ドラえもん 響と戦姫絶唱シンフォギア   作:はんたー

18 / 34
ミステリーX'マス大作戦! 後半

 ドラミside

 

 

 

 

 

 

 何やら、お兄ちゃんにお呼ばれしちゃった。一体何のようなのかしら? 

 

「あ、ドラミちゃん! 久しぶり!」

 

「ドラミちゃん、元気にしてた?」

 

「響さんに未来さん! 久しぶりね!」

 

 お兄ちゃんがお世話をしている二人、立花響ちゃんに小日向未来ちゃん。二人とも、私の大切なお友達。

 二人もいるということは、お兄ちゃんが呼んだのは彼女達だけじゃなさそうね。

 

「あ、ドラミ! 待ってたよ。さあ、こっちにおいで」

 

 どこでもドアが開き、お兄ちゃんがやってくる。お兄ちゃんはどこでもドアの向こう側から手招きをしている。

 どこでもドアをくぐると、そこには様々な料理が並ぶ食卓が合った。

 

「わあ! 美味しそう! でも、どうしたのこれ?」

 

「ドラミのために、僕達が用意したんだ」

 

「お兄ちゃん達が?」

 

 こんな豪華な食卓を用意してくれるだなんて。

 S.O.N.Gの皆が協力してくれたにしても、すごい豪勢だ。一体、何があったんだろう? 

 

「あ、皆も来たよ」

 

「皆?」

 

 シャンシャンシャン! 

 

 鈴の音が聞こえてくる。見ると、牛が引いたソリに乗って、大勢の人たちが私を出迎えてくれた! 

 

『メリークリスマス! ドラミちゃん!』

 

 わあ! 牛はすごくキラキラとした装飾をまとっていて、角にはトナカイの角みたいなカバーがついている。

 そして、牛の引くソリには、キッドを中心としドラえもんズのみんな、装者の皆、エルフナインちゃんとキャロルちゃん、創世ちゃん達もいる。

 それにメリークリスマス……? あ、そうか! 今日は……。

 

「そう、今日は皆でクリスマスパーティーをやるんだ!」

 

「本当!?」

 

 嬉しい! 私のために、こんなサプライズをしてくれるだなんて……ロボット育成学校卒業生の恒例行事って、コレのことだったのね! 

 牛が止まると、皆がソリから降りる。よく見ると、ソリは竹で作られてるみたい。この竹って、王ドラさんの住んでるところに生えてるやつよね? 

 

「どうですか? 私が作ったんですよ」

 

「わあ、すごい! これ、王ドラさんが作ったんですか?」

 

「ああ。見事な手際だったぞ」

 

「すごかったよな。まあ、ちょっと訳あってギリギリになっちゃったけど……」

 

 すごいなぁ……竹細工でこんな大きなソリを創るんだなんて……。流石は王ドラさんだわ。

 

「この牛は、俺が連れてきたんだぜ」

 

「もぉぉぉぉっ」

 

「あの暴れ牛をどうやった手なずけたんだか……」

 

「とっても優しい牛さんなんですよ」

 

 エル・マタドーラさんを背に乗せた牛は、モーと鳴きながら自慢気にしてる。あんなに大人数を乗せられるあたり、普通の牛じゃないのかな? でも、可愛らしいわね。

 

「わうわう」

 

「えー!? 自分の毛を使って、この帽子を編んだの?」

 

「そうなんです。すごくふかふかなんですよ」

 

「俺としても、貴重な経験になったぞ」

 

 ドラニコフさん、いくら自分がオオカミに変身できるとは言え、自分の毛で帽子を編むだなんて……でも、ふかふかで温かいわ。なんか、申し訳ない感じもするけど……。

 

「どうである? 吾輩と調ちゃんに切歌ちゃんが、手塩にかけたツリーである」

 

「わあ、ドラメッドさんと調ちゃんに切歌ちゃんが作ったの?」

 

「その通りデス! 聞くも涙、騙るも涙の激しいドラマがあったのデスよ!」

 

「ふふ、大げさだよ切ちゃん。でも、頑張って作ったのは本当なんだよ」

 

「ツリーの装飾は俺が作ったんだ。お前に喜んでもらいたかったからな、ドラミ」

 

「おい! アタシ様を忘れんな! あ、アタシも作ったんだからな!」

 

 目に映るのは、三本の大きなクリスマスツリー! 色つきの鉄板でできた装飾がツリーを鮮やかに飾り立てて、とても綺麗だわ! 

 

「「「このクリスマスケーキは私達と!」」」

 

「僕が作ったんだよ! 大きいでしょー!」

 

「わあ、すごくおいしそう!」

 

 ドラリーニョさんと、創世ちゃん弓美ちゃん詩織ちゃんの方を見ると、そこにはすっごく大きなフルーツケーキがあった! 

 皆頑張って作ったのね! すっごく美味しそうだわ! 

 

「皆が何か準備してるのは知ってたけど、クリスマスパーティーのことだったのね!」

 

 最近、お兄ちゃん達がコソコソしてるのを偶然見かけていたけど、クリスマスパーティーのためだったの! 内緒にせずに、いってくれればよかったのに。

 

「じゃあ、早速パーティーを始めよう!」

 

『おー!!』

 

 

 

 

 ****************************

 

 

 

 

「と、いうわけで、そろそろクリスマスパーティーをお開きとします!」

 

 お兄ちゃんの音頭でテーブルを囲っていた皆が箸を置く。

 楽しいパーティーだったわね。すごく思い出に残りそう! キッドからもクリスマスプレゼントをもらっちゃったし、本当に楽しい時間だったわ。

 

「……さて、ではそろそろ、アレをやろう」

 

 ……アレ? 

 

「アレか!」

 

「アレですね!」

 

「アレであるな!」

 

「アレだぜ!」

 

「ガルゥゥアッ!!」

 

 アレ? アレってクリスマスパーティーのことじゃなかったの!? 

 私、ずっとお兄ちゃんが言っていたアレはクリスマスパーティーのことだって考えてたのに……じゃあ、アレってなんなの!? 

 どうやら、装者のみんなも創世ちゃんもわかってるみたいだし……。

 

「アレってなんだっけ?」

 

 ……どうやら、ドラリーニョさんだけわかってないっぽい。

 でも、一体、何を始めるって言うの!? 私が考えていると、お兄ちゃんと響ちゃん、未来ちゃんがお時な包を3人繋りで運んできて、風呂敷を解いた! 

 

「この日のために、たくさん作りました!」

 

「すごく楽しみにしてたんだ! これやるの!」

 

「全く響ったら……でも、私も楽しみかな」

 

 そこにあったのは……大量の雪玉! ま、まさかアレって……。

 

「わぷっ!?」

 

 バフッ! 

 

 そうこうしているうちに、誰かが私の顔に雪玉を投げてきた! つ、冷たい! 

 

「おっと、ゴメンよセニョリータ。でも、俺様も楽しみで待ちきれなくってな」

 

 雪玉を取ると、私は雪垣の前にいた! 

 私の近くには、キッドにお兄ちゃんにドラメッドさん、響ちゃん、未来ちゃん、奏さん、調ちゃん、切歌ちゃん、エルフナインちゃん、キャロルさんの姿! 

 向こう側には私に雪玉を投げつけたエル・マタドーラさんに王ドラさん、ドラリーニョさん、ドラニコフさん、創世ちゃん、弓美ちゃん、詩織ちゃん、翼さん、クリスちゃん、セレナちゃん、マリアさんの姿が! 

 

「それでは、「ロボット育成学校卒業生対抗大雪合戦with装者」! スタート!」

 

「え……、ゆ、雪合戦!?」

 

 なにそれ!? 私聞いてないんですけど!? 

 

「喰らえ! ドカーン!」

 

 そうこうしてるうちに、キッドは空気大砲に雪玉を詰めて、それを向こう側に放つ! 

 

「ひらり!」

 

「お返しだ!!」

 

 対して、エル・マタドーラさんがひらりマントでそれを躱して、クリスちゃんがまるでサンタクロースを思わせるギアを纏って雪玉を────って、装者の皆、いつの間にかシンフォギアを纏ってるんですけど!? どれだけ本気なのよ!? 

 

「さあ、お嬢ちゃんも投げるであーる!」

 

「嘘でしょ!?」

 

 え!? この状況で本当にやるの!? 

 

「喰らえ!」

 

 ドドドドドドドドドドッ!! 

 

 キャロルさんはサンタクロース風のファウストローブを纏って、四騎士の皆を模したぬいぐるみを操りながら、雪玉を放っている。

 い、意外にもキャロルさんもノリノリなのね……。

 

「当然だ! なにせ、勝てばドラえもんのひみつ道具を一つ分解できる権利が貰えるのだからな!」

 

「させないわ!」

 

 そう言いながら、雪玉を投げ続けるキャロルさん! でも、その雪玉をマリアさんが剣で弾いてる! 

 

「私だって!」

 

「負けませんわよ!」

 

「只人の力、見せてやるんだから!」

 

 戦う力を持たない創世ちゃん、弓美ちゃん、詩織ちゃんの三人は、貸してもらったひみつ道具を駆使して的確に雪玉を投げてくる! 

 さ、流石は小学生時代から色々な経験をしてるだけのことはあるわね。すごい胆力! 

 

「負けないぜ、翼!」

 

「私も負けないよ、奏!」

 

 翼さんと奏さんは敵チームながらも楽しそうだ! 調ちゃんたちもセレナちゃんと楽しそうに雪を投げ合っている! 

 

「私も負けないよ! おりゃぁ!!」

 

「おっと、成長しましたね! 響さん!」

 

「はい! ありがとうございます! 王ドラさん!」

 

 響ちゃんの投げる豪速球を王ドラさんが拳で止める! それを向こうはずっと繰り返してるみたい! 

 

「えい!」

 

「そりゃあ!」

 

「ちょっ!? 速!?」

 

 可愛らしく雪玉を投げるエルフナインちゃんに、凄まじい豪速球を投げる未来ちゃん! ていうか、今の玉速すぎない!? 今日見てきた玉の中で一番速かったわよ!? 

 

「わぉぉぉぉぉぉぉんっ!」

 

 ドラニコフさんは雪玉を集め、火炎放射を吐く要領で思い切り吹き込む! すさまじい肺活量を誇るドラニコフさんの息はたくさんの雪玉を一度に吹き飛ばした! 

 

「ふんぬぅぅぅ!?」

 

「「「「「って、うわああ!?」」」」」

 

 そうこうしているうちに、巨大化したドラメッドさんが超巨大な雪玉を持ち上げて、ぶん投げようとしている! 

 いや、アレ雪玉じゃなくて雪山の間違いでしょ!? いくらなんでも大きすぎよ!? 

 

「おっとっと、うわあああ!?」

 

 ドスゥゥゥゥゥゥンッ! 

 

「「「「「「キャアァァァァァッ!!」」」」」」

 

 そんな雪山を投げようとしたドラメッドさんは投げようとする途中でバランスを崩し、結果として雪山は私たち全員に降りかかった! 

 な、なんでこんな目に……。

 

 

 

 

 

 ****************************

 

 

 

 

 

「あー、楽しかった」

 

「ギアを纏っての雪合戦など、初めてだったがなかなか楽しかったな」

 

「私達もギアみたいなの欲しいわね。ずっと逃げ続けるしかなかったし……」

 

「……いや、お前らもなかなかの身のこなしだったぞ。持たざるもの故か……興味深い」

 

 最終的にこの戦いは引き分けに終わった。

 本当に……本当に大変だったわ。

 

「楽しかった……また来年もやろうね、ドラミ」

 

「……もう、こおりごおりよ……」

 

 満身創痍の私は笑顔のお兄ちゃんに呆れながら、言葉を絞り出すのだった。

 




ひとまずここまでです。
ひみつ道具ミュージアムに関しましては、執筆はしてるのでもう少々お待ちください
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。