ウマ娘ストーリー・ブラックテイル   作:扶桑畝傍

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それぞれの思い

たぶん6日目?

 

おに・・・トレーナーさんから、

日記でもつけたら?と言われ、

書いてはいるけど

 

「ライス、なんか変?」

 

ナイスネイチャや、オグリキャップさんからは、

凄いと言われ

マチカネタンホイザからは、早いと言われ

マチカネフクキタルには、ムリ~と、

 

「そんなに早いのかな?」

練習場の(芝)3600のレコードを更新し続けている事に気づいていない

 

それに、重し靴、

なんだか『軽い?』もっと重くしていいかな?

 

でもトレーナーさんはダメっ!て言う

これでも『最大ウェイト』なんだと教えられた

 

それと、ウララちゃんが常時逃げるようになった

 

でも『ニガサナイ』

その尻尾に付いてる『試作甘味試食券』は

絶対にニガサナイ・・・

 

「ん~。」

 

ナイスネイチャへの教える事は、正直、私の走り方に

いい感じを追加してくれた

 

第三者?から見て貰い、より自分の走りに磨きがかかるって、

この事なんだ~って

 

つい昨日、ゴールドシップが悪戯しようと追いかけて来たけど、

ものの10秒で引き離しちゃった

 

午後の実戦形式で、スタートを切ったら

後ろからまた追いかけて来たけど

 

「ふっ。」

 

この『黒い稲妻に追い付ける者無し』・・・あれ?いま、誰か喋った?

 

なんだろ?最近走り出すと、『周りが静かになる』

 

トレーナーさん曰く『集中から、ゾーンに変わったんじゃね?』と

 

良い傾向の反面、『急ぎ過ぎ』と軽く小突かれた

 

急ぎすぎ?なんだろう?

それに、タキオンさんが言ってた『悲しい顔』も、

その時初めて見た

 

それと、五月に私のデビューが決まった!

平安ステーク(GⅢ)改?とか言うレースだけど、

距離は3000

 

短い

 

短い

 

もっと、もっと、もっと遠くに!!

 

・・・はぁ、兎に角決まったんだからちゃんと調整しなきゃね!

 

 

「はぁ。」

 

あと、一週間か~

 

阪神アーリントンカップ(GⅢ)改

 

てか、改ってなんだろ?

しかも(芝)3200

 

ライスちゃんが物凄いオーラで睨んで来た

長い距離が羨ましいって

 

あと、トレーナーさんが何やら滅茶苦茶電話の対応してた

 

なんでも本来は『~歳馬』と言う

ちゃんとしたデビュー戦があるのだとか

 

それらの改変?があったらしく

最初からGⅢレースに出れるように変わったらしい

 

え?それってぶっつけ本番って事だよね?

無茶苦茶だよね?タンホイザ、大丈夫からなぁ

 

それと、私は不運じゃないって、力説された

 

『タンホイザは、引き寄せる運が滅茶苦茶強いんだ』

との事

 

毎年の如く『神社でお参りすると鈴が落ちて来て鼻に当たる』

 

初めて食べた物でお腹を壊す

 

それと、最近怖くて良く寝れない

 

食べても食べても・・・太れない夢

 

食べないとやせ細っていく

 

でも、増えない

 

そんな怖い夢

 

でも、トレーナーさんがくれた御守りで

 

それを見なくなった

 

その御守り、トレーナーさんお手製で

無くさないでと言われている

 

無くすもんか!!タンホイザは絶対無くさない!!

 

 

ワタシハナニカサレタヨウダ

 

って、日記の書き出しになに書いてるんだろ

 

全くもぅ、トレーナーさんは鬼です!!

ウララはそんなに早くないのに、

みんなに追いかけられて

本当に助からないんじゃないかって思ったんだもん!!

 

それに酷いんだよ?

重し靴、また重くなってたんだ!!

それでまたオイカケラレテ・・・

 

アハハ

 

ハシルノタノシイナ~

 

はっ!?急がないと『また靴が重くされる!!』

 

「あ゛ぁ゛~っ!!

 また重くなってる~!!」

 

ひぃい!?あっちからライスちゃんが迫って来る~っ!!

 

た、助けて~っ!!

 

 

はぁ、最近ちょっと疲れ気味かな

 

練習の後に商店街のおばちゃんの手伝いに行けてない

 

心配されて、この間は『芋煮』を作って持って来てくれた

ちゃんと説明したら

『ネイチャちゃんも遂にデビューね?

 おばちゃん達で応援に行くからね?』

 

やば、泣けて来た

今度おばちゃん達に『卵焼き』作ってお返ししよ

 

うし、今日も練習、練習!

 

あれ?

 

「靴が、また重くなってる?」

 

 

福よこ~い

 

こ~い

 

「って、来ないか。」

 

ぁ~、練習キツっ

てかウララちゃん意外と避けるようになって来たから

捕まえ辛くなって来た

あと3枚しかない・・・

 

「うし、今日も追いかけて最低4枚ゲットだぜ!!」

 

ずしっ

 

「あ、あれ?」

 

背負ってる招き猫も

 

「ぐ。」

 

靴も重い

 

「ち、遅刻する~っ!!」

 

 

「ふぅ。」

 

寝起きのコーヒーはやはりいいな

 

さて朝の研究・・・いや

仕度をせねば『罰ゲーム』は勘弁だ

やる側ならウェルカムだが、やられるのは勘弁だ

 

ん?

 

「はは、充実しているのか、この私が。」

 

あのモルモット・・・トレーナー君とつるんでから、

変わったな私は

 

研究を理由に様々なトレーナー達を実験して来た

 

その都度、止めてくれと試薬を飲ませないでくれと

一部には『俺がモルモットだ!!』とか言うのも

 

まぁ、半月絶たずに『壊れてしまったが』

 

朝食を食べ終え仕度を整える

 

「・・・まったく、トレーナー君、

 キミと言う奴は。」

 

『タキオンへ

 違和感を感じたら普通の靴にしてくれ』

 

重し靴と、普通の靴が並んで置いてあった

 

「むぅ、確かに重い。」

 

ミシ

 

「ん?家具の軋む音か?」

 

特に違和感は無い

 

「気のせいか。」

 

さあ、今日はどうやってトレーナー君に試薬を飲ませようか

 

どうやって絡んでやろうか?

 

「ははっ。」

 

トレーナー君、ありがとう、私は充実した日常を過ごせているよ?

 

 

「うし、シャワー浴びて学園行って来い。」

 

全員「は~い。」

 

今朝のメニューは坂対策で、ピッチ走法の練習と

3000m全力調整

走る時の手の振り、歩幅、手を開く事に注視ながら5本全力

 

ビリには変わりなかったが

『5本目に、マチカネフクキタルが、

 鼻差までハルウララに詰められた』

 

うし、この調子なら行けそうか?

なら、ウララのデビュー戦をどこにしようか・・・

 

「むぅ。」

「トレーナー君?」

「おぅ、タキオン・・・、制服はちゃんと着なさい。」

「ん~?」

ほれ?むぎゅ~!

「ばっ!?」

 

「へ~、こんな朝っぱらから

 『うまぴょい』ですか、そうですか。」

「ら、ライスシャワー。」

「ほら、周りの目があるから早く直せ。」

あぅ、そっぽを向かれたらこの試薬が見せられないじゃないか

「なら、キミが直してくれるのかい?」

 

全員「うまぴょいにうまだっちですか、そうですか。」

 

「てか思うのだが、

 うまぴょいにうまだっちとか、

 何の略語なんだ?」

 

全員「え?」

「ふむ、確かに、ウマ娘界において

 割と普通に使っていたからな、

 意味なんて考えもしなかったな。」

 

「おい、てか、遅刻しないか?」

 

全員「そうだった!!」

「そうだね、急がねば。」

 

「タキオン!!」

「なんだね?」

「違和感とかないか?」

「あぁ、この通りピンピンしているぞ?」

(アレは家具の軋む音だろうし)

「そうか、ホントに大丈夫なんだな?」

「むぅ、少しは私を信用したらどうだ?」

「すまん、タキオン、行ってらっしゃい!」

「うむ、行って来る。」

 

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