さー、やって来た。やって来ちゃったよ天下の雄英に。本当に来ちゃったよ。別に受けるとはいってねーのに。
ボイコットしようとしたら一佳に無理矢理連れて来られるし、首根っこ捕まれてゴイスー痛いし、トイレ行くふりして逃げようとしたらバレて拳骨くらうし、コイツは俺のオカンか。
因みに進路相談の終わった後に宣言通りに気づかれないように胸を揉もうとしようとしたら鉄拳制裁で返り討ちにあいました。何故わかった?
「砂蘇理がいやらしい目で見てたからすぐに分かったのよ。」
……だそうです。
「つーか、勝手に心を読まないでくれねぇか?一佳の個性って読心術系の能力でも開花したの?」
「あんたの考えなんてすぐわかるわよ。馬鹿だし。」
「はははは。それは成績が俺に勝ってから言えよ色々揉むぞコラ。」
その為なら心の火、心火を燃やしてもやるぞ。負ける気がしねぇ。
「……そのやる気を他に向けてほしいわ。」
「今日は俺のライブに来てくれてありがとう!エヴィバディセイ!」
「WRYYYYYYYYY「うっさい!」ぐほ!」
「……おう、答えたリスナーもありがてぇけど止めてくれたリスナーをサンキュー。」
筆記試験が終わり実技試験の説明会場に集められた生徒はプロヒーロー『プレゼントマイク』に概要を聞いて試験会場に行った。え?内容?いらないでしょ?
「ふふふ、連携をとれない為に同じ中学の奴は会場は別々だとはこれは都合がいい。さらば一佳。フォーエバー。」
このまま腹痛を要して会場を抜け出してやれば途中退席とみなして不合格になる筈だ。ふはははは!甘いぞ一佳!猿が人間に勝てるかって?俺にとってのお前はモンキーなんだよ一佳!
[もし試験中に会場を抜け出したらシバきまわすからね。]
「あ、はい。すみませんでした。」
……バレてました。つーか携帯の電源切っとけよ急にかかってきてびっくらこいたわ。……猿も木から落ちるか。その木はきっと百日紅だね。
「仕方ねぇ、一佳が恥をかかないくらいは頑張りますかねぇ。」
俺は個性を使って異形の姿、蠍人間になり準備運動を開始した。
「え?ちょっと待て。アイツも受験生なのか?」
「なんか騎士甲冑のような姿してるけど。」
「全身紫じゃねえか。気持ちわりー。」
……別に好きで紫になったわけじゃねぇやい。どっちかつーと薔薇みたいな色好きなんだよ。香りが良い薔薇の色。
「はい、スタート。」
「!!」
俺はすぐに来たプレゼントマイクの声に反応してまっすぐ走った。
「え?フライングしてねぇかアイツ?」
「まだ開始の合図はまだ……。」
「おいおい。試験ははじまってるぜぇ?実戦はカウントはねぇぞ。ほらもう一人飛び出した奴いるだろ。」
「「「マジかよ!?」」」
<標的ヲ確認。ブッコロ>
「あらよっと。」
ズバン
<スー。>
「結構装甲が脆いな。戦闘向きじゃない個性対しての配慮か?ちっと歯ごたえある奴を出して欲しいもんだ!」
ズバババババ
<<<ギャー。>>>
爪を剣の様な形にして試験用のヴィランロボットを切っているが、まるで切れ味良い包丁で野菜を切ってる感覚だ。これなら一佳でも個性使えば壊せるだろ。
一佳の個性は『大拳』。ただ拳を大きくする個性だけど、大きくした手はそこそこの威力を出す。多分俺のこの形態での身体に傷をつける威力はある。
なら俺がやるべき事は
「汚物は消毒だぜー!」
<<<ギャー。>>>
他の受験生を合格出来ねぇくらいに全てのロボットをぶっ壊してやるよ!後、今までに一佳のストレスを此処で発散させてもらうぜー!
「楽しい、楽しい祭りの始まりだー!」( ゜Д゜)
「……なんだろ急にお腹が痛くなってきた。」
一佳さん。……ファイト。
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