真夏の青と灰色と虹   作:セントレ

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この話はWind編です。


第七話

「さてと、それじゃひとまず自由行動。当たり前だけど危険な真似はしないように。あとこの前も言ったけど熱中症には気を付けること。なにかあったら電話して。それじゃあ、全部忘れて、楽しんでおいで!!」

 

「は~い。」

 

「行ってきまーす!」

 

「はいはい、分かりましたよ。いくよ、絢。」

 

「あ、うん。分かった。」

 

 

「うふふ、まさか莉子サーフボード持ってくるなんてね。」

莉子の持つサーフボードを持ちながら美晴は言った。

 

「当たり前じゃん。こんな機会そうないんだし。」

 

「まぁ分からなくもないけど。」

 

「そういえば莉子、そのサーフボードどこにしまってたの?」

 

「マネージャーの車にキャリア付けてもらったの。あたしが買ってね。」

 

「あら、そうなの?」

 

「意外と高かったなぁ。でもこれでこの先の移動も少し楽になりそうだし。」

 

「マネージャーの予定が空いてれば、でしょ。」

 

「まぁそうだけどさ。あたしだってそう毎日サーフィンしてるわけじゃないんだから。」

 

「じゃあ莉子、またあとで。」

 

「うん。じゃ、行ってくる~。」

 

「さてと、私たちはなにしましょうか。」

 

「まぁ、好きに過ごしてればいいでしょ。」

 

「そうね。じゃあ、絢、ちょっと来て。」

 

「え、あ、うん。」

 

「私はそこの海の家でゆっくりしてるから。」

 

「はーい。」

 

――――

 

「それで美晴どうしたの?」

 

「何もないわよ。ただ絢と一緒にいたいだけ。」

 

「なに?それ。」

 

「なんでも無いの。ただ誰かと一緒にここにいたかっただけのことよ。」

 

「それならまほろと一緒に海の家にいればいいのに。」

 

「ここっていうのは今まさにいるここなの。ここで、海岸を眺めたかった、ただそれだけ。海の家じゃなくてね。ここじゃないとなんかダメだったのよ。」

 

「なんか、美晴らしい理由だね。」

 

「ふふ、そうかしら。はぁ...私....みんなに申し訳ないことしちゃったな・・・」

 

「え・・・?」

 

「だってみんな、あんな必死に頑張ってたのに、誰一人受からなかったなんて。私がもうちょっとしっかりしてればな・・。」

 

「そんなことないよ。美晴はいままでどおり、リーダーをしっかりやってたよ。むしろ足を引っ張ってたのは私の方だよ。」

 

「そんなことないわよ。絢は一番頑張ってたと思うよ。うまくまとめられなかった私が割るわよ、今回は。」

 

「何話してるの?」

 

「あら、莉子。サーフィンはもういいの?」

 

「うん。もう今日のところはね。」

 

「うまく乗れた?」

 

「まあまあかな。絶好調ってわけでもないし、全く乗れなかったわけでもないし。それで?何話してたの?さっき。」

 

「前のことで...ね。」

 

「やっぱり、そうだよね。でも、あたしは吹っ切れたよ。」

 

「サーフィンのおかげで?」

 

「それもあるけど...マネージャーのおかげかな。」

 

「......?」

 

「車の中で言ってたでしょ?努力がすぐに実らない時もあるって。その言葉の意味にもう一回気付かされたな。」

 

「どういうこと?」

 

「そのまんまの意味だよ。いまあの話題に入ったら、みんな多分私が足を引っ張っちゃって・・・みたいな感じで、いつまでたってもらちが明かないと思うからさ。」

 

「ちょうどいまそんな感じだった....」

 

「でしょ?だからさ、誰も足を引っ張ってなんかないよ。運が悪かっただけだって。まだ次があると思うから。何も最後ってわけじゃなかったんだし。」

 

「運が悪かった・・・か。莉子らしいけど、そうかもね。」

 

「あんなに頑張ったの、何気にあれが初めてだったんじゃない?」

 

「確かに、そうかも。」

 

「だからさ、この話も笑い話にしようよ。あの時あんなこともあったな~みたいな感じで。」

 

「笑い話・・・か。確かにそうかもしれないわね。」

 

「はい、これでこの話はおしまい。ちょっと気晴らしに、海入らない?」

 

「そうね。絢も行くでしょ?」

 

「うん。」

 

「まって、まほろも行く。」

 

「あらまほろ?いつの間にここにいたの?」

 

「ちょうど莉子が来た辺りよ。莉子の話聞いてたら居ても立っても居られなくなったじゃない。あんたのせいだからね、莉子。」

 

「しょうがないでしょ。二人があんな話してたんだから。あとちょっとごめん。サーフボード片付けてくる。」

 

「はぁ?もう、莉子はどこまで行っても莉子なんだから...」

 

「そういうところも、私たちらしくていいんじゃない?」

 

「それもそう...なのかな。」

 

 

「ごめんお待たせ。さ、みんな行こ。」

 

―――――この後Windの四人は時間になるまでずっと海で遊んでたそうです。




どうも作者です。なんかWindっぽくない雰囲気だったかもしれませんがそこは許して下さい。いい感じのが頭の中に全く浮かんでこなかったんでs(殴。それはさておき次回はスタッフ編です。さてスタッフはどこへ行ったのか?次回をお楽しみに。
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