とある兎の暇潰し《パーシングタイム》   作:バアル・ペオル

13 / 29
右左戯さん情報


右左戯さんが普段、厄介事に首を突っ込むのは原作キャラ達に会えるのではないかという期待もあるが、割と闘争意欲が旺盛なのも理由の1つ


空気になりたくない兎

 ※しばらく右左戯さんが空気になり二人のやり取りを見ています、鬱憤が溜まり切るまでお待ち下さい。

 

 

 「ふぅん?これはまた派手にやっちゃって」

 

 「何で…」

 

 

 いつの間にか現れた不良神父こと『ステイル=マグヌス』は若干ドヤった表情で倒れているインデックスを覗き込んできた。

 

 

 「此処まで戻ってきた理由?さぁね?忘れ物でもしたんじゃないかな?昨日はフードを被ってたみたいだけどあれって何処で落としたんだろうね?」

 

 

 その言葉に上条君は思い当たる節があるようで『なんで!?』と言った疑問の表情を浮かべ何かを考えているかと思えば。

 

 

 「……バッカやろうが!」

 

 

 「うん?うんうんうん、やだなぁ、そんな事を言われても困るんだけどね。ソレを斬ったのは僕じゃないし、神裂だって何も血塗れにするつもりなどなかったんじゃないかな。『歩く教会』は絶対防御として知られているからね。本来ならあれぐらいじゃ傷一つ付かないはずだったのさ。」

 

 

そう言えばこの修道服は上条君の右手で破壊されちゃったんだよね…ヤダ!右左戯さんのフードパーカーも触られたらこんなふうになってしまうのか…

 

 「……全く、何の因果でアレが砕けたのか「何でだよ…?」ん?」

 

 

「俺は魔術だなんてメルヘンな物信じらんねぇし、テメェ等魔術師みたいな生き物は理解できねぇよ…けど!」

 

 

 ギリリ!っと拳を強く握り、上条君はステイルを強く睨み向かい合う。

 

 

 「お前達にだって正義と悪ってもんがあるんだろ!?こんな小さな女の子を寄ってたかって追い回して、血まみれにして、これだけのリアルを前にまだ自分の正義を語ることが出来るのかよ!」

 

 

 おぉ…生で聴く格好いいなぁまぁ不良神父には響いてるのか響いてないのかわからないけど。

 

 

 「言いたいことが済んだなら退いてほしいな、『それ』回収するから」

 

 「かい…しゅう?」

 

 「そぅ…回収、正確にはそれの持ってる『10万3000冊の魔導書』だけどね?あぁ…注意したまえ、君達程度の人間だったら一冊でも目を通せば廃人コースは確定だから」

 

 

 10万3000冊の魔導書かぁ…アリアジフだったら読んでみたいかなぁ…ところでさ?右左戯は何時まで空気になってれば良い?そろそろイラついてる来たんだけど?

 

 

 「ふざけんなよ?そんな物いったい何処にあるんだ!」

 

 「あるさ…それの『頭の中に』」

 

 「え…?」

 

 

 「一度見たものを一瞬で覚えて、一字一句を永遠に記憶し続ける能力を持ってるんだ、それの頭はね?世界各地に封印され持ち出すことのできない魔導書をその目で記憶し保管している魔導書図書館ってわけなのさ…まぁそれ自身は魔力を練る事ができないから無害なんだけど?」

 

 

 いや、教会が仕込んだ『自動書記(ヨハネのペン)』なんて魔術に魔力全部持ってかれてるからじゃないかぁ…って言いたい!駄目?言っちゃ駄目?駄目ですかそうですか。

 

 てか、いい加減このシリアス空気嫌なんだけど?右左戯さんの背筋が痒くなってきてるんだけど?ステイル君の顔面蹴り飛ばしていい?え?もう少し話を聞いとけ?わかりましたよーだ。

 

 

 「だから魔術を使える連中に連れ去られる前にこうして保護しにやってきたってわけさ!」

 

 「ほ…ご?」

 

 「そうだよ…そうさ、保護だよ保護、それにいくら良識と良心があったって拷問と薬物には耐えられないだろうしね?そんな連中に女の子の身体を預けるなんて考えたら心が痛むだろ?」

 

 「ふーん…あっそ、で?君達を信用する理由にもならないよね?だって、君達みたい魔術結社に預けるなんて信じて預けて好き勝手されたなんて目覚めが悪いしね?」

 

 

 右左戯動きまーす!インデックスちゃんを着ているパーカーで包み込んで上条くんの部屋の扉蹴破り部屋の中に放り込む。

 

 

 「右左戯!?」

 

 「上条君ぼーっとしない!相手は魔術師なんて名乗ってる頭ポンポンチキな連中だよ?さっさとぶっ飛ばしてインデックスちゃんを小萌ちゃん家にでも運び込むよ!」

 

 

 私は能力を『ルナラビット』に変更し複数の分身を作り突撃を開始する、正直『あれ』を出されると右左戯さん的にはマトモな方法で勝てないので先手必勝、殺られる前にやれってやつだね!

 

 

 

 「ちっ…『Fortis931』!」

 

 

 不良神父…もといステイルは魔法名を名乗ると魔法だろう、何処からともなく勢いの強い炎を発生させ分身を焼き払っていった。

 

 

 「あっちっち〜…やぁっぱり炎は面倒くさいなぁ…」

 

 「右左戯さん!?何ですかそれは!?貴女『風力使い(エアロマスター)』ですよねぇ!?」

 

 

 あーそう言えば説明面倒くさくて上条君とかに言ったことないなぁ、多分私の能力を知ってるのってミーたん(食蜂操祈)滞空回線(アンダーライン)で除き見してるド変態ロクデナシ(アレイスター)連中くらいだよねぇ…ハハッ!(ネズミ風)

 

 

 

 「後で教えてあげるから今は集中、さっきも言ったけどさっさとこの不良老け面ショタ神父をぶっ飛ばして、小萌ちゃん家にインデックスちゃんを連れてくよ!」

 

 「誰が不良老け面ショタだ!」

 

 

 

 知ったことではない右左戯さん的にはさっさと終わらせて近い内起こる木山先生VSミコっちゃんの対決を観戦するために準備しなきゃ。

 

 

 「あぁ!クソ!絶対に後で説明しろよ!」

 

 「その時の気分次第でね!」

 

 

 私は能力を『ルナラビット』から『ヒートラビット』に変更し、手や脚に炎を纏い再び突撃を開始した。




遅れまして本当にすみません(変な言葉遣い)

インデックスの呼び方募集中です、もしこんな呼び方どう?って言うのがあれば感想に書いてもらえると幸いです。

上条当麻の脳を治す手立ては思いついたのですが

  • 記憶を戻す
  • 記憶を戻さない

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。