ここは、農業テクノロジーセンター、通称ATC。ここには栗子とやちるの、チームαが訪れていた。
「っしゃあやちる。とっととクルクル崎の奴助け出して帰るぞ」
「うん……、でも栗子……なんだかここ、嫌な雰囲気がする」
やちるはなにか、その施設から違和感のような物を感じ取っていた。そして彼女たちふたりは施設内に入り、恐ろしいものを目視する。
「んだよ、これ……」
ビーカーに浮かぶあまりにも常軌を逸した生物のような何か。そしてそれらは彼女らの存在を察知すると自ら動き出し、そして遂にはビーカーを破り外へと出てきた。すると空中に映像が映し出される。そこには神峰透露が映っており、この場所に誰もいないことを伝えられた。
「ちっ……ハズレかよ……。まぁいいやちる。それならそうと、とっととこいつらぶっ倒してこっから出るぞ」
そう言って姫片はレイドライザーを腰に巻き付け、レイドライズスロットにキーを装填する。
『hunt!』
そして変身待機状態になったレイドライザーのレイドローダーを強く押し込む。すると配線のようなものが周囲に出現し、そして体に装着される。
『レイドライズ! ファイティングジャッカル!』
そして手持ち武器のテリトリーサイズが左手に握られる。
やちるもそれに続いてヘッジホッグキーで実装する。
『レイドライズ! ガトリングヘッジホッグ!』
すると足首に多数のトゲが装着される。
「やぁっ!!」
得意の足蹴りで巨大な怪物、アタナトイにダメージを与えていくやちる。そして彼女はその棘を奴に向けて発射し、貫通したところを体内で膨張させ、内側から破壊する。
そして姫片は鎌でアタナトイの脚を切り裂き、バランスを崩した瞬間を狙い、頭部に向けて必殺技を放つ。
『ファイティングボライド!!』
寸分違わずに首を切り落とした姫片。だがこれで終わりではない。まだまだ残っている不死の兵隊、アタナトイを倒すために戦闘を再開するふたり。
そして一体残らずに破壊した彼女たちはセンターから立ち去り、サンたちの持ち場であるPAL研究所へと向かった。
そしてここは工業テクノロジーセンター、通称ITC。ここには百喰とアドの、チームβが訪れていた。
「ヒッサギーン!! いるー!?」
そうやって大声で叫ぶものだから百喰は慌てて止める。
「ちょっアドッ!? そんな声出したらゾンビたちが集まってきてしまいますよ!? それに……返事できる状態かわかりませんし……」
「チッチッチ、モグッチ、周辺のゾンビはもう掃討したでしょ。それに第一、あーちゃんも言ってたじゃん。あの神峰って奴は仮面ライダーと戦いたいんじゃないか、って。それだったら声がしたら出てくると思うぜよ?」
(ほんと、冴えてるんだから……)
すると、何処かから足音のような、ドスンドスンという音が聞こえてきた。いつものアドのイタズラだろうかと思い本人に直接聞いてみることにした百喰。
「……? アド、今何かしましたか?」
「ううん? どしたの、モグッチ?」
「……いえ、一度確かめてみますね」
そう言って百喰はスカウティングパンダレイダーに実装し、周囲の敵影を探知する。
「なにかいた? モグッチ?」
「……この形……まさか……!」
彼女が見た影は包帯を巻いたような形をした怪物、ワイヤーワークスであった。
「あれってあの時の……。でもモグッチ、今のあたしらにゃこれがあるからね!」
アドも百喰さんの報告を聞いて大体察することが出来たので、レイドライザーを装着しスパーキングジラフレイダーへと実装する。アドは電撃を、百喰はスモーク弾を発射し周囲に攻撃を加える。だがまだこちらには近づいていないようでなんの反応もなかった。
「ビリビリ攻撃だよっ!」
アドは百喰のサーチの合図に合わせて、もう一度電撃を流す。すると見事ワイヤーワークスに直撃し、その姿を表した。そしてその後、レイダーの武器ではない、普段使いしている銃で奴を撃ち抜いたアドたちは建物内をレイダーの力を使い、隅々まで調べ、来栖崎の居ないことを確認し、或人たちの持ち場であるPAL研究所へと向かった……。