ウマ娘ストーリー・ブラックテイル   作:扶桑畝傍

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有言実行


スイープトウショウ

あの騒ぎから二日ほど経った

 

理事長室

「責務、

 黒尾トレーナー、

 キミに『ある生徒の補講』を頼みたいのだ。」

「はぁ、朝も早よから何事かと思いましたが、

 補講なら俺じゃなくても?」

「問題、実は、その担当クラスの先生が

 彼女がしでかした被害者でな、

 出来れば暫く会いたくないとの事なのだ。」

「それで、チームと、

『理事長の仕事』もしている俺に白羽の矢が立ったと?」

「うぐぐ、反省、申し訳ないとは思っているのだが、

 彼女の行動にも少々手を焼いてるのだよ。」

写真を机に出される

「ぁ~・・・スイープトウショウですか。」

「疑問、彼女を知っているのかね?」

「まぁ、この学園に通っている生徒ぐらい把握しますよ、

 トレーナーなんで、

 スイープトウショウ、か、補講の内容は?」

「感謝、これらが彼女の補講対象となっている・・・

 と、言うか、なっていない講義が少なくてな、

 このままでは、『退学勧告』をせねばならない。」

 

言っても、ここはトレセン学園

 

確かに、レースの実力も必要科目(必須では無い)であるが、

それ以外の授業は、URAの授業の他、

『一般、中・高校の授業となんら変わりない』

つまり、文武両道をマジで求める学園でもある

 

「それは避けたいですね、

 怪我や病気における引退は仕方が無いにしても、

 『単位不足で退学』は、

 彼女の今後に響きますからね。」

「懇願、よろしく頼むのだ、

 最近、ツインターボ君は、南坂トレーナーによって、

 何とか赤点回避を続けている、

 アグネスタキオン君の補講授業も好評でな、

 赤点ギリギリのウマ娘達が、

 平均点を取れるようになって来たのだ。」

 

まぁ、アレはすまんかったと思っている

前半一週間は『人間』としてハッスルし、

後半の一週間を、『ウマ娘(男)』として、

まー、はっちゃけたのだ、因みに『回避してます』

 

「僅か30分の補講でそれだけの効果を出せるのは、

 流石、アグネスタキオンと言わざるを得ませんね。」

「是、うむ、正直、私も受けて見たいのだが、

 時間が無くてな。」

「わかりました、『捕獲からで?』」

「是、一応、ゴールドシップ君に頼んでいるのだが、

 まだ連絡がないのだ、連携して彼女の

 『退学を阻止して欲しい』」

「ふぅ、こちらブラックテイル、

 不沈艦、応答せよ。」

〈こちら不沈艦〉

〈こちら招き猫〉

二人〈現在対象を追跡中〉

(あ、やっぱり居たかフクキタル)

「了解、追い込み漁を開始する、

 対象は今どこに向かっている?」

〈学園の裏山だな〉

〈職員用通用口から抜け出して、倉庫の裏を通ってる〉

「・・・接触は避けろ。」

二人〈どうして?〉

「俺だけでいい、一応、考えもあるからな。」

二人〈了解、場所の報告に留める、オーバー〉

(おばあちゃんが言う事は絶対正しいのに!!)

また実験に失敗して、

担任の先生の頭が『アフロ』になっちゃった

「はぁ、おばあちゃん、

 私も魔法使いになれるんだよね?」

(ダメダメ!!こんな気持ちじゃ

 成功する物も成功しない!!)

「よ~し、今日こそ実験を成功させるぞ!!」

 

 

「それじゃダメだ、呪文も違う。」

「だれっ!?」

「チーム・スターダストの黒尾だ。」

「なにかよう?

 わたし、忙しいんだけど?」

「その呪文は急いだら失敗する。」

「な・・・貴方に何がわかるのよ!!

 おばあちゃんが言った事だもん!!

 間違ってなんかない!!」

「そもそも『お前の目的はなんだ?』」

「目的?魔法の体得よ!!

 おばあちゃんが出来たんだもん!!

 私もできるの!!」

「いや、『お前には出来ない』」

(え?)

「お前には、そのおばあちゃんが持つ素質が無い。」

ひゅん

「ふざけんな!!ワタシにはあるの!!」

「いや、お前には、ウマ娘としか、素質は無い。」

「あるもん!!」

「じゃぁ、今までの成果を教えて見ろ、

 『何一つ成功しなかっただろうに』」

「あんたなんかぁあっ!!」

壺を投げつける

「ほい。」

「な・・・なんで?『浮遊してるっ!?』」

「あ?これもわからないんだから、

 お前には、『魔法使いの素質は無い』」

「あるもん!あるもんあるもんあるもん!!

 ぜ~ったい!!できるもん!!」

(おろ?

 追い詰めると泣き始めるとか

 聞いてたけど、結構しぶといぞ?)

「じゃぁ、今ここで見せて見ろ。」

「ぇ、そ、それは。」

「出来ない事を出来ないと言って何が問題なんだ?」

「できるの!!今はまだ出来ないだけっ!!」

 

いい加減にしろ!!

 

「ひぅ!?」

「その失敗がおばあちゃんに

 迷惑が掛かってるのをわかってるのか?」

「ぇ?」

「大体、そう言う実験をする時は、

 『空き教室を借りて行う物だ』

 授業中にする事じゃない。」

「でも。」

「でもじゃない!!」

「ぅうっ!?」

「周りを良く見ろ!!

 どれだけの『ウマ娘に迷惑をかけているか』

 それすら見ようとしないお前に

 『魔法を体得する資格すら無い!!』」

 

 

(あぁ、やっと泣いた)

「泣けば許して貰えると?」

 

「とんだガキだな。」

 

「理事長から預かっている『書類がある』」

 

「『退学勧告』だ。」

 

「コレはお前の単位が

 それだけ足りていない事を示している、

 つまり、

 『退学と言う事実をおばあちゃんが知る事になる』」

「・・・それは。」

「実験をするなとは誰も言って無いだろう?

 魔法を体得するなと言われたか?言われて無いだろう?

 おばあちゃんが望んだのは

 『魔法の体得も良いけど、

  ウマ娘として、頑張って』って、

 言われたんじゃ無いのか?」

 

「どうやら図星のようだな、

 『今ならタキオンが付いてくれる』

 ほとんどのウマ娘達が補講に参加して、

 平均点を取れる用になった、

 『アグネスタキオンの嫁になったお前が』

 こんな所で落ちぶれるんじゃねぇよ!!」

「・・・なんで、『夢の事を』」

「ま、俺はアイツの旦那だからな、

 知らねえ事の方が少ねぇぞ?

 『ウマ娘の運命を感じる能力』

 コレは『複数のウマ娘達』にも、発現する事がある。」

「それって。」

「あぁ、

 『アグネスタキオンの娘にダイワスカーレット』

 『アグネスタキオンの一人目の産駒』

 今現在確認出来ている

 『ウマ娘の運命を感じる能力』に該当する、

 『スイープトウショウ』お前なんだよ。」

「でも、私達はウマ娘なんだよ?

 出来ないし、『関係ない!!』」

「いや、大有りなんだよ、スイープトウショウくん。」

「あ、アグネスタキオン、ダイワスカーレット。」

「いやぁ、呼び出されたけど、

 まさか、スイープトウショウも家族関係なんてね、

 『お父さんの一人の奥さんなんだよね?』」

「あぁ、ウマ娘としては違うだろうが、

 『馬の名前を受け継いだ私達ウマ娘には大事な事だ』

 スイープトウショウ、

 キミが奮起してくれないと、

 正直、私も後腐れ無く卒業出来ないのだよ、

 トレセン学園から『退学者を出したくない』

 なら、私の知識が役に立つならそうするまでだ、

 責任を持って『卒業までサポートしよう』

 スイープトウショウ、

 『私の一人の奥さん』頑張ってくれるかね?」

「まほぅ、も、おしえて?」

「生憎専門外なので、

 黒尾君が教えてくれるよ。」

「え?」

「黒尾トレーナー?

 これだけ持ち上げたんですから、

 『責任を持って対応して下さいね?』」

「・・・わかったよ、

 スイープトウショウ、

 『魔法に関しては俺が責任を持とう』

 学園最強知識の持ち主、アグネスタキオンと、

 この俺、『羽佐間・黒尾』が、

 お前の卒業まで、面倒を見てやる、

 この手を取れ、スイープトウショウ。」

理事長室

「感謝、

 黒尾トレーナー君、

 スイープトウショウの赤点回避をまず感謝する。」

みっちり30分タキオンの

局所徹底授業は効果を存分に発揮し、

全ての科目で赤点回避を達成した

「まだ、崖っぷちに変わりはありません、

 今後もタキオンの補講、

 通常授業における履修も手を抜けません。」

「関心、そこは大丈夫だろう、

 担任の先生も授業態度が劇的に向上したと

 報告を受けている、まぁ、まだ赤点回避をしただけだが。」

「理事長、例の『宝塚記念』なのですが。」

「問題、わかっている、

 どこからか『マスコミに漏れた』

 発行には至って無いが、

 それを示唆する内容で『引退の文字が掛かれている』

 私の方でも調べているが、

 如何せんURAも一枚岩では無い、

 すまん、私の力不足だ。」

「俺の方も動いています、

 かつての仲間が久しぶりに大立ち回り出来ると、

 はしゃいでましたけどね。」

「不安、大丈夫なのかね?キミの立場は?」

「そこは誓ってトレセン学園に不利益にならない事を。」

「懇願、頼む、

 それと、『アグネスタキオンの事もよろしく頼む』」

「言われるまでもありません、

 『必ず、幸せにして見せます』」

(それでは、キミの幸せは叶えられないのではないのか?

 キミの脚は、病気なのだろう?

 キミの幸せは、共に歩む事では無いのか?

 キミの未来は、彼女達と共にあるのだろう?

 頼む、非力な我々でも、

 なにか出来る事はある筈だ、

 頼ってくれ、黒尾トレーナー)

 




スイープトウショウ以外にも
産駒が入るのですが
スターダスト陣営に
余り関わって居ないので、
代表として
スイープトウショウになりました。
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