ウマ娘ストーリー・ブラックテイル   作:扶桑畝傍

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ダブルデート?

「お兄様!」

「黒尾さん!」

 

「おう、二人とも、いいのか?」

二人「はい!」

 

さて、何割で走るかね

 

絶賛渋滞にドハマり中

「だから言ったろ?

 この時間は混んで動かないって。」

「うひぇ~、見える範囲ぎっちぎち。」

「あぅ~・・・。」

(ライスが危ないな)

「しゃぁない、一旦降りるぞ。」

「え?どうやって?」

「ちょっと、黙っててな?」

 

道交法はちゃんと守りましょうね?

 

(路肩で出口に入るぐらいは甘くして欲しい)

 

ETCがピコっと鳴いて高速を降りた

「さてと、ここか、んじゃあっちがいいな。」

信号は流石に守り、ファミレスに滑り込む

「小腹空いたろ?一旦休憩、休憩。」

 

あ、ハルウララが気づいた

 

席を予約し、待合座席で待つ

 

暫くして

「た、助かりました、お兄様。」

「間に合ったなのなら何より。」

「ごめんね?ウララも気づくの遅れて。」

「3名様の御客様、3番の御座席へどうぞ。」

3人「は~い。」

 

軽食(ウマ娘にとって)とドリンクセットで二人分と、

俺はフリードリンクと、軽食(人間にとって)の

サンドイッチを注文する

 

ねぇ?あれライスシャワーじゃない?

その隣は、あぁっ!!ハルウララじゃん!!

 

(やっぱり目立つな~)

コーヒーを嗜みつつサンドイッチを放り込む

「あの!ライスシャワーさんですよね!!」

おい、オフなんだから声掛けんな

「ひゃぃ!?」

「『お兄さん?今日はオフなんだ、

  そう言うのは止めてくれますかね?』」

「え?ちょ

 『ちょっとぐらいが原因で

  騒動にしたのは誰でしたかね?』

 き、キミは誰なんだね!!」

「おや、知らないとは。」

「あ~ぁ、黒尾さん怒っちゃった。」

「お兄様?」

「家の娘にお手付きする輩に

 『遠慮なんていらないですよね?』」

顔面をガッチリつかんで持ち上げる

「あががががっ!?」

「店員さん、近くに交番はありますか?」

「そ~ですね、はい、

 いま、てんちょ~がお電話してますね~。」

「お、そうすると前にもコイツは?」

「再三注意してるんですけどね~、

 『あ、お巡りさんどうも~』」

「えっと、通報を・・・あぁ、キミか、

 次はちゃんと逮捕するよって言ったのに、

 またやったんだね?」

「おごごごっ!?」

「お兄さん、流石に離してあげ・・・うわ、黒尾じゃん。」

「ん?なんだ、お前か、

 久し振り、マジで警官なってたんだな。」

「久し振り、お兄さんも相手が悪かったね、

 コイツ『体術は大抵出来るからやめときな?』」

 

お客様達「おぉ~!」

「って、なんですげぇって顔されんだ?」

「それがお兄様の魅力だからです!!」ふんす!!

きゃぁ~!!ライスちゃんの生ふんす!!可愛い~っ!!

「てか、これだけ頑丈かつ、

 強く無いと『ウマ娘の相手は務まりませんからね』」

ハルウララちゃんの言う通り!!

 

「って事で・・・離してやれよ、

 コイツ気絶してるぞ?」

「けっ、根性ねぇな。」

 

騒ぎになったお詫びとして

サインと集合写真をみんなのスマホに共有した

「またいらしてくらはい~。」

二人「はい!また来ます!」

(あのふわふわ喋りの『ウマ娘のバイトの娘』

 どっかで見たような無いような・・・)

 

(こちらミ~ク、葵さ~ん今日はボーナスと

 早上がりですよ~)

〈え?なんでミークちゃん早上がりなの?〉

(実はですね~・・・)

 

面倒くさい二人にバレたのは後日になって気づく

「あ、あの。」

「なんだ?ライス?」

「どうしても、『この道?』」

「あぁ、『この道』

 高速は事故渋滞で動かないし、

 バイパスも動かないから、ここ。」

「ライス、行きましょう。」

「ウララ、手、繋いで?」

「はい。」

後ろの座席に逃げたライスは、

ハルウララと手を繋ぎ、

サイドにある取ってを強く握っている

「んじゃ、いくよ~。」

二人「ひ~やぁ~っ!?」

とある牧場

二人「あ、あれ?思ったより平気になった?」

「慣れたんじゃね?」

二人「慣れて良い事?」

「多分。」

 

「相変わらず飛ばして来るな、黒尾。」

「お、実家継いだってホントだったんだな?__。」

「あぁ、元々獣医志望だったしな。」

「なんでガリ勉野郎が俺達のチームに居たんだか。」

「うっせ、

 親父から馬鹿にされて不貞腐れてたんだ。」

「そっか、親父さん。」

「あぁ、一昨年に死んだよ、

 『悪かったな』ってさ、んで?

 この2人が『牛の乳しぼり』やりたいって子か?

 ウマ娘なのに?」

「もぅ、そう言う偏見は良く無いよ

 おに・・・おじさん!!」

「おい、ハルウララちゃん?

 『お兄さんだ!まだ28だ!!』」

「いえ、それはおじさんの特徴です、

 『柔らかそうなお腹は間違いありません』」

ぐはぁっ?!

「はいはい、胴長ぐらいはあるんだろ?」

「そりゃぁ、体験教室やってっからなサイズはあるよ、

 家の家内だ、2人はそっちで着替えてくれ。」

「家内の__です、

 こんなお腹ですいませんね?」

二人「わぁ、大きい。」

「え?いや、コレは聞いてねぇぞ?

 __?__と結婚してたのか!?」

「そうよ?アンタが事故の後ね、

 コイツが暴漢からアタシを守ってくれてね、

 そこからさ。」

「おい、そうやって大っぴらに言うなよ恥ずかしいだろ?」

「あ、あの。」

「なんだい?ライスシャワーちゃん?」

「さわってみても?」

「いいよ?ハルウララちゃんもどうだい?」

「はい!」

さわさわ

「わっ!?な、なんかびくってした!?」

「これが・・・赤ちゃんの。」

「そうよ~、来月予定日なのよ、

 何時か二人も『良い旦那が居れば』」

「おい、時間が無いんだから早くしてくれ、

 帰りの渋滞に捕まるのは勘弁なんだ。」

「はいはい、アンタは変わんないね、

 渋滞嫌いに、峠道大好き、

 遠征で抗争は序の口、現地妻を増やして帰ってく、

 このサイテー野郎。」

「アレは向こうから勝手に言って来ただけだ、

 俺が過去で許したのは『一人だけだ』」

「あははは、そうだったね、

 今度の命日は無理そうだから、次の月に行くよ。」

「あぁ、ありがとうな。」

 

着替え中

「あの、一人だけって?」

「ぁ~・・・いたんだよ、

 一人だけね、その子は

 『アイツに対抗できるただ一人の女の子だった』」

二人「その子って、人間ですよね?」

「アイツの評価が良く分かった気がするよ。」

「お名前は?」

「ダメだ、アイツが言わない限り

 アタシ達チームの約束だ、

 こうして二人を連れてる事自体、

 アタシ等にとって『奇跡に近いのさ』」

二人「奇跡?」

「・・・事故、そこでその子と死別してるからね、

 これ以上は言えないし、

 二人も内緒にしててくれよ?

 じゃないとチーム奴らに怒られちまうからね?」

二人「は~い。」

牛の乳搾り中・・・

「きゃっ!?ウララちゃんこっちに飛ばさないで!!」

「ライスもこぼしてるじゃん!!」

「お前ら・・・。」

仕方なく見本を見せる

二人「うわ、手慣れてる。」

「悪いか?昔、よく手伝いに来てただけだ。」

「あっという間に。」

「満タンだ。」

「ほれ、『搾り立て』飲むだろ?」

二人「いいのっ!?」

コップ二つに注いで

「・・・ふぁ~。」

「あったか~い。」

その後、厩舎で産気づいた牛がいて、

4人して大慌て

ま、俺が一括して素早く準備

 

3時間ねばって産まれた子牛をみて

二人共泣いて喜んでいた

 

はぁ、渋滞嫌なのに

 

3人「づっがれだ~・・・。」

「あはは、ご苦労様、楽しめたかい?」

「はい、まさか搾乳体験と牛さんの出産に立ち会うなんて

 貴重な経験でした。」

「そうだね~、名前を

 『ウララ』にされかけた時は流石に止めたけど。」

奥さんが旦那さんを地面に埋める叩きつけで阻止しました

「おやおや、黒尾・・・二人共、もう部屋に戻りなさい。」

し~

(黒尾さん、疲れてたんですね)

(そりゃぁ、私達のデートもこなしつつ

 長時間の車の運転、そりゃぁ疲れるよ)

(それじゃぁ、タキオンさん、

 お兄様をよろしく)

(よろしくね?)

(あぁ、任せろ)

 

ふふっ、この寝顔は私だけの特権だ

 

すぴ~

 

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