「伏黒みたいに戦うとは、また違うみたいだな………いや戦ってると思うけどさ。」
横を見ればそう言いながら、犬の形やら出てきてさーと見たであろう戦いの様子を見様見真似で恵の影絵の真似をしながら悠仁は、話し出す。
鵺や脱兎、蛇………はまだ見てないようだった。恵は無闇矢鱈と式神展開するような戦い方じゃないからそりゃそうだけど。基本は玉犬の展開から入るし。
呪力にも限りがあるし、でも積極的に前線に出るのはちょっと相変わらずみたいだね、せっかく式神があるんだからもう少し間合い取ればいいのに。
勿論ちゃんと体鍛えた上での話になるけど、呪霊とか割と初見殺し多いからね………
「ハハハどちらかというと、後方支援で前線に張ってドンパチするような感じじゃないからね。
だから家でそのための知識得られれば、後は高専に通う必要もなくずっと呪いの封印をしていればいい。」
後方支援と言っても、呪いの澱みに足を突っ込むことも多い護衛とかの人は監視目的も含みつけられるけど、完全に安全地帯でやってるって訳ではない。護衛の人が、割と何人も何人も数えるのが面倒になるほどに、死んだのを目の前で見てるし。
本当に毎回よく生きてるよなと思ってしまう、きちんと惨めに逃げ延びてられるが。
でも他の呪術師よりは、確実に安全な状況に置かれていることは確かな自覚はある。僕に求められてるのは個の強さでは決してないから、実際高専に通う必要性は割と薄い。
ずっと淀んだ呪力さえ、吸い取ればそれでいいから積極的に強くなることは求められない。
「下手すると、ずっと仕事ばっかりやることになるって感じか?
………確かにそれは、高専行く気持ちも分かる。同じ事ずっとするの飽きるよな、特に好きでも嫌いでもないこととか。」
うーんとどうしたものかと考えるように、悠仁は疑問とともに共感を示すように分かる分かると話している。
なんか妙に経験がありそうな言い方だが………まぁ色々あるだろう、明るそうだし積極的に何かをするような感じではないが、何かを期待されたりとかは結構ありそうな人柄に僕からは、見える。
「そうそう、3年間の自由時間。それが僕にとっての高専に通う意味。周りの人達にとっては、少し違ったりもするけど。
30才になったら封印の為の力失うから、それが僕にとっての定年。」
僕にとっての高専は、比較的自由な時間を誇示できる空間だ………完全にとは立場上どうしてもいかないけど。本気で与えられた役割を放棄したら、呪霊の発生は目に見えて増えることは散々家の中からも外からも言われてきている。
呪術界から見たら、こうしている間も時間が惜しいとしか言えない心境だろう。
時間があるだけ、呪い押し付けられればその分強力な呪霊も呪霊自体の数も減ると分かっているのだから呪術師全体で考えれば僕を高専に行かせず小さい頃と同じ程度にそれ以上に使うほうがいい。
でもそれは、あくまで呪術師側であり僕に対しての影響力は継木家という家の方が、現状強い御三家程の呪術界の影響力はないが自らに深く関わることの決定権は行使できるぐらいの力は全体としてある。
高専に行けてるのは継木家の事情だ、曰く呪術師との外部交流と最低限身を守れる程度程度の身を身につける為とのことだ。
わりとその辺の策略陰謀あるのだろうが………僕には高専にいけるという事実が嬉しいと感じてしまうのは本当にある意味不謹慎だな。こうしている間にも、呪霊は増えているのだろう。
「わりと、普通なんだな。」
「根本的には、変わらないものだよ。ちょっと特殊で色々と古い部分も多いけど、割と現代社会には馴染んでるよ隠れてるし隠してるだけで。」
呪術界以外でも、そんな回りくどい小競り合いなんて割と起きているものとりわけ変わったものでも無い。
ちょっと時間が経てば忘れたと思ったかどうなのか分からないけど、契約書の内容が不利なものに変えられていたりとか………頼んだ物が不良品だったりとかまぁいろいろ。
そういう経験は、こっちでも役に立つ場合は多い全体的に上層にいくほど使ってるシステムは、前時代的な物になるのは呪術界の方が顕著であるが。格式というものなのだろう、それはそれで大切なことだとは思うがある程度は効率というか速さを意識することは必要だと思う。
格式を守ることを固執するのは、皆が新幹線に乗っているときに、馬車で目的地に行こうとするようなものだ。………平安時代が最盛期なら牛車の方が例えの収まりがいいか?
矢文とかは、マジかってなったよね。いや流石にコレが、上層の主流ってわけではないだろうけど無いよねたぶん?
「考えればそりゃそうか………ジュリョクってはじめて聞いたし、ジュレイも見たばっかりだけど動いてるのは人だしな見たいだしな。
高専も回ったとき古めだけど、コピー機とかはしっかりあるし。」
呪力という負の何でもパワーが主となる世界でも、組織として行使しているのは人間だ。なら人の範疇に収まるのが、自然って事なのだろう。
それに基本的に、力があるとはいえ数で劣るなら大きな流れにある程度沿う。
それにしても、本当に悠仁は呪いについては何も知らないでここまで来てしまったみたいだ。基本的に素養があれば、窓としての話がかかって呪いについては知ることになる場合が多いし………
元々は見えなかった側の人であるのは、間違いはないだろう。義姉さんみたいに呪いに関わる家の血脈でも無さそう………そういう血脈持ちなら恵は、気付いてすぐに反応するか。
「でもこの世界に関わる人間は、元々呪術界と関わりがある人達かワケアリがどうしても多くなるからね。
君とか恵とか………真っ当な人はすぐに出ていくんだよ、僕も出ていってほしいとは思う。」
悠二が、呪術を全くしらない状態なら現状を知る権利も必要もあるだろう。そもそもこういう状態に、彼がなっているのは呪術界の失態が大きい。
いくら宿儺の指を摂食しそして受肉を経て抑えつけられる人物が存在することが、想定の範囲外だとしてもあらかじめ呪術界で出来る事は山程あったであろうと考える。
わざとじゃなければ、純粋なケアレスミスが連続しすぎている。重量オーバーで、止まれなくなった列車事故かっての。
基本的に処刑沿うよう、最初は綺麗な部分を取り繕う典型的でベターな様相。
これから直に降れることになるなら、皮を剥いだ後の見た目も知っていても教えてもいい。本当の意味の醜悪さ、なんてそれぐらいじゃ伝わりはしないから。
もし呪術界から離れられるきっかけがあるのなら、それを増幅して余力があるなら本来の呪いという歪みが比較的少ない世界に出そうと僕はする。
けれどもそれは、イヤイヤやってる場合にだけ。そういうのは無理やり引っ剥がすと本人にも傷がつく、バツがつくのは呪術界で十分だ。
………そんな所が臆病なんだろうけど、本当にやんなるね。
「そのせいで、この業界万年人手不足だけどね。人数少ない&いなくなる人達が多い、そのダブルパンチいやー厳しい厳しい。」
目を手で覆いながら、星が見えない真っ暗な視界で冗談のように話そうとする。
が続く言葉は、自分でも驚くぐらいに棒読みになってしまった。
呪術界は人手不足なぐらいが丁度いい、もし増えたら使い捨てが多くなるだけだろう………数が少なければある程度は担保はされる。
それでもある程度止まりだし、数が少ないゆえの学徒出陣もするような構図になってるのだが。
「あんまり良いって訳じゃねーんだな。」
悠仁は、落ち込むわけでもなくそう一言つぶやくように静かな声で話す。五条から処刑の選択を言われた時好きな地獄を選べと言われたから何となくそういう感じは最初から伝わったと。
心の底から本当に
「………呪いに関わるモノ、何もかも消えろ。」
「何か言ったか?」
?
悠二少し疑問符を浮かべながらこっちを見てきた。彼は何を言ってるのだろうか、初日という日色々と疲れるし緊張もするからそうなるのもしょうがない。早く慣れてほしいような、慣れてほしくないようなそんな心境。
初々しさと言ってしまうと、物凄くおじさんくさいような心境になるがまぁ呪術界においては先人だしそれぐらいはいいだろう。
「何でもないよ、悠二。まぁそんなわけで、正直に言えば恵には悠二。
君を逃がして貰いたかった………例えそれで恵が殉職したとしてもね。
他に二人一般の人達もいたし。恵を悠二が助けてくれたのには感謝してる、だがそれとこれとは話はまた別になる。」
目を閉じてから、体を悠仁の方に向けて。真っ直ぐ目を見て僕は話しを始める。
嘘偽りのない、紛れもない本心。
呪術師としての仕事の基本は、呪霊の祓い清めることそして呪詛師の非活性化であるが僕が勝手に思っている本質は、呪いを呪術の世界の中に閉じ込めてそこで巡らせ続けること。
それに尽きると思っている。
もし世界平和等歌っているのなら、呪詛師以外の凶悪な犯罪者も呪術師は手を下す対象になるがそうはならない。
呪いは、呪いのまま終わらせべきであり。現実の呪いのない世界は、そのまま呪いに犯さす動かす。だからこそ、呪いの世界に足を踏み外したのかそれとも踏み入れたのかそれははっきりと区別する、僕は悠仁を呪いの世界に足を踏み外した人と見ている。
確かに恵そして一般人二人を自ら動き助けたのは、紛れもなく美徳だ、嫌悪を覚えるほどの尊いと一周され何も感動もなくさらりと報告書上で読まれ次の報告書に進められる事だ。
でも確実に、呪いの世界に身を浸すようなことをするべきではなかった。知らなかったとしても、………正確には本当に来て欲しくはなかったという方が正しいか。
まぁそんなことも、きっと僕の身勝手な考えだ。呪術界の考えでは、犠牲者の数字の一つでしかなくその中で危険な外れ値というだけなのだろう。
「俺が勝手に動いた、伏黒はちゃんとしていた行くことも止めていた。俺が全員を助けようとしてやったことだ。恵になんも責任はねぇよ、あるとするなら俺にある。」
言葉を言い終わるちょうどその時に、悠二はすこし機嫌を損ねたように淡々とだがはっきりと淀みの無い声でこちらを深く刺すように言葉を切り出す。
自己責任感は強い人間なのだろう、まぁそれはここまで処刑から逃げずにわざわざ絞首刑台の近くとも言える高専に入ることになったからもなんとなくは察してはいた。
悠二のナニがここまで動かすのかは分かりようがない、僕の名前を忘れるなと似たようなナニか………とは違うよね流石に彼に重ねすぎてはいけない。結局は、他人だ。
「………そうか」
目を詰むってすこし考える。
本人には、本当に違和感もなくその行動をしていったようだ。操られたとかはっきり自覚してたらそれを包み隠さず言う性質を持ってるだろうし。
宿儺の影と悠二との分解が一番出来ればいいが、それが現代の呪術の技術的にも分解した後の宿儺の側の危険度的にも出来ないからまとめてってことになってる訳でおじさんならこんな時どうしたのかな本当に。
いやおじさんならっていうけど、全能でも何でもないことは分かってる。でもやれることはやったのは、確かだと思う。
僕もそうするしかない。
呪術師は総じて手遅れ、よくおじさんが言っていたと聞かされた言葉だ。全くもってその通りだと思う呪術師とはそういう世界でそういう生き物だ。
「突然だけど少し手合わせしようか。明日きっと五条先生のことだしいきなり実践出すと思うから、慣らしということで。」
僕は切り株から立ち上がり、巻物と柄の位置を確認するように服をちょっと探ってから土ぼこりをはたくように払った。
宿儺の指を摂食して死ななかった、それだけではなく純粋に恵が瀕死となるような状況にて宿儺の指を摂食する前でも生きて至れた。
封印が解かれた状態で乗り込んだと、考えられるし………封印が施された状態だったら恵だから無傷で回収できたと思うから怪我している時点で封印が解かれた状態で階級の高い呪霊がうようよしてたのは確実。
その状態で、勝手に摂食したのではなく 助けるために 飲み込んだのであればその危険な呪霊うじゃうじゃモンスターハウスに呪いの前提知識&呪力無しの状態で突撃して。
その 助けるタイミング まで呪いを扱えない非呪術師の状態で恵と悠二は家入さんに治療を受けていない様子からほぼ無傷の状態で接触出来るほどの力が 宿儺の指関係なく あらかじめ備わっていた。
呪いがない状態、それだけなら義姉さんと同様の天与呪縛のフィジカルギフテッドによる力の可能性もあるが。
その力をちょっと見てみたい、あくまで手合わせだから死とかそういう風な感じにはならないししないしさせないけど。
「いいけど、継木あんま荒事とか得意なように見えねぇけど………」
確かに、僕はひ弱だ。けれどもある程度は呪霊も祓えるし、まぁ弱いとは思うけど、すぐにやられるほどではないはず………多分。
一瞬でやられるのだけは、気をつけないとな。他の人達と比べることができない。
そう思いながら、神経をとがらせるように周囲を探るために出していた告死蝶の一部を僕の回りに戻ってこさせる。柄と巻物は使わなくていいか………いつも先輩達とやるときも使ってないし。
「まぁガタイとか恵と比べても僕あんまり良くはないしね………、恵も呪術師の中でも華奢なほうだしだけど簡単に取られるほど緩くもないよ。」
ちょっと挑発的に、煽るように言葉を紡いだ。まぁなるようになるだろう、まだまだ話すことは多い。
継木の思考
悠仁のこと話すだけじゃわからないこと多いから、ちょっと殴り合おうぜ!(夕方の河川敷[森の中 夜])
どの組み合わせがみたいですか?(展開影響アリ)
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継木&虎杖
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継木&釘崎
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継木&伏黒
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一年ズ+継木
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継木単体