イチャつくだけです。
DLクエストに強化マキヒコの百竜夜行なんて
美味しそうな話が来たからね
今書いてた所を書き直したくなったから、
繋ぎの話を書きました
『囮』の次辺りの時系列
「ねぇ影、あれ買って?」
「ん?あぁ」
夕刻、日暮れのカムラ
影の家の前で焼き栗が跳ねている
「あちあちあち…」
素手で何とか持つ、小刀で割れた鬼皮に
切れ目を入れ、手で半分に割ると香ばしい
香りが広がる
割っても拳ほどの大きさがある
「ほらよ」
「ねぇ、普通は大きい方私に寄越さない?」
ジト目
見た目は同じだが?
「お前食い意地凄いな」
「うわ!女にそれ言う?普通だよ?」
見た目は立派にデートだが本人達には自覚が無い
「なぁ、お前体が弱かったよな?教官の
下働きって大変じゃなかったか?」
「素材集めより男に化けるためにさ、
最初は全身に防具着けて歩く所からだったよ?
すっごい重かった」
ハフハフ言いながら湯気の出る栗を食べ歩く
想像する、団子屋で働いていた天音
ヨモギに比べてヒョロヒョロで声も小さい、
陰が薄い娘
それがアシラ装備か…
「お前…苦労したんだな…」
俺の言った事で
「その分今返して貰うよw」
指差す、次は団子らしいが…
「私は影のために努力したんだよ?
影も私のために努力して?」
奢ることは努力なのか?
「お前…俺の稼ぎ全部食う気か?」
「小さいなぁw」
笑いながら歩く
「…太るぞ…」
「うぐっ!」
ポロっと栗の欠片が落ちる
自覚はあるらしい
「運動すれば良いんだもん!」
「晩飯前に食いすぎだろ?」
「じゃあ晩御飯ガマンする!」
「間食が太るんだぞ?」
「別腹だもん!」
「別腹なんて存在するかよ!」
「あるもん!」
「ウチのお団子は太らないよー!!」
「だよねーっ!」
笑顔で手を取り合う天音とヨモギ…
ヨモギ…アキンド根性凄いな
天音…騙されてるぞ
「そういえばヨモギ、時雨の正体が天音って
知ってたのか?驚かなかったよな?」
「え?うん、あんまり」
団子を持って来てテーブルを拭く
「何でだ?」
「だって全然男っぽく無かったもんw
あーそっかーって感じw」
そういうモノか?
「そういえばさ、ングッ、春香さんも普通
だったよね?」
いつの間に食い始めたんだ天音
「春香さんは強さ以外は見てなさそうだしな」
22才だけど男に興味無さそう…って言うか
目指しているものが違う感じか?
「あら、晩御飯にお団子ですか?」
「ミノト姉さん、仕事終わり?」
「えぇ、姉様に晩御飯作らないと」
「私がやるからイイってば」
「良いのよ?今までの分イッパイ影君に
甘えておきなさい」
ニコッと笑う
赤くなる二人
「ヨモギ、頼んでおいた…」
「出来てますよ!はい!うさ団子10本!」
包みを受け取り帰るミノト
「いつもありがとう、では」
微笑むと帰って行く
「何か集まりでもあるのか?」
見送る影
「あれヒノエ姉さんのオヤツだよ?」
…は?オヤツ?
「晩御飯作るって…」
言ったよな??
「違うの、ヒノエ姉さんは信じられない
くらい食べるの」
「ちょっとまて、10本一人で食べるのか?」
こんなデカイ団子
「1日に50本食べて三食普通に食べるのよ?」
マジ?
「だから見るたびに団子食べてる訳か」
「ヒノエさんはウチのお得意様なんだよー?」
でしょうね
「よく太らないな…」
「本当、どこに入るんだか」
「あれ?こんな目立つ所でデートか?」
道具箱を担いだナカゴ
「でで!デートじゃねぇし!」
「ち!違うよ!団子食べてるだけだもん!」
ナカゴとヨモギは『はいはいメンドクサッ!』
といった顔
「なぁ天音、防具作る気は無いのか?」
ナカゴが指差す
「私はコレ貰っちゃったからね…」
自分の巫女装備を見る
「んー、こういう事は女性には言い難いなぁ」
ナカゴは天音の装備を見回す
「何かあるのか?」
「これで今は十分だよ?」
「それ袴だからね、ベルトと違って色々
気が付き難いんだ」
ピタッと天音の手が止まる
「私…太った?」
無表情
「この仕事してるとハンターの体型見る癖が
付いてるんだ」
ナカゴは笑っているが
「……」
無表情で冷や汗の天音
「……」
何を言っても地雷を踏みそうな影、
固まっている
「いらっしゃいませー!(汗)」
空気を読んで逃げたヨモギ
…………
ヒノエ、ミノトの家
「ヒノエ姉さん」
「なぁに?」
繕い物をしながら
「痩せ方を教えて下さい!」
正座で手をつく
きょとんとして手を止める
「痩せ方?」
団子の話をすると
「私は痩せようなんて思った事ないわよ?」
「ヒノエ姉さん何で太らないの?」
「体質…なのかしらねぇ」
「私…痩せたい…」
その体質が欲しい
「あら、ダメよ?」
「何で?」
ナカゴとの経緯を聞くと
「男の人って表現のしかたが下手って
いうのかしらねぇ」
上を向く
「?」
「それとも気を使ったのかしら?」
「どういうこと?」
「天音、貴女まだ成長期なのよ?背が伸びてる
のに体重同じじゃ前みたいに痩せちゃうわよ?」
病気がちだった頃を思い出す、あの痩せ方…
「何か痩せるの意味が違うような…」
キレイに痩せる?とは違うよなぁ
「そうよ?天音は今女性らしい体型になって
行ってるだけよ?」
「でも太ってるって言われてない?…」
「まだ若い男性は勘違いするのよねぇ」
「?」
「天音、皆が天音の胸見てるって知らないでしょ」
「えっ?!」
やだ怖っ!!
「ウツシさん見れば解るでしょ?
男性なんてそんなモノなのよ?」
クスクス笑う
「呆れた、太ってるんじゃないんだ…」
ムスッとする
「影君の前で胸やお尻が大きくなってる
なんて言えないでしょ?まぁ影君に
聞いてみたら良いんじゃない?」
「?」
「影君にタイプの女性を聞けば良いでしょ?」
それがヒノエ姉さんだから困ってるのに…
だから聞けないんだよ
ヒノエも勿論影の好みが自分であった事は
知っている、
しかしある時からヒノエの前で影が緊張
しなくなった、
天音はその理由を解っていない
…………
集会所 テラス席
「あのさ、太ってる娘と痩せてる娘、
どっちが好き?」
「どうした?突然」
「うわ鈍いなぁ影、お前の好きなタイプに
なりたいって事だぞ?」
なぜかセキエンは得意顔、
付き合った事など無いくせに
「え?」
セキエンの意見に固まる影とうつ向く天音
「セキエン、我々は少し離れよう」
なんと風月に『気を効かす』なんて発想があるとは
二人はミノトの方へ
ヤバイな…昨日の事引き摺ってるのか…
地雷踏まない様に…
「特にどっちとか無いぜ?」
「ホントにぃ?」
睨む
「ヒノエ姉さん好きじゃん」
「俺はヒノエ様の性格って言うか
空気が好きなんだぞ?」
もちろん顔とかもだが、言ったら怒りそう…
「あの性格が好きなの?」
「あの人の周りは…何て言うか、穏やか?
な感じするだろ?」
そうか、一緒に暮らしたことないから
分からないんだ、
人の心理の裏まで見てる鋭い所とか
「ふーん…私が太っても嫌わない?」
「あ、あぁ、勿論」
慎重に…
少し離れた位置から背中越しに聞くアヤメ
(ブフッ!初々しいわねぇ、ちょっかい出す
ヒノエ様の気持ち解るわw)
「じゃあ太っても良いね?」
「それは…あの…」
限度ってものが
「何よ?違うの?」
「あー、…あの」
何て言ったら…
影が何を言っても天音は離れないだろうにねぇ、
対岸の火事 我が世の春よ…ってね
「アヤメ、楽しんでるだろw」
小声のウツシ
「師匠もでしょ?天音って一途ねぇw」
「思い込みの激しい娘ではあるんだよ」
「この世に男は影だけって感じ?」
「じゃなかったら男に四年も化けないさ、
下手をすればストーカーにも成りかねないし…
そろそろ助けてやるか」
ウツシが近付く
「天音、影は天音が太ろうが関係ないだろう?」
「そうなの?」
影を見ると目をそらす
やましい事があるから目をそらす、
と思ってる天音
単純に照れてる影、天音は解っていないが、
見ようによってはイチャついていると
思われるのだ
「一途に自分を思ってくれてるのが影は
嬉しいんだよ?」
「じゃあ誰かが影を好きになったら影はそ
の娘を好きになっちゃうの?」
「そうじゃなくて…」
困るウツシ
師匠…恋愛のイザコザは貴方には無理よw
「あのな…天音…その…」
うつ向く影
「ずっと会いたかった娘に…デートに…
誘われたんだぞ?」
「今は私の見た目の話だよ?」
首を傾げる
「だからソコまでしてもらったら
見た目なんてどうでも…」
男の意見ではある
「でも見た目気にしないなら何でハッキリ
そういえないのよ?」
所帯持ちのハンターは感慨深く頷く、理解
出来るからだ
女はこうやって追及してくるのだ
「何だか面白そうね」
「ヒノエ姉さん?何で?」
「ミノトに呼ばれたのよ?影君が困ってるって」
「何かさ、影がハッキリしないんだもん」
「気付いてないのねぇ」
「何に?」
「以前の影君なら私が近付いたらどうなった?」
前は落ち着き無く…緊張して…
影を見ると落ち着いている
「あれ?何で?」
挙動不審になってない
「分かる?天音」
「?」
「私はもう影君のタイプじゃ無くなってるのよw」
これで天音も気が付いただろう、集会所が
『やれやれ』といった空気になる
これで二人をイジれなくなる一抹の寂しさは
残るが
「じゃあ…」
立ち上がる天音
「?」
「じゃあ…」
「今度は誰よ!!」
「だからぁ!!」
その場の全員がハモる
「肝心な所で鈍いわね…」
こういう話は楽