とある兎の暇潰し《パーシングタイム》   作:バアル・ペオル

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右左戯さん情報

右左戯さんはとある高校の生徒で上条さんと同じクラスですが、良くサボっては暇潰し探しをしていてるので、小萌先生から怒られています。


兎の日常

 やっはろ?やっはろ?右左戯さんだよ?

 

 もうすぐ夏休みだから吹寄ちゃんに「もうすぐ夏休みだしプールの為の水着選びに行こうよ!」って言ったら「嫌な予感がするから遠慮しておくわ」とか言われちゃった右左戯さんだよ?

 

 

 「さぁてさてさて?何か暇潰しになることは無いか……おやおや?」

 

 

 毎度の暇潰し探しに歩いていると、通りがかりの路地裏の奥から血の匂いが漂ってきた。

 

 

 「ふぅむ?何かな?何かな?楽しいことかな?怖いことかな?」

 

 

 私は血の匂いに誘われて路地裏を探検していく、そしてしばらくすると臭い濃くが漂い始め路地の突き当たりをから顔を覗かせ。

 

 

 「だっれか居る?」

 

 「あァン?誰だてめェ?」

 

 

 覗いた先には1人の少年が、おそらく気絶したスキルアウトに囲まれて佇んでいた。

 

 容姿は白い髪、赤い瞳、整った顔立ちに張りのある肌、細いライン、灰色を基調とした衣服、筋肉少なめの手足……こぅれはヤバい人に会っちゃったね!?

 

 

 「あっとぉ……もしかしてもしかしてなんだけど?その見た目……学園都市第一位の一方通行(アクセラレータ)さんでいらっしゃいますぅ?」

 

 「ンだったらどォだってンだよ?あァ?」

 

 

 うわっ……いや何時か会いたいとは思ってたけどね?けどね?今であって欲しくなかったなぁ………まぁ良いや。

 

 

 「すみませんサインもらって良いですか?」

 

 「なンで俺がァ?そんな事しなきゃならねェンだよ?」

 

 

 この際だからサインを頼んじゃおう思うんですよ。

 

 

 「良いじゃ~ん、第一位のサインとかレア物だよ?欲しいに決まってるよ!」

 

 「欲しい理由を聞いてンじゃねェンだよ!何で?俺が?見ず知らずお前に?そんなもンを書かねェと!ならねェンだ?あァ?」

 

 「え?別に強制はしてないよ?ただ欲しいからお願いしてるだけだし、まぁ貰えるまで粘るけど?」

 

 

 私がそう言うと何言ってんだコイツ?とまるわかりな顔をされた、いやぁ一方通行君は可愛いなぁ!

 

 

 「まぁまぁ!どうせ面倒臭い女とか思ってるんでしょ?サイン書いてくれたらさっさっと解放される訳だしさ!お願いお願い!」

 

 

 私はそう言って手帳とペンを取り出して持ちやすい様に相手に向ける。

 

 

 「チッ……おらよ、これで満足か?」

 

 

 向けた手帳とペンを受け取り、手帳にさらさらと書くと手帳とペンを私に返してきた、そこには『アクセラレータ』と適当な感じで書かれた文字があった。

 

 

 「うぇっへっへ、良いよ良いよ。ありがとね、ところでさ?この人達生きてるの?」

 

 手帳とペンをパーカーポケットにしまい、周りで気絶しているスキルアウトらしき男達を見遣る。

 

 見た感じ皆そこまで酷い外傷では無いようだが数が数なだけに血の臭いが凄い、と言うよりもよくこんな狭い路地裏に集まったよね。

 

 

 「さァな?そもそも俺に喧嘩を売ってきて死んでねェだけ有難いもンだろ」

 

 「あはは、皆『最強』の称号が欲しいのかな?」

 

 

 本当に一方通行も大変だねぇ?まぁ良いやそれよりも!

 

 

 「そう言えばアーくんこの後暇かな?右左戯さんとデートしない?」

 

 「するわけねェだろ!寝ぼけたこと言ってンじゃねェぞ!つゥか誰がアーくんだゴラァ!」

 

 

 怒られてしまいました、解せねぇよぉ解せねぇよぉ。

 

 

■■■

 

 

 あの後一頻り適当にからかってからアーくんと別れ面白いことが無いかと散策をしていると、見覚えのある制服を着た3人組の女の子を見つけたので静かに近づいていく。

 

 

 「うぇっへっへ、どっこ行くのぉ?」

 

 「うひゃぁ!?って誰って!?右左戯さん!?」

 

 

 私は茶髪で短髪の常盤台制服の女の子に後ろから抱きつくと女の子は突然の事に可愛い声で驚いていた。

 

 

 「やぁやぁ数日ぶりだね!ミコっちゃんにうーちゃんとさっちゃん、右左戯さんだよ?」

 

 「もう脅かさないでよ、あっ!そうだ!私たち今からセブンスミストって言うお店に行くんだけど、右左戯さんも行く?」

 

 

 セブンスミスト……っスーーー(察し)

 

 そっかぁ暇潰ししてたらもうそんな時になったかぁ。

 

 

 「おやおや?右左戯さんも付いていって良いのかな?」

 

 「ええ、初春さんと佐天さんも良いよね?」

 

 「はい!私は大丈夫ですよ!」

 

 「あたしも!皆で行った方が楽しいですからね!」

 

 

 うぅなんて良い子達!お姉さんが絶対爆弾から守って上げるから!まぁあのツンツン頭が居るから大丈夫だと思うけど。

 

 

 「じゃあじゃあお言葉に甘えさせて貰っちゃおうかな?実は同級生を誘ったんだけど断られちゃったからねお姉さん1人じゃ寂しかったんだよぉ。」

 

 

 わーい美少女達とお買い物だぁ。

 

 

■■■

 

 セブンスミスト店内

 

 「へぇ、『超電磁砲(レールガン)』てゲームセンターのコインを飛ばしてるんですか。」

 

 「まぁ50メートルも飛んだら溶けちゃうんだけどね。」

 

 「でも必殺技があるとカッコイイですよね。」

 

 

 楽園はここにあったんだよ!あぁ!美少女のお買い物風景が眼福過ぎてお姉さん幸せだよ!

 

 

 「私もインパクトのある能力欲しいなぁ……お!」

 

 

 インパクトのある能力かぁ……でもでもライダー物にインパクトのある能力って、わりと敵が持ってるイメージだからお姉さん的にイメージ悪いかなぁ。

 

 

 「初春こんなのどうじゃ?ヒモパン」

 

 「うーちゃんこう言うの趣味なの?中々大胆だね?」

 

 「違いますよ!?佐天さんも!そんなの履けるわけないじゃないですか……なんで二人してそんな残念そうな表情してるんですか!?」

 

 

 うーちゃん弄るのスッゴク楽しいです。

 

 

 「ありゃりゃ残念残念、そう言えばミコっちゃんは何を探しに?」

 

 「あ、私はパジャマとか」

 

 「確か寝巻きはあっちの方ですね」

 

 

 そんなわけでうーちゃんの案内でパジャマコーナーへ

 

 パジャマかぁ右左戯さん的にはあまりデザインよりも性能重視だからジャージとかパーカーが基本だったりするんだよね。

 

 

 「色々回ってるんだけどあんまりいいのが置いてないのよね……」

 

 

 そんなこんな歩いてパジャマコーナーに行くとミコっちゃんが1着のパジャマに釘付けになっていた。

 

 それは花柄の少し子供っぽいデザインのパジャマだった。

 

 

 (あぁ~なるほどなるほど?ミコっちゃんはこれが良いのかな?)

 

 

 「ね?ね?これかわ……「あはは見てよ初春このパジャマ!!」……」

 

 「こんな子供っぽいの今時着る人居ないっしょ?」

 

 「小学生の時くらいまでならこういうの着てましたけどね?」

 

 

 あっ……(察し)仕方ないなぁ、フォロー入れて上げよう。

 

 

 「え?私は良いと思うけどね?別にパジャマって誰かに見せるって機会は少ないし、触った感じ布地の質感とか軽さとか着心地良さそうだからありだと思うよ?」

 

 「え?そうですか?あ!本当だ、凄く触り心地良いですね!」

 

 

 ミコっちゃんの様子を見ると、『どうしようか?』と頭の中で綱引きでもやってるんじゃないかと言わんばかりの表情をしていた。

 

 

 「おやおや?ミコっちゃんもこれ気になる?」

 

 「ふぇ!?えっ!?いや私は……」

 

 

 おーおー揺らいでるよぉ、此処はもう一押し。

 

 

 「じゃあさじゃあさ、お姉さん1人で買うとちょっと恥ずかしいんだけどさ?ミコっちゃんも一緒に買わない?お揃いなら恥ずかしくないしさ?」

 

 

 我ながら謎理論だけどこう言えば乗り気になってくれるかな?

 

 

 「え?……そっそう?なら一緒に買いましょ?」

 

 

 ミコっちゃんは、この手の事でチョロいなぁ(愉悦)しかもミコっちゃんとお揃いだよ?このネタでしーちゃんを煽ってあげよ(ゲス思考)

 

 

 「うん!じゃあサイズとか見てから会計してこよ?」

 

 

 そんなわけで無事パジャマを購入したよこう言う気遣いが出来るのが人気の秘訣だね!

 

 

■■■

 

 

 「~♪」

 

 「ミコっちゃんが幸せそうで右左戯さんは嬉しいよ」

 

 

 もうメチャクチャ機嫌良さそうなの、しかも購入したパジャマの入った紙袋を大事そうに持ってるの最高可愛いんだけど?ミコっちゃん結婚しない?いやまぁ手は出さないけどね?

 

 そんな感じで水着を見に行ったさっちゃん達と合流しようとした時黒髪ツンツン頭を見かけた、向こうも此方に気づいたのか私の方に近づいてくる。

 

 

 「おやおや?上条君じゃないかぁ?万年金欠な君が洋服を見に来るなんて珍しいね?」

 

 「万年金欠は余計だっつぅの!?」

 

 「あっはっは冗談だよ、まぁでも本当に珍しいね……ってどうしたのミコっちゃん?そんな信じられない物を見たような表情なんてして?」

 

 「ミコっちゃんって……ゲッ!?ビリビリ中学生!?」

 

 「なっ!?何でアンタが此処に!?と言うかアンタ右左戯さんと知り合いだったの!?」

 

 

 顔を真っ赤にしてるミコっちゃん……ヤバイなぁ今無意識にスマホで撮影したくなったよ。

 

 

 「ん~?そうだよ上条君とは同じ学校の同じクラスだからね、それよりも上条君は何で此処に居るの「お兄ちゃ~ん」……お?事案かな。」

 

 

 声のする方を見ると小さな女の子が洋服を持って此方に駆けてきたのでノリでスマホを構える。

 

 

 「待て待て待て!?待て!待ってくれ!待ってください!三段活用!」

 

 「四段活用じゃないかな?」 

 

 

 いや一応理由を知ってるけどね?普通なら他人が知るわけない情報だから知らない体で行くしかないんだよね。

 

 

 「冗談だよ、どうせ上条君の事だからそこの女児が洋服店を探さしてたのを案内してただけでしょ?君はその辺優しいからね~後ミコっちゃんその闘争心MAXな目はやめよ?此処は一応公共の場だしちっちゃな女の子が居るわけだからね?」

 

 「うっ!?……それはそうだけど。」

 

 「それにうーちゃん達を待たせるわけだからね?」

 

 「う……うぅ…」

 

 

 恥ずかしそうに顔を真っ赤にするミコっちゃん……ねぇ本当に結婚しない?じゃないや。

 

 

 「まぁそんなわけで私達他に待たせてる子が居るから、捕まらない様にね?君不運だから誤導されないようにね?」

 

 「あぁ……ありそうな不幸を言わないで欲しかったよ。」

 

 

 その後上条君達と別れ待たせてるうーちゃん達と無事合流することが出来た。




グラビトン事件解決までやっちゃうと4000字か5000字越えそうなので中途半端ですが区切っちゃいました。


初春飾利→うーちゃん
佐天涙子→さっちゃん
御坂美琴→ミコっちゃん
一方通行(アクセラレータ)→アーくん
上条当麻→上条君

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