「さてと、それじゃひとまず自由行動。当たり前だけど危険な真似はしないように。あとこの前も言ったけど熱中症には気を付けること。なにかあったら電話して。それじゃあ、全部忘れて、楽しんでおいで!!」
「は~い。」
「行ってきまーす!」
「はいはい、分かりましたよ。いくよ、絢。」
「あ、うん。分かった。」
「うふふ、まさか莉子サーフボード持ってくるなんてね。」
莉子の持つサーフボードを持ちながら美晴は言った。
「当たり前じゃん。こんな機会そうないんだし。」
「まぁ分からなくもないけど。」
「そういえば莉子、そのサーフボードどこにしまってたの?」
「マネージャーの車にキャリア付けてもらったの。あたしが買ってね。」
「あら、そうなの?」
「意外と高かったなぁ。でもこれでこの先の移動も少し楽になりそうだし。」
「マネージャーの予定が空いてれば、でしょ。」
「まぁそうだけどさ。あたしだってそう毎日サーフィンしてるわけじゃないんだから。」
「じゃあ莉子、またあとで。」
「うん。じゃ、行ってくる~。」
「さてと、私たちはなにしましょうか。」
「まぁ、好きに過ごしてればいいでしょ。」
「そうね。じゃあ、絢、ちょっと来て。」
「え、あ、うん。」
「私はそこの海の家でゆっくりしてるから。」
「はーい。」
――――
「それで美晴どうしたの?」
「何もないわよ。ただ絢と一緒にいたいだけ。」
「なに?それ。」
「なんでも無いの。ただ誰かと一緒にここにいたかっただけのことよ。」
「それならまほろと一緒に海の家にいればいいのに。」
「ここっていうのは今まさにいるここなの。ここで、海岸を眺めたかった、ただそれだけ。海の家じゃなくてね。ここじゃないとなんかダメだったのよ。」
「なんか、美晴らしい理由だね。」
「ふふ、そうかしら。はぁ...私....みんなに申し訳ないことしちゃったな・・・」
「え・・・?」
「だってみんな、あんな必死に頑張ってたのに、誰一人受からなかったなんて。私がもうちょっとしっかりしてればな・・。」
「そんなことないよ。美晴はいままでどおり、リーダーをしっかりやってたよ。むしろ足を引っ張ってたのは私の方だよ。」
「そんなことないわよ。絢は一番頑張ってたと思うよ。うまくまとめられなかった私が割るわよ、今回は。」
「何話してるの?」
「あら、莉子。サーフィンはもういいの?」
「うん。もう今日のところはね。」
「うまく乗れた?」
「まあまあかな。絶好調ってわけでもないし、全く乗れなかったわけでもないし。それで?何話してたの?さっき。」
「前のことで...ね。」
「やっぱり、そうだよね。でも、あたしは吹っ切れたよ。」
「サーフィンのおかげで?」
「それもあるけど...マネージャーのおかげかな。」
「......?」
「車の中で言ってたでしょ?努力がすぐに実らない時もあるって。その言葉の意味にもう一回気付かされたな。」
「どういうこと?」
「そのまんまの意味だよ。いまあの話題に入ったら、みんな多分私が足を引っ張っちゃって・・・みたいな感じで、いつまでたってもらちが明かないと思うからさ。」
「ちょうどいまそんな感じだった....」
「でしょ?だからさ、誰も足を引っ張ってなんかないよ。運が悪かっただけだって。まだ次があると思うから。何も最後ってわけじゃなかったんだし。」
「運が悪かった・・・か。莉子らしいけど、そうかもね。」
「あんなに頑張ったの、何気にあれが初めてだったんじゃない?」
「確かに、そうかも。」
「だからさ、この話も笑い話にしようよ。あの時あんなこともあったな~みたいな感じで。」
「笑い話・・・か。確かにそうかもしれないわね。」
「はい、これでこの話はおしまい。ちょっと気晴らしに、海入らない?」
「そうね。絢も行くでしょ?」
「うん。」
「まって、まほろも行く。」
「あらまほろ?いつの間にここにいたの?」
「ちょうど莉子が来た辺りよ。莉子の話聞いてたら居ても立っても居られなくなったじゃない。あんたのせいだからね、莉子。」
「しょうがないでしょ。二人があんな話してたんだから。あとちょっとごめん。サーフボード片付けてくる。」
「はぁ?もう、莉子はどこまで行っても莉子なんだから...」
「そういうところも、私たちらしくていいんじゃない?」
「それもそう...なのかな。」
「ごめんお待たせ。さ、みんな行こ。」
―――――この後Windの四人は時間になるまでずっと海で遊んでたそうです。
どうも作者です。なんかWindっぽくない雰囲気だったかもしれませんがそこは許して下さい。いい感じのが頭の中に全く浮かんでこなかったんでs(殴。それはさておき次回はスタッフ編です。さてスタッフはどこへ行ったのか?次回をお楽しみに。