ウマ娘ストーリー・ブラックテイル   作:扶桑畝傍

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フェブラリーステークス

「本日は2月にしては大分暖かい気候となりました、

 お待たせしました!!

 GⅠレース!!

 『フェブラリーステークス』開幕です!!」

控室

「ふむ、今のところ問題は無いな。」

「流石に『URA』から催促が来ると、

 出るしかないんだよな、すまない、タキオン。」

「なぁに、8割で行けそうな面子ばかりだから、

 大丈夫さ、それに、1600だ、

 走る距離も短い、なんとかなるだろ。」

「万が一、違和感を感じたら棄権してくれ。」

「それは断るよ、黒尾君。」

「タキオン。」

「このGⅠに挑んで来るウマ娘に失礼になる、

 それに、私は・・・キミと言う最高の支えがあるからね。」

「アグネスタキオン。」

 

 

「ぷぁっ・・・もぅ、このキスは何回目になるのかね?」

「数えるだけ無駄さ、これからも増え続けるんだから。」

「行って来ます、黒尾。」

「行ってらっしゃい、アグネスタキオン。」

「タキオン、どうだった?」

「あぁ、脚の心配を除けば『万全だ負ける事は無い』」

「そう、だね、ウララもそう思う。」

「今日、フクキタルとテイオー、

 ライスも置いてけって言った理由は?」

(・・・辛いだろうから)

(そう、だな)

 

この僅か二日前、テイオー、3回目の骨折

フクキタルとライスで抑えつけている

早く、リハビリさせてと、朝昼晩問わず、叫んでいる

 

「ウララ、お前さんは大丈夫なのか?」

「『大丈夫、頑丈さは他の誰よりも負けないから』」

「向こうとこっち、

 まさか『MIX』になるとは予想できなかったよ。」

「そうだね、私もまさかこうなるなんて

 想像も出来なかったし、

 『このグローブ』も馴染んだし。」

「た、頼むから『人を殴るなよ?』

 ただでさえウマ娘に上乗せで、

 『ボクサーの13乗増しの威力なんだから』」

がんがん!!

「え?良からぬ輩は殴っていいんでしょ?」

「まぁ、間違っちゃないけど・・・ねぇ。」

 

既にゲーセンのパンチングマシンを3台破壊している

 

1、 ゴールドシチー

2、 ___変更→スマートファルコン

3、 タイキシャトル

4、 ___

5、 ____

6、 ____

7、 アグネスタキオン

8、 ____

9、 ___

  ・・・16、___

 

___が棄権した為、

枠が空いた事により、

枠抽選で間に合わなかった

『スマートファルコン』が繰り上げ出走となります。

「なっ?!」

「不味いね、タキオンが無理しちゃうかも。」

(ふふっ、

 神様とやらがいるなら、『殴りたい気分だよ』)

「だがねぇ、

 この『アグネスタキオン』

 例え誰であろうと、『負ける事は無い!!』」

「え?うそ!?やった!!でれるんだ!!」

会場がざわつき

 

その渦中のウマ娘『スマートファルコン』が現れた

 

どよめく会場

 

そして『ただのアイドルか』と、『勘違いした』

「さぁ、ゲートインが始まりました、

 順調に進んで・・・おっと、

 『アグネスタキオンが一瞬拒んだか?』

 いえ、気のせいでしたね、間も無く

 ゲートインが完了します。」

 

みしっ

 

(っ?!馬鹿な、ココは屋外だぞ?ゲートからか?)

「さあ、フェブラリーステークス、

 今、スタートしましたっ!!

 先頭は『アグネスタキオン!!』

 やはり速い!!速いぞアグネスタキオン・・・ん?

 いえ、コレは『速すぎます!!』

 既に第二コーナーに差し掛かっているぅっ!?」

「タキオン・・・アイツ、逃げてる。」

「うん、正解だね、

 あの『スマートファルコン』ヤバイ、

 ダートを良く知る走りだ、

 タイキシャトルが競り負けてる。」

(くそっ、冗談じゃない、

 ノーマークのウマ娘がここまで速いとは)

(速い、タキオンさん、

 こんなにもポテンシャルがあったなんて、

 でも、『まだ、射程圏内!!』)

(ガッテムでぃす!!

 スマートファルコン、速いネェっ!!)

(冗談でしょ?タキオンのペース、

 それに、『スマートファルコン』

 こんな子が居たなんて・・・負けられない!!)

「瞬く間にレースが進んで行く!!

 先頭は依然アグネスタキオンだが、

 既に『1バ身差』で、『スマートファルコン』が

 張り付いている~っ?!」

「黒尾さん?」

「合図、見えるよな?」

「そりゃぁ、ウマ娘はF1ドライバー並みに目は凄いよ?」

「来た。」

 

銃の構えをタキオンに見せる

 

(はは、同じ事を思ってた)

 

二人『こいつは全力で倒す相手だ!!』

「あ、アグネスタキオン!?

 アグネスタキオンが更に加速したぁっ!?

 負けじとスマートファルコンが食らいつくが

 徐々に差が広がって行く~っ?!」

 

(そんな・・・ファル、一杯一杯なのにっ!?)

(ジョークでしょっ!?

 タキオン!!そんな事シタラ、貴女はっ!!)

(信じられない、加速が衰えない)

 

「ゴ~ル!!一着はアグネスタキオン!!

 アグネスタキオンだぁっ!!

 そして、2馬身差でスマートファルコン!!

 3着タイキシャトル、

 4着でゴールドシチーが入りました!!

 しかもご覧ください!!

 またしても『レーコードを記録しています!!』

 アグネスタキオン、出走レース全てで

 『コースレコードを出し続けています!!』

 彼女こそ『レコードブレイカー』の

 名前がふさわしいでしょう!!」

ウイニングライブ後

 

ウマ娘からは信じられない熱を放つ足首は、

タオルに包んだ氷の塊すら溶かしてしまった

 

「・・・っ、ひかえ、しつ?」

「タキオン、大丈夫か?」

「そんな弱々しい声を出さないでくれ、

 私まで滅入ってしまうよ。」

「タキオン。」

しっかりと抱きしめる

「・・・聞いてくれるな?」

「・・・わかった。」

 

次で引退だ

 

「タキオンさん。」

「ハルウララ、

 テイオーと、ライスも、フクキタルにも伝えよう。」

 

全員で、最後のレースをしたいと、

チーム・スターダストに

『私からの宣戦布告を』

 

病室

 

ゾクッ

「ウワッ?!・・・今のは、タキオン?」

「急に大人しく・・・なりますよね。」

「うん、これ、『タキオンさんの気配』」

3人「宣戦布告だ。」

 

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