勇者は従者を追放したい   作:ちぇんそー娘

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神官と魔術師、あと従者

 

 

 

 

 

 

「なんで私こいつを追放してないのよ!? え、ホントなんで!?」

 

 

 ホントなんでなんだろなぁ、って内心思ったりしてるけど、口には出さないでおこう。朝起きて一番最初にブチ切れたリスカの相手をすることは予想できてたけど、ホントなんでだろうね? 

 

「忘れたのリスカ。昨日自分で話をウヤムヤにして走っていったのよ?」

 

「いや、追放とかそういう大切な話してる時にそんなことし出す奴普通いる? いないでしょ?」

 

 そうだね。

 普通いないね。でも多分お前普通じゃないよちょっとチョロすぎて心配になるもん。

 

 

「……オイどうするんだよホシ。さすがに自分の幼なじみがここまでアレとかちょっともう心配過ぎるんだが?」

 

「目を逸らさないでください。アレが貴方の優しさが生み出した悲しきモンスターです」

 

 生み出したと言われても、さすがにあそこまでチョロくなかったが大半の性格は昔のリスカのままだし俺の責任と言われても……。

 

 あれ、昔のまま? 

 

「もしかしてリスカって、かなり、その、愉快な性格してる感じ?」

 

「はい。あの女はマジで人間性カッスカスですよ!」

 

 今まで見た中で一番なんじゃないかってくらいの笑顔でホシは答えた。

 もしかしてホシってリスカのこと嫌いなんだろうか? なんか急に不安になってきたぞ。ホシもリスカも強さで言えば本当に多くの人に期待されている通りの実力を持つ二人だ。そんな二人が喧嘩でもしてみようものなら、普通に街が滅びるしこのまま喧嘩別れとかしてしまえば人類の戦力面での大きな喪失だ。

 

「…………おい、そこの顔面アンデッド神官、今なんか私の悪口言わなかったか?」

 

「は? 言ってませんよ耳垢づまりクソアマ。ね、私言ってませんよね?」

 

 笑顔で話を振ってくるホシと、魔族みたいな形相でこちらを睨んでくるリスカを見て、改めて俺はこのパーティを追放される訳にはいかないと思った。

 だって多分俺がいなくなったらコイツら2人を仲裁する係がいなくなって、2人の喧嘩で人類が滅ぶもん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………なぁ、あれって」

 

「しっ、目を合わせるな。間違いねぇよ」

 

「『切断』の勇者だろ? 近づくなよ、殺されるぜ」

 

 

 

 リスカの後ろを歩くと、基本的にいつもそういう声が聞こえてくる。

 一応、彼女は既に魔王軍の幹部を1人倒している紛れもない実力者であり、平和への貢献という視点からでも『勇者』であるにも関わらずこの扱いなのは、まぁ色々と理由がある。

 

「スーイのやつ、わざわざこの町を集合場所にしたのぜってぇ私への嫌がらせだろ」

 

「自分の行いを省みた方がいいですよ。魔王軍の幹部を1人倒すためとはいえ、結果的に街を一つ、()()()()()()()()()切り裂いて廃墟に変えた『切断』の勇者様?」

 

「手加減してたらこっちが死んでたんだから仕方ない犠牲でしょ。雑魚100人いてもアイツは倒せなかっただろうし」

 

 声を抑えていたホシと違ってリスカは堂々と、一切声の大きさを抑えずに平然とそんなことを口にするものだから、影から彼女を見てヒソヒソと何かを話していた者たちは、震え上がったり、軽蔑の視線を向けたり、刺し殺さんばかりの目を向けたり、とにかく良い感情に好転する者はいなかっただろう。

 

 

 ……リスカの悪評については、実際本当のことなので置いておくとして、とりあえず今はスーイを探さなければ。

 

 

 スーイはこのパーティにおいて『魔術師』を担当する……なんと言ったらいいか分からないが、不思議なやつだ。

 魔術師と言っても魔導院とかで優秀な成績を収めていたとか、親が凄い魔術師だとかそういうのでもないのに、何故か凄い魔術をポンポン撃つし、急にいなくなって急に帰ってきたりする、本当によく分からないけれど、悪い奴ではないということくらいしか分からない。

 

 しかし例外なくリスカとは仲が悪い。

 リスカはいつも「魔術くらい私でも使えるし、私が全部斬ればいいんだから後衛とか必要なくない?」とか言ってるし。実際殆ど俺と同じ生活をしていたはずなのに人並み以上に魔術を使えるようになってるリスカがすごいという話ではあるが。

 

「というかアイツの方がぴょんぴょんそこらじゅう飛びまわれて機動力高いんだから、自分で来ればいいのになんで待ち合わせとかしなきゃいけないわけ?」

 

「ああ、伝書小竜が持ってきた手紙には『ついでにここの街の食事処美味しいからちょっと寄ってこうかな』って書いてありましたよ」

 

「なんだ? この街の人間と一緒にどのタイミングで私が怒るかの賭けでもやってんのかあの変温動物?」

 

「そんな面白そうなことするのに私に連絡をしない人じゃないですよスーイは。あ、私は街に入った時点で怒るに賭けますね」

 

「…………マジで魔王殺したらまず最初にお前達殺すから覚えとけよ」

 

 リスカはその場で踵を返し、街から出ていく方向へと歩みを進め始めてしまった。止めたいけれど、今下手に止めると確実に俺の首が飛ぶ。そんな状態のリスカに話しかけるには、今の俺では少々勇気が足りない。

 

「ホシ……なんでお前すぐにリスカのこと煽っちゃうんだ?」

 

「別に私は嫌いな相手に礼儀正しくしたいとか考えませんし。ほら、神も言っています。我慢は良くないって」

 

「せめて、その、一応仲間だからね? そこは我慢しようよ」

 

「嫌ですよ。だってリスカってば、私の事初対面で『顔面アンデッド』なんて呼んできたんですよ? 神官である私に向かって。これもう不敬罪ですよ! こんなに可愛い私を!」

 

 グイッと、ホシが俺の顔を掴んで自身の顔へと近づける。

 吐息がかかりそうになる距離で見せつけられる彼女の顔は、確かにキメ細やかな肌と大きな藍色の瞳。血色の良い唇に黄金のような髪の毛ととてもでは無いが旅をしているような人間の見た目とは思えないくらいに整えられてるし、純粋に美人だ。これをアンデッドなんて呼んでしまったら俺なんてもうスケルトンがいいところだ。

 

「うん。確かに初対面の相手にアンデッドはちょっとな。でもリスカも悪い奴じゃないんだよ。誰にだってアタリがきついし、基本的に他人の事見下してるし、発言がすぐに矛盾するし、理不尽だし……」

 

「悪い奴にしか聞こえないんですけど?」

 

「いや、ほんとにちょっとはいい所があるはずなんだけどなぁ……」

 

 フォローしてやろうと思ったけれど、正直フォローしてやれる要素がなんもない気がしてきた。

 あれ? もしかしてリスカって強さ以外全く評価できるところの無い人間なのか? いや、まだ諦めるのは早いはずだ。リスカにだってまだいい所が……。

 

「もうやめましょう。ダメな子どもの良いところをひたすら探そうとする親みたいで見てるこっちが辛いので」

 

「いや、ほんとにリスカもいいところがあるんだよ! あ、そうだ! アイツ小さい頃、色々あって俺が魔獣に食われそうになった時とか急に現れて魔獣を素手で撲殺して倒してくれたんだよ! 優しいよな!?」

 

「小さい頃がいつぐらいなのか知りませんけど魔獣を素手で撲殺は普通に優しさよりも先にバケモノ感増すんですよね」

 

 確かに今思えばアレ相当バケモノだな。だってあの頃のリスカは祝福とかのない普通の子どもだったわけだし。

 

「まぁまぁ。あの女の話はいいとして、せっかく久しぶりに前線から下がってきたんですから、息抜きとかしませんか?」

 

「息抜きって、スーイがわざわざリスカを呼び寄せるなんて、そんな事してる暇がある時はしないだろ?」

 

「いや、スーイとの待ち合わせ予定日まで実はまだ余裕あるんですよね。ぶっちゃけ前線が長くてそろそろ息抜きしたかったので。ほら、魔族と戦うのぶっちゃけだるいじゃないですか」

 

 とてつもなくサラッと、世界を救う勇者の仲間として失格な発言が飛び出したような気もしなくもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー! やっぱ酒は万病の薬ですね! 疲労腰痛肩こりその他諸々! だいたい全部酒があればどうにかなります!」

 

「すげぇな嬢ちゃん! 見かけによらずいい飲みっぷりだ!」

 

 

 息抜きするからと俺がホシに連れていかれた先は……酒場だった。

 

 一応繰り返すがホシは神官である。しっかりと神に認められた奇跡を振るい、戦場では味方を癒し駆けるその姿は天使と言われたりもしなくもないくらい素晴らしい子なのだが、普段の正装をそこら辺に脱ぎ捨て薄手の肌着だけになって飲んだくれているその姿は神に仕えるモノには全く見えない。

 

「やっぱ他人の金で飲む酒は美味いですね!」

 

「嬢ちゃんさっきの絶対イカサマだったろ! どんな手を使ったか教えてくれよ!」

 

「はぁ? 私がイカサマした証拠とかありますかぁ? まぁお金積んでくれれば教えてあげなくもないですがね」

 

「クソッタレ! 俺が積めるお金は今は全部アンタの財布の中だろうがよ!」

 

 彼女が何をやったかを簡潔にまとめると、酒場にいる人達とギャンブルしてイカサマして金を巻き上げてその金で飲んだくれている。

 

 

 うん。

 コイツ本当に神官か? 

 

 

 でも不思議な事にイカサマして金を巻き上げた相手と楽しそうに酒を飲み交わすことが出来るのは、単純にこの酒場にいる人達が強面な顔立ちに似合わず良い人達なのか、ホシの不思議な人間性なのか。実際、ホシは他者の警戒を解くのが非常に上手い。

 リスカは高圧的だし、スーイは世間知らずすぎるし、ギロンは……ちょっと俺達とは価値観が違いすぎるしで大抵の交渉事はいつも彼女が担当しているのだ。

 

「そっちの兄ちゃんはなんだ? まさかこの嬢ちゃんの彼氏か?」

 

「あははは! 彼氏! 彼氏ですってよ! ほら、なんとか言ったらどうです彼氏!」

 

「否定してくれよホシ……」

 

 酔っ払ってるのか、ホシはただひたすら箸が転がっただけでも面白いとばかりに笑い続けてるし、周りの人達もそれに釣られて笑っている。正直ついていける気がしない。

 

「そう言えば嬢ちゃん達どっから来たんだ?」

 

「んー、出身地はバラバラですけど、最近は北の方からこっちに下ってきましたぁ」

 

「北……北!? え、まさか魔王軍との最前線からか!? ちっこいのにすげぇな嬢ちゃん……」

 

「もしかして、嬢ちゃんがあの『切断』の勇者の仲間なのか?」

 

 何となく、ホシに向けられていた親愛の感情の中に畏れや尊敬が混じってくるのを感じる。確かに、前線から遠いこの街に最前線で魔王軍と戦っている、それも『勇者』の1人の仲間が来たとなればそうなるだろう。

 

「じゃあそっちの兄ちゃんがもしかしてあの『切断』の……」

 

「あ、違います。俺はアイツの……なんだろう? まぁ本人じゃないですね」

 

「そりゃそうだろう。『切断』の勇者は剣の一振で砦を両断しちまうバケモノだって聞いたぜ! もっとムキムキのバケモンみてぇな見た目をしてるに決まっている!」

 

 幸いにもここの皆さんはリスカの見た目を知らないようだ。まさかこれだけ恐れられている『切断』の勇者が俺よりも背の低い女の子だって知った日にはみんな腰を抜かすことだろう。

 

 

 

 …………アレ? 

 何か、おかしいような気が。

 

 

 

 

「まぁとにかく、魔王軍と戦う誇り高き勇者パーティのお2人に応援の意味も込めて、乾杯だ!」

 

「いぇーい! じゃあ皆様のお財布から飲み代は出してくださいね!」

 

「当たり前よ! あ、そっちの兄ちゃんは明日暇なら稽古つけてくれよ!」

 

「いや、俺ほんと弱いんで……皆さんに稽古できることとかなんもないんで……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おえー!!! うぇ、ぇ……きもっちわるっ……」

 

「飲み過ぎだよホシ。ほら、立てるか?」

 

 その後も宴は続き、俺はひたすらに俺よりも強そうなムキムキで傷だらけの強面達に囲まれ、ホシは更にその真ん中で酒を飲み続けて見事に酔い潰れ、もう聖職者とか以前に女の子としてまずい痴態を晒しそうになるギリギリでこうして引きずって帰る羽目になった。

 

「やっぱ酒はいいですねぇ。前線ではこういうわけにもいきませんから」

 

「確かに、こんな南下してくるのなんて久しぶりだな。リスカはひたすら前進しかしなかったし」

 

 北、つまりは魔王の拠点がある場所に近づけばこうともいかない。この街はどうやらかなり強力な結界があるようだが、もう少し北に進めば魔王軍の幹部が彷徨くようなエリアになってくるのでどこもかしこも暗い顔か険しい顔の人しかいない。あんなに笑顔の人を見るのは久しぶりだったかもしれない。

 

「しかし、あんな楽しそうな顔見せられたらますます気を引き締めて戦わなくちゃいけない気がしてきたな」

 

「ええ。あの愛しい神に愛されし金づる……ではなくて人々を守らなければいけないと神も言っています」

 

 …………。

 もしかして、言いづらいがこのパーティって割と人間性が、欠落している奴の集まりなのかもしれない。いや、リスカもちょっとやばいだけだし、スーイとギロンはそこまでじゃないと思うし、ホシだって今は酔っているだけだから何かの間違いだろう。

 

 

 

 コイツらが紛れもない『勇者』であることは、戦場で一番近くでコイツらのことを見てきた俺が知っている。

 

 

 

 

「あー……すいません。先宿戻っててください」

 

「え、どうした? 忘れ物か?」

 

「いえ、あの言い難いんですけど、また吐きそうなので」

 

「別にホシの介抱なんてもう慣れてるぞ」

 

「はぁ……私だって女の子なんですよ? 好きな人に吐いてるところを見られたいと思ってるんですか?」

 

 

 頬を膨らませて、ホシは千鳥足で来た道を引き返しながら路地裏に入っていってしまった。

 …………酔って変なことを口走るくらいまだ酒が抜けていない様子だったが、さすがにこの街に酔っているとはいえホシをどうこうできるような奴は存在しないだろう。なんて言っても、ああ見えてリスカと()()()()()()()()()生き物だ。下手に絡めば絡んだ方の命が危ない。そういう意味では、俺が付いていた方がいいかもしれないけれど、吐いているところを見られたくないというのは多分本心なのでここは言われた通り、先に戻るとしよう。

 

 

 しかし、いくら冗談とわかっているとはいえホシ程の美少女が顔を赤くして真正面から『好きな人』と言ってくると、正直めちゃくちゃ興奮する。

 

 最初の方はマジで気があるのかと思っていたけど、二日酔いで頭を抱えているホシに聞いてみると「そんなこと言いましたっけ?」と流されてしまってるので、恐らくは冗談なのだろう。

 

 うん、でもホシってすごい美人だし、冗談とわかっていてもやっぱり嬉しいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おぇぇぇぇぇぇ……うぅ……マジで飲みすぎましたね」

 

 夜の街に吐瀉物が撒き散らされる音が響き渡る。

 端正な顔立ちを吐き気で歪ませ、神に仕える人間が絶対しちゃいけない表情を浮かべながらホシは流石に何十回目かの禁酒の決意をしていた。

 

 

 

「あの、お姉ちゃん大丈夫?」

 

 

 

 突然声をかけられて驚いて振り向くと、そこには10代前半程度と思われる少女が立っていた。

 いくら酔っているとはいえ、背後を簡単に取られたことに不覚を感じるが、こんな歳の少女が殺気を放ちながら背後に立つほうが末の世だと、口の端を拭きつつホシは少女と向き合った。

 

「うん。私は大丈夫ですよ。それより、こんな遅い時間にどうしたのかな?」

 

「いや、人の家の前ですっげぇ汚い声出しながら吐かれてるから正直ちょっと怒ってるんだけど?」

 

「ぎぃー! 正論の暴力!」

 

 正論は時に人を傷つける。

 自分の容姿の良さには自覚的である分、汚い声などと表現されればいくら『切断』の勇者パーティの神官といえども身を刻まれるようなダメージを負う。

 

「ぐふっ、ごめんごめん……掃除はちゃんとしておくから」

 

「うーん、別にいいよ。だって貴方、勇者様のお仲間でしょ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ポタリ。

 汚い声はなしで、液体が地面に垂れ落ちた。

 真っ白な神官服が赤色に犯されていく。体格の割には豊満であるホシの胸元から、黒い触腕のようなものが生えて、否、突き出ている。

 

 

「……なんで、結界は、そもそも、なんで気が付かな……」

 

「そこは教えないけど、やっぱりいくら貴方みたいな強い人でも油断するから、人間の子供、それも女の子の姿はいいよね」

 

「っう、め、あ……」

 

「させないよ?」

 

 ホシの胸元から突き出ていた黒い触腕が暴れ狂う。内側から蹂躙されるその体は最初はしばらく立ったまま目の前の少女を睨みつけていたが、それからしばらくして立っていられなくなり、それでも何かを紡ごうと、残そうと必死であったが最後は白目を向いて痙攣を繰り返し、やがてそれも終わった。

 

 

「うん、呼吸も心臓も止まってる。魔力の流れもね。じゃあそれは処理しておいてね」

 

 

 少女の命令で、黒い触腕のようなものは形を変えて大きな口を顕にし動かなくなったホシの肉体を既に赤色になってしまった神官服ごと貪り喰らう。

 食事が終わったあとには、地面に落ちた血液すら残されず、静かな夜の街だけがそこには在った。

 

 

 









・リスカ
『切断』の勇者。基本的に嫌われている。


・ホシ
神官。人の警戒を解くのが得意だが、我慢が嫌い。あとリスカも嫌い。


・スーイ
魔術師。機動力がえげつない。


・従者
下戸。



好き

  • リスカ
  • ホシ
  • スーイ
  • ギロン

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