「俺がやるしかねぇわな!」
抜刀するフドウ、走り込み斬りかかるが
「くそっ!狙った所斬れねぇ!」
イブシマキヒコで分かった弱点、
腕を狙うが当たり難い
それに
「ブレス!」
一例に雷撃を吐き出す!
回避する三人
俺に向かってこねぇ、
これじゃ囮にもならねぇ!
そして多分…影は俺を見殺しにできねぇ…
どうする
多彩な攻撃、そのほとんどが範囲が広い
その上囮に向かわない
全員を狙っているのか?
回避する影
どうする、考えろ俺!
「ロンディーネさん!こんな状況の場合、
部下の猫族はどうしますか?!」
避け辛い!
「拠点に助けを呼ぶはずだ!」
拠点?ニシノの事か?
ニシノから救援がくるなら…
慈海の顔を思い出す
ダメだな、でもフクズク位は飛ばしてくれる、
カムラまでの時間と…それから舟を出して…
どう考えてもあと半日耐えないとならない
「影殿、動きが鈍ったぞ?
マズイ考えが出たか?」
後ろにピッタリ付いてくる
「やああああっ!!」
「ザザザザザザン!!」
頭から尻尾の先まで空舞で回転する天音
「出来る!イブヒコと同じ!」
「へっ!天音に先越されちまったぜ!」
斬り掛かるフドウ
段々と見慣れて来た様だ
「負けてはおれんな」
ロンディーネも斬り掛かる、
片手剣でヒラヒラと舞うように
「俺もやるしかないか」
影も飛び込む、どうせ逃げられないなら
やるしかない、
ダウンでもさせれば逃げるスキも出来る
金色の輪が捻りを加えて飛んで来る!
「なるほどな!何かを一回撃つと
スキが出来るぜ!」
「背中はスキ多いよ!」
考える影、四方から囲めばスキがある、
頭を奥に向ければ背中側がキャンプへ行ける
先に逃がすのはロンディーネだ
しかし四人から三人へ、更に二人と
なるほど逃げるのは難しい
そして奥側は…逃げ切れる保証は無い
「影!俺は奥へ行くぜ!」
察して走るフドウ
笑っている、理解している、
そんなことはさせたくない
でも…
やるしかない!
「天音!俺達は左右だ!
ロンディーネさん!キャンプ側へ!」
「了解した!」
これではフドウ殿は…厳しい判断もしているな、
この歳で指揮をするのも頷ける
全員散開、包囲した形に
腕を振り下ろす、と地面が光る
「電気!!」
三方向に雷撃が走る!
「腕狙えないよ!」
「腕が弱点なのか?!」
ロンディーネも狙うが当たらない
逆立ちしたり裏返ったりしながら攻撃する、
その上浮いているため狙いヅラい
「ガンナーが居りゃあな!楽かも知れねぇぜ!」
「でもガンナー装備じゃ!」
下手したら即死かも
再び中央、空中で体を丸める
「ロンディーネさん!今です!!」
「分かった!先に行く!」
エリアの端まで走るロンディーネ
が
「あ、あれ?」
「え?ナニコレ?!」
小石が中央へ転がって…
違う…
俺達も中央へ引っ張られてる!
エリアの中央、真下に出した金色の
ブレス?に引っ張られる
「やべぇ!吸い込みだ!外側に走れ!!」
「コレでは翔べんぞ!!」
「とにかく外側に!!」
「ちょっと!やだぁあああ!」
「天音ぇっ!!」
距離が近かった天音が逃げ切れない
「っ!!」
振り返り全力で駆け出す影
「よせぇっ!影!」
走りながら叫ぶフドウ
「おおおおっ!!」
間に合ええぇっ!
吸い込みの効果で過去最高速度で走る影!
天音の手を掴む!
「影!逃げて!」
「掴まれ!」
今度は外側へ!手を引き全力で走るが進まない!
「あああああっ!くそおぉぉ!」
空転する両足!一歩も進まない!
ヤバイ!アレにぶつかったら多分ヤバイ!
「くそっ!!俺のせいだ畜生おぉぉっ!!」
絶叫するフドウ
自分より年下の者を見殺しにする、
それは恥だ!!
フドウも振り返り走ろうと
ピタッ…
「…は?」
突然吸い込みが終わる
???
「あれ?助かった!」
「今のうちに!」
走る二人
離れていたフドウとロンディーネは見る
上空に…
ナルハタタヒメが真下を向いて浮いている?
その口からキラキラした何かをゆっくり
…落とした
「?、逃げろおおぉーーーっ!!」
指を指し叫ぶフドウ
「えっ!」
「何?」
「距離を取れ!何かが来る!」
ロンディーネも叫ぶ
地面に落ちた紫の光
と同時に中央から地面を這う様に広がって来る光
「影!翔虫!」
「そうか!」
吸い込みが無くなって使える!
二人で飛び上がる
「っぶねぇ!!」
「何だ?これは?!」
フドウとロンディーネも
「ドオオオーーーーン!!!」
爆発する地面!爆風と大量の砂埃!
「ぐううっ!!!」
目を開けていられない!
幸い翔虫は無事の様で落下はしないが
「…ふう…大技か?」
パラパラと砂が降る中で目を開ける
「…多分食らったら即死級かも」
砂埃の中着地する、
今ならナルハタタヒメからも見えないかも
「ちっ砂埃スゲェな…全員無事か?!」
バタバタ手を扇ぐフドウ
「大丈夫だ!では私はキャンプへ飛ぶぞ!?」
「あぁ、そうしてくれ!客人死なせたと
あっちゃあカムラの恥になるからな!」
砂埃でお互いが良く見えないが、声で確認する
「次は天音だ、キャンプ側に行け」
「やだよ!影が行って!」
「お前に何かあったら俺は後悔する!」
「私もだよ!」
「モメてんじゃねえ!天音!
キャンプ側へ行け!」
フドウが叫びロンディーネが翔ぼうとした瞬間!
ビキビキビキ!!…ガラガラガラ!!
「え?」
「何?」
突然地面が崩れて大穴が開く
「うわああああ!」
「きゃあああ!!」
「影!天音!」
「何だこれは!?」
落下する影と天音、フドウとロンディーネは
崩落に巻き込まれなかった
と
「ゴアァァァーッ!!」
後を追うように地面の穴に飛び込む
ナルハタタヒメ、そして
グラッ…ズルズルズル……
力なくズリ落ちていくイブシマキヒコの死体
「影ぃーっ!天音ぇーっ!」
…………
「いってぇ…」
ギリギリ翔虫で助かった
「影、何ともない?」
「あぁ…これ…地下か?」
見回すが…なんだここ?
朽ちたバリスタや大砲…一面ガラクタ…
そして…折れた撃竜槍?
壁が赤い…まるで生物の胎内…
一目で解る、人間のいるべき世界ではない
「………!」
「ん?」
「影、上、フドウさんが何か叫んで…!!」
「ゴアァァァーッ!!」
「ナルヒメ!!」
「隠れるぞ!!」
見回すが隠れられる場所など…
と、イブシマキヒコも落ちて来る
「ズダアアァン!!」
砂埃を上げる
「これだ!!」
イブシマキヒコの陰に隠れようと走るが、
こちらに突っ込んでくるナルハタタヒメ
「うおっ!!」
「何よコレ!!」
その体からは金色の輪がいくつも発生する!
回避するが
「何とか上に!」
「無理だよ!この高さじゃ!」
フドウらしき人影が見ているのは解るが…
逃げられない…
勝てる訳もない…
打つ手立てが無い…
時間を稼ぐしか…
「天音!固まってると不利だ!」
「分かった!」
お互い逆方向に走り挟む形にする
物理的な攻撃よりもブレスの様な飛び道具
ばかり、しかも口からばかりでは無く、
良くわからない場所からも出てくる
「腕!叩きつけ!」
「おう!」
横に走る影
振り下ろした腕の辺りから落雷が発生、
三方向に広がるが、天音は素早く隙間に
入りやり過ごす
しかし
「え?え?何コレぇ!」
「天音!」
更に発生する竜巻!
何でイブシマキヒコの攻撃が?!
「天音!ケガは!」
「大丈夫!」
回復薬を飲む天音
攻撃が変わった、なぜ?
もしかしてイブヒコの能力を?
ナルハタタヒメの腹が光っている、
変化…いや進化か?
攻撃が強力になってる、なのにこっちは
道具も減ってきた
上には距離があって登れない、何か、
何か無いか?
中央で丸くなるナルハタタヒメ
「マズイ!何かやるぞ!」
「とにかく外側に!」
中央の地面に金色の球体が現れる
「また吸い込みだ!」
しかし
ギギギギ…ガラガラガラ…
動き出す大砲やバリスタ、そして折れた撃竜槍
何かが違う、明らかに違う
瓦礫が球体を中心に回転を始める、
これは…デカイ竜巻か!!
マキヒコの攻撃だ!!
「天音ぇっ!!」
走り寄ると
「えっ?!何?!」
天音を背中から抱きしめる!!覆い被さる
「ちょっと!何?!痛い!」
思いっきり力を入れる
直後、瓦礫混じりの暴風になる
「うがああっ!!」
「きゃあああ!!」
抱き合ったまま吹き飛ばされる二人
…………
「影ぃーっ!天音ぇーっ!!」
上から叫ぶフドウ
地下が嵐になっている
俺の責任だ!
俺も降りて戦うしかねぇ!
「フドウ殿!」
大穴の淵まで走る黒猫
「影様と天音様は?!」
「あぁ?!花梨?!」
「影と天音は?!」
同じく走るイケメン
「風月?!」
見ると次々に上がってくる漁師達、そして
「おいフドウ!影と天音は?!」
「ヤクシさん!?」
カムラのベテランハンターが数人
島の周り…嵐が…いつの間にか止んでいる?
「この中だ!この嵐の中に二人がいる!」
指差すフドウ
「ちっ良く見えねぇ、翔虫じゃあ危ねぇな
…誰か!ロープ持ってねぇか?!」
呼び掛ける
誰も持っていない
海で捜索するために浮きと網は持って来た、
まさか地下から救出することなど予想出来ない
「我々が持っているぞ!」
「あぁ?!ロンディー…」
振り返るヤクシ、そして一同
「…誰だアンタ?」
錬成ガチャに飽きた
そろそろオンラインデビューしようかな