ドラえもん 響と戦姫絶唱シンフォギア   作:はんたー

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映画ドラえもん 響とひみつ道具博物館②

ドラえもんside

 

 

「“ひみつ道具ミュージアム”……ってどういう場所なの?」

 

「“ひみつ道具ミュージアム”はその名の通り、全てのひみつ道具が展示されている博物館だよ。未来で作られた道具はもちろん、完全聖遺物なんかも展示されている、未来でも大人気の施設なんだ」

 

「なにそれすごく面白そう!」

 

「それは……確かに興味深いな」

 

僕の言葉に響ちゃんはもちろん、サンジェルマンさんたちも食いついた。

確かに研究職の彼女たちにとっては未来の道具は興味深いものなんだろう。

 

「そこにドラえもんの鈴があるということか?」

 

「“手がかりレンズ”が壊れていなければ、そういうことになるね……」

 

レンズにこれが写ったということは、その“怪盗デラックス”とやらは“ひみつ道具ミュージアム”に関わりを持っているということになる。

でも、それが判明したところでとある問題も生まれている。

………それは。

 

「じゃあドラえもん!早速ココにいこうよ!」

 

「……入場券がないから無理」

 

響ちゃんの気合いのはいった言葉に対し、努めて冷静に答える。

そう、“ひみつ道具ミュージアム”は大人気のため入場券も簡単には手に入らないんだ。

そのうえ一週間かけても全部は回れないほど広い敷地を持っているし、そもそもチケットがなければお話にもならない。

 

「じゃあどうしようっていうんだ?」

 

「それを今から考えるの!」

 

まずはどうやって入場券を手に入れるか……。

 

『プルルルルル!』

 

「ん?」

 

そう考えていると突如として“タイム電話”が鳴り響いた。

僕はポケットから電話をとりだし、表示された名前を見る。ドラミからか……。

 

「あ~、もしもしドラミ?」

 

『え、お兄ちゃん。聞いてよ!キッドったら酷いのよ!今日は一緒にお出掛けする約束だったのに、仕事が入ったからってそれをキャンセルしちゃったの!』

 

どうやら愚痴を言うために掛けてきたようだ。

こっちもそれどころじゃないんだけどな……。

 

「あ~、わかったわかった。後でキッドに言っとくよ……」

 

『全く、どれだけ苦労したと思っているのかしら!この“ひみつ道具ミュージアム”の入場券を手に入れるのに』

 

 

・・・・・・・・・え?

僕はドラミのあまりにも唐突な言葉に思わず呆けてしまった。

 

 

 

 

 

**************

 

 

「はい!入場券!」

 

「ありがとうドラミ。この恩は必ず返すよ」

 

「当たり前よ。メロンパン50個ね」

 

う、50か………。

ドラミが持っているという入場券は交渉の結果、僕が譲り受けることになった。本人もかなり渋ってたけど、この条件で無事、交渉が成立したんだ。

それでも、50。

いくらメロンパンといえど、それほどの量となるとそれなりのお値段がするだろう。

まあ、この入場券の価値を考えるとそれよりかはずっとマシなんだよな……。ドラミには感謝しないと。

とはいえ、今月のお小遣いは全部使うことになるわけだ……トホホ。

 

「あ、そうそう。この入場券は一枚で15人まで連れていけるからみんなも一緒に行ったら?」

 

「え?」

 

「ホント!じゃあ私行きたい!」

 

「私も!ね、二人とも!」

 

「確かに、興味あるな……」

 

「私も行けるのであれば行きたいですわ」

 

ドラミの言葉に真っ先に反応する響ちゃん。

それに続いて弓美ちゃん、創世ちゃん、詩織ちゃんの三人も手を上げる。

 

「響が行くのなら私も……」

 

「私も行きたいのデース!」

 

「ま、まあ、付き合ってやってもいいかな?」

 

「私も行ってみたい……」

 

「私も……でも、マリア姉さんは……」

 

「私は仕事があるから行けないわ。でも、セレナがそれで我慢する必要はないのよ」

 

「マリア姉さん……」

 

これで10人が決まったわけだ。

翼さん、奏さん、マリアさんの三人はコンサートがあるから不参加。

だけど、未来ちゃんとクリスちゃんに切歌ちゃん、調ちゃんにセレナちゃんは参加するみたい。

すると二人、意外な人物が手を上げた。

 

「俺(私)も連れていけ。未来の道具に興味がある(ワケだ)」

 

見事にハモったのはキャロルちゃんプレラーティさんの二人だ。二人ともお互いを睨み付けながら手を上げている。

 

「おい、プレラーティ何を勝手に……」

 

「面白そう。アーシも行かせてもらおうかしら?」

 

「!?カリオストロ、お前まで……!?」

 

パヴァリア光明結社の局長であるサンジェルマンさんはどうするべきか少し悩んでいるようだ。

そこでプレラーティさんがサンジェルマンさんに告げる。

 

「サンジェルマンよ。錬金術師たるもの知識の探求は常にしなければならん。必要とあらば未来の技術を取り入れることもやぶさかではないワケだ」

 

「ま、まあ確かにそうだが……」

 

「いいじゃない。最近張り詰めてたし、たまには気分転換も必要よ」

 

「……わかった。私も行かせてもらおう」

 

これで人数は14人。これで残るは一席のみ。

あと一人は誰だろうか……。

 

「エルフナインちゃんは?」

 

「ボクは今回は遠慮させてもらいます。本当は行きたいんですけど、皆さんがいくのであれば、今回回収した聖遺物の研究を進めるためにもボクが残らないと……」

 

「……すまない」

 

「大丈夫ですよ。パヴァリアの皆さんも楽しんでください」

 

確かに、元々三人は共同で聖遺物を研究するために来たわけだからな。全員が抜けちゃうと後がつっかえちゃうわけか。

まあ、元々絶対に15人決めなきゃいけないわけでもないし、14人でも問題は…………。

 

「じゃあ、ここはガリィちゃんにお任せ……」

 

「あ~、ズルいぞガリィ!私も行きたいゾ!」

 

「お前じゃ展示物壊しちまうだろ。我慢しな……」

 

「気を付けるから大丈夫だゾ」

 

「おいガリィ……勝手に……」

 

おっとここで自動人形組の二人が手を上げてきた。

ガリィちゃんとミカちゃんは好奇心旺盛な性格だからな……。博物館に興味があるのだろう。

でも、行けるのは一人のみ。

ここは平等にジャンケンで決着をつけるべきだろう。

 

「「ジャンケンポン!」」

 

………勝ったのはガリィちゃん。

ガリィちゃんがチョキでミカちゃんはパーだ。

 

「ううう……行きたかったんだゾ……」

 

「ま、これが勝負の世界ってやつですよミカ~。安心してくださいお土産ぐらいは買ってきてやりますから~」

 

「!本当カ!?約束だゾ!!」

 

こうしてミュージアムにいくメンバーが決定した。

 

 

 

 

**************

 

 

 

そんな感じでやって来たのは“リディアン音楽院”の校庭。休日ということもあり、辺りには一人っ子見当たらない。

 

「……で、ドラえもん。どうして校庭に来たの?」

 

「ミュージアムに行くために少し広めの場所じゃないとダメだからね。少なくとも寮の部屋とかじゃ入りきらないし……」

 

「?」

 

不思議そうな顔をするみんなを尻目に僕は早速招待状に名前を記入する。

それから数秒ほど待つと招待状がまばゆい光を放ち出す。

 

「高エネルギー反応?これは……」

 

「な、なんデスか!?」

 

招待状は宙に浮かび、光と共にかたちを変える。光が収まるとそこには少しレトロな感じの車型タイムマシンがあった。

 

「わー、すごい!招待状がタイムマシンになった!」

 

そうでしょう。そう答えようとした瞬間、一匹の虫が目の前をヒラヒラと漂う。

僕は思わず、それを捕まえようと跳び跳ねた。

 

「すごいですねドラ……さん……?」

 

「ニャ!ゴロニャー!」

 

セレナちゃんの言葉に相槌をうつこともできず、僕は虫と戯れてしまう。

まずい、思ったよりも速かったな……。皆の変なものでも見るかのような視線が痛々しい。

 

「どうしたドラえもん?」

 

「アララ、とうとう壊れてしまったんですか~?」

 

怪訝そうな瞳で僕を見つめるキャロルちゃんと小馬鹿にした様子のガリィちゃん。別に壊れてるワケじゃなく、これが正常なの!

 

「ドラえもんどうしちゃったの?」

 

「私たちネコ型ロボットは長時間鈴を外してるとノラネコ化しちゃうの。鈴をつければ収まるんだけど……」

 

「はあ!?なんだそりゃ!?」

 

「こ、これは大変デース……」

 

「……というか、制作者はなぜワザワザこんな機能をつけたワケだ?」

 

「「「確かに…………」」」

 

ごもっとも。僕たちネコ型ロボットの生みの親はこだわりの強い人だったからな……。

正直、僕もこの機能はどうかと思うし……。

 

「じゃあ、はやく鈴を見つけなきゃだね」

 

「うん。早速出発しよう」

 

こうして僕たちはいそいそとタイムマシンに乗り込む。

全員が乗り込むとタイムマシンはゆっくりと浮かび上がり、タイムホールを形成する。

 

「それじゃあ、未来の世界へ、出発!!」

 

「お土産よろしくねー!」

 

ドラミたちの見送りを尻目に僕たちは出発する。

久々の未来。必ず鈴を取り戻すんだ!

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