「とりあえず、代えの着替えは用意するから投げてみろ。」
「わかりやした。」
相澤に機械みたいなボールを渡され円が書かれているラインに入った。
「んじゃま……………ドラ!」
(((……ドラ?)))
叫びを上げてボールを空高く投げ、遠くに落ちてそれを確認した相澤がスマホを周りに見せ、画面には753.0mと書かれいていた。
「まず己の最大限をしる。それがヒーローの素地を形成する合理的手段。」
「おおー!」
「個性使っていいんだ!流石ヒーロー科!」
「なんだ!すげー!面白そう!」
周りがワイワイ話してると相澤がため息をついた。あー、俺は知らんぞ。
「……面白そう……か。ヒーローになる為の三年間そんな腹づもりで過ごす気か?よし、八種目トータル最下位は見込み無しと判断して除籍処分しよう。」
「「「はあぁぁぁ!?」」」
「生徒の如何は『自由』!ようこそこれが雄英高校ヒーロー科だ。」
除籍処分って事は退学ですよね?よしなら思い切り手を抜い……あ、すみません。冗談、冗談すよ~。だからこっちに怒りオーラみたいなの向けないで一佳さん。つーか、此処にいない筈なのに何でわかったの?本当に心を読む個性を開花してな~い?
50m走
記録3秒01
「お、俺より速いとは………流石最高峰。」←飯田記録3秒04
「……け。」←爆豪記録4秒13
握力
バキン
「先生、測定器壊れた。これ弁償とかないすよね?」
「……測定不能。後、弁償は良い。」
なんか万力作った奴と腕が複数ある奴がすんげー見てくるんだけど。つーか、握力に万力とかありなの?
立ち幅跳び
200メートル
「すんげー跳んだ!」
反復横跳び
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!」
101回
「お、オイラの得意種目が!」
と、まあこんな感じで上体起こしと長座体前屈と持久走(ソフトボールは同じ記録だった)を終わらせた。クソ、無駄に頑張ってしまった。それこそ無駄無駄なのに。
「んじゃパパっと結果発表。トータルは単純に各評価の合計点だ。口頭で説明すんのは時間の無駄なので一括開示する。」
相澤はリモコンを操作し、空中に順位を書かれてる映像を出した。
1星徒
2八百万
3轟
4爆豪
5飯田
6常闇
7障子
8尾城
9切島
10芦戸
………20位緑谷
あー、やっぱり一位になっちゃったよ。ずっと他の奴のを観察してたけどスペック的に俺の方が上だったし。つーか、睨まれてる数が一人増えてる気がすんだけど?
「ぼ、僕が最下位。」
あー、ごめんね緑髪のモジャモジャ頭君。緑谷だっけ?俺が最下位だったら君は除籍処分されなかったのに……君の事は多分一週間は忘れないよ。
「因みに除籍処分は嘘な。」
「………は?」
「「「ええぇぇぇ!?」」」
「君らの最大限を出す合理的虚偽。」
「あんなのちょっと考えればすぐにわかりますわ。」
((き、気づかなかった。))
「ちょっとヒヤッたしたけどな。」
「俺はいつでも受けてたつぜ。」
……いや、あの時の目は本気だったぞ。まあ、あえて言わないけど。
「これにてテストは終わりだ。机にカリキュラムの書類を用意してあるからみんなは目を通しておけよ。後、星徒は更衣室で待ってろ今すぐ買いにいってやるから。」
そういうと相澤は校舎の方へ向かった。
つーか、ちゃんと代えのパンツを用意してくれるんだろうな?トランクスだからな、ブリーフは嫌だからな。
そして数時間して買ってきてもらいました。………ブリーフを。オーマイガー!俺はトランクスを希望したのに!いや、履くけど。これしかないから履くけど!これとは別に相澤に請求してやろうか。
「あ、やっと出てきた。」
着替え終わって帰る為に校門前に行くと一佳がちょっと膨れっ面な顔をして立っていた。
「なんでまだいんだよ。先に帰ればいいだろ。」
「何よその言い方。折角待ってあげたのに。それに母さんが砂蘇理に夕飯をご馳走するから家に連れて来なさいってさっき電話で頼まれたからよ。」
「ならメールするなりそれでいいだろ。」
「それをしたらあんた惚けて来ないつもりでしょ。」
「しねぇよ。一佳ならともかくおばさん達にはな。」
「……なんで母さんは良くて私は駄目なのよ。」
「一佳は俺がそういうのを面倒で嫌なことを知ってるだろ。お前ならそういう無理矢理なことはしねぇだろ。だからお前となら本音で話せるし、断れるんだよ。」
「……まあ、そういうことにしといてあげる。」
「なに顔を赤くしてんだよ。ほらさっさと帰らないとおばさんが心配するぞ。」
「あ、ちょっと待ちなさいよ!」
こうして俺の変な入学式は終わり、新たな学校生活がはじまった。
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