東京と特に変わらず、京都も芯が冷えるように寒い………。そう思いながら同じようにチョコレートやらのお菓子を入れた箱荷台に乗せてガラガラと持っていく。
そう言えば午後から雪だと、家の者達から聞いている。店への物の運搬の関係は大丈夫であろうかこっちから事前に多めにと話せば良かっただろうか………そこら辺は僕から言わなくてもなんとかなっているか。
違いといえば、こちらのほうが古くからあるせいなのかちょっとスムーズに押せずにとりおりガッタンガッタンと音をたてたり力をいれないと詰まる地面の状況があるぐらいか。
「継木 櫻久しいな!元気にしてたか?」
誰かが後ろから笑顔で声をかけてくる。
少し驚いたように振り返れば久し振りに会う、懐かしい姿が見える。加茂憲紀お兄さんだ。それと同時に荷物が軽くなったと感じたが、荷物を一緒に押してくれている。
一人でも大丈夫なのに………
心配して貰える事自体はとても嬉しいけど、兄さんからみたらまだまだ幼いのかなぁ僕。いや確かに年二つも違うけど、顔つきも呪術師としてひょっ子だとは思うけどねぇうん。
何だか悲しくなってきた。僕が悪いんだけどね、こういう何故かよくマイナスの思考回路にいくところとか。ポジティブ過ぎるのもよくないとは思うけど。
「えぇ!元気にやってますよ、せっかくなので英語の勉強もしましょ!」
元気にやっているかと言えば、正直いつも気分が悪くたまに胃液吐いてたりするから嘘になってしまうが………血反吐吐くよりはまだまだましだろう。いつも通りと言えばいつも通りなのでここは元気にやっているということにしておく。
悪化はしてない、元々悪いだけで慣れたけど。
そう言えば兄さんは、TOEICの学習をしていると暫くの前に聞いていた。海外からの営業所等の記事に目を通す為に僕もそれなりには英語などの海外語の習得はしていると言う自負はある。
こういうテスト程度ならちょっとみれば癖分かるだろうし、教師という本職には及ばないが………少しは教えられるだろう。やれるように出来るようにではなく、点数を取るための勉学なら人に教えるのも出来る。
「あぁ継木は、勉学は人より頭一つ抜けているからな。ちょっと組み合わせの表現の仕方でつまずいてるところがあってな、それ教えてもらえると助かる。」
勉学は、頭がいいわけではなく記憶力がやたらと何故か良くなっただけなんだけどね………見当違いや勘違いとかすることも多いし。基本ネガティブだから、悪い予感ばっかり思い付くし。
でも出来ないよりはまだいいだろう、こうやってお兄さんとかの役にもたてるしそれはとても僕は嬉しいことだと思う。
「もちろん、僕がやれることなら何でもやりますよーぁっすいませんなんでもはちょっと嘘つきましたね。やれる範囲でお願いします。」
「そうだな、とても友好で親しい仲とはいえお互い呪術界にとってどれだけ小さい行動や発言でも影響がある立場だからそれ故に見合った行動や発言をしなければならない。」
ちょっと気分が乗って、失言してしまった。そう思いちょっと誤魔化すように笑えば、悪戯のようにお兄さんは頭をポンポンとたたいてさとすような口調でほだらかに話す。
その様子は何処か、楽しげだ。
どれだけ仲がいいと多分一方的じゃないから、お互い思っていたとしても。お互いに立場というものがある、お兄さんには加茂家の次期当主の僕には継木家当主としての、本来ならばこういう風に仲良くしているのも加茂家としては良い目では見られないだろう。
穢れた血と呼ばれもするのだから。
こうやっているのは、僕のわがままでもある。本来ならば見合った行動ではないけど………そう言う立場以前に人間だ別にいいだろう。高専という場所で、学生の一人と仲良くしているそう言い換えればそんなものだ。
もうお兄さんには最初から短い付き合いになる事は、もう話してしまっているだからこそでもあるのかもしれない。かなり幼い頃に言ったから忘れてるかもだけど。まぁお兄さんには忘れててほしいからいいむしろその方が。
「加茂家次期当主らしいですね。」
僕の気は楽だ、正直あの時の発言は失言だと思っているし。恥ずかしい思い出の一つでもある。
いや体調とかとても慣れてはいなかったとは言え、あの態度とかは酷かったな今思い返しても穴のなかに入りたくなる。そもそもこんな年にあんなことされてるのが可笑しいと心から思っていはするがソレはソレコレはコレだ。
他が悪い事から自身の悪い事が正当化されるわけではない、また逆もしかりだ。他が良い事をしようが、それが自動的に自身の良い事となるわけではない。
「君こそ、継木家当主として立派に日々努めているじゃないか?京都高専にいる間も話には聞くぐらいだぞ、私の事でもないのに鼻が高いぐらいだ。」
こう言われるのも、僕としては家の功績であると別けて否定したくなってしまう………けれども過剰な自身の卑下は相手の称賛に対する侮辱になる事は分かってもいる。
「僕もすぐに高専に入ってから、一級の推薦を受けたと聞いてますよ!」
だからそれに触れず、お兄さんに対する称賛を返した誤魔化しのようで僕自身の気分は少し悪いが………
思っている事自体は、本当で嘘偽り等無い。それは僕の中でもはっきりしている。一級は実質的な呪術師の天井であり、特級は目指すものではないそれ近しいと認められたその事自体凄いと感じているし尊敬もする。
そう言ってから様子を伺うように、隣を見れば誇らしげなお兄さんがいた。大丈夫だったみたいだ、そう胸を撫で下ろした。
「加茂家次代当主として、当然だよ。立派な呪術師として強く聡く家を納めていかなくてはいかない立場だからね。」
お兄さんは、当然のように淡々と話すが言葉のそして動きの節々に喜びのようなものが隠せないでいた。正直持つ少し腹芸というか、内心を圧し殺す術とか加茂家内部の計略とか有るだろうし覚えたほうがいい気はするけどこういうところが僕は好きだ。
立場はあれど、それに呑まれきってなく自己を出せるその綺麗な心情が見える姿が。………それも僕の思い込みの一つでしかないのだろうけど、他者の心情なんてわかるはずもないし。
「おに………おっといけない、憲紀さんを見習って僕も頑張っていかないとですね。継木家当主としても、一人の呪術師としても。」
そういう所も、見習っていきたい。
おじさんが居なくなった後の僕人としての、立ち振舞や行動の仕方の指針の一人でもあるのだから。小さい頃はおじさんしか僕の中には居なかったから、その時の反省もあるけど。
基本的になにかに依存しているものだ、それが多いか少ないか質がいいか悪いかだけの話で。
もし誰かに、そのことを依存してるだけと言われたのなら………そうですとはっきり言って貴方はと逆に質問を返したいと思ってる。
「勉学を教えて貰っている恩もある、君が良ければ時間がある時にいつでも呪術の鍛錬に付き合うよ。で今日来たのは私に会うためでは無いだろう?この荷物からして、毎年の貢物の処理とかか?
………後私としては気にせず兄と呼んで貰っても構わないが。」
そういえば、そうだ………お兄さんと久しぶりに話せるのが嬉しくて思わず話が弾んで話し込んでしまった。本来の来た目的は、処理しきれない物の処理だ。
京都高専は、僕の知る限り欠員は少ないし量の問題は特にないだろう。女性も東京高専の方より多いし、男性も甘い物好きな人はいるが女性の方が好む人は多いとは感じている。
「まぁ少しバレンタインデーで、色々貰ったり送られてきてまして。手作りとかはもう除いてあるので毒物とかはあまり入ってないと思いますが………
気になるなら手を付けないほうがいいかも?」
僕もちゃんとお兄さんと呼んでみたいが………そうは行かない。あくまでここは呪術高専と言う学校だ、他の人に見られる確率は高い………
下手にやれば足元を掬われる、そういう世界だほんとクソだなぁと呪術界。
「もう見て入るんだろう?」
「まぁそうですね、家の者たちで分ける物でもありますし。」
毒の心配はない、ちゃん見たものを渡しているが心配なら取らないほうがいい何事も完璧にこなすなんて不可能なのだから。
それに僕も悪意ならある程度わかる、どうしても呪い負の感情を、込めてものを渡すとそれに呪力が籠もる。そういう意味でも分けられているし。
「わっすっごいお菓子いっぱい!」
「これはすごい量ダナ。」
そうやってガラガラとずっと動かしながら話していれば、機械人形にコツンとぶつかる。
いたのは一人と一体、三輪さんと与さんが操る機械人形。
機械人形の部品とかの提供に、ちょっと珍しい素材とかも必要らしくそこに継木家も関わってるからそこら辺で中の人との付き合いはある。僕より酷い体調不良引き起こしているから、たまーに直接よく使ってる鎮痛剤の差し入れにいったりとかしてる。
後お気に入りのプラネタリウムとか………色々と僕に似たような状態だから気にしてる、いやきっとこっちのほうがよっぽどマシなんだろうけど。
おじさんがよく反転術式しにいってたらしいけど、直すには至らなくせいぜい苦痛を軽減させるぐらいだったみたいだし。
「こんにちは、三輪霞さん与……メカ丸さんぶつかってすいません。去年同様今日はお菓子とか色々差し入れに来ました。好きなだけ取って構いませんよ。」
そう言えば、真っ先に嬉しそうに三輪さんが飛び出してくる甘いものは好きだろうというのもあるだろうが………
「後…………貴方だけにこっそり教えますが、この入れ物の左奥に高めのチョコレート菓子多かったりしますゴディバとかそういう感じの。
家で食べきれなかったら棄てるだけなのでもったいないということで。」
彼女の家は、とてもじゃないが経済的に健全で潤ってるとは言えない呪術師をしてるのもその辺りの関係だろうスカウト経由なので才能はあることは前提だが。
正直に言えば、三輪さんは呪いの世界から早く脚を洗うべき人間の一人とは思ってる。性格というよりは、戻りやすい段階で手遅れではないから。
………そうは思っても、本人がある意味でその道を選び進んでいるのならその歩みを止める資格は僕は持っていない。
三輪さんにこっそりと、高めのチョコやお菓子を寄せている場所を伝える。その後に怪しまれないようにすぐになるべく自然には三輪さんから離れた。
僕には味音痴なのかどれも気持ちが悪くなるの一言で終るが、ちゃんとした体を持ったものには酒肴品の一つとして精神的に安らぐものだろう。
そういうものは、ちゃんと喜んでくれる人達に多く渡したい。
「ありがとう弟達も喜ぶよ!というか本当に、好きなだけ貰っていいの?貰うけど。ポテチとかじゃがりことかのしょっぱいやつもあるー」
「えぇ、遠慮なく持っていって下さい。けど食べすぎないようにですけどね、あくまで酒肴品ですからお菓子って。」
「分かってる!しばらく買わなくてよくなるよ、やっぱり余裕少なくてえへへ。」
持ってきたお菓子が入った、荷台をがさごそしながら持ってきたのかいつも携帯してるのか100均で買ったような薄い携帯できるようなバッグに綺麗に詰め込んでいく。
………詰め放題とかしたことあるのかな、僕も一回やってみたいけど機会が無いんだよね。何に使うでもないし。
今までは気にしてなかったけど、それようの袋とか今度から持ってくるべきだったかもしれない。次回からの反省点にしよ………、今までは適当にみんな持っていってたし。
兄弟分もってのは無かった。
でも多く持っていってくれるのは、数が減って嬉しいことだが………食べ過ぎるのは良くない。そこら辺は限度を守って楽しんでほしい。
「三輪、凄い詰め込んでるな持てるのか?」
「俺ならもテルガ………」
「お菓子って大体軽いからヘイキヘイキ。弟達にも家族にも沢山渡したいしね。」
にしても凄いなぁ………こう言うのってコツいるよねやっぱり、正直にお菓子と言えどとこの量も一度に持つと重そうであるがいつも持ってる刀よりはとても軽いのだろうその大量に詰め込まれたお菓子達をひょいっと彼女は持ち上げた。
そりゃ呪霊を退治するのにひ弱じゃ話しになら無いよね、特殊な力や体質等々ある場合を除いて。与さんとかその典型例だし………僕の場合は護衛前提で呪術界に運用されてるからまた別枠だとも思う。
「ムリなら、すぐにイエヨ三輪。」
与さん、三輪さんと仲いいのかなぁそれとも仲良くしたい?うーんダメだなぁ機械だとだとどうしても肌の色とか、いつもと違う指の動き瞳孔の揺らぎとかそう言う変化無くてそこから読み取れないや。
まだまだ勉強不足かな。
人の心を読み取るなんて結局は無理な事だけど。
「………お金ならこっちから任務一部斡旋しましょうか?一応四級程度の依頼は湧いて出てくるので。高専経由にはなりますが。」
「いやっそんなことしなくていいよ!それで一回やったけど、何回もやったらなんか私駄目になる気がする!」
金欠なら、直接お金ポーンと現金でも口座経由でも渡せもする。だけれどもそれだと周囲の納得が得られない。なら高専経由とはなるが、軽い任務を受けてもらってその報酬として渡せば騒ぎにはなりにくいだろう。
わりと低級の呪いの任務として依頼できそうな案件は、商業等の世界にも入ってるせいか発生しやすい………。普段なら継木家の人間が向かい内々で呪いの処理に入る、高専に行く前の練習含めてしている継木の血を持つ人間もいるが………並行して進められている多数の案件の内少しを高専経由の任務として回すぐらい問題ないだろう。
継木家内部の負担も軽くなる分他に呪以外の業務なんで沢山あるからそっち回せばいいし。
だから気にしなくていいのに、そう思いながらアワアワとした様子で額に何故か冷や汗を浮かべている三輪さんをどうしてなんだろうなーそうぽけーと見る。
………呪力を無くせるだろお前が片付けろよと言われるかもだが、僕の肉体は生憎一つしかない。そしてそもそも僕は溜まった呪力を吸い取れるだけで、呪霊は無理だし。
軽い案件なら、従来の方法でした方が手っ取り早いし他に軽い案件より重要な案件で大体僕が出る。それは継木家としても呪術界としても運用法として同じだ。
「そうだよ継木、あんまり私の後輩甘やかしすぎないように!男駄目にしそうな女みたいになんかそういう感じなんだから。」
そうしていると、空の上からさしずめ魔女の宅○便の魔女のようにふわりと空から箒で僕を嗜め注意する様な言葉を吐きながら呆れたように降りてくる。
西宮さんだ、確か今2年生だったかな………。去年も直接僕が直接高専に行ってはないにしろ家の者達がチョコとか配布にきてるし分かりそうだなぁ。お菓子持ってきてることとか。
「西宮桃さん、お空からこんにちは。桃さんもお菓子とか色々あるので持っていって下さい。後ヘアアクセ変えました?色合いがとても似合って可愛らしいと僕思います。」
そういえば、いつもと違う格好をしている。基本的に呪術高専はかなり自由なアレンジをきかせて制服を作れるがずっとそれってものまぁまぁ飽きるものだ。
…………基本的に制服のアレンジ自由にさせてるのは、死んだときのドックダグ的な意味合いもあるのだろうけど個性的で尚且ずっと同じならその役割としてぴったりだ。
それはひとまず置いておいて、今日は西宮さんはピンクにヘアゴムとピアスも変えているみたいだ。とても新鮮で似合ってると思ったから、口に出す。
いいと思ったことは口に出しておいて、損はない。それが僕の短い人生の中での一つの哲学だ。
「変わってるのか!?」
「殆ど変わってないな俺から見レバ。」
「あっ確かに、よく見ると花がらのヘアゴムだかわいいー桃先輩」
………確かに小物は気が付きにくいかもなぁ、結構目立つ色合いに変わってはいたけど。というかヘアゴム花がらだったんだ………色だけ変わったの見てたから気が付かなかった。
花がらかぁ、真衣にも喜ばれるのかな………どんな花の柄かにもよるだろうけど。
真衣に僕が似合うと思うのは、向日葵かなずっと太陽に向いていて明るい色合いだし。
「ほんっとそういう所可愛く無い、ずっとこんな事してるならいつか背中刺されるわよ。」
「………何度か経験ありますね。」
「あるんかいっ!」
「いやっサラッと言った!」
「アルトは思ってはいたガ………」
「継木はそういう奴だぞ。」
いや皆して、お兄さんも含めて僕をどんな人物として見てるのさ………かなり精神的ダメージくるよ。色々なことで慣れてるけど辛いもんは辛いからね。
そう思いながら、ちょっと皆の目線をさけるように顔をそらした。
「何度か、精神的が不安定な方から………僕には心に決めた相手がいるとちゃんと断ったらこうさっくり。というか、僕まだ15にも満たない未成年なんですけどね。」
呪いに精神やられてたり、元々精神不安定が故に呪いを溜めやすい人とか情緒不安定な相手ばかりしているからそういうこともまぁ稀によくある。
僕の事を怪訝に見るなら立場変わってやろうか?とドスの効いた声で言える気がする。
おじさんの仕事も見てはいたから、なんか大変だなぁと思ってたけど………やること自体というよりは相手自体のほうが大変だったという感じである。
基本的にこちらかは手を挙げることは象徴に近いため、いい顔をされないはされない。何度かあったその時も、家の者に引っ剥がして貰って警察行きになってたっけ。
呪力とかでの強化してたから、死んだり後遺症は残ったりしなかったけど………痛かったなぁ。ズプッじゃなくてザックリという感じだったな。
教祖みたいな事してるからなぁ………ガチガチではないけど、でも呪い貯めている人間を集めるのには都合がいいし呪術規程からも特別に許可貰って運営してるし。
歴史自体も古いし、天理教が呪術師の為の心得を教える宗教ならばこっちは、呪を扱う者や呪いの被害を受けるしかない弱者のために自然とそうなった。
という話し自体も聞いている。
まぁ継木家の、成り立ち自体他の家の人達と違ってかなり曖昧な部分が多いけどなんかいつの間にか継木家が成り立っていたとしか言いようがない。
「………もういいわ、継木家当主としての仕事の範疇なのでしょうけど………」
「……………傷跡凄っうひゃあ。」
「継木私が言うのもなんだが、本当に痴情のもつれには気をつけろよ?」
「…………………」
いや本当皆僕をなんだと思ってるの?
呪術師として受ける呪霊からの傷よりよっぽどましだし軽いと思うんだけど?それと、不安定な人間ばっかり相手取るからそれぐらいよくあることでしょ。
「………親身になってお話聞いたり、共感してるだけなんですけどどうしてそうなるんですかね?
疲れてるなら甘いもの食べます?ありますよ沢山ここに。」
精神科みたいなものだ、薬は出さないけど。
本当に人相手にするより、場所に貯まった呪力取って歩く方が楽なのだが………お布施とかも継木家のそれなりの収入源にもなってしまっているし………何より今の継木櫻という存在を人に認知させなければという家の者達の考えもあるそうな。
どうでもいいけど。
「誰のせいで、疲れてるんだと。」
そう、西宮さんは改めて髪の毛を少しへたりとさせて話す。
「僕のせいですよね、ハハハ心配してくれてありがとうございます。それだけでも嬉しいです。」
僕のせいだろうな、と言うことは流石に察しはつく。そこまで鈍くはない、けれども僕を心配してくれての事だろう。
その事をとても嬉しく感じている。
そう思う事は決して悪いものでは無いだろう。
「本当に、可愛くないーなんだろこの………生意気というより心象が。」
「とりあえず僕、暫くの京都高専には居ますので………学長に挨拶したいなと思ってますけどどこにいますか分かります?」
返答を返した後、僕は学長のいる場所を知らないか聞く。東京高専の時と同じく通例みたいなものだが一応許可は必要だろう。東京高専の学長から連絡してくれたのもあって話しも早いだろうし。
「うーんちょっと楽器の調整とか言ってたから………音楽室かなぁって。」
「ロック関係ナラバ、演奏しているカラすぐにわかると思うゾ。学長の演奏は、音が大きいカラナ。」
「歌姫先生もいるかもな………途中で東堂とかと会わないように気をつけろ。君は変な好かれ方をしているからな………」
なるほど音楽室か……そう言えばドラマー募集してたなぁ、やってみたいけど東京高専だとかなり幽霊部員になりそうで引け目が出てしまう。
勿論高専卒業したら、当然さらに頻度は減るだろうしそのことを踏まえた上で良いって言われたら入ってもいいかな僕でも。
そう言えば東堂さんかぁ、好きなものに一直線で嫌いなものには素直な骨太な方だよね。好きタイプと聞かれて答えたら、ちょっと暴力振るわれたけど………威力はともかく殴る蹴るの内容自体は呪霊のように、殺しにきてはいないから大丈夫だったけど。
思ったけどコレだいぶ理不尽な方だな、呪術師とかって大概理不尽な人多いけど。
その後に、高田ちゃんの曲を気に入ってると言ったらなんか…………
「高田ちゃんのライブ行かないかとか言われてますけど、毎回断ってるのが不味かったんですかね………純粋に行く時間がなくて楽しそうではあるんですけど………じゃあいってきますね。
その事についてたくさん聞かれた後、お前はちゃんとしたファンだ!と言われて物凄くライブとか握手会に参加しないかとむっちゃ誘われ聞かれるようになった、さしずめ一度登録したサイトの宣伝メールがずっと放置してても来るような感じだろうか。
特にしつこいとも思ってないし、むしろ時間があれば体験してみたい一つであるのだが………どうしても行く時間の捻出が出来ないし休みの日がライブや握手会と言われる日とずれる。
だから毎回断ってる。
あぁそうだ。
「お菓子はまた後でこの量ですしあると思うので、三輪さん安心してください。」
三輪さんはまだお菓子あるだけほしいだろうし、余るであろう事は言っておこう。
それだけ言って僕は学長に会うため、音楽室へと向かった。
「あっ行っちゃった。」
「………行けないってひょっとして、毎日殆ど仕事詰めてんの継木。」
「そのまさかだよ、呪力を吸い取るなんて異常彼以外に起こせる存在今現在確認されてはいないからね。」
「大変なコトダナ。」
「ひょえー」
基本的に継木が好きな性格なのは、立場がありそれに準ずるが善であり弁えながらも、それを少なからず出せる人だったりします。
法律ぶち壊してまで、善行というよりは守った上で抜け道使ったりちょっとした助け舟出すような人の方が好き(お前クソめんどくせぇ好みだな。)
どの組み合わせがみたいですか?(展開影響アリ)
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継木&虎杖
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継木&釘崎
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継木&伏黒
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一年ズ+継木
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継木単体