魔法科高校の劣等生でもまた好き勝手にやってみる。 作:ガイドライン
魔法。
それまでは単なる伝説やおとぎ話の産物だったそれは、20世紀の終わり頃に超能力の存在が公式に確認されたことで現実のものとなった。最初は突然変異で現れる“特別なもの”という見方が強かったが、世界各国の開発競争もあってここ100年の間にすっかり“技術”として確立されるようになった。
…………長い。すでに前口上が長い。
こんなことを毎回書かなくてもこれが"魔法科高校の劣等生"というのは分かるだろう。
すでにメタ発言をしているが仕方ない。
僕にはこの世界を知っている。知識があるのだ。
主人公の司波達也と司波深雪。この二人を中心として進んでいくストーリーは面白い。
なのに、そこに異物がいる。もちろん僕だ。
ちなみに冷静でこうやって話せるのは理由がある。
僕は以前に"ワンピース"にいた。というか中途半端にこちらに飛ばされた。
まだ何も終わってないのに……やることがあったのに。
でもまぁ、仕方ない。ここはさっさと終わらせよう。
どういうわけかここに過ごす日々はあの"パラサイト"と"リーナ"が出てくるお話まで。つまりは一年間だけの話だ。
いや、
しかし、問題なのが一つ。飛びきりなものがある。
「お兄ちゃん。ここは何処なの??」
隣に何故かニコ·ロビンがいるんですが!!!!!!どうしてワンピースのキャラがこっちにいるのッ!!!!!!
「ど、どうしてロビンは、ここにいるのかな??」
「お兄ちゃんいるところ。私あり。だからよ」
………そうでした。超絶なストーカーでした。
まさか他の物語にまで付いてくるなんて………この子から逃げられないのかよ……………
「えぇーとね、ここ元いた世界じゃないんだ」
「そうなのね」
「………………信じてる?」
「お兄ちゃんが言っていることだから信じるわ」
「驚か…ないの??」
「お兄ちゃんがいるから問題ないわ」
…………安定してるなー。
頼もしいのだけれど、なんだろう……
きっとこの世界、マトモに本編が進むとは思えない。
「それでどうするのお兄ちゃん?
元の世界に帰る方法でも探すの??」
「それに関してはまぁ、時間はかかるけど戻れるよ」
「そう。ならそれまでどうしましょうか?」
「………ねぇ、ロビン」
「なに、お兄ちゃん」
どうせしばらくは帰れないのだから、そして、この世界もif的な、パラレルワールド的な世界なんだろうから……
「とりあえず
「お兄ちゃんがやるなら、やるわ」
少しも躊躇わないのね。ロビンらしいけど。
「まぁ、表というか裏の支配者的なやつでね。
何かあったとき鶴の一声で政治も世界も帰れる的な」
「つまりは海軍、世界政府みたいなものね。
じゃ大将というよりもCP0に近いのかしら?」
「別に暗殺しなくてもいいから。
とにかくここには面白い人達がいるからね。
その子らがどんな風に世界を変えか見てみたい……!!」
「またルフィみたいなのを育てるのね。
本当にお兄ちゃんは面倒見が良いわね」
それをいうならロビンもなのだけど……
きっと否定するだろうから言わないでおこう。
「じゃどこから攻めるの?」
「十師族という日本の組織があるからそこからかな??」
「ニホン……国の名前なのよね??」
「そうそう。その国を基盤にやっていこう」
その時はまだ知らなかった……
司波達也が生まれてくるのは2079年。
確かに生まれてくる前にこの世界に来たのは良かったが今いる西暦は2015年。
魔法の開発が、魔法技能の開発から、魔法師として「優れた血筋」の開発へと舵が切られ、先進国間で激しい開発競争が開始された年であり、四葉深夜、四葉真夜が誕生よりも前だったなんて知る由もないなかった…………
………………………………………
2045年。
世界は第三次世界大戦を体験することとなった。
理由は簡単。食料不足や魔法師に対する牽制など、いつの時代もこういったことから簡単に大戦は始まる。
力を持ちすぎた者達は危険視され、無いものはあるものへ嫉妬する。
その考え方はどの世界に言っても変わらないようだ。
「な、何なんだお前らは……ぎゃあああああぁぁぁぁッッ!!!!」
いまもこうして理解のできない僕達に対して敵も味方も関係なく攻撃してくる。いや、味方いなかったなー
「本当にお兄ちゃんの能力はスゴイわね」
「いや、この世界にきて能力が変化したからね。
まさか
「そのお陰で元の世界に戻っても年齢は変わらないから助かるわ」
一時停止の力でも出来なかった
それがどういうわけかここでは出来るようだ。だから三十年経っても年齢も見た目も変わらないままである。
ちなみにこの周りの人達が化け物みたいな目で見ているのはそういったことではない。もちろん、いつも通りにロビンが暴れているだけである。
「げ、幻術だあ!!!こんなもの……ぐわあぁッッ!!!!」
「に、逃げろッ!!!あんな化け物ッ!!!!」
「勝てるわけがないッッ!!!!!!」
「失礼ね。どのみち全員死んでもらうわ」
いやーロビンの"ハナハナの実"の能力はここでは幻術扱いされているのだ。まぁ、突然手が生えてきたらそう見えるわな。
ちなみに僕の"トメトメの実"の能力は"振動"系に当たるようだ。
いや、全く違うけど訂正する気もないので勝手にしてほしい。
「あ、悪魔だ………悪魔の子だあああああああぁぁぁぁぁッッッ!!!!!!!!」
「……………こっちに来てもかよ………」
「本当に失礼すぎるわ。殲滅ね」
まぁ、やり過ぎないようにとは言っている。
やり過ぎて本編に出てくる登場人物達に影響があったら困るからねー
……………………………………
2062年。
大漢の崑崙方院に四葉真夜が捕まるということを知っている。
どうやら大切な時系列は頭に思い浮かぶらしい。
ワンピースとは違い常に更新されるわけではないから気をつけて行動しないとなにが起きるか分からないなー
「女の子を誘拐?それにいま何しようとしてたの??」
「ま、待て。私に手を出したらを貴様らはッ!!!!!」
「先に手を出しておいて。それに誰が何が来ても関係ないわ。さようなら」
いま現在も司波真夜を助けるためとはいえ、
「………えっ………??」
「やり過ぎだよ。ほら、怯えてる」
「女の子に手を出す時点で死刑よ。地獄でも同じ目に合うように念も込めたわ」
いや、マジでその念効きそうー
「あ、貴方達は……」
「気にしないでね。じゃ日本に帰ろうか」
「疲れたからお姫様抱っこがいいわ」
「それはいまからこの子にするから背中に捕まってろ」
「それでも甘やかしてくれるお兄ちゃんは最高だわ」
う、うっさい!!!!!!
………………………………………
2068年。
この年から、いや誘拐されてから四葉深夜は真夜を精神的苦痛から救うところから徐々に魔法を酷使し始め、この年辺りから体調を崩すことになる。
それがのちに命を落とすことになるなんて…………
「それで、結婚はいつしてくださるの?」
「しないわ。いい加減にお兄ちゃんから離れて」
「兄弟での結婚は認められてないわよ」
「そんなものは既に
「真夜ッ!!!兄弟での結婚が認められたわッ!!!!!」
「貴女ッッ!!!!!」
「ということで結婚しましょう」
「いいから離れてくださいッッ!!!!!」
まぁ、誘拐されてすぐに助けたから精神的に問題はない。
いや、あるけど。こうしてロビン化しそうになってる真夜はもうアウトだと思う。
「ねえ、深夜。二人の精神、どうにかならない??」
「どうにか出来たら私、きっと、世界を変えられるわ……」
そんな遠い目をしないでー戻ってきてー
………………………………………
2079年。
四葉深夜が司波達郎と結婚して、そしてこの年に司波達也を産んだ。そして11ヶ月後に司波深雪が産まれた。
「あぁーもうー達也が可愛くて仕方ないわ!!」
「真夜ったら……深雪も可愛いわよねー」
深夜に卵子が無く、真夜の卵子を使い産まれた達也。
その達也の世界を壊すかもしれない力を制御するために産まれた完全調節体の深雪。
一応、結婚している深夜が二人の親族となるが、事実は達也が真夜、深雪が深夜の子供となる。
だいたい本編では体調を崩したために卵子が作れなくなったのに、ここでは最初から作れてないなんて………初めはショックを受けていたがロビンが「真夜の卵子を使いなさい。そしたら二人の子供。ってことになるわよ」といい、
いや………普通はこんなデリケートな問題はかなり揉めるのにどうしてこうも納得するのが早いのか………やっぱり"世界"の調整力が強いのだろうなー
この二人は絶対にこうでないと話が進まない。
だから色んなところで調節してくるんだろうなー
「ところでお兄ちゃん。私達は……」
「抜け駆けは駄目よ!!!!私も!!!!」
「貴女には達也がいるでしょう」
「まだ私は処女なのよッ!!!だから私とセ」
「子供の前で何言ってるんだあああああああぁッッ!!!!!!」
………………………………………
2085年。
先代当主である四葉英作の遺言により、四葉真夜が四葉家3代目当主となるなった。そして同じ年に司波真夜により司波深夜が司波達也に仮想魔法演算領域を植え付ける手術を行う。
これは達也の持っている魔法"分解"がいつか世界を滅ぼすだろうという疑念からきたもの。そして仮想魔法演算領域は"強い情動を司る部分"を白紙にして植え付けた。その為に達也には感情というものが無くなって…………
「何してくれたんですか叔母上」
「ま、待って!!!これは達也の為を思って……だから"分解"はやめてッ!!!!」
「だからやめたほうがいいって言ったのよ……
ハジメの力ならきっと予定よりも感情的な部分が残るって…」
達也によって追い詰められる真夜。すでに真夜の周りは分解により分子レベルになって消え去っている。
達也は
そしていま、そんな様子を深夜の腕の中で娘の深雪は
「お兄様が私だけに向けられる感情。それはとても嬉しいですが、それでもやってはいけないことです」
「だ、だって!!叔母である身として達也を危険な目にはッ!!!!」
「その心遣い感謝しますが、どうして寝ているスキを狙って、了承も得ずに行ったのですか??」
「…………………嫌って、いうと思ったから………」
その萎れた表情にハァーとため息をつくしかなかった達也。
もうやられたことは仕方ない。それに真夜だけではなく深夜が直接手術をしたのだ。そうなると真夜だけではなく深夜にも怒らないといけないが、それではせっかくこうして懐いてくれた深雪を悲しませることになる。
達也は小さい頃から親である深夜、そして真夜と深夜以外の大人達に嫌われていた。どうしてなのか、それはなんとなく分かってはいたのだ。"分解"と"再生"。その"分解"を恐れていることに。
その為か同じ年である深雪も周りの大人を見て自分が怖い人だと認識していたようだ。しかし最近になって叔母である真夜を助けたという二人が久しぶり訪ねてきたことがあった。
達也は初めてだったが記憶にない小さい頃まで一緒にいたという。
そしてここに久しぶりにきたその男性がこの四葉家を見て「ったく、くだらない……」と周りの大人を睨みつけていた。そして女性の人が深雪に「いい。お兄ちゃんというものは素晴らしいの。どう素晴らしいかというと………」と何かをしばらく話していた。
そしてまた二人は出ていったのだが、その頃から深雪が懐いてきたのだ。気になってどうして急にと、聞いたとき「お兄様。妹は常にお兄様のことを考えて側にいて全身全霊をもって尽くさないといけないのですよ」と、まったく前の深雪とは考えられなくなっていた。
それでも前の深雪よりも今のほうがいい。
それが深雪だけに向けられた感情だとしても、それでも、間違いなく深雪は大切な妹だ。
「そのハジメという方は、以前四葉家に来られたあの……」
「ええ。でもまさかすでに達也の感情に、"怒り"と呼ばれる感情の"激情"を"一時停止"していたなんて……
その影響で"他者に対しての怒り"が僅かでも残るなんてね……」
「本当よ!!お陰でいま怒られていんだからッッ!!!!!」
「……叔母上………本当に、怒りますよ………」
「ひぃいぃッッ!!!!!!」
………………………………………
2089年 。
十師族選定会議が開催され、一条家、二木家、三矢家、四葉家、五輪家、六塚家、七草家、八代家、九島家、十文字家が十師族に選出された。
しかしその会議では一般人には知られないことがあった。
「ということで、
突然のことで誰もが呆けていた。
いや、ハジメの隣にいる"時崎·N·ロビン"が大きな拍手をして、四葉真夜はハァーとため息をつきながら拍手をしていた。
…………………………………………
そして2092年。
ハジメと達也の沖縄で再会により世界はさらに大きく変化することになった。
まぁ、ハジメ達はそんなこと気にしていないが………