「今年もやってまいりました『宝塚記念!!』
新たなウマ娘達がデビューし、
重賞として挑む闘龍門(登龍門)!!
そして『やらかしウマ娘』が
遂にやってきました!!
キタサンブラック!サトノダイヤモンドが
本日のレースに出場致します!!」
▽
控室
「・・・え?」
「ちょ、これは想定外ですよ?」
「すまん、俺もだ。」
あの二人、事後承諾で宝塚記念に登録していた
しかも勝手にハンコも持ち出してた
二人「てへっ♪」
勿論、拳骨をお見舞いした
二人「あぅ~。」
「お前らな、ハンコの勝手な持ち出しは
窃盗罪になるんだぞ?」
二人「ごめんなさい。」
「まぁ、元々GⅠデビューも早めとは考えてたけどさ。」
「おや、そうだったのかい?」
「はぁ、タキオン、
コイツ等は既にテイオーのレコードを越えてるんだ、
お前のレコードも危ういぐらいにな。」
練習場の2200レコードは『一秒未満まで迫られている』
「ぁ~、そうだったね、
キタサンブラック、サトノダイヤモンド、
キミ達のポテンシャルなら
この阪神も楽勝だろうが、
攻めて来るウマ娘は訳が違う、
なにせ、『絶好調のエイシンフラッシュ』がいるのだから。」
「エイシン先輩、出てるんですね。」
「エイシン先輩、オドオドしなくなってましたものね。」
「少しは相手を考えてやれよ、
フクキタル、
すまんな、この二人は見なかった事にしろ。」
二人「酷い!(です!)」
「レース後のパフェいらないんだな?」
二人「要ります!!
フクキタル先輩!!
私達はガン無視して下さい!!」
「それと、今回は珍しいのが出ていますからね、
『サクラバクシンオー』も要注意かと。」
「今までが1800以下だからな、
中距離は初参戦だ、
どの様に調整して来たか見ものだが。」
「フクキタル、どうする?」
右脚をさする姿は痛々しい
「・・・出るよ、まだ、
『走り足りないからね』」
その目に掛ける言葉は
「うし、
『走って来いマチカネフクキタル』」
「行って来ます!」
「って、お前らも行け!!」
二人「そうだった!!」
「大丈夫なのかねこの子達は。」
▽
1、 サクラバクシンオー
2、 キタサンブラック
3、 サトノダイヤモンド
4、 『フランス』
5、 エイシンフラッシュ
6、 ハルウララ
7、 マチカネフクキタル
8、 ___
9、 ____
・・・16、___で、出走致します
▽
《ん、あのウマ娘は》
「よ、ブロワイエ、来れたのか。」
《荷ほどきが幾つか残っているが、
フクキタルが心配でね、見に来たんだ》
《止めないんだな》
《理由が?》
《無いだろうねぇ、ブロワイエ君、
キミはフクキタル君をどう見る?》
《タキオン夫人、
そうですね、
その強い心は称賛、尊敬に値するでしょうけど、
身体は壊れる、あの脚では、良くて後3戦でしょうか?》
《まぁ、そうだね、攻め方は?》
《先行逃げ切りは難しいでしょう、
激痛に耐えながらレース、
後半の立ち上がりの差しでしょうか、
ただ、ゴールは2mを登り切った先、
スタミナ、登り坂の攻略、
本人の激痛がどこまで耐えられるか》
《よく見ているね、
正解だよ、だけど、今のフクキタルにそれは》
《それでも、アイツは走るって、決めたんだ、
なら、俺達は支えてやろう、走り続ける限り、
走りを辞めたとしても、支え続ける》
《黒尾トレーナー、
あの娘は見た事が?》
《いや?なんだ?知り合いか?》
《あぁ、あの子はフランスで良く競り合った娘だ》
《え?キミが競り合う程って》
《ヴィーミー、『短距離が得意な中距離型』だ》
《荒れるな》
▽
「さぁ、ゲートインも間も無く完了します、
宝塚記念、今、
スタートしました!!
先頭はサクラバクシンオー、
直ぐ後ろにキタサンブラック、
サトノダイヤモンドが張り付いている!!
はるばるフランスから遠征して来た
ヴィーミーはやや後退し、
先頭集団と離れてしまったぞ!!」
▽
(ちっ、走り辛い、
ブロワイエ、貴女はどこに居るの?)
(速い、わざと中団に居る、
ヴィーミーって娘、差し?)
「中団ではヴィーミーを先頭に
エイシンフラッシュ、ハルウララ、
マチカネフクキタルが固まっている!!」
▽
「最初の登り坂が終わり、
第一コーナーに入って行く!
依然先頭はサクラバクシンオー!」
(バクシンバクシンバックシーン!!)
「サクラバクシンオー、コーナーでさらに加速!!
第二コーナーを立ち上がって行く!!
しかし、虎視眈々と先頭を狙う
キタサンブラックとサトノダイヤモンドは、
全く離れない!!」
(ねぇ?キタちゃん?)
(うん、ダイヤちゃん)
二人(バクシンオー先輩、後ろ見て無い)
▽
「あの二人は初めてだろうな。」
「ん?確かにサクラバクシンオーと対戦は初めてだろうが、
そこまで苦戦するのかね?」
「いや、
『テイエムオペラオー』に近いタイプでな、
サクラバクシンオーは、
『本当に前しか見て無いんだ』」
「ぁ~、それは初めての相手だね、
今までの相手は
『後ろを見ていたからね』良い経験になるだろう。」
《来るぞ》
《ヴィーミー、か》
《楕円コーナーをどう攻略するのかね?》
▽
(遅い、引き離す!!)
「おおっと!!第三コーナーに入るな否や、
ヴィーミーが加速し出したぞ!!
一気に先頭に躍り出たぁっ!!」
(バクシンバクシん˝ん˝っ!?なんとっ!?)
二人(乱れた!!)
「一瞬の隙を見逃さない!!
キタサンブラックとサトノダイヤモンドが
またやらかした!!
サクラバクシンオーを両側から抜き去って行く~!!」
「ば、ばくしん~っ!!」
「このスタンドまで聞こえるバクシンの掛け声は、
直線もバクシン出来るのか!!
4コーナーも後僅か!!
このまま、キタサトコンビがまたやらかすのか!?
否!!
後ろから猛進してくるのは
『バーサーカーウララ!!』
ハルウララがサクラバクシンオーを追い越し、
キタサトコンビ、
ヴィーミーに迫っていく!!」
(ここです!!)
「うそ・・・し、失礼しました!!
メインストレートに入った瞬間
爆発の如く加速を繰り出すのは
『エイシンフラッシュ!!』
エイシンフラッシュが一気に先頭に立った!!」
(なっ!?)
(やりますね、エイシンフラッシュ)
(おぉっ!?エイシン先輩が!!)
(来たね、キタちゃん!!)
(ダイヤちゃん!!)
二人「初めての本気、いっけぇえええっ!!」
「と、とんでもないデットヒートです!!
キタサンブラックがイン側を、
サトノダイヤモンドがアウト側を
芝を抉り飛ばしながら爆走して行く!!
と、止められない!!
この二人を止めるウマ娘はいないのかぁっ!?」
「うがぁああっ!!」
「なんとここでマチカネフクキタル!!
マチカネフクキタルが先頭争いに参戦したぁあっ!!」
《正気っ?!》
(あの脚、あんなに腫れているのに!?)
▽
「ゴール!!
この宝塚記念で、
ついに、ついに、
『キタサンブラック、
サトノダイヤモンドの同着が崩れたぁっ!!』
一着がキタサンブラック!!
僅差でサトノダイヤモンドが滑り込んだ!!
半バ身でエイシンフラッシュが入っている!!
こ、コースレコードも更新されましたぁああっ!!」
▽
控室
ブロワイエが、咄嗟にフクキタルを抱えてくれ、
素早く控室に連れて来れた
「無茶しやがって。」
赤く腫れあがる右足首は
最早タキオンの時よりも酷くなっていた
《代わりの氷嚢だ、フクキタルは?》
《まだ、うなされてる、
俺達に気づいてない》
コンコンコン
《誰だ?》
《え?フランス語?》
扉が開く
《ヴィーミーじゃないか、どうした?》
《ブロワイエ!!探したのよ!!
今までどこに行ってたのよ?!》
《ヴィーミー、今は静かにしててくれ、
『病人が居るんだ』》
《・・・その、大丈夫なの?この娘。》
《ん?心配してくれるのか?》
《あ、当たり前でしょ、
あんなに腫れあがった脚で走ってるのだから、
そのトレーナーに一発殴らないと
気が済まないわ》
《よしてくれ、彼は私の旦那だ、
それに、マチカネフクキタルからの申し出で、
私達はそのサポートをすると決めている》
《貴女は?》
《アグネスタキオンだよ、
今は、彼、
羽佐間・黒尾トレーナーの妻だ》
《オオカミ?》
《おぉ、普通の反応だ》
《普通って、なによ?》
「ん~・・・ここ、別の国?」
「フクキタル、身体、起こせるか?」
「ぁ~・・・無理、
痛くて、もう訳わかんない。」
《マチカネフクキタル!!
貴女、なんでそんな状態なのに
走ってるのよ!!》
「えっと、このウマ娘はどなた?」
「あぁ、ブロワイエの知り合いで、
ヴィーミー、
さっきの宝塚記念に出てたんだ。」
「ぁ~、見られちゃったのか、
ごめんね?これ、私の我儘だから、
みんなを攻めないでね?」
《彼女、なんて言ったの?》
《・・・自分の我儘だと言ったんだ》
《そぅ、
貴方もホントは止めたいのね?》
《そりゃぁ、嫁の一人だし、
苦しんで欲しくは無いからな》
《オオカミどころか、ケダモノじゃないの》
扉に張り付くように逃げられた
《大丈夫だよ、ヴィーミー、
彼は既に・・・何人だっけ?》
《あぁ、
先ずはアグネスタキオンは奥さんな?
トウカイテイオー、マチカネフクキタル、
ライスシャワー、ハルウララが、
婚約者で学園の卒業待ちだ》
《ケダモノ》
あ、より警戒された
《ウマ娘の重婚は許されてるが、なにか?》
《どうだか、
その、
トウカイテイオー?とか、
ライスシャワー?とか、
どこにいるのよ?》
《今日は二人共『ウマ娘ペア』で、デート中だな》
《う、ウマ娘ペアですって?
日本、進んでるのね》
《なぁ?ヴィーミー君よ?》
《なによ?》
《今日、泊まる所は?》
《学園のゲストルーム、抑えとくよ》
《・・・お願いします》
ブロワイエのモデルでは?と言われる
アイルランド産フランス育ちの競走馬
『モンジュー』では?
と言われていますが、
何分海外の馬ですからね、
許可は出なかったのでしょう。
ならば、その同時期に活躍した馬をモデルに、
『ここでのオリジナル・ウマ娘』もいいのでは?
と、思い至り、
『凱旋門賞』を競い合った
『デイラミ』と言う馬をモデルに
オリジナルウマ娘として
『ヴィーミー』として登場させました
流れは凱旋門賞後のブロワイエを
追いかけて来て、レースに出ているのでは?と思い、
腕試しも兼ねて出場しています。
容姿はブロワイエとオグリキャップを混ぜて割った感じで、
銀髪ロングで、常時ポニーテール
勝負服カラーは、グリーンと金帯のラインの入ったドレス風味
アイカラーは、薄い紫よりの翡翠色
誕生日4月20日
身長165cm B78・W56・H88
口調はドライ気味だが、日本語が話せない為、
どうやって接したらいいかわからないから
適正は、芝 中距離 短距離
ダート、重バ場は大の苦手で出場するだけでやる気が下がる娘
って、感じです。
二人「パフェ~っ!!」
「はいはい、涎は拭きなさい。」
《まさか、このウマ娘達も?》
《さぁ?それはどうだろう?》
二人《ヴィーミーさん?》
ぞわっ!?
《な、なんだよ?》
二人《美味しそう///》
《え?ちょ、やん///
そんなとこ、ひゃん!?》
《ちょ、二人共!!》
二人《え?ブロワイエさんも
頂いて良いんですか?》
《え?あの、ちょ、
黒尾トレーナーっ!?》
「まぁ、二人が満足すれば解放されるよ。」
《日本語でいってくれぇっ!?
ぁ///やだっ!?》
ァ~///
「今日の犠牲者は、
ブロワイエとヴィーミーかね。」
「あぁ、あの二人、外人ウマ娘も行けるんだな。」