スカルフェイスは顔が怖い   作:サイリウム(夕宙リウム)

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会長だって怖いのだ・1

皆さま、お久しぶりでございます。今回も語り手を務めさせていただきます、アグネスデジタルと申します。まぁわたくしの話し方がいつもと違うってのはこういった場、ということでご容赦いただければ幸いでございます。

 

だから、そこ。ギャップだとかで笑わない。

 

 

 

 

 

 

……おほん。では今回も顔が怖すぎるウマ娘こと、スカルフェイスのお話。最後まで聞いてくだされば、これ幸いでございます。

 

さて、今回させていただくのはここで初めてお話させていただいた時に少しだけ話した、彼女と我らが会長シンボリルドルフとの邂逅。初対面の時のことについてお話させていただきます。

 

 

 

時は遡りまして、結構前。そう彼女ことスカルフェイスがトレセン学園に編入してきたときのお話となりまする。彼女、このデジたんなどとは違い、編入生でございまして、高校に上がったときにこちらにやってきた生徒となります。まぁそのせいで彼女の友人の少なさを助長している分もございますが。

 

 

まぁそんなわけでやってきましたスカルフェイス。なんと前評判からもマイナスに振り切っておりました。彼女、中央に入れる、それも編入なので結構実力はありまして、地元の地方トレセンの方では負けなしだったそうです。

 

その負けなしの彼女がなんでわざわざ中央にやってきたかというと、強い相手と戦いたい。……とかではなくて、単に地元に居づらくなり、中央に行ける実力があったから逃げて来た、というのが正しいのです。

 

先日、彼女の帰郷に付き合わせていただきましたが、なんとまぁすごいものでして。町を歩けば地元のトレセン学園生と思われる制服を着た方に

 

 

「姉御! お疲れ様です!」

 

「いつ帰ってきたんすか姉御! 中央はどうでした!」

 

「姉御! 溜まってたぶんのシャバ代です! お納めくだせぇ!」

 

 

とまぁ彼女の舎弟だらけでございました。うん。

 

彼女の話によると、何でも持ち前の顔の怖さと口下手が幸いして、知らないうちにそういったアウトローな方々の統領になってしまい、多分現在進行形で拡大していっている。

 

気が付いたら周りヤクザみたいな人ばかりで、そんな人たちが自分のこと担ぎ始めているのが非常に怖くなり、逃げるように中央に編入手続きを進めていたそうです。

 

 

はっきり言って、ヤバいですよね。あ、あとデジたんは中央の舎弟第一号として扱われました。それを弁明しようとスカルちゃんが頑張ったところ、何故か中央の幹部だと勘違いされて彼女の組織が中央まで拡大しているとまで勘違いされました。彼女の舎弟の方々にはスカルフェイスが府中で一代組織を作り上げ、その頂点にいると考えているそうです。

 

 

 

ま、そんな前評判と共に中央に移籍したスカルフェイス。彼女自体なにもしていないので経歴は真っ白で転入はうまくいきましたが、噂がヤバい。当然受け入れる学園側も警戒度MAXです。

 

当時流れていた噂としては暴走族の総長、地方トレセンを裏から操るヤバい奴、経歴詐称、実は人を何人か闇に葬った、などなど。

 

そんななか立ち上がったのは我らが会長シンボリルドルフ。このトレセン学園を荒らされるわけにはいかない彼女。すべてのウマ娘を幸せにするべく、まずは我が学園の安寧を守るべく動き出した彼女はまず最初に面と向かってお話をしようとしたそうです。

 

編入初日に生徒会室に来てもらい、本当にスカルフェイスのうわさが真実なのか、それとも経歴通り真っ白なのか話し合って確かめようとしたんですね。

 

 

 

まぁそんなこんなでスカルフェイスちゃん、トレセン学園にやってくる日になりました。

 

このスカルフェイスちゃん、ウキウキです。なんと言っても新天地。今までの自分と決別し、新たなお友達を作って楽しいスクールライフをを送るんだという希望を胸に、自然と口角が上がります、引きつります。

 

 

迎えるべきは我らがシンボリルドルフ会長。本来なら理事長秘書のたづなさんが対応なさるんですが、今日に限ってお留守。かといって他の方は噂のせいで怖がってやりたがらないので会長が担当なさることになりました。

 

あの時、非常に凛々しいお顔をしておりまして、

 

 

『私がこの学園を守るんだ!』

 

 

みたいな意思がありありと見えておりまして、デジたんそこら辺の木に隠れながら真っ赤なエナジーがあふれ出るのを食い止めておりました。

 

 

そして迫る時間。やってくるスカルフェイス!

 

彼女、そういうのはしっかりしてるので時間通り定刻! しっかりとやってまいりました!

 

 

ですが問題は顔! 口裂け女かというほどにひん曲がったしまったお口! 希望に満ち溢れたせいでらんらんと光るお目目! 新天地のせいでちょっとばかしテンションが上がってるせいで笑い声が口から洩れている! もはや怪異!

 

 

ゆっくりと近づいてくる怪物。この時デジたん何も知らなかったので隠れながら震えておりました。まったく知らない感じたことのないプレッシャー! 歓喜の大きさのせいで逆に恐怖につながる威圧感! デジたんは震えます……、が、ここで希望を思い出します!

 

そうだ、私たちには会長がいるじゃないか! 会長なら何とかしてくれる! 会長ならカッコよく撃退してくれる!

 

だってあのオグリキャップに対して

 

 

『中央を舐めるなよ。』

 

 

とまで言った会長だぞ! 今回も……、と思いながら会長が仁王立ちしている方に顔を向けます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 プルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプル

 

 

 

 

足が、小鹿のように震えていらっしゃる。

 

 

 

 

 

 

 

 

デジたん思いました。

 

 

 

 

 

あ、終わったな、と。

 

 

 

 

 

 ーーーーーーーー

 

 

 

「それで…………、挨拶…………、実家………、だめ?」

 

 

「え~っと、初めての友達だし、家族に紹介したいからこの休みを活用して一緒に実家に来て欲しいってことでいいの?」

 

 

 

 コクコク!

 

 

 

「いや、別にいいんだけどホントに大丈夫? 確かあんまり帰りたい場所じゃないんでしょ。」

 

 

 

 家族に紹介したい欲VS地元のヤンキー怖いVSダークライ

 

 

 

 ………

 

 

勝者、家族に紹介したい欲!

 

 

 

 

 コク!

 

 

 

「オゥ、またなんか葛藤してましたね。んじゃ、行きましょうか。」

 

(まぁデジたん普通にスカルちゃんのお家気になりますし、噂の真相がどうなのかも気になるから前から行ってみたかったんだよね。デジたんの好みは少ないだろうけど友人の頼みですしお寿司、一肌くらいぬぎまさぁ! ……にしても相変わらず口下手というか単語だけというか。)

 

 

 

 

 

 

 ーーーーーーーー

 

 

 

結果。

 

 

 

「姉御! お疲れ様です!」

 

「いつ帰ってきたんすか姉御! 中央はどうでした!」

 

「姉御! 溜まってたぶんのシャバ代です! お納めくだせぇ!」

 

 

 

 

デジたんたち数十人のウマ娘ヤンキーの方々に囲まれておりまする。あ、でもこれもなんか新感覚でいいかも……、は! いけないいけない。隣でマイフレンドが助けを求めているのだ! こんなところで終われない!

 

 

 

「それで、姉御! その隣のちっせい奴は誰ですか!」

 

「あっちでの新しい舎弟ですか!」

 

「オイこら! 俺らの方が先輩なんだからなぁ!」

 

 

 

 

あ、舎弟認定されとる。

 

 

 

 

「違う…………!!!! デジタルは…………友達。」

 

 

 

 

ヤンキー怖いのにその恐怖を振り払って誤解を解こうとした。私のために頑張ってくれた。

 

 

あ、ごめん。もう無理、尊い(浄化)

 

 

 

 

「友、達。」

 

「い、いままで姉貴がダチ判定なさった奴なんかいねぇ!」

 

「と、いうことは……」

 

 

 

 

 

「「「「「「も、申し訳ございませんでしたーーーー!!!!!」」」」」」

 

 

 

そこにいたアウトローな方々が全員土下座なさっている。ごめんちょっと尊みを何とか消化してるから待って。

 

 

 

「あ、姉貴のダチとは露知らず、舎弟扱いしてしまい!」

 

「この失態、なんとお詫びすればいいか!」

 

「私、今から指詰めます!」

 

 

 

 

 

その後、デジたんが真っ赤なものがあふれ出るのを何とか耐えている間。勘違いは進んだがスカルちゃんが何とかしてくれた。感謝である。

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