まさかの感想まで頂いたので、頑張って1話分考えました。
………ハァ。
何処で失敗したかなぁ、俺。
そもそも、これで何回目だ?7000を超えてた様な記憶はあるけど……わざわざ覚えてられねぇし覚える気もねぇよ、
でも、こうなったのは……2000回ぶりぐらいか?
「これで終わりだ、仮面ライダー」
「ま、諦めるこったな」
「……投降してください。私は、これ以上貴方と戦いたくありません」
「そこのバカの言う通り、投降するんだな。悪い様にはしねぇ」
シンフォギア装者と敵対するなんて。
そもそも俺は、《この世界》の住人じゃない。
この世界――《シンフォギア》が、アニメとして存在していた世界から、ある日突然飛んできた。
まぁまぁ普通に学生してて、レポート終わらないって嘆きながら朝の4時ぐらいにやっと終わらせて、軽い仮眠取って目覚ましたら、何故か草原で寝てたんだ。挙句の果てにはその直後にノイズ発生アラート。マジでビビったね。
まぁ、最初にこの世界に飛んできた時は、それはそれは浮かれてたよ。
シンフォギアは友人に勧められたんだったかな、それでハマって1期から5期まで全部見た。
面白いストーリーだし、キャラの在り方もちゃんと立ってて、本当にハマった物の1つだった。だからノイズ発生アラートってのも謎に覚えてて、そのおかげでこの世界に来てスグだったけど逃げられた。
だけど当時の俺は何といえばいいかな……所謂、メアリー・スーってのに憧れてた。
二次創作モノだと原作の鮮度が落ちて面白くないってのは分かってたんだが……俺の人間としての在り方が腐ってたのかな
そんな時にこの異世界転移。
しかも、逃げている時に何故か何も無い所でコケて、顔を上げたら目の前にゼロワンドライバーとヘルライズプログライズキーが
俺は細かい事を考えられる理知的な人間じゃない、だから躊躇いなくソレを手に取った。
それが 地獄 の始まりだった。
まず変身どころかキーを認証するだけで身体中に走る理外の激痛。
バイ〇ハザードでクリーチャーに変貌する人間がアレだけ叫んでる理由が嫌という程分かったよ。腕の中から新しいナニカが生まれてくる様なキモさがある。
次に、明らかにこの世界においてオーバースペックとしか言い様が無いヘルライジングホッパーの性能の高さ。
何も考えずに、1期開始2年前のライブ会場の惨劇で必殺技打ち込んだら、一撃で会場全損して翼さんと奏さんも死にかけたから、必殺は余程の事が無いと打たない様にした。
そして、999分という、変身可能時間の短さ。
最初の頃は何も考えず、アラートが鳴る度駆け付けてたら、フィーネ殴ってる最中に消滅してしまった。1年近く、常に戦い続けているシンフォギアのストーリーに置いて、戦える時間が16時間半強というのは、余りにも短すぎる。
こんな無様に死にたくない、という薄っぺらいプライドが、俺を更なる地獄に突き落とす。
まだ何も成せていない、という未練が、俺を狂気に陥れる。
痛みのパターンを知った。
痛みの殺し方を知った。
戦い方を学んだ。
戦いを効率化した。
必要な戦いにのみ参戦するようにした。
救える命を見捨てた。
100回に突入してスグぐらいで、初めて1期を戦い抜いた。
500回を超えてしばらくして、ようやく2期を超えた。
1700回と少しで、3期を乗り越えた。
1900番台の何処かで、4期を超えた。
2900と73回目。初めて5期を戦い抜いた。
1億7436万1832人。
俺がこれまで見捨てた命。
1837回。
俺が装者を死なせてしまった回数。
267回。
人類が、滅びた回数。
ふざけるな。
何がメアリー・スーだ。何が周囲の存在を食い物にする怪物だ。
俺は、そんな周囲に食い殺されていただけだ。
足りない。
足りない。
もっと強く、もっと効率的に、もっと最善へ。
この頃には、もう1回の人生は、1ルートの検証としか捉えていなかった。
二課と敵対した。二課と協力した。二課に捕まった。フィーネと敵対した。フィーネと協力した。フィーネに捕まった。フィーネを殺した。F.I.Sを破壊した。F.I.Sと協力した。F.I.Sに捕まった。キャロルの人形を全て壊した。キャロルを殺した。キャロルと協力した。キャロルに捕まった。アダムと協力した。アダムを殺した。アダムに捕まった。ティキを破壊した。サンジェルマン達と協力した。サンジェルマン達を殺した。サンジェルマン達に捕まった。錬金術師となった。錬金術師を皆殺した。錬金術師に――――
ありとあらゆるルートを確認した。どのルートが最も効率的で、最も人的被害が無く、最も最善か。
7000を超えた今でも、その検証は続いている。
今回のルートは『デュランダルを1期開始前に奪取すればどうなるのか?』だ。結果はこの有様。
クリスは『櫻井了子の手によって発見された』事となって二課に編入され、フィーネはなりを潜めて二課に潜り込みっぱなし。デュランダルを返却した場合、別の事件に重ねてカ・ディンギルを撃たれれば対処し切れない。
このルートは失敗か。
因みにだが、4人相手でも正直余裕だ。必殺技一撃で、幾らでも状況はひっくり返せる。だが、これ以上逃げ回る必要も無い。
残カウント277。捕まればデュランダルがフィーネの手に。逃げていれば何処かでカウント0でやはり同じ。
ならば……
「デュランダルを放り投げた!?」
「何する気だテメェ!」
ここで
「ッ!?まさかッ!」
「逃げろッ!」
「ッ……はいッ!」
「ふざけんなッ!」
『ハアアァアァア!!!』
………嘘、だろ。
「デュランダルに……」
「ヒビ入れやがった……!」
破壊、し損ねた?
有り得ない。79回目のあの時、確かに一撃で砕けたハズ……!
一撃で足りないなら、何度でもッ!
「アイツ正気か!?」
「デュランダルを破壊する気かよ!」
2回ぶん殴ったら流石に壊れてくれた。
だけど、もう……ダメだ。身体の方が持たない。カウントは275だけど……
「変身が解けて――何?」
「おい……あたし達と同じ歳なんじゃねぇのか?」
「あんなに若い人が、仮面ライダー……」
「……その力があったら、あたしも……」
変身が、勝手に解けた。
なんとか、意識は、ある。
けど、身体がもう、動か、ない。必殺技は、莫大な負担が身体に掛かる。もう、生命が消えようとしてるのが、何故か分かる。
そう言えば、必殺技を2連続で打ったのは、もっと身体が鍛えられた後だったか。1期の時に2連続は、死、とでも、覚えとく、か。
「……なァ」
「……なんだ、仮面ライダー」
「……平和って、なんだ?」
「ッ……貴様が……ッ!」
痛い。
右頬を、叩かれた?
「おい翼!よせっ!」
「貴様が!仮面ライダーが!
「落ち着け翼!おい響にクリス!抑えるの手伝え!」
「へっ?は、はい!」
「ああっ!落ち着けセンパイ!」
俺は、世間一般的には、突然現れた謎の存在に過ぎない。
干渉したのは、ライブ会場の1回のみ。そしてその頃にはデュランダルは奪取済み。ネフシュタンとソロモンの杖があろうと、カ・ディンギルの発射用エネルギーは融合症例かデュランダル以外には供給出来ない。
原作を一部踏襲した上で、一連の事件の首謀者を擦り付けられた?でなければ、翼さんの発言に説明が付かない。
……このルートはマジで失敗か。
「……ああ、そうさ。ならどうする」
「殺すッ!その命を持って、罪を償えェッ!」
「よせ翼ァッ!」
「俺は、怖かったんだ」
目が覚めた。
俺はここを知ってる。
ほら来た、人類最強が。
「……
「……あァ」
「君に、伝えなくてはならない事がある」
「あの力で、俺達と共に戦ってくれないか?」
もう、何度目だ、この地獄は。
モチベーションがあるのか無いのか、よく分からなくなりますね。
メアリー・スーって言うのは簡単に言うと『なろう系主人公』です。もっと雑に言い直すと『原作キャラがオリ主の価値を称えるだけの存在化する事象』です。
足してみた設定
・ヘルライジングインパクトは2発打ったらカウント関係無く身体が死ぬ。ほっといたらそのまま死亡(鍛錬で増やせるけどそれでも3回が限界)
・名前は皮肉にもアルト 人間性から負けてるからどう頑張っても飛電或人にはなれないねぇ(ニッコリ)
・オリ主を異世界転移で来た事に。ついでに大学生に
ホントね、書くのがキツい()