ガーリー・エアフォース ~アグレッサーとアニマと試作機と~   作:Bradford

2 / 2
プロローグ

グアム、アンダーセン空軍基地上空にて…。

 

???「クッ…!」

 

YF-23とカナード翼の付いたF-22と格闘戦を繰り広げている。

 

???「後ろについた!」

 

YF-23のパイロットはバルカン砲のトリガーに指をかけるが…

 

キュオォーン!

 

バルカン砲が発射されるコンマ数秒の遅延の中でF-22がコブラマニューバを行い、YF-23に狙いを定める。

 

???「いつの間に!?」

 

YF-23はF-22を振り切り、再び後ろを取ろうとするが…

 

ピーッ!

 

攻撃を受け、撃墜されたことを表す音が鳴る。

 

???「クソッ…これで3度目だ…」

 

AWACS《これで3回目だな、グレイゴースト。いや、レイと言ったほうがいいか?》

 

レイ「黙れ、ギャラクシー」

 

ギャラクシー《お~お、怖い怖い。燃料が持たないだろう?着陸はお前が先だ。》

 

レイ「了解…ハァ…いつになったらアイツに勝てるのやら…」

 

コクピットの中で呟くレイ。

 

ATC《お疲れ様だ、レイ。着陸方法はお前に任せる。》

 

レイ「了解。」

 

ATC《滑走路まで後、3000m》

 

レイ「…」

 

ATC《滑走路まで後、2500m》

 

ATC《少し加速しろ。》

 

レイ「了解」

 

ATC《滑走路まで後、1500m》

 

レイ「…」

 

ATC《滑走路まで1000m》

 

ATC《滑走路まで500m。後は自力でしてくれ》

 

レイ「了解した」

 

レイ「ギアダウン。フラップ展開。」

 

レイ「行けるか」

 

キュッ!

 

レイ「このまま機首を下げれば…」

 

機体が完全に地面に付き、減速する。

 

レイ「エアブレーキ展開」

 

速度が落ち、完全に止まる。

 

レイ「着陸完了」

 

ATC《いい腕前だ、レイ。これからも頑張れよ》

 

レイ「誉め言葉をどうも」

 

コクピットを開け、ヘルメットを取る。

 

カナード翼付きのF-22が真上を通り過ぎる。

 

レイ「アイツは、まだ空に取りつかれてるのかな…」

 

レイは一人で呟く。

 

作業員「おい!レイ!そんなとこに突っ立ってないでコイツ(YF-23)を運ぶのを手伝え!」

 

レイ「あ!悪い悪いグレッグ。今いくよ」

 

牽引車に急いで乗る

 

グレッグ「全く…まだアイツのことを考えてるのか」

 

レイ「え?ああ…」

 

グレッグ「そんなにアイツが気になるのか?」

 

レイ「まぁ、な…アイツはアタシ達を育ててくれた親みたいなもんだし」

 

グレッグ「アイツ、意外と愛されてるんだな」

 

レイ「何つぅか…アイツは人間っていうより、機械みたいなんだよな。全く喋らないし」

 

レイ「アイツ、アタシ達(アニマ)と同じなんだっけか?」

 

グレッグ「ああ、空を飛びたいが為に脊髄をアニマと同じものに変えたらしいしな」

 

レイ「そうなのか?」

 

グレッグ「でもアイツがあんなこと(脊髄を入れ替える)をしたおかげで今のアニマがいるんだもんなぁ」

 

グレッグ「不思議なもんだな、世の中ってのは」

 

レイ「そうだなぁ」

 

「「…」」

 

グレッグ「ほら、ついたぞ。しっかり休めよ」

 

レイ「分かったよ。じゃあなグレッグ」

 

――――――――――――――――

 

タブレットを見つめるパイロットが1人。

 

???「…」

 

ガチャ

 

???「…まだここにいたのね」

 

???「…俺の勝手だろ」

 

???「…その性格は昔も今も変わってないのね」

 

???「…」

 

???「…何をしに来たんだ、"ナイトホーク"」

 

ホーク「貴方が部屋にいなかったから。」

 

???「…で、ここか」

 

ホーク「そうよ」

 

ホーク「ねぇ、貴方は…何のために空を飛んでるいるの、"グリフィス"」

 

グリフ「…空が好きだからさ」スッ

 

無言で立ち上がり、歩き始める。

 

ホーク「そう…指令室に来るように言われてるわ。それと…SR-71が…"ハブ"が待ってる」

 

その場で止まり、振り返る。

 

グリフ「アイツ…帰ってきたのか?」

 

ホーク「ええ、貴方に会いたがってる。早く行ってあげて」

 

グリフ「…すまんな」

 

ホーク「気にしなくていいの」

 

グリフ「…」タッタッタッ…。

 

再び歩き始め、ドアを開け、外に出る。

 

ホーク「私達を大事にするのも昔から変わってないのね…」

 

ホーク「私達はいつか必要じゃなくなるのに…」

 

――――――――――――――――

 

コンコン

 

???「誰だ?」

 

グリフ「ジョシュア・グリフィスです」

 

???「入れ」

 

???「すまんな、急に呼び出して」

 

グリフ「気にしていませんよ、"サイクス"大佐」

 

サイクス「全く…昔から私とは余りあわんか」

 

グリフ「そういうわけではありませんよ大佐」

 

サイクス「そうか。それで、だ。今回、お前たちには小松基地に言ってもらう」

 

グリフ「…理由は」

 

サイクス「…日本から依頼が来ていてな。おまけに海軍と陸軍の圧力が上層部に掛かっててな。「お前達を何処かに異動させろ」と騒いでいるんだ」

 

グリフ「ハァ…解りました」

 

サイクス「ああ、それと彼女(アニマ)達も連れて行ってやってくれ」

 

グリフ「…正気ですか大佐?私の機体(XEF-24)レイ(YF-23)ホーク(F-117)はまだしもハブ(SR-71)スピリット(B-2)はあの滑走路に着陸させるのは無理です」

 

グリフ「それに第一装備はどうすればいいんですか。私の機体(XEF-24)レイ(YF-23)ホーク(F-117)の武器はありますが…ハブ(SR-71)スピリット(B-2)の装備はあそこ(小松基地)では整備が難しいんですよ。熟練した作業員でも手こずるし、うるさいときた…反米感情を強く搔き立てますよ」

 

サイクス「日本はそれを分かって要求してきたんだ。私も最初は断ったよ、でもどうしても必要だと言うんだ」

 

グリフ「…解りました、ですがここ(アメリカ本土)の防衛は太平洋艦隊所属のアニマ(ライノ)のみで行う事になりますよ」

 

サイクス「分かっている。連中(陸軍と海軍)はそれを知った上でこの判断だ」

 

サイクス「もう手続きは終了している。小松基地へ急いで行ってくれ」

 

グリフ「解りました。」

 

敬礼をし、部屋から出ていく。

 

サイクス「…意外と彼も政治に詳しいんだな」

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。