「二回で回避!」
横に転がる神部
「そらぁっ!」
ハネナガの抜刀斬り
怯むレイア
「空舞!」
頭から尻尾の先まで斬る天音
「ちぇぇい!」
ブレスに合わせて居合抜刀!
レイアが更に怯む
「影!尻尾行け!」
「はい!」
「神部さんも一緒に!」
「いやだ!!」
神部は足を横から斬る
…………
キャンプ
リオレイア討伐成功
水没林も慣れて来たし、四人で組んで毎日の
ようにフルフルやレイアを狩っている
「神部さんって…」
天音は少し呆れ気味、自己中って言うか…
「コイツはコレがあるんだよw」
ハネナガは理解しているらしい
「僕はね、リスクを極力減らすんだ」
片手剣を研ぐ
「それも一つの方法…ですか?」
少し感心している影
「皆よ、最初は神部の事を根性無しとか
男らしく無いとか笑うんだぜ?」
「慎重な感じですよね?」
「へぇ、影は解るかい?だから僕は支給品
だけでほとんど成功するんだ」
「お金使いたく無いとかですか?」
首を傾げる天音
「うん、それもあるけどね、失敗すると
消耗が一番大きいだろ?それを無くしてるんだ」
ラングロ装備で顔は見えないが、
得意になって話してるっぽい
「春香なんかは最初バカにしてたけどなw」
すっごいリアルに想像できる、
文句言う春香さん
「今は理解したようだよ」
「あの、もしかしてソロの成功率で
言ったら…高いですか?」
慎重に聞く影、表情が分からないから何で
機嫌を悪くするのか分からない
「良く分かったね!僕は春香を除くと
若手の中で唯一9割こえてるよ?」
「勝てるモンスターばっかりだからなw」
「だって怖いだろう?…影は良く見てるな、
僕のやっている事」
男で臆病って…
あぁ、影もガルク恐がるしなぁ…
トラウマ作ったの私だけど
…………
「四人パーティーも馴れた様ですね」
ミノトがスタンプを押す
「じゃあ次は…」
「おぅ影、今日は居合抜刀何回成功した?」
春香が聞いてくる
「5回…あれ?もっとだ」
「よし、太刀を使うなら回数覚えてる
ようじゃだめだ、全部居合抜刀で対応出来る
位じゃないとな」
ニコッと笑う、春香さんってデカイから
笑顔も威圧感がある
「おし、フドウ!蜘蛛殺しに行こうぜー!」
態度も相変わらずデカイ
「春香は相変わらずだなぁ」
ため息の神部
「では影君、いよいよソロでリオレイアは
いかがですか?」
自信無い
「じゃあその間は俺と二人で行こうぜ天音」
「いや、僕と一緒に…」
ギルド中の男ハンターに俺も俺もと誘われる、
もちろん下心あり
「え、えー…」
困る天音、影を見るが…挙動不審
(もう影!男ならハッキリ嫌だって
言いなさいよね!!)
(二人とも困ってるわねぇ、姉様なら
楽しむ所だけど、助けてあげましょうか)
「天音は舞の稽古をしましょう」
「え?ミノト姉さん達の神楽?」
「奉納の舞いを天音に伝えるために姉様は
着せたんですから」
(嘘だけどね、鍛える事にもなるし姉様も
納得する、この場も収まるでしょう)
「影!」
「ナカゴ?どうした?」
二階から首だけ出している
「師匠がお前に来て欲しいってさ」
「砦か」
……………
「はい、これ持って」
ヒノエは軽々とミノトの十字槍を渡して来る
「おっもぉ!ミノト姉さん
コレ持って踊ってるの?」
タタラ場前の道で舞の練習を始める二人
「足さばきが出来ないわねぇ」
「難しいよコレ!」
ミノト姉さんて力強い
「うむ、次は天音も踊れるかもしれんな!」
笑顔で頷く里長
「あ、天音!砦行ってくるよ」
「ちょっと待って影!」
天音は走って来ると小声でコソコソ話す
「あのさ、言いたい事はハッキリ言いなよ?」
「何の事だ?」
「…もう!あんまりいい加減だと私他の
パーティー行っちゃうからね!」
「あ、…それは何か…」
腹立つ
「イヤでしょ?!」
「あらぁ、影君は天音に気持ち伝えて
ないんですか?」
ヒノエの顔が直ぐ後ろに!
「自分の気持ち?」
「天音は言ったのにねぇ」
クスクス笑う
「ヒノエ姉さん、この前からソレが
分からないんだけど?」
「『一生言ってやる』なんて
『一生離れない』って言ったのと同じよ?」
ウフフと笑うと道の中央へ戻って行く
真っ赤になる天音
(うそ、そう取られるの?
勢いで言っただけなのに)
「あ、あー、天音?」
「早く行きなさいよ!」
…………
夕方里に帰ると
「違うわ、ここで左足を軸に…」
「姉さん!もうムリ!」
ヘタリ込む天音
「まだやってんですか?」
「影聞いてよ、姉さん厳しいんだよ?」
助けを求める
「腕なんかもうパンパン!…ん?」
「…!」
大門から声がする、見るとガルクに乗った
見掛けない三人
「あら、誰かしら?」
「他の里の人よね?」
「知らない顔だな」
影達の前まで走って来ると
「おぉ?デカイな!
これがカムラのタタラ場か!!」
アケノシルム装備の男
「へぇ、噂に名高い双子の美人かよ
…似てねぇな」
こちらはプケプケ、上から下まで見てくる
「ちょっと、初対面で失礼じゃない?」
天音が前に出る
「お前ら下がれ!」
ガルクを降りてレイア装備の男が兜を脱ぐ
「連れが失礼したな、俺はトガシの里から
来たセキエン」
二十歳位の若者だが見下しているのが解る
眼力が強めで丸顔、全体が太く色白で髪は
オールバックだが似合っていない、太刀を
背負うが全体的に…お坊ちゃん?
後ろで二人が小声で聞こえるように
「見ろよアシラ装備だ」
「なるほどな、こっちに保護頼む訳だぜ」
「この里レベル低っ」
笑っている
「やめろ二人とも…ふぅん、美人だな」
天音に近付くと
「今夜の宿を案内してくれないか?」
手を伸ばす
「止めろ」
影が立ち塞がる
(まぁっ!熱い展開!)
ワクワクするヒノエ
(影がちゃんと守ってくれてる!!)
嬉しい天音
(しまった!勢いでやっちまった!
こっからどうする?!)
内心ビクビクの影
「何だお前?俺が誰か分かってんのか?
トガシの次期里長だぜ?」
(だから…なに?)
三人の心中は同じ
影の背中に隠れ、しがみつく天音
その様子を見ると
「…そうか、その女はお前の…」
セキエンは太刀を影に向けると
「その女を賭けて俺と勝負しろ!!」
え?馬鹿なの?
一瞬そう思ったが
(言いたい事はハッキリとって天音は言った
…なら!)
「あぁ、受けてやる」
「ちょっと影!!姉さん止めて!!」
振り返るとヒノエは目をキラキラさせて
「一人の女を取り合う二人の男の勝負、
なんて熱いのかしら…」
まるで照れてるように
「ね…姉さん?」
「女に生まれても、こんなこと一生に一度
あるか無いかよ?」
天音の肩を掴み力説する
「何でそんなに楽しそうなのよ?」
…………
二人に木刀が渡される
「影君頑張ってぇーw」
ヒノエに励まされるが
「姉様、どうしてこうなったんですか?」
ミノトは冷ややか
「ヒノエ姉さん、私の意思は何処にあるの?」
天音もジト目、
ナニコノ流れ、ナニコノ展開
タタラ場前には影とセキエン、
両雄が向かい合う、そして囲む様に里の人々
「勝った方が天音と付き合うんだってよ!」
「何だよ、俺も参加したいぜ?」
「影!!俺も入りてぇ」
ハネナガ
「僕には参加の権利は?!」
神部
ナニコレ?私は物か?!
腹が立ってきた天音
「始めっ!!」
篝火の焚かれた道、ミノトの声で始まる
「そらぁっ!」
セキエンの縦斬り!
「カンッ!」
影は難なく止め鍔競り合いになる
(重い、体重はありそうだけど力は無いな…)
一旦離れる
「せいっ!」
「カンッ!」
今度は弾く
「セキエン!コイツ手が出せねぇぜ!」
「弱いぞ!!」
連れは言うが
…?手を抜いてるのか?
対人で天音の双剣を相手にしていた影に
とって、セキエンの振りは遅すぎる
やってみるか…
「おおりゃあ!」
大上段から斬り掛かるが
「ちぇぇい!!」
一瞬!
見事に居合抜刀が決まる
「おおーっ!」
ギャラリーから歓声
「げはぁっ!」
転がるセキエン、しかし木刀でレイア装備では
ダメージは少ない、吹き飛ばされても
立ち上がる
「まだまだぁっ!」
「ちぇぇい!!」
また倒れるセキエン
何度も立ち上がるがその度に居合抜刀を食らう
流石に連れも気付いた様で
「セキエン!もう止めろ!」
「勝てる相手じゃない!」
「コイツは手練れだ!」
「うるせぇ!この女は俺のモノだ!」
ヨロケながら立ち上がる、その根性は
認めるが周りも段々シラケてくる、
ここまで差があると思わなかった
影にとっては居合抜刀の練習にはなった、
しかし天音を『この女』と呼ぶセキエンに
段々腹が立つ
「おらぁっ!」
袈裟斬りに来るセキエンを体捌きだけで
避けて足を掛ける
倒れたセキエンに向かい
ヒノエ様には自分の気持ちを伝えろと言われた
天音にはハッキリ言えと言われた
なら!
「天音は俺のモノだ!!」
その場の全員に宣言するように
「ひゅー!!」
ギャラリーが一斉に冷やかす
「まぁ!影君凄い度胸!」
ヒノエの周りにハートが飛ぶ
「正直見直しました」
ミノトも珍しく驚いた様子
皆が天音を見ると…頬を赤らめ照れている
はずだよ?
天音の額に怒りのマーク
「ガシッ」
セキエンの落とした木刀を拾うと
影に向かい合う
「天音、どうした?」
「いってぇ、…何だ?」
セキエンも起き上がる
「どいつもこいつも人をモノみたいに!!」
「バキィッ!!」
地面に振り下ろし木刀を折ると両手に持つ
「あ、天音?」
「なんだぁ女!」
「食らえっ!空舞!」
飛び掛かる天音
……………
ギャラリーが囲む中心、
腕組みした天音の前には正座した二人
「2度と私をモノなんて言わない?」
「「言いません」」
頭にコブが出来た二人
「あんたは自分の里に帰りなよ?」
睨む天音
セキエンは連れの二人とヒソヒソ
「多分この女がそうだったんだぜ?」
「若手の中でも最強ってヤツか、
マズイヤツに当たっちまったな…」
「聞いてたのとずいぶん違うな、
もっとデカイと思ってた」
「あれ?もしかして春香さんの事?」
首を傾げる天音
「なっ?!別にいるのか?!」
「お前でもそんなに強いのに?!」
そこへガルクに乗った春香達が帰って来た
「何の騒ぎだ?!」
「あ、春香さん、この人達春香さんに
用があるみたい」
「なんの用だ?」
セキエンの前に出る春香
コソコソ話す
「レウス装備だぜ?」
「でけぇ…やべぇよ、この里レベル高ぇよ」
「いや、ナメられる訳に行くか!」
セキエンが前に出るが
「春香さん、なんですか?その荷物」
影がガルクを指差す、背中に大きな何か
「コレ持って帰るって聞かなくてな、
狩りが長引いたぜ」
フドウが呆れている
「ヤツカダキの頭だ、どっからが頭か
わかんねぇから適当にぶった斬ってきたw」
春香は笑いながら大きな袋を開け、
ズルリと引き摺り出すと頭を担ぐ
「なんてもん持ってくんだよ!」
「普通女ならやらねぇぞw」
「ひゃひゃひゃ!春香らしいや!」
「やべぇ、やべぇよ、普通じゃねぇよ…」
どこの蛮族だよ
「俺達がどうこう出来るヤツらじゃないぞ」
特にこの女はやべぇ
「どうやってきり抜ける…」
首狩り族かよ
ガクブルの三人
「んで?アタシに用か?」
肩に巨大な蜘蛛の頭を担ぐ大女
セキエン達は直立すると
「噂に名高いカムラの里!
その力を体験したく参りました!」
「おお!いいぜ?!やろうや!!」
笑顔で太刀を振り上げる春香
「!!!、いえ!もう十分に
堪能致しました!今日は帰ります!」
恐ぇよ!
「そうなのか?また来いよ!」
「はっ!!」
三人整列して深く一礼する
……………
ガルクで走るセキエン達
「あんなバケモンだらけなのかよ…」
「なんであんなに強ぇのに保護頼んでくんだよ」
「俺はカムラに行くぞ」
「何でだよセキエン!」
「俺も強くなりてぇ!」
…………
「姉さん、
影が負けてたら私はどうなったの?」
小声で
「影君が負けたからって何も
変わらないでしょう?」
「どういう事?」
「あんな馬鹿な勝負意味無いわよ?」
「私は無意味な勝負の賞品だった訳?」
「面白ければ良いのよw」
ライズ=日の出?
サンブレイク=太陽…壊す?
今更新しい設定入れられると困るんだが?
七夕テーマにしちゃったんだが?