ドラえもん 響と戦姫絶唱シンフォギア   作:はんたー

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遅くなりました。


ドラえもん誕生日スペシャル 走れ!銀河グランプリ④

sideキッド

 

『さあ、いよいよ始まりました。ギャラクシーカーレース!!頂点に立つのは、いったい誰なのかー!!』

 

すさまじい歓声の鳴り響く中、俺はレーサーたちを尻目にドラミを探す。

あ、いたいた。

ドラミはポップコーンをほおばりながら怒ったような顔をしていた。隣にいるのはパワえもんか…。どうやらあいつも来ていたようだな。

 

「ようドラミ。待たせたな。」

 

「あ、遅いわよキッド。」

 

「おいおい、俺は無視かよ…。」

 

「冗談だっての…。それにしても…。」

 

この食いっぷり…、相当不機嫌な証拠だな…。

やっぱりドラえもんたちがこのレースに参加したことがうれしくないようだな。

 

「全く、お兄ちゃんも響さんたちもあれだけ反対したのにどうして参加するのかしら。」

 

「男には、絶対に負けられない勝負ってもんがあるのさ。」

 

パワえもんの言うとおり、ドラえもんとしては耳がないことを馬鹿にしてきたあのデポンとかいうレーサーをギャフンといわせたいんだろう。

まあ、響たちについてはわからないけど何か確固たる目的があることは想像に難くない。何せものすごい決意を固めたような目をしていたんだからな。

 

「ま、大丈夫さ。あいつらだって伊達に修羅場をくぐってきたわけじゃないからな。」

 

「確かにな。」

 

そうだ。あいつらは何度も世界を救ってきたんだ。

レースごときに負けるわけがないからな。

 

「ん?あれは…、クリスか。おーい、クリス!」

 

「ん?ドラ・ザ・キッドじゃねーか。お前らも観戦か?」

 

少し離れた席からやってきたのはクリスにマリア、未来にセレナ…、エルフナインの五人だった。

どうやらこいつらは参加しないみたいだな。

 

「お前ならてっきり参加すると思っていたんだけどな。」

 

「まあ、気分が乗らないっていうか、今回はアタシはパスだな。」

 

「今回私たちは応援に徹することにしたの。」

 

「はい。姉さんと一緒に応援頑張るつもりです。」

 

「ボクも一生懸命応援します。」

 

まあ確かに応援もたいせつだしな。

ここは俺も気合入れて応援してやるか。

 

「がんばれよー!ドラえもん!」

 

 

 

**********

 

side響

 

「遅いなあ、ゴンスケさん…。」

 

もうレース開始まで30分もないというのに自転車屋のゴンスケさんはいまだに姿を現さない。

何かあったのかな?

 

「おーい、ビッキー!」

 

「あ、弓美ちゃ…ってええ!?」

 

弓美ちゃんの声がしたほうを振り向くと、なんと弓美ちゃん、創世ちゃん、詩織ちゃんの三人が何やら高そうな立派な車を運転しながらやってきた。

 

「どうしたのその車?」

 

「あそこにいるベンガルさんっていう人に貸してもらったんだ。」

 

「すごい数の車もってるんだよ。」

 

「へー、よかったね。」

 

「私たちも貸してもらったのデス!」

 

すると今度は調ちゃんと切歌ちゃんも車に乗ってやってきた。

こちらもかっこいい車だ。

 

「ありがとうございます。ベンガルさん。」

 

「はは、なに、困ったときはお互い様だからね。こちらとしてもシンフォギア装者に車を貸すことができるなんてとても光栄だよ。」

 

そういうベンガルさんもとてもかっこいい車にのっている。

とても速そうだな…。

 

「聞けば、君も車がないというじゃないか。君たちにも貸してあげようか?」

 

「いえ、大丈夫です。私たちも昨日車をもらえることになったので。」

 

「まあ、そうなんですか?」

 

「へえ、どんな車なの?」

 

「それは来てからじゃないと…。」

 

フフフ、デザインは私がやったんだし、早そうでかっこいい車が来るはず。

楽しみだな…。

 

「響ちゃん!あれ!」

 

ドラえもんが指さす方向からやってきたのは何やら大きな荷物を運ぶゴンスケさんだ。

どうやら車が完成したみたい。

 

「遅いですよ。ゴンスケさん。」

 

なんでも徹夜して仕上げたので朝方眠くなって寝てしまったとのことらしい…。

それって徹夜の意味が…。

 

「で、どんな感じになったんですか?」

 

「ああ、こんな感じだべ。」

 

そういってバサッとシートをとるとそこには私がデザインした車……ではなく。

 

「「「「「えええええええ!?」」」」」

 

アヒル型の車?がそこにあった。基本的なカラーリングはオレンジで翼の部分だけが青色になっている。

なんていうかどこかで見たような…。ああ、お風呂屋さんにあるアヒルだ。

いや、そうじゃなくて

 

「いや、私が書いたのと全然違うじゃないですか!?」

 

「わ、上手い。」

 

私の描いたのはツヴァイウイングを少し意識して考えたオレンジと青基調の鳥を意識した車だ。ちなみにこのオレンジと青は翼さんと奏さんだけでなく、私とドラえもんのカラーも意識してたりする。

それがどうしてこんなかわいいアヒルちゃんに?

自慢じゃないけど、私は絵にはかなり自信があってリディアンでも美術の成績は必ず5をとっているほどだ。

 

「昨日の今日でこんなん作れるわけねえだろ。材料も足んねえし、も少し考えてモノを言え。」

 

あ、確かに。

絵でかくのと実際に作るのとでは訳が違うし一日じゃ完成しないか。

 

 

**********

 

『さあ、レーサーたちも自慢のマシンを引き連れて続々入場してきたぞ~!』

 

「…立花、ドラえもん。そのマシンはいったい?」

 

「「…触れないでください。」」

 

うう、恥ずかしい。

観客席の人たちもメチャクチャ笑っているよう~。

 

「なんていうか、頑張れよ二人とも。」

 

奏さんの優しさが逆につらい。いまさら言っても遅いけど、せめてもうちょっとなんとかならなかったのかな?

これなら普通に車デザインしたほうがよかったかも…。

 

「まるで醜いアヒルの子だな。」

 

そういいながらやってきたのはデポンさん。

ドラえもんはムカッとしてるようだけど、なんていうか、反論できない。

いや、可愛いとは思うんだけど、なんていうか、レースで使うとなると少し違う気がするんだよな…。

 

「そんな車で大丈夫なのか?」

 

「キャロルちゃん!?」

 

キャロルちゃん乗っている車は紫基調の車だ。

ボンネットにはダウルダブラのファウストローブみたいに四色の宝石が並べられていてとてもかっこよく仕上がっている。

 

「キャロルちゃんどうしたの?その車?」

 

ドラえもんの疑問ももっともだ。

どう見ても誰かに借りたとは思えない。

 

「俺の錬金術をなめるな。材料は異空間にしまってあるんだ。一日もあればこれくらい作れる。」

 

同じ一日なのにこの差はいったい…。

 

『優勝候補のデポン・アレックスにダイス・チョボイッチ!チャン、リン、ポンの三姉妹やベンガル・リッチーネなどの実力者も勢ぞろい!ほかにも野球の宣伝にて参加することとなった荒川ホワイターズのシロえもんやシンフォギア装者など著名人も数多く参加!はたして、どんなレースになるのか、今からワクワクだぜ!』

 

ふう、緊張してきた。

でも大丈夫。見た目はこんなのでもこの自転車のすごさは昨日思い知ったわけだし、ほかの車にも負けないはずだ。

排気音が鳴る中、私とドラえもんはペダルに足を付ける。

 

『3』

 

ぐっと足に力を入れて…。

 

『2』

 

しっかりとハンドルをつかんで前を見据える。

 

『1』

 

いよいよだ。私たちは目を合わせ、うなずき合う。

 

「「せーの!」」

 

『GOー!』

 

ドン

 

すさまじい音とともに、私たちは走り出す。

ペダルをこぎ、前を見据え、ものすごい勢いで加速させる。

 

『なんだなんだ?すさまじいスピードだぞアヒル号!』

 

先頭を走るデポンさんは笑いながらさらに加速させる。

でも、負けてたまるか。ドラえもんの耳をプレゼントするためにも…。

 

「この勝負、絶対に勝つ!!」

 

『デポン&アヒル号!早くも第二ステージに突入だ!』

 

私たちはスピードを維持しながらそのままワームホールの中に突っ込んでいった。




響の絵が上手いというのは声優さんの絵がメチャクチャうまいからです。

次の長編は?

  • 響の恐竜
  • 響のひみつ道具博物館
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