さて、モンスターハンター〜In My Eyes〜いかがでしたか。
私(イズナ)が見てきたモンスターハンターの世界。美しい自然。モンスターの脅威。そこに生きる人々の力強さと清らかさ。そして泥臭さ。
そんな世界観を少しでも感じて貰えたら嬉しいです。
一次創作であるゲームやノベルからは、読み進む内に世界観が乖離していくようにしたつもりです。古龍は撃退できても討伐は出来ないと聞いた事もありますが、ゲームに準じて思いっきり討伐しまくっています。
また、漢字の使い方など、紛らわしい表現があるかもしれませんが、ストーリーの裏で、膨大な設定を組んでいたことを思料して下さればありがたいです。ギルドや共和国の組織図、軍隊、経済、世界地図、人種や種族別の生活様式や、考え方の違い、言葉、宗教。
設定用のプロットには年表もありました。厨二満開なので登場はしていません。が、どこかで分かりやすく解説することも必要だったのかとも思います。SF小説の最初の年表とか見てるだけで楽しいですもんね。
さて、ここからは私、あずき犬の独白となります。
最後まで読み終えられた方のみ目を通して下さい。
作品を通してさらけ出された私の内心を共有して下さった読者の方にならば、こんな独白を晒しても、もう恥ずかしくもなんともないです。
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1 創作の理由
私の目の前に、古びた3冊のノートがあります。
最初のページから最後のページまで、ぎっしり書き込まれた鉛筆の文字。
私が小学生の頃、一人書き上げた物語。
古い井戸に落ちた主人公が人知れず存在していた地底国に辿り着き、地底を飛ぶ海賊の仲間になります。たまたま落下した人口太陽からここが地底の国であることに気付いた地底人達は、地上を再び支配しようと大戦力を地上に向かわせます。主人公が奔走し、やがて、地上と地底の間で友好関係が結ばれハッピーエンド。
文法も用法も目茶苦茶な物語。でもそこには物語を作りたいという気持ちが溢れんばかり。
社会の仕組みも、何にも分からなかったあの時の私は、もっと人生の経験を積まなければ物語は書けない、と筆を折り、ノートを机の奥深くに突っ込みました。
あれから、いろいろ経験し、色んな本を読み、所謂読み専になって、勢いあまって、こんな物語書いてしまいました。
でも、あの頃の物語の方が読んでいて不思議とワクワクするんですよね。
結局のところ、年を重ねた結果、何物かになろうとしてもがいていた小学生の私は、くだらない普通の大人になっていたんですね。
だから、拙書を投稿するに当たり、へんてこなテクニックを使わずに、出来るだけ感情の赴くままに、露骨に表現するように書き直しました。嬉しいときは嬉しいと、悲しいときは悲しいという風に。
あらすじには、モジベーション維持の為って書いてますが、恥ずかしくてそんな風に書いてしまいました。本当は、物語を書きたくて、書きたくてしかたなくなったからです。
2 二次創作について
二次創作にしたのは、本当の私を表に出す勇気がなかったからです。
商業用以外の創作って、いかに自分をさらけ出して行くかってことだと思います。ストーリー内に訪れる選びがたい選択のどちらを主人公が選ぶのか。それは作者が人生でどちらを選ぶのかをさらけ出すことに他ならないからです。
拙書で言うならば、モガの村の危機に、心の中のモンスター、ナナに全てを委ねるか、自分でなんとかするか、または逃げ出すか。ナナに委ねたイズナは、未だに自分に確固たる自信を持つ事が出来ない私を投影したものだと思います。
二次創作ならば、だって一次がこうなってるし、と逃げれるかと。
3 構成について
拙書は非常に単純な構成、(序破急)をしています。1、2章が序、3章が破、4章が急です。起承転結の物語を書くにはまだまだ技術も能力も足りないです。
全34話、約25万字はほぼ予定通りでした。文庫本にして、2冊、上下巻くらいが私にとっては一番読みやすい文章量だと思います。本音を言うと、上、中、下巻くらいのボリュームにしたかったのですが。
実際、3章だけでずっと書いける位プロットは作っていました。新人ハンターとの出会い、学術員や、観測員、パーティーでの狩り。水中戦。ハンター以外の人との触れ合いなど。戦闘シーンよりは、日常のシーンの方が書きやすいんで、タンジアでのラギアクルスみたいに狩りをすっとばしていきたかったんですが、活動報告に書いたように、携帯の寿命を考えて、短くしました。
そして、拙書があんまり読まれてないのかなあと思い、検索結果を汚さないようにと思ったのも本音です。
4 創作の公表について
今の若い人達は、創作を発表できるこのような場所がたくさんあって羨ましいです。自分の書いた物語を人に読んで貰えるというのは、自分を見直す事が客観的にできる素晴らしい活動だと思います。
たまに、スコップが砕けてしまうこともありますが、自由奔放な小説群を見ていると、小説はこうでなければ、という固定観念に捕われた私にとって、まさに目が覚める思いです。
5 最後に
だらだらと書いて来ましたが、いくら引き伸ばしても、もう終わりの時が迫って来ています。読み専の私が作者さんの気分を味わう貴重な時間。
創作、楽しかったです。書いていて意外な自分の本音にも出会いました。
ほんとに、楽しかった。
弟と一緒の散らかった狭い部屋。誰にも見つからないように、学習机に向かって一生懸命鉛筆で物語を書きなぐっていた小さな私。
その愛おしい背中を思い出させてくれたのが拙書でした。
創作という貴重な時と場所を下さったハーメルン様、創作に駆り立てて下さったカプコン様。そしてこんな所までお付き合いしてくださった読者様に感謝を込めて。
平成26年6月9日
P.S.
それでは、私、あずき犬は、名もなき読み専の一人としてネットの樹海に戻ります。この小説については、誤字脱字のチェック後、しばらく晒して、UAが落ち着けばチラ裏に移動するつもりです。
もし、最初から最後まで読み通してくれた方がいたのなら、それは、作中の言葉を借りれば、偶然ではなく必然の出会いであったと思います。出力された文字が羅列された莫大なデータの中での些細な出来事。でも、もし心の片隅に何かが残ってくれていたら、作者冥利に尽きます。
さてと、押し入れにしまっていたスコップ、取り出して磨かないと。