前にもコイツは?」
「再三注意してるんですけどね~、
『あ、お巡りさんどうも~』」
「えっと、通報を・・・あぁ、キミか、
次はちゃんと逮捕するよって言ったのに、
またやったんだね?」
「おごごごっ!?」
「お兄さん、流石に離してあげ・・・うわ、黒尾じゃん。」
「ん?なんだ、お前か、
久し振り、マジで警官なってたんだな。」
「久し振り、お兄さんも相手が悪かったね、
コイツ『体術は大抵出来るからやめときな?』」
お客様達「おぉ~!」
「って、なんですげぇって顔されんだ?」
「それがお兄様の魅力だからです!!」ふんす!!
きゃぁ~!!ライスちゃんの生ふんす!!可愛い~っ!!
「てか、これだけ頑丈かつ、
強く無いと『ウマ娘の相手は務まりませんからね』」
ハルウララちゃんの言う通り!!
「って事で・・・離してやれよ、
コイツ気絶してるぞ?」
「けっ、根性ねぇな。」
▽
騒ぎになったお詫びとして
サインと集合写真をみんなのスマホに共有した
「またいらしてくらはい~。」
二人「はい!また来ます!」
(あのふわふわ喋りの『ウマ娘のバイトの娘』
どっかで見たような無いような・・・)
(こちらミ~ク、葵さ~ん今日はボーナスと
早上がりですよ~)
〈え?なんでミークちゃん早上がりなの?〉
(実はですね~・・・)
面倒くさい二人にバレたのは後日になって気づく
▽
「あ、あの。」
「なんだ?ライス?」
「どうしても、『この道?』」
「あぁ、『この道』
高速は事故渋滞で動かないし、
バイパスも動かないから、ここ。」
「ライス、行きましょう。」
「ウララ、手、繋いで?」
「はい。」
後ろの座席に逃げたライスは、
ハルウララと手を繋ぎ、
サイドにある取ってを強く握っている
「んじゃ、いくよ~。」
二人「ひ~やぁ~っ!?」
▽
とある牧場
二人「あ、あれ?思ったより平気になった?」
「慣れたんじゃね?」
二人「慣れて良い事?」
「多分。」
「相変わらず飛ばして来るな、黒尾。」
「お、実家継いだってホントだったんだな?__。」
「あぁ、元々獣医志望だったしな。」
「なんでガリ勉野郎が俺達のチームに居たんだか。」
「うっせ、
親父から馬鹿にされて不貞腐れてたんだ。」
「そっか、親父さん。」
「あぁ、一昨年に死んだよ、
『悪かったな』ってさ、んで?
この2人が『牛の乳しぼり』やりたいって子か?
ウマ娘なのに?」
「もぅ、そう言う偏見は良く無いよ
おに・・・おじさん!!」
「おい、ハルウララちゃん?
『お兄さんだ!まだ28だ!!』」
「いえ、それはおじさんの特徴です、
『柔らかそうなお腹は間違いありません』」
ぐはぁっ?!
「はいはい、胴長ぐらいはあるんだろ?」
「そりゃぁ、体験教室やってっからなサイズはあるよ、
家の家内だ、2人はそっちで着替えてくれ。」
「家内の__です、
こんなお腹ですいませんね?」
二人「わぁ、大きい。」
「え?いや、コレは聞いてねぇぞ?
__?__と結婚してたのか!?」
「そうよ?アンタが事故の後ね、
コイツが暴漢からアタシを守ってくれてね、
そこからさ。」
「おい、そうやって大っぴらに言うなよ恥ずかしいだろ?」
「あ、あの。」
「なんだい?ライスシャワーちゃん?」
「さわってみても?」
「いいよ?ハルウララちゃんもどうだい?」
「はい!」
さわさわ
「わっ!?な、なんかびくってした!?」
「これが・・・赤ちゃんの。」
「そうよ~、来月予定日なのよ、
何時か二人も『良い旦那が居れば』」
「おい、時間が無いんだから早くしてくれ、
帰りの渋滞に捕まるのは勘弁なんだ。」
「はいはい、アンタは変わんないね、
渋滞嫌いに、峠道大好き、
遠征で抗争は序の口、現地妻を増やして帰ってく、
このサイテー野郎。」
「アレは向こうから勝手に言って来ただけだ、
俺が過去で許したのは『一人だけだ』」
「あははは、そうだったね、
今度の命日は無理そうだから、次の月に行くよ。」
「あぁ、ありがとうな。」
▽
着替え中
「あの、一人だけって?」
「ぁ~・・・いたんだよ、
一人だけね、その子は
『アイツに対抗できるただ一人の女の子だった』」
二人「その子って、人間ですよね?」
「アイツの評価が良く分かった気がするよ。」
「お名前は?」
「ダメだ、アイツが言わない限り
アタシ達チームの約束だ、
こうして二人を連れてる事自体、
アタシ等にとって『奇跡に近いのさ』」
二人「奇跡?」
「・・・事故、そこでその子と死別してるからね、
これ以上は言えないし、
二人も内緒にしててくれよ?
じゃないとチーム奴らに怒られちまうからね?」
二人「は~い。」
▽
牛の乳搾り中・・・
「きゃっ!?ウララちゃんこっちに飛ばさないで!!」
「ライスもこぼしてるじゃん!!」
「お前ら・・・。」
仕方なく見本を見せる
二人「うわ、手慣れてる。」
「悪いか?昔、よく手伝いに来てただけだ。」
「あっという間に。」
「満タンだ。」
「ほれ、『搾り立て』飲むだろ?」
二人「いいのっ!?」
コップ二つに注いで
「・・・ふぁ~。」
「あったか~い。」
▽
その後、厩舎で産気づいた牛がいて、
4人して大慌て
ま、俺が一括して素早く準備
3時間ねばって産まれた子牛をみて
二人共泣いて喜んでいた
はぁ、渋滞嫌なのに
▽
3人「づっがれだ~・・・。」
「あはは、ご苦労様、楽しめたかい?」
「はい、まさか搾乳体験と牛さんの出産に立ち会うなんて
貴重な経験でした。」
「そうだね~、名前を
『ウララ』にされかけた時は流石に止めたけど。」
奥さんが旦那さんを地面に埋める叩きつけで阻止しました
「おやおや、黒尾・・・二人共、もう部屋に戻りなさい。」
し~
(黒尾さん、疲れてたんですね)
(そりゃぁ、私達のデートもこなしつつ
長時間の車の運転、そりゃぁ疲れるよ)
(それじゃぁ、タキオンさん、
お兄様をよろしく)
(よろしくね?)
(あぁ、任せろ)
ふふっ、この寝顔は私だけの特権だ
すぴ~