ウマ娘ストーリー・ブラックテイル   作:扶桑畝傍

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「本日、東京競馬場は

 生憎の『雨模様』です、

 しかし、

 ウマ娘達の心は熱く燃えている!!

 『テレビ東京杯・青葉賞』開幕です!!」

 

控室

「大丈夫、では無いな。」

「うん、タキオン、

 あの試薬って、二本飲みしても?」

「残念だが、それはお勧め出来ない、

 この一本でも『ドーピング検査ギリギリ』なのだ、

 私の力不足だ、申し訳ない。」

「い、いいよ、タキオン、

 そもそもが私の我儘なんだから。」

「フクキタル。」

「黒尾さん。」

 

「ぉ、おぃ。」

「こらこら、本妻の前で大胆だね。」

「これくらいいいでしょ?

 『引退』まで後何回も出れる訳じゃないし。」

「・・・そぅ、だね、

 マチカネフクキタル、

 『無理だけはしないでくれよ?』」

「俺からもだ、

 無茶はしていいけど「無理するな、でしょ?」あぁ。」

「わかってる、それと。」

(終わったら、シテね?)

「おま。」

「ふ、フクキタル君?」

「勿論、タキオンも一緒にね?

 『多分、わたし、ギリギリか、

  壊れる寸前かもしれないから。』」

二人「・・・マチカネフクキタル、行って来い!!」

「うん、行って来ます。」

 

1、 ミスターシービー

2、 ビコーペガサス

3、 ___

4、 トーセンジョーダン

5、 アイネスフウジン

6、 _____

7、 マチカネフクキタル

8、 ____

9、

10、__

・・・15、___です

 

「先ず注目すべきは

 何と言っても『ミスターシービー』でしょうか?

 特別枠として今回『久し振りのGⅡレース』

 一体どんな風を巻き起こしてれるのでしょうか?」

「な・・・ミスターシービーだとぉ?」

「お、おぃ、黒尾君、

 彼女、何時の間に調整を済ませていたのかね?」

「俺が聞きたいよ!!」

「お答えしましょうか~?」

二人「うわっ!?なっ!?

   なんでハッピーミークがここにっ!?」

「お久しぶりです~、

 黒尾トレーナー、タキオンさ~ん。」

「おま、相変わらず神出鬼没だな、

 んで?ミスターシービーが

 今回出走するに至った経緯は?」

「『URAから新しく来られた

  トレーナーさんのお陰、と言うべきでしょうか?』」

「~っ、やよいちゃんの懸念が現実になったか。」

「参ったね、

 そうするとミスターシービーは、

 『ほぼ全盛期に近い状態か』」

「そうなりますね~、

 『樫本(かしもと)理事長代理』と名乗っていましたが、

 現状、理事長としては動いておりません、

 やよいちゃんがURAの要請を突っぱねる為に

 今は本部に行ってます。」

「・・・本部、か。」

「ひっ!?」

「お、おぃ、くろおくん?か、かおが、こわいよ?」

「ハッピーミーク、

 タキオン達の護衛を頼めるな?」

「はぃいっ!!」

「フクキタルには悪いが、

 レースが終わるまでに戻れると思う、

 少し、『電話して来るだけだからな』」

二人「はいぃっ!!」

ぞわっ

(うひっ!?

 な、なんで黒尾さん怒ってるの?

 なにかあったのかな?

 って、そうだよね、

 ミスターシービーって、

 確か、『シンボリルドルフ前会長』と同期だよね?

 なにこの無理ゲー)

「はぁ、今日の占いは小吉、

 大凶の間違いじゃないのかな?」

「ん~、ネイルの艶が今一つ~、

 やっぱもっと艶出しと、

 防水処理しとけば良かった~。」

(トーセンジョーダン、

 あんな喋り口調に、

 成績も中の下の癖に、『中距離型』

 厄介だな~、芝2400はモロに得意分野か)

「『キャロットマン』見ててくれるかな?

 あなたに憧れたウマ娘が走るんだから、

 見逃さないで欲しいな!」

(ビコーペガサス、『スプリンター型』

 『キャロットマン』バカ、

 後半のスタミナがどれだけ持つのか気になるけど)

「みんな、見ててくれるよね?

 おねえちゃん、頑張るからね!」

(アイネスフウジン、

 一応中距離だけど、短距離向き、

 精神面では一番強いウマ娘)

「マチカネフクキタル。」

「ミスターシービー、先輩、脚、治ったんですね?」

「いえ、『今日の為に調整して来たから、今日限りよ?』」

「え?」

「樫本さんに頼んでね、

 『貴女と戦いたかったの』」

「・・・お断りします、

 私は、『黒尾さんに我儘を言って走るので』

 ゴール以外、気持ちを裂く余裕はありません。」

「へぇ、良い根性ね、

 『脚の病気』気づかれないとも?」

 

「まぁ、私以外だと、樫本トレーナーだけよ、

 『遠目で貴女の練習を見ていたそうよ?』」

「その様な煽りをしないと

 『病気持ちのウマ娘すら勝てないんですか?先輩?』」

「いいわ、真っ先に潰してあげる。」

「知りません、

 『私は私の為に、限界を戦うんです』

 『ゴールを見ない貴女に、勝ち負け以前の問題です』

 それでは。」

(あら、嫌われちゃった、

 あの勝負服、鬼気(危機)迫る

 あの子を隠す為に作ったのね?

 それにしても言ってくれるわね、

 『ゴールを見ない』か、

 そうね、貴女だけじゃない、みんなにも失礼ね)

「この、ミスターシービー、

 このレースの世界は『アタシのモノよ?』

 楽に勝たせないし、『一着は私の物よ』」

「現在、雨量が基準を上回っております、

 一旦、出走ウマ娘は屋内に移動してください、

 雨量が基準を下回りましたら、

 連絡いたします、

 会場のファンの方々も

 再開の放送をお待ちいただきますようお願い致します。」

 

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