「で?」
「あの・・・だめ?」
「勝負服はやめなさい。」
「は~い。」
準備できたよ~って言うもんだから
見れば勝負服
それじゃぁ、ここにアグネスタキオンが居ますよ~と
宣伝してるような物だ
「くろおく~ん、たすけてくれ~。」
「んあ?なんだよぉおおおっ!?
服を着ろぉおおおっ!!」
「すまんね、学生服と、体操着、
勝負服ぐらいしか持っていないのを忘れていたよ。」
「今日はそれだな、
お前の私服を買いに行くぞ?」
「え?」
「『今日は』だ、
『とある大学の研究所』は何かあったらしくて、
今、メールで入れないって連絡が来たんだ。」
「あちゃぁ、それならば仕方がないね。」
▽
「しかし、色んな服があるねぇ。」
「そりゃぁ、そう言う店だし。」
ぶっちゃけ、整った顔立ち、スタイル抜群なタキオンは
学生服でも様になるし、どれを合わせても
『似合ってしまうのだ』
「どうするか。」
さっきからちらちら見える『二人がいるなぁ』
因みにハイライトさんはほぼ常駐してくれている
まぁ、俺はワンピース系統が好きなのだが
冬場にそれは寒すぎるので我慢
「む~、これもよさげだね~。」
まぁ、言うまでも無く、
タキオンが選ぶのは『隠せる場所が多い服だ』
勝負服にもある様に試験管が白衣に十数本、
実は二の腕にも2本ずつ隠せるし、
尻尾の下に3本ストックできるホルダーも隠れている
あと、胸元にも一本収まっている
仕方ないだろ!!見せつけて来るんだから!!
「黒尾くん、どっちがいいかね?」
あ、コレは・・・
「クリーム色かな?勝負服もそうだけど、
タキオンの栗色の髪とバランス良いし。」
「ぉ、ぉう、そ、そうだね///」
かなり大きなセーターだ、腰元も隠れ、太腿も隠れる
「黒尾く~ん?」
「はいはい。」
どっちが良い?と聞かれ、
コッチかね?と暫く物色していると
二人「わっ。」
「あ。」
「なんだね、キミ達は?」ハイライトさんは出張しました
(せっかく、ハイライトさんがいるタキオンだったのに)
「さて、ハッピーミーク、
話せば譲歩してあげよう。」
「はい~、先日のファミレスの件はお世話になりました~。」
「ちょっ?!ミークっ!?」
「・・・そうか、やっぱり見覚えがあったのはそう言う事か。」
「はい~、タキオンさんもお綺麗なりまして、
おめでとうございます~。」
「なっ?!きゅうにどうしたのだっ!?」
「あれ?ご懐妊ではなかったんですか~?」
「それは友人の『牛』だ、
ったく、何処から情報が漏れたんだか。」
「あぁ、それは~、理事長ですね~、
あとは、葵さんの、私立探偵さんからです~。」
がし
「アノ、離シテモラエマセンカ?」
「誰が離すか。」
「そうだ黒尾君、
『この試薬はどうだろうか?』」
「あぁ、この間『ウマ娘の耳と尻尾が生えた改良型か』
いいねぇ、試そうか、ミーク、桐生院の口を開けろ。」
「は~い。」ニヘラ
「みっ!?味方が居ないっ!?」
更衣室に放り込み、タキオンとミークが出て来る
ぶっ、黒耳に結構大きめで尻尾も黒
「ハッピーミーク、
効果時間は後で教えてくれたまえ。」
「は~い、さぁ、日ごろの『お礼もしなくちゃね~』」
ァ~///
更衣室から甘い声が響いたが俺は入らないし覗かない
そりゃぁ、タキオンに袖を掴まれ
クイクイと、引っ張るからだ
「タキオン?」
「な、なんだね?黒尾くっ!?」
「機嫌なおしてくれたか?」
「ばかぁ///恥ずかしいだろうがぁ~///」
おい、店員さんニヤニヤしてないで
カゴの中身の清算進めてくれ
▽
帰りのホーム
「ふぅ、結構買い込んだな。」
「ほれ、俺が持つから貸せ。」
「あぅ、い、良いのだ、
黒尾君に買って貰ったんだから、
自分で持ちたいんだ。」
「ほんと、いい女だよ、タキオンは。」
「むぅ、それでは普段の私はどうなのだ?」
「勿論『愛してる』」
「タキオン~?」
「はっ?!す、すまない、
やはりまだ上手く適応出来ないようだ、すまない。」
耳をさわさわ
「ひゃぁぁ///」
「それでいいさ、アグネスタキオン。」
「も~///」
どん
「え?」
誰かが押した?
袋はそのまま『線路に落下する』
「そんなっ!?」
「タキオンっ!?」
「は、離してくれっ!?キミが買ってくれた服がっ!?」
「タキオンっ!!」
強引に庇い、線路から離れる
目の前で『通過電車が走り去る』
「ぁあ、あぁああぁあっ!?」
「タキオン、大丈夫、大丈夫だ、落ち着け、
落ち着け、な?」
「やだぁ・・・キミが、かってくれた
わたしと、君のおもいでがぁ。」
「タキオン。」
周りなんて気にしない
深く口づけをして落ち着くのを待つ
「落ち着け?な?」
「くろお~・・・。」
ボロボロ泣いて・・・
ふと、線路を見る
「タキオン!!」
「え?」
袋は少し破けていたけど『中身は大丈夫だった』
駅員さんに回収して貰い
ぶつかって来た人は
『アームロックとタキオンの試薬の刑に処した』
▽
トレーナールーム
「ど、どぅ、かね?」
早速買った服を合わせてくれた
「うん、似合って・・・似合い過ぎて・・・ふんぬ!!」
壁に穴がそろそろ開きそうだ。
「黒尾君っ!?」
「たのむ、勝負服か、制服にもどして・・・。」
あぁ、心から叫びたい!!
可愛い過ぎなんだよアグネスタキオン~っ!!
「・・・卒業、遠いね。」
「あぁ、遠いな。」
後、アグネスデジタルが
出血多量で救急車で運ばれたのはご愛敬
「し゛あ゛わ゛せ゛て゛す゛。」とか言ってたらしい