「つまり最初は、ナニカ文献無いか家探し墓暴きって事ですか…………二手に別れます危ないとはいえ時間がかかり過ぎますし?」
「そうだな………、危険性は上がるとはいえ二人ではあまりにも時間がかかり過ぎる………そうだな継木コレを持っていけ。
気休めぐらいには、なるだろう。」
特に高専側からの事前情報は無いみたいだ、あったら最初っから伝えてるだろうし当然だろうけど………もし情報を隠匿してここで暗殺って言っても僕の肉体と学長の損失は呪術界でもそれなりに痛手になると思うしないとは思う。
無いよね?
学長の呪骸も動員するだろうが、いささか全て調べるのには時間がかかるからお互い少々主にこちらが危険があるが手分けする手筈となり学長に小さい鳥のようなナニカを渡された。
モゾモゾ動いている、いや蠢いている。
「軽くてポケットに入りそうですね、戦闘用にはとてもじゃないけど使えなさそう。よわそう。」
学長の呪骸のセンスは愛らしいものが多くいいと僕は思うが、コレはちょっと日頃から持ち歩きたくはない。
「呪骸の一つだ、もしお前が危険な呪霊や対処困難な事になった際に動く。持つ一つの呪骸と対の存在でこっちも同時に動きお前の元へ向かう。
髪とか爪のきりかすとか、血でもなんでもいいから与えておけ。」
「つまりコレが動いたら僕が危険又は危険な状況で、学長もおんなじ対となるものを持っていて。
そっちの方は動いたら、僕の方へ向かうから場所がわからなくても危険なときに合流可能って算段ですかね?」
なるほど渡されたモゾモゾと蠢くコレは、学長ヘ遠隔で伝えられる仕組みを持った呪骸か………そういえば学長は頷いた。とりあえず髪の毛を一本ぶちぃっと切り蠢く呪骸に与えるすると溶けるように飲み込まれた。
これで僕の危険を察知するようにはなるだろう。
なんだかうっかり入れたことに気づかず、手を突っ込みそうで嫌だが服のポケットにしまっておいた。
「あぁお前か周囲の状況で、勝手に紐が抜かれる防犯ブザーの様なものだ。動いたら俺はすぐにお前を追いかけて行く呪骸も回す諦めずに時間稼ぎでも何でも生きることは諦めるな。」
「凄い呪骸なのに、防犯ブザーって言われると一気に身近に見えますね。仕組みはほぼそうなんですけど、使わないのが一番いいんですけどねー。」
危機察知能力の探査能力が備わった携帯しやすい物だ、正直コレだけでも一つの呪術として完成したものがありそうなほど………そして学長はコレを事実いくつも生産ができる。
言葉には出さないが、器用万能ここに極まれりっと言うような感じ。そこに至るまで、色々当然努力や苦悩はあったのだろうが。
…………あくまでも呪い版防犯ブザーなのだが、とても凄いのだが一般商品の例えを出されてなんか呪霊≒不審者ということなのだろうか?実際怪奇現象の殆どが呪霊あたりに引き起こされているので大した違いはないかもしれない。
どちらも使わないに越したことはない事は、一致している。
「それもそうだな何事もなければそれが一番いい、調べ終わったら付箋を時刻を書いて貼ってくれ。お互い同じ場所を重なって調べないようにな。終わったら…………そうだなあそこの一番大きい家の玄関前で落ち合おう。
終わって無くてもそれぞれすれ違ったら現在得ている調査結果の共有はするように以上!」
学長は、僕があらかたの心の準備等が出来たか確認するように周囲を見回して一つの家を指さした。一番大きい家………恐らくここの村の地主か村長が住んでいたのだろう。
そしてそこで落ち合うことにすると、話す。その後も情報共有はこまめに等必要な事を共通の認識を確認し……
「始めるぞ。」
僕と学長は、お互いの無事を祈りながら目の前の必要なことを進めるため別々の方向に足を進めた。
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「…………不用意すぎたかな、小型ライト持ってたからいいとして。学長は…………大丈夫か呪骸あるし、報告も当たりうろついてる呪骸に話してるし。
というかコレ僕本当に必要だったのかなぁ、今回学長だけで良くない?任されたからには、やらないとだけどね。」
いくつ家を廻ったが、今の所めぼしいものは見当たっていない………学長は呪骸を利用して一気に進めているのもあって見ようとしたらもう付箋が貼られていて終わっていたりもしていた。
もう学長一人でもいいんじゃないですかね?僕いる意味ありますぅ?と思いながらも、探す度に舞い散るホコリや塵に噎せながらペンライトで手元を倉庫で暗い中照らして探っていく。
一つの紙に手があたり何気なく開く。
「コレは家系図か………家より倉庫の様な場所のほうが収穫はあるな。
しばらくは、ここで漁るか。」
その紙は家系図のような物、これがあるという事はこの家の書類のようなものは大体ここに揃っているだろう。家の方探してもなかったしここに無かったら今までの無駄になるなと思いながら、整理をしながら進めていく。
調査なんて元々こんなものだし、そういう行為は僕は苦手でも嫌いでも苦でも無い。
むしろ好きな部類でもある。
「病人食関係の物が多いな、後は民間治療法各種ねろくな医者が無さそうな感じだな。それか村の貧困側か…………」
漁っていると、子供の闘病記のような親が掻き集めたり必死で書いたであろう記録を見つけ出した。症状は正直に言えばこれが書かれていた年代を考慮しても、一般的な病院など知識のある医者の元へ行けば治療が出来そうなもの。
かかるための金がなかったのか、村自体の知識がおくれはいそされたのか、その両方か………そう思いながらページを次々とめくっていく。
調査に関係ないだろ?とか言われそうではあるが、こういうものから当時の環境や状況雰囲気を読み取っていく事こそ大切であると思っている。歴史的瞬間資料ばっかり読んでも当時の状況などわからないだろうし。
こうも丁寧に、一つ一つの食べた時の反応とか皮膚とかの具合の様子とか書かれているし大事にされてたんだろう何事にも変えられないぐらいに。
「…………おっと破られてる。コレ不用意にじゃ無いよなぁ、何ページも偶然うっかりでやるかぁ?」
そうして読み勧めていくと、感情に任せるかのようにページが酷くビリっと破られていた。闘病虚しく死亡………よりも俺の想像だが酷い結果なきがする、例えばやったがゆえに悪化させてしまったとか。
あともう一つは殺さ
「呪霊だな………まだ調べ途中だったんだが、何言ってるんだかわからないな……。負とはいえ、人の思いの塊みたいなものなのだから意味自体はあるのだろうけど。」
打撃が頭めがけて振り下ろされる。
殺したいのか、それとも動かなくしたいのか、知能がなさそうには見えるが人を襲うという本能は備わっている。僕は即座に後ろへ跳び跳ねる、そして倉庫に積まれていた荷物をわざと蹴って着地できるような足場をつくり降りる。
それと同時に、呪霊の拳が理解の出来ない叫び声と共に振り下ろされ……………
ガラガラそんな愛らしい表現は出来ないほどの、陶器が割れる音物がぶつかる音………様々な轟音を響かせた。もっと調べることありそうなのだがこうなってしまっては無理だろう。
一先ずこの呪霊を祓うため、呪具の樹で出来た柄に手をかける。防御を破る意味はない、故に力を入れる意味はない、只祓う為に風のように速く振るう。
呪力を脚に回し、蹴る。
目の前の呪霊はソレに反応し、自身に集る虫を払うかのように拳を再度振るいながらあたりに物を撒き散らしこちらに突進してくる。
「(こっちのほうが、先に届く。)」
僕は、呪いのこもった拳を振るい向かってくる呪霊に捨て身とも思われそうな接近をした。
不思議と恐怖はない。
力の差がとてもあって余裕というわけでも、確実に勝てて生き残れる確信があるわけでも無いのに。
「無へと眠りへと還り永久の安らぎを。一時の目覚めに、祝福あらんことを。」
それはきっと自分を、心から今は信じられている。その証拠なのだろう、この一閃だけは通ると確信があった。この一撃で終わると確信があった。
鉄の鈍い光は反射しない、この呪具は物はすり抜け呪いは切る。………いや呪いとして形や方向性のあるモノから只の呪力に強制的に変換する。故に呪霊にとって防御不可能の一撃となる、正しく数ある呪霊特攻の呪具の中一つだろう。
…………今回は、図体が大きかったのも幸いした。大きさはパワーに関係するが。
「(今のは等級としては三級以上、二級未満と言ったところか…………周辺にいる呪霊は大体こんなものだな。橋周辺だけど橋本体じゃ無くてもこんだけの、数いるって本格的に封印不味いな。もう完全に無くなってるんじゃ無いかなコレ。
にしても、呪術的に封印に関するものが見つからないな。僕たちの目から見て迷信ばかりだ。)」
サラサラサラ積まれた砂が風に吹かれて消えるように、形を保てなくなったのか只の呪力に切り口から変わっていく呪霊を見ながら。弔うように手を合わせた、元は人から感情から生まれた目覚めたモノ人を襲うとしてもそれを祓うという事は、その考えを殺してしまう事と同義だ。
ならせめてその考えが思いが形となった姿を、覚えておく必要がある、僕にはそれぐらいしかこの責任は取れない。何度も何度も繰り返さないように、同じ所をぐるぐると回るだけでは終わらないように。
いつかこんな繰り返しが、無くなることを切に願い動きながら。
(……カエシテ コドモコンナサムィ)
唯一聞き取れた叫びは、弱々しく儚い。最後に残った手はこちらにゆっくりゆっくりと伸ばされる。僕はそれに手を添えた、あぁなんて意味のない行為なのだろうと自虐的に思いながらも、最期位は報われた幻覚だろうがなんだろうが見てもいい。
どうか安らかに
最初からそこに居なかったかのように完全に呪力となり形が消えた呪霊が、僕の中に吸い込まれていく。この呪霊ここに居たと、分かる残穢さえ消えていく。
いつもの様子だ。同じ呪術師にこうしていると言ったり見られたらきっと侮蔑されるだろう、呪霊に同胞を大切だった人達を殺されたり穢された人達も多くいるのだから。
だからこうするのは、一人の時だけ………本当の自己満足でしかない。
「付箋も、だいたい貼り終わった所ばかりみたいだし合流するかぁ。実際に呪物と化した橋見ないとどうしようもないわー後のことは。」
目を閉じてから、心の中で切り替える。もうコレは終わった事、忘れることは無いが同時に引きずることも無い。
目を開いて周囲を見回す、それと同時に状況を整理する為に声に出して確認をした。確か集合場所は大きな家の前だったはずだ、僕はついた土埃を軽くはたいて壊れた倉庫から出ていった。
「………………」
「大体終わったようだな。」
「はい。」
「あれは反応しなかったからお前自身に何か無いことは分かってはいるが………体調は平気か?もしもなら休憩をいれることにするが。」
暫く待っていると、学長が少し駆け足で向かってくる。そしてお互いにここの調査自体は終わったと言う言う。アレってあぁアレの事が………
「殆ど学長の呪骸が、調査してましたけどね。僕が調べてた所殆ど無いんじゃないですか?体調ですかね、いつも気分悪いので。残念ながらめぼしい情報は無いですかねー少し気になる事はありましたけど。」
「めぼしい物か、生け贄が6名居たとこが確定したことと………橋を建てた後に村での行方不明者が急増した事の主に二つだな。
気になる事が少し聞かせてくれ。」
家の前で僕は、座りながら学長は立ったままそれぞれの調査結果の報告をしていく。やっぱりほぼ学長が調べていて生贄の人数や様子などを共有してくれた。行方不明者の急増か、やっぱりその時に大きな呪いが生まれたことは確定になった。
僕か言う気になる事は、あのノートだ。この呪いには直接は関係ない可能性が高いのは分かっている、でも口を噤んでいるよりも報告したほうがいいと思った。
些細な伝達ミスで大事故などに繋がるのは、どこの世界でも通じる共通の理だ。
「良いですけどその前に聞きたいことがあるんですけど、橋建てられた時期は具体的には?」
ノートの時期が以前なら、その生贄がこの対象だったかもしれない後だったら一番良いのが何も関係のない只のありきたりな一つの悲劇。
最も悪いのは、もう一度行われた可能性だ。
「メモを書いてきたからこれを見ればいいだろう。」
「ありがとうございます。」
メモに書かれていた日付や年月は、あの書かれていた物の日付よりもはるか前だった。少なくともあの橋に、使われた生贄ではない事は確定した。
嫌な予感は、拭えないが。
「気になる事は、一つの家屋に子供の親が書いたであろう闘病記の数々がありました。時期としては橋が建てられるかなり後ですからその生贄としては使われてはいないと思います。
なので直接の関係は、恐らく無いとは思いますが………普通に病で死んだとはとてもじゃないですけど思えなかったんですよね。」
安全に渡れる橋を作るのに生贄を使った人たちだ、呪いを鎮めるのにも同様にしていたら?
証拠はない、確証もない只の嫌な予感がするそれだけでその可能性を浮かべていた。
戦闘シーンがうまくかけぬ。
どの組み合わせがみたいですか?(展開影響アリ)
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継木&虎杖
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継木&釘崎
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継木&伏黒
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一年ズ+継木
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継木単体