ウマ娘ストーリー・ブラックテイル   作:扶桑畝傍

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ダメだ、タイトルが出て来ない・・・


第72話

「本日は、快晴で、バ場も良、

 絶好のレース日和です!!

 間も無く『NHKマイルカップ』開幕です!!」

 

控室

「うひ~、久し振りだよこの感じ~。」

「大丈夫か?テイオー?」

「うん、この緊張感も嬉しいから

 全然大丈夫♪」

「テイオー、ごめんなさい一緒に出れなくて。」

「うぅん、大丈夫だよマックイーン、

 僕の方こそ中距離、短距離でごめんね?」

「こら、テイオー、

 その返しはやめろと言っただろう?」

「イクノディクタス、

 ちゃんとマックイーンを支えてよね?」

「当たり前よ、

 『二人で愛でると決めたのだから』」

「もぅ、二人ったら///」

 

マックイーンを間に挟み、

双方から頬にキスをする

 

「テイオー。」

「なぁ~に?黒尾さん?」

「今日はゲストを呼んでるんだ。」

「ゲスト?だれ?」

「入ってくれ、『ブロワイエ』」

 

「やぁ、ひさ、しぶりだね。」

「え?ちょ、なんで?」

※フランス語

《すまないね、

 本当はスペシャルウィークの方に

 行くつもりだったのだが、

 あの空気に私は耐えられん》

「え?なんて?」

「スペシャルウィークとサイレンススズカ、

 沖野トレーナーの間に入れなかったんだ。」

「ぁ~・・・納得。」

「黒尾トレーナー?

 どうして海外馬のブロワイエがここに?」

《黒尾トレーナー?彼女はなんて?》

「あぁ、《どうして今日は来日してるのかってさ》」

全員「黒尾さんがフランス語喋ってる。」

《ふふっ、みんな呆れているぞ》

《うっせ、言って良いのか?引退した事》

《あぁ、避けようの無い事実だからね》

「はぁ、

 ブロワイエは、『引退』したんだ、

 今日はプライベートでここに来てる。」

 

「ねぇ?スペシャルウィーク、悲しむよ?」

《黒尾トレーナー?》

《スペシャルウィーク、悲しむだろうってさ》

《そう、だね、

 本当はリベンジしたかったけど、

 身体が言う事を聞かなくてね、

 ジャパンカップ後は

 勝ててはいたが、辛勝ばかりでね、

 二度目の凱旋門賞で

 7バ身差負け、

 そこからもう崩れるようにね》

「・・・テイオー、

 お前はこれからレースだ、

 これは聞くんじゃ無い。」

「やだ、教えて。」

「テイオー。」

《黒尾トレーナー?

 彼女は知りたいのではないか?》

《これからレースのウマ娘に

 聞かせられる内容か?》

《拒否してるなら

 その心構えが出来ているのだろう?》

《はぁ、わかったよ、言うよ》

 

「~、って事だ。」

「7バ身差・・・

 なら、

 今日のレース、『7バ身差』で

 一着取れればいいかな?」

「あほ、4度目の骨折明けレースなんだ、

 良くてハナ差だろうに。」

《スペシャルウィークだけでは無かったのだな、

 日本の強いウマ娘は》

《あ?

 そりゃぁ、あの日に参加できた

 ウマ娘以外にも居るからな》

《黒尾トレーナー、

 トレセン学園のサブトレーナー枠は

 余っているのだったな?》

《おま、なに言ってるかわかってるのか?》

《勿論、

 向こうからは好きにしろと言われているからな、

 手持ち無沙汰では落ち着かなくてな

 本当はスペシャルウィークのチームと

 考えていたが、

 あの空気は耐えられん、

 どうだろうか?黒尾トレーナー?》

「む~。」

《おや、彼女は?》

《俺の奥さん、アグネスタキオン》

《奥さん?

 け、結婚してたのか?》

《あ?飛び級卒業してっからな、

 じゃなきゃまだ学生だったよ》

《す、進んでいるのだな、日本は》

《これを常識にすんな、

 俺らだけだ、

 因みに、

 トウカイテイオー、マチカネフクキタル、

 ライスシャワー、ハルウララと、

 婚約してるからな?》

《・・・お前、人間か?》

《あぁ、ウマ娘を腰砕けに出来る人間だな》

 

全員「あ、ブロワイエが真っ赤になった。」

《・・・お、襲わない?》

《すでに手一杯だ、

 これ以上は勘弁だよ》

全員「あ、ほっとした。」

「黒尾君、さっきから

 《フランス語で何を言っているのかね?》」

《げ、お前も喋れるのかよ》

《勿論、何せ論文は世界各国に配信するのだ、

 英語は勿論、それ以外にも

 複数の日常言語程度は可能だよ?》

《す、凄い奥様なんだな》

《ふふ~ん、

 黒尾君はあげないよ?》

《え、遠慮しておくよ、

 それにちゃんと仕事を探しているのだ、

 サブトレーナーなら

 ウマ娘がなりやすい仕事だし、

 『給料もいいからね』》

3人《はぁ、世の中、お金が無いと辛いよねww》

全員「3人で溜息と笑ってるし。」

「ま、いいか、

 テイオー、そろそろ時間だ、

 無理だけはするなよ?」

「わかってるよ、

 それに今日は

 『スペシャルウィーク』も居るからね、

 手を抜く訳ないじゃん♪」

 

1、 ヒシアケボノ

2、 ファインモーション

3、 スペシャルウィーク

4、 エルコンドルパサー

5、 カレンチャン

6、 キングヘイロー

7、 トウカイテイオー

8、 スイープトウショウ

9、 ____

  17、___で出走致します。

 

キタサトコンビは前日の京都新聞杯で

また並走一着をやらかしてます

 

「さぁ、ゲートインが終わりました、

 今、スタート!!

 先頭はヒシアケボノ

 次いでファインモーション、

 スペシャルウィークと

 バ順通りに進んでおります!!」

 

(よし、スタートは大丈夫、行ける!)

「バックストレートの登り坂で

 すぐさま仕掛けたのは

 『トウカイテイオー!!』

 GⅠ復帰早々に先頭に返り咲いた!!

 不屈のテイオー伝説は今だ健在だぁっ!!」

 

(テイオーさん、負けません!!)

「しかし負けじとスペシャルウィークが

 追走態勢を崩しません!!

 ぴったりと後ろに張り付いております!!」

(ぁ、あれ?

 なんだか、調子が・・・)

「おぉっと!!

 エルコンドルパサーが後退して行く、

 大丈夫なのか!?」

(うわっ、

 急に下がってこないでよ!!)

「その煽りをスイープトウショウが受けるが

 なんとか躱して行く!

 その脇を

 ヒシアケボノ!!ヒシアケボノが

 動き出している!!」

(いくで~!!

 勝って美味しいちゃんこ鍋食べるんだぁ~っ!!)

「後ろから

 ファインモーション!!

 ファインモーションが一気に攻めて立てて行く!!」

(今度は一着を知りたいの!!)

「おっと、キングヘイローもペースダウン、

 エルコンドルパサーと並走しているぞ!!」

(エルコンドルパサー!!

 大丈夫ですのっ!?)

(な、なんとか、

 てか、レース中デース、

 ヘイローは前に行くデース!)

「一流のウマ娘足る物

 『周りを見て見ぬ事は出来ませんわ!!』」

「な、なんとい言う事でしょうか!?

 3コーナーに差し掛かるタイミングで、

 エルコンドルパサーが止まっている!!

 その脇をキングヘイローが支えて

 レースを捨てたぁ!!

 なにか、・・・はい、はい、

 只今入った情報ですと、

 エルコンドルパサーに不調が発生、

 中断したとの事です、

 キングヘイローが付き添いを申し出ており、

 二人はここでレースを終えます!!

 それでも、

 先頭集団は縺れつつ

 メインストレートの登坂へ突っ込んで行く!!」

「不味い、

 『見ているな?』」

〈あぁ、緊急手術は準備出来てる〉

「頼めるか?」

〈任せろ〉

「く、黒尾君、まさか。」

「タキオン、レースはまだ終わって無い。」

「っ!?」

「テイオー、無理はするなよ。」

「先頭はヒシアケボノ、

 しかしほぼ先頭集団が横場に広がって

 誰でもゴールを狙える位置にいる!!

 果たしてマイルカップの勝者は誰の手に!!」

 

 

「決まった~っ!!

 まさかのどんでん返し!!

 カレンチャン!!カレンチャンが一着!!

 次いでトウカイテイオー!!

 ヒシアケボノが3着となりました!!

 やや遅れて

 ファインモーション、スペシャルウィーク、

 スイープトウショウと

 続々とゴールを越えて行きます。」

 

チーム・スターダスト

ミーティングルーム

「ねぇ、黒尾さんエル大丈夫なの?」

「今、連絡が来た、

 無事手術が終わったそうだ。」

全員「はぁ~、良かった~。」

「で、だ。」

「うん?黒尾君?」

〈昼夜兼行をやめて欲しいのだがね〉

「やよいちゃん、久し振り、

 そっちはどうかな?」

〈疲労困憊だよ、

 あの手この手で『自身の保身しか』考えない

 連中を一掃するには

 まだまだ時間がかかる〉

「そうだ、樫本理事長代理、

 あれはアンタの差し金か?」

〈是、そうだが?〉

「・・・やよいちゃんアウトー。」

〈え?ちょっ?!なんでっ?!〉

全員「ネェ、学園長、今、ドコ?」

〈ひぃっ?!〉

「まぁ、オシオキは別にしといて、

 『ブロワイエ』の件だ、

 俺の一存で決めて良いのか?」

〈是、サブトレーナーに関しては、

 トレーナーの権限で可能だ、

 樫本君は、そこまで言えないし、

 権限を縮小するものの、

 このまま『副理事長』に就任して貰う予定だ、

 『書類仕事がヤバいのだ』〉

「ちょ、まて、まだ増えるのかっ?!」

〈頭痛、仕方が無いだろう、

 特に人事系統がやまの・・ぬぉおおっ!?〉

 

ドザザザと、雪崩の音が聞こえる

 

「あ、切れた。」

《黒尾トレーナー?

 やよい理事長は了承してくれたのかね?》

《あぁ、俺の采配で良いってさ、

 やる事だらけだから頼むぞ》

《任せろ、

 タキオン夫人、色々とご教授願う》

《あぁ、しかしだね、

 書類仕事は基本黒尾君なのだよ、

 私は『研究者』なのだ、

 基本、『骨折に関する試薬を研究している』

 後は、病気に関する知識も仕入れだしたから、

 今後は『病気の治療薬も研究して行くから』

 よろしく頼む》

《心強いな、

 黒尾トレーナー、アグネスタキオン夫人、

 よろしくお願いします。》

二人「《歓迎しよう、盛大にな!》」

 

この後

ミーティングルームに置ける

『シラフなのに『場の雰囲気に酔うウマ娘達をみて』』

 

《就職先、間違えたかしら》と

言ったとか言わなかったとか

 

 




「・・・ん?あれ?ココは?」
「起きたか、エルコンドルパサー。」
「えっと、
 初対面、じゃナイデスよね?
 お医者さんデスよね?」
「あぁ、
 術後だから、『腹を触るなよ?』」
「え?」
「腸捻転だ、
 何らかのきっかけで
 腸がねじれる病気だ、
 最悪、死に至る。」
「・・・黒尾トレーナーに言われてました、
 『お腹の検査、ちゃんと受けろって』」
「どこまでアイツはお人好しなんだか。」
「あはは、言えてますね。」
「ヘイロー嬢ちゃんには帰って貰ったからな?
 正当な理由なくレースを中断したからな。」
「酷いデスネ、ちゃんと私を助けてくれたのに。」
「だな。」
「タバコ、嫌いデース。」
「あ?シナモンスティックだ。」
「え?」
「俺は吸えん、アイツも吸わなかったな。」
「黒尾トレーナーデスカ?」
「あぁ。」
「タキオンさんの為ですか?」
「いや、
 『肺』と言うか、
 アイツは『呼吸器疾患』もあったんだ。」
「え?ちょ、
 黒尾トレーナーどれだけ抱えてるのデスカ?」
「『気管支炎』『喘息』『筋肉硬化症』
 まだはっきりしないが、『何処かは癌』だ。」
「・・・どうして、話してくれたんデスカ?」
「・・・マスクが無い方が俺は好みだ。」
「ぇ?」
「東条トレーナーには来てから話す。」
コンコンコン
「エル!!大丈夫!!」
「お姉様!!」
「おっと、抱き着くな、縫合個所がまた開く。」
「くっ、
 艸嘩(くさか)医師、
 エルコンドルパサーの退院予定は?」
「良くて半年だな、
 再発しないか経過観察もある。」
「半年、か、仕方ないわね、
 それで?」

私のエルコンドルパサーに何したの?

「『まだ』何もしてない。」
「まだ?」
「東条トレーナー、
 引退後で良い。」

エルコンドルパサーを嫁にくれ

「は?」
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