ドラえもん 響と戦姫絶唱シンフォギア   作:はんたー

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切歌ちゃんとドラメッド三世

 切歌side

 

 

 

「いや~。映画面白かったデスね。調」

 

「そうだね。切ちゃん」

 

 私達は今、映画を見終わって家に帰ろうとしてるところデス。

 たまたま用事ができて映画を観に行けなくなったという友達からチケットを譲り受けたんデスが、これが最高に面白かったデス。

 アラビアが舞台で願い事を叶えてくれるランプの精霊と共にお姫様を助けるというものでしたが、特に魔法の絨毯に乗るシーンがスリルがあってとても楽しかったデス。

 

「魔法の絨毯……。乗ってみたいデスね……」

 

「そうだね……ん?」

 

 およ? 調が私の方を向くと何か見てはならないものを見てしまったかのような表情を……。

 どうしたのデス? 

 

「切ちゃん! あれ!」

 

「へ……。わぁ!?」

 

 調が指差した方向を見ると、遠目から池で溺れている子供とそれを抱き抱える緑色の人がいた。

 どちらも溺れているように見えるのデス。というか……緑の人が暴れてるような……。

 ってこうしちゃいられないのデス。

 

「助けに行くのデス。調!」

 

「うん。私があの子を助けるから、切ちゃんはあの緑の人を……」

 

 役割分担を決めた後、私達は二人を助けるため水の中へ飛び込んだ。

 

「ギャア──!! 我輩水はダメなのであ~る!?」

 

「大丈夫デスか? ……ってあれ? アナタは確か……」

 

 これは驚きデス。

 近づくと緑の人は人ではなく、ドラえもんやエル・マタドーラと同じネコ型ロボットだったのデスから……。

 しかも、この人確か……

 

「き、君は確か……。いや、それよりもこの子を早く助けるのであ~る」

 

「だ、大丈夫デス。この子は調が助けますから」

 

「切ちゃん。その子を……」

 

 調もここまで泳いでやってきたのデス。

 早速緑の人が抱き抱えていた子供を抱え、調は岸にもどっていった。

 

「た、助かるのであ~る。そして我輩も助けてほしいのであ~る!?」

 

 

 

 

 

 

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「ふう、助かったのであ~る」

 

「それにしてもビックリしたデス」

 

「どうしてドラメットさんが子供を抱えて溺れてたんですか?」

 

 私達は水ですっかり濡れてしまったお洋服を乾かすため、子供を親に返したあと、大急ぎで帰宅したのデス。

 しかし、どうしてドラえもんズのドラメッド三世があんなところで溺れていたのでしょうか? 

 

「いや~、ドラえもんに用事があってこの時代に来たのだが……道に迷ってしまって……。そしたら溺れてる子供を見かけてしまって思わず飛び出してしまったのであ~る」

 

 我輩泳げないのに……そう付け足しながらドラメッド三世は経緯を説明してくれたのデス。

 泳げないにもかかわらず、子供を助けるために飛び込むだなんて……。

 流石はドラえもんズのメンバーなのデス。

 

「ところでお主たちは何故あんなところにいたのであるか?」

 

「それは……」

 

「二人で映画を見てたのデス。その帰りにドラメッドに会ったデスよ」

 

「そうだったのであるか……。迷惑をかけたのである……」

 

 私の言葉に気を悪くしたのか少ししょんぼりして謝るドラメッド。別に気にしなくてもいいのに……。

 

「ところで、どんな映画を観たのであるか?」

 

「おお、聞いてくれますか? アラビアが舞台の映画でとっても面白かったデス」

 

「アラビア……。我輩、サウジアラビアに住んでいるから少し嬉しいであるな」

 

 なんと! ドラメッドはアラビアに住んでいたのデスか……。

 すごい偶然なのデス。

 

「えっと、○△の□✕って映画なんですけど、知ってますか?」

 

「おお、知っているのである。我輩の時代でも根強い人気を誇る映画である」

 

「未来でも人気なんですね……。とても面白かったです」

 

「そうなのデス。特に魔法の絨毯に乗るシーンがすごくてすごくて」

 

「乗ってみたいよね」

 

 調も魔法の絨毯に憧れを抱いているようデスね。

 本当に憧れちゃうのデス。

 

「だったら、さっきのお礼に乗せてあげるであ~る」

 

「「へ?」」

 

 

 

 

 

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「わあ、スゴイスゴイ! 本物の魔法の絨毯デス!」

 

「風が気持ちいい……。でも、タケコプターとも違う変な感じ……」

 

「バリアが張ってあって太陽の熱があまり来ないようにしてるのであ~る」

 

 ほほう。それは凄いのデス。これが魔法の絨毯なんデスね。

 

「我輩暇なときはいつもこれに乗ってそよ風にあたるのである」

 

「そうなんですね……」

 

「そろそろ日が暮れるであるな……。よし、いいものを見せてやるのであ~る」

 

「へ、ってうわぁ!?」

 

 そういうと魔法の絨毯はすごい速度で移動を始めたのデス。

 早くて目が回る……。

 

「着いたである」

 

 恐る恐る目を開けるとそこには夕日の光で反射した湖が広がっていたのデス。あたりにある木々も水面に写ってとても神秘的なのデス。

 

「「……」」

 

「ここは以前この時代に来たとき見つけた場所でな……。この時代での我輩のお気に入りの場所なのであ~る」

 

「すごい……」

 

「本当にキレイデス。こんな所を教えてくれてありがとうなのデス」

 

「何、大したことではないのである」

 

 そんなことないデスよ。こんな綺麗な景色滅多に見られないのデス。

 そう思いながら、私は調と共にこの景色を心行くまで味わった……。




ドラメッド三世
ドラえもんの親友。ザ・ドラえもんズの一人
出身はサウジアラビア
別名、古代アラビア砂漠伝説の魔術師
好きな食べ物はこんがり焼いたどら焼き、フリーズドライしたどら焼き
苦手なものは水。くすぐり。
ドラえもんズ最強との噂もある魔術師。工具を出す、雷を出す、炎を出す、変身する、バリア、瞬間移動など様々な魔術を操る。面白いのは秘密道具ではなくマジの魔術という点。タロット占いも得意で命中精度はかなり高い。
また、怒ると巨大化する特殊能力を持っており、酷いときには地球や金星でお手玉をするサイズにまでなることができる。水が弱点だが友達のため、一時的に克服するときもあり、ほぼ無敵に近い。
夢は砂漠に住む子供たちのため、「ウォーターランド」を作ること。
普段はお金持ちの息子アラシンのお世話をしているが、「ウォーターランド」の件については力を借りる気はない。
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