ウマ娘ストーリー・ブラックテイル   作:扶桑畝傍

44 / 77
大本命

「で?」

「あの・・・だめ?」

「勝負服はやめなさい。」

「は~い。」

 

準備できたよ~って言うもんだから

見れば勝負服

それじゃぁ、ここにアグネスタキオンが居ますよ~と

宣伝してるような物だ

 

「くろおく~ん、たすけてくれ~。」

「んあ?なんだよぉおおおっ!?

 服を着ろぉおおおっ!!」

 

「すまんね、学生服と、体操着、

 勝負服ぐらいしか持っていないのを忘れていたよ。」

「今日はそれだな、

 お前の私服を買いに行くぞ?」

「え?」

「『今日は』だ、

 『とある大学の研究所』は何かあったらしくて、

 今、メールで入れないって連絡が来たんだ。」

「あちゃぁ、それならば仕方がないね。」

「しかし、色んな服があるねぇ。」

「そりゃぁ、そう言う店だし。」

ぶっちゃけ、整った顔立ち、スタイル抜群なタキオンは

学生服でも様になるし、どれを合わせても

『似合ってしまうのだ』

 

「どうするか。」

さっきからちらちら見える『二人がいるなぁ』

因みにハイライトさんはほぼ常駐してくれている

 

まぁ、俺はワンピース系統が好きなのだが

冬場にそれは寒すぎるので我慢

 

「む~、これもよさげだね~。」

まぁ、言うまでも無く、

タキオンが選ぶのは『隠せる場所が多い服だ』

勝負服にもある様に試験管が白衣に十数本、

実は二の腕にも2本ずつ隠せるし、

尻尾の下に3本ストックできるホルダーも隠れている

あと、胸元にも一本収まっている

 

仕方ないだろ!!見せつけて来るんだから!!

 

「黒尾くん、どっちがいいかね?」

あ、コレは・・・

「クリーム色かな?勝負服もそうだけど、

 タキオンの栗色の髪とバランス良いし。」

「ぉ、ぉう、そ、そうだね///」

かなり大きなセーターだ、腰元も隠れ、太腿も隠れる

「黒尾く~ん?」

「はいはい。」

どっちが良い?と聞かれ、

コッチかね?と暫く物色していると

二人「わっ。」

「あ。」

「なんだね、キミ達は?」ハイライトさんは出張しました

(せっかく、ハイライトさんがいるタキオンだったのに)

「さて、ハッピーミーク、

 話せば譲歩してあげよう。」

「はい~、先日のファミレスの件はお世話になりました~。」

「ちょっ?!ミークっ!?」

「・・・そうか、やっぱり見覚えがあったのはそう言う事か。」

「はい~、タキオンさんもお綺麗なりまして、

 おめでとうございます~。」

「なっ?!きゅうにどうしたのだっ!?」

「あれ?ご懐妊ではなかったんですか~?」

「それは友人の『牛』だ、

 ったく、何処から情報が漏れたんだか。」

「あぁ、それは~、理事長ですね~、

 あとは、葵さんの、私立探偵さんからです~。」

がし

「アノ、離シテモラエマセンカ?」

「誰が離すか。」

「そうだ黒尾君、

 『この試薬はどうだろうか?』」

「あぁ、この間『ウマ娘の耳と尻尾が生えた改良型か』

 いいねぇ、試そうか、ミーク、桐生院の口を開けろ。」

「は~い。」ニヘラ

「みっ!?味方が居ないっ!?」

更衣室に放り込み、タキオンとミークが出て来る

 

ぶっ、黒耳に結構大きめで尻尾も黒

 

「ハッピーミーク、

 効果時間は後で教えてくれたまえ。」

「は~い、さぁ、日ごろの『お礼もしなくちゃね~』」

ァ~///

 

更衣室から甘い声が響いたが俺は入らないし覗かない

そりゃぁ、タキオンに袖を掴まれ

クイクイと、引っ張るからだ

 

「タキオン?」

「な、なんだね?黒尾くっ!?」

 

「機嫌なおしてくれたか?」

「ばかぁ///恥ずかしいだろうがぁ~///」

おい、店員さんニヤニヤしてないで

カゴの中身の清算進めてくれ

 

帰りのホーム

 

「ふぅ、結構買い込んだな。」

「ほれ、俺が持つから貸せ。」

「あぅ、い、良いのだ、

 黒尾君に買って貰ったんだから、

 自分で持ちたいんだ。」

「ほんと、いい女だよ、タキオンは。」

「むぅ、それでは普段の私はどうなのだ?」

「勿論『愛してる』」

 

 

「タキオン~?」

「はっ?!す、すまない、

 やはりまだ上手く適応出来ないようだ、すまない。」

耳をさわさわ

「ひゃぁぁ///」

「それでいいさ、アグネスタキオン。」

「も~///」

 

どん

「え?」

誰かが押した?

袋はそのまま『線路に落下する』

「そんなっ!?」

「タキオンっ!?」

「は、離してくれっ!?キミが買ってくれた服がっ!?」

「タキオンっ!!」

強引に庇い、線路から離れる

 

目の前で『通過電車が走り去る』

 

「ぁあ、あぁああぁあっ!?」

「タキオン、大丈夫、大丈夫だ、落ち着け、

 落ち着け、な?」

「やだぁ・・・キミが、かってくれた

 わたしと、君のおもいでがぁ。」

「タキオン。」

周りなんて気にしない

深く口づけをして落ち着くのを待つ

 

「落ち着け?な?」

「くろお~・・・。」

ボロボロ泣いて・・・

 

ふと、線路を見る

「タキオン!!」

「え?」

 

袋は少し破けていたけど『中身は大丈夫だった』

 

駅員さんに回収して貰い

ぶつかって来た人は

『アームロックとタキオンの試薬の刑に処した』

 

トレーナールーム

「ど、どぅ、かね?」

早速買った服を合わせてくれた

「うん、似合って・・・似合い過ぎて・・・ふんぬ!!」

壁に穴がそろそろ開きそうだ。

「黒尾君っ!?」

「たのむ、勝負服か、制服にもどして・・・。」

あぁ、心から叫びたい!!

可愛い過ぎなんだよアグネスタキオン~っ!!

「・・・卒業、遠いね。」

「あぁ、遠いな。」

 

後、アグネスデジタルが

出血多量で救急車で運ばれたのはご愛敬

「し゛あ゛わ゛せ゛て゛す゛。」とか言ってたらしい

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。