「せ、先輩!私が作ったお弁当を受け取ってください!」
「私のも受け取ってください!」
「あたしからも受け取ってください!」
「「「砂蘇理先輩!!」」」
「あ、ああ。ありがとう。ありがたく食べさせて貰うよ。」
「雄英高校で頑張って下さい!」
「ヒーローになるの楽しみにしてます!」
「応援してます!」
「お、おお。」
……別にヒーローになりたくて雄英に行ったんじゃないんだけどな。
「それでは私達はこれで。」
「おお。お前らも気をつけて登校しろよ。」
「「「はい!」」
「へー。モテるんだ砂蘇理。」
「おい、なんで俺を睨みつけてんだよ一佳。」
「ベーつーに。」
「あのな。ああいうのはヒーローになる前から早めに仲良くしておこうという魂胆なんだよ。別にファンとかじゃねぇだろうし。」
「でも、さっきのあの子達は中学から弁当作って渡してるけど?」
「………そうなのか?」
「……あんた、いくらたくさんの後輩女子から今までいっぱいもらってたからって顔くらい覚えておきなさいよ。」
「あー、顔はそこそこ覚えてるだが……自分の名前も言わず渡すから覚えられねぇんだよ。」
「………あの子達が不憫だわ。」
「つーわけで弁当食うから食堂には行かねぇ。」
「「てめー!それはモテない男の当て付けかー!」」
え、なに?俺はただこの大量の弁当と菓子について話しただけなのになんで峰田と上鳴だっけ?その二人が血涙を流してこっちに睨んでくるんだけど?
あ、因みにあの後で他の子からも弁当や菓子を貰いました。
「え?いや、あるだろ。女子に菓子や弁当を貰ったくらい。」
「ねぇーよ!バレンタインの義理チョコならともかく弁当を貰う事はねぇよ!」
「オイラなんか生まれてからずっと義理チョコすら貰えねぇんだぞ!」
「それはお前の日頃の行いが悪いからじゃね?」
「つーか、なんでそんなにモテんの!?やっぱり顔か!?顔なのか!?その甘いマスクに引き寄せられるのか!?」
「お前なんか利◯川にある地下の労働施設に連れて行かれちまえ!」
「え、え~。」
そんなお昼休み(弁当と菓子は全部一人で食べた事を周りは驚いていた)が終わり、次の授業が始まった。
「わーたーしーがー普通にドアから来た!」
「お、オールマイト!」
「すげぇや、本当に教師やってんだ!」
「あのコスチュームはシルバーエイジのものね。」
「画風が違うから鳥肌が。」
いや、それより普通にドアから来たってことに反応しない?それだと派手な登場するパターンがあるって事じゃない?ドアとか壁とかぶっ壊しながら登場するパターンもあるんじゃね?そうですよね
(………なんか誰かに変な期待されてる気がするんだけど。)
「さ、さあ早速だが今日のヒーロー基礎学はこれ!戦闘訓練!」
え~、いきなり戦闘訓練?ジーマで疲れる奴じゃん。ドイヒーだわこれ。俺のメンタルはボトボトだ。
「そしてそれに伴ってこちら!」
オールマイトがリモコンを操作すると教室の廊下側の壁から番号が書かれたアタッシュケースが出て来た。
「入学前に送って貰った『個性届け』と『要望』に沿ってあつらえた……コスチューム!」
ああ、あったなそんなの………俺のリクエストにあの人が答えてくれたらいいけど。
「それを着てグランド・βに集まるんだ!」
「「「はーい!」」」
「あれ?星徒君。コスチュームに着替えないの?なんかサポートアイテムを取り付けてるだけに見えるけど。」
「その声は緑谷か?俺は個性自体がコスチュームみてーなもんだからな。あっちに戻る時に全裸さえならなければ他は大丈夫だしな。」
……つーか、緑谷のコスチューム。絶対オールマイトを意識してるだろ。ファン力すげーな。
「そっか。星徒君の個性上コスチュームみたいなのが必要ないんだ。むしろ逆に動きを阻害してしまうし、ある程度のサポートアイテムで補えるだ。ブツブツブツブツブツブツブツブツ」
「おーい、緑谷ー。帰ってこーい。」
その格好で小言を言ってると結構シュールなんだが。
まあ、俺のは他が見た感じでは通信機と一体かした目潰し対策のバイザーと遠距離攻撃用の特殊銃一丁となんかの時の為に用意で刃を潰してある剣一本だけだからな。
「あ、デク君!コスチューム格好いいね!地に足をついた感じ!」
「麗日さ…うおお!」
「要望ちゃんと書けば良かったよ。おかげでパツパツスーツになっちゃった……あはは…。」
……確かにボディラインははっきりと出てしまってるな。
「俺はその方が動きやすい様に見えるが?」
「そ、そうかな?」
「でも、アイディアとか改善に気づいた時に先生に言ってコスチュームを改良したりサポートアイテムを付け足した方が良いと思うぞ。」
「……うん、そうするよ。ありがとう星徒君!後、星徒君のも格好いいよ!」
「サンキュ。」
「先生!此処は入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか?」
あれは声からして飯田か?結構がっちりしたコスチュームをしてるな。なんかインゲニウムみたいだな。
「いいや、もう二歩先に踏み込む!屋内での対人戦闘訓練さ!君たちにはこれから『ヒーロー組』と『
えー、ただでさえ俺の見た目的に敵ぽいなのにモノホンと間違えられますやん。
「勝敗はどういうシステムですか?」
「分かれ方はどのようにすれば?」
「相澤先生みたいに除籍とかあるんですか?」
「相手をぶっ飛ぶしてもいいんすか?」
「このマントヤバくない?」
「んん~!聖徳太子~!」
おい、お前ら一気に言うなよ。混乱してんぞ。
「えー、今から説明するから良く聞くんぞ?まず、『敵組』がアジトに核兵器を隠してあり『ヒーロー』がそれを処理をしようとしている設定だ。」
え、核兵器?ゴイスーな設定ですね。なんでアジトに隠してるの?ヒーローに気づかれた時点で使ってしまうと思うんですけど?後、核兵器対して二人で隠し守って二人で処理するとかどんだけ軽く見てるの?核兵器なんて使う敵は組織化してもおかしくないと思うんだが?それにヒーローは隠密行動が問われるでしょ。見つかって自爆されたら自分達と周りに被害が出て終わりだぞ。むしろヒーローじゃなく
「『ヒーロー』の勝利は条件は敵二人の捕獲と核兵器の回収、触れるだけでもOKだ。」
だーかーら、処理をされる前に自爆したらどうするの?
「敵組はヒーローチームを捕獲、もしくは核兵器を守りきること。」
いや、それだとどっちがヒーローか敵かわかりませんやん。核兵器を守る方がヒーローに見えてくる。
「捕縛には配布されている確保テープを使うこと。コレを巻き付ければ捕獲完了だ。」
いやいや、ヒーローと敵がそんなんで簡単に確保出来るわけないじゃないですか。気絶させるかガッチガチに拘束しておかないと。
「それと対戦相手とそれぞれの組む相手を選ぶのはくじ引きで行う。」
「適当なのですか!?」
「多分、即興なチームになれる為じゃない?いつも同じチームのヒーローがいる訳じゃないし。どんな相手とも合わせられるのも訓練の一環じゃないのかな?」
「なるほど!先を見据えた選出方法だっのか!失礼しました!」
……そこだけはちゃんとしてるな。
「良いよ!すぐにやろう!」
で、チーム分けはこうなった。
Aチーム 緑谷&麗日
Bチーム 障子&轟
Cチーム 峰田&八百万
Dチーム 飯田&爆豪
Eチーム 芦戸&青山
Fチーム 俺&耳郎
Gチーム 口田&上鳴
Hチーム 蛙吹&常闇
Iチーム 尾白&葉隠
Jチーム 瀬呂&切島
「よろしく星徒。」
「ああ、耳郎。」
俺の組む相手は耳たぶがイヤホンの差し込みみたいになってる女子、耳郎響香になった。
……というか本当に女子だよな?制服の時スカート穿いてたし。でもヒーロースーツは男ぽいし。まさか女装しゅ
「いま、変なこと考えなかった?」
「嫌だな~。相手が可愛い女の子だからってやましい事は考えてないよ。だからそのプラグみたいのをこっちに向けないで。」
「……そういうことにしといてあげる。」
……一佳といい、耳郎といい。女子は思考を読む事ができるのか?これじゃ安心して考える事ができないんだけど。
とりあえず俺たちの出番はまだ先だし、緑谷達と爆豪達の戦いでも見ておくか。
本当は砂蘇理の組む相手は口田でも良かったのですが、虫嫌いなので女の子である耳郎にしました。
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