ドラえもん 響と戦姫絶唱シンフォギア   作:はんたー

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ひみつ道具博物館劇場で観ました!
本当に良かったです!
やっぱり劇場で見ると違いますね。
シンフォギアの生放送も同じ日に見たのでモチベが上がり、執筆できました!
とはいえ、書き溜めができてるわけではないので続きはもう少しかかります(最近仕事忙しくて時間も取れませんし)
とりあえず、どうぞ。


映画ドラえもん 響とひみつ道具博物館⑥

 響side

 

 

 

 

「うわあ〜、どっちが上だか下だかわからないや」

 

「なんだか面白いですね」

 

「重力を制御? いや、上下の重力を同等にすればどちらにも引っ張られ、立つことすら困難な筈……興味深いわね」

 

 私達はクルト君の案内で次なる館に来ていた。

 そこは、天井に立ってる人もたくさんいて、上下に色々な展示物がある場所だった。

 なんか、色々と凄そうな場所だな〜。

 

「ここは“なんでも館”! なんでもかんでも色々あるんだ!」

 

「なんでもかんでも……なんか、凄そうデス」

 

「ようは、自然や宇宙、空にロボットといった館と違い、統一性のないものの寄せ集めというワケだ」

 

「そのようだな。もしくは、館に入り切らなくなった道具を取り敢えずここに置いてるという感じか?」

 

「あ、あはは」

 

 キャロルちゃんとプレラーティさんの言葉に気不味そうに笑うクルト君。

 でも、確かに言われてみれば、“カメラ館”とか“水中館”とかいろいろあったのに、なんでもかんでもあるここは少しおかしいのかもしれない。

 

「あら? これってドラえもんの鈴じゃない?」

 

「えっ!? どこどこ!?」

 

 カリオストロさんの指さすところには、ドラえもんの鈴らしきものが! ドラえもんは大急ぎでその鈴のもとへと走っていく。

 でも、鈴を見てガッカリしたのか、しょぼくれた感じになってしまった。

 

「……確かに同じ“猫集め鈴”だけど、僕のじゃないや……」

 

「あら、そうなの? それは残念ね〜」

 

「もういっそのこと、コイツをもらったらどうなんだ?」

 

「駄目! あの鈴じゃないと駄目なの!」

 

 ドラえもんは頑なになってそう言う。あの鈴、ドラえもんにとってそんなに大事な鈴なんだ……なにか、思い出でもあるのかな? 

 

「あっ!」

 

「ん? どうしたの、クルト君?」

 

 そこで、クルト君が何やら慌てた様子で頭をかく。

 

「ちょ、ちょっとトイレ行きたくなっちゃってさ……悪いけど、この館で遊んでて」

 

「あ、うん。わかったよ」

 

 私がそう答えると、クルト君は何処かへと行ってしまった。

 そういえば、トイレってどこにあるんだろう? まあ、その時クルト君に聞けばいいかな? 

 私がそう考えていると、ガリィちゃんがソロリソロリと何処かに行こうとしてるのが目に止まった。それを見たキャロルちゃんはガリィちゃんを呼び止める。

 

「待てガリィ。どこに行くつもりだ?」

 

 キャロルちゃんに呼び止められたガリィちゃんはあっけらかんとしながらも答える。

 

「まあ良いじゃないですかマスター。いたずらに使えそう……もとい、色々な道具があるわけですし、折角なんでここらで解散して各々で観光……じゃなくて鈴探ししません? どうせこんなに広いと一纏まりになったほうが探しにくいでしょうしね〜」

 

「……確かに一理あるわね」

 

 な、なんか本人の思惑が透けて見える感じだけど、サンジェルマンさんは少し考え込んでいる。

 でも、確かにこれだけ広いんだったら皆で手分けして探したほうが見つかりやすいかもしれないね。

 

「じゃあ、皆で手分けして探そうか」

 

「了解デス! 調、あっちに行くのデス!」

 

「待ってよ切ちゃん」

 

「あ、待ってください!」

 

 そう言いながら切歌ちゃんと調ちゃんとセレナちゃんは向こうに行ってしまった。

 

「ふむ……俺も行くか」

 

「ふん。まあ、自由行動には賛成なワケだ」

 

 そう言いながら、キャロルちゃんとプレラーティさんも何処かへ行ってしまった。

 だ、大丈夫かな……。

 

「あれ? ねえ、ドララ。確か、館長が盗まれたっていってた道具、ビッグライトだったよね?」

 

「え? うん、そのはずだけど……」

 

 創世ちゃんが指さす方を見てみると、そこにはどこでもドアと一緒に張り紙とキープアウトの文字が書いてあるホログラムがあった。

 

「この先ライト館、立ち入り禁止……」

 

「なるほど、盗まれたビッグライトがあったであろう館か……」

 

 ここに怪盗デラックスが現れたのか……。ひょっとしたら、ドラえもんの鈴について、何か手がかりが残ってるかもしれない。

 

 ヌゥ────ッ

 

「うわぁ!?」

 

 ライト館の入り口をじっと見ていると、そこから誰かが現れた! 

 

「ん? なんだ、お前達は?」

 

 ライト館から出てきたのは男の人! なにやら、師匠に見せてもらった映画の刑事さんみたいな格好をしてる。

 

「……ひょっとして、タイムパトロールの人ですか?」

 

「ん? ああ。俺は警部。マスタード警部だ……お前ら、見たことあるな。ギガゾンビ事件や恐竜ハンターを捕らえたときに……確か、キッドの友達の……」

 

「僕ドラえもんです」

 

「響です!」

 

「ああ、確かそんな名前だったな。ここで何してるんだ?」

 

 私達は顔を見合わせてから、ドラえもんの鈴が怪盗デラックスに盗まれちゃったことを警部さんに話す。すると、警部さんは驚いたようにジロジロとドラえもんを観察している。

 

「ふむ、なるほど……デラックスが鈴を……」

 

「そうなんです。あの、警部さん! 何か手がかりとかありませんか?」

 

 私の質問に警部さんは少し考える素振りを見せて、ポツポツと語りだした。

 

「本当は部外者に聞かせるわけにもいかんのだが……まあ、いいだろう。タイムパトロールとして君達には多大な恩があるからな。実は博物館のスタッフに聞き込みをしてみたところ、妙な噂を聞いたんだ」

 

「噂……ですか?」

 

 ドラえもんの問に警部さんは頷くと、噂の内容を私たちに教えてくれた。

 

 曰く、この博物館には怪人が住み着いていて、色々なものを盗んでいくらしい。

 

「い、一体どんな物が盗まれるんですか?」

 

「それが大したものではないんだが…………聞き込みによると、ティッシュにサラダ、砂糖に紅茶、ゴンスケ印のサツマイモなんかが盗まれていってるらしい」

 

「てぃ、ティッシュにサラダ?」

 

「サツマイモ……?」

 

「なんだそりゃ!? そんなもん盗んで何がしたいってんだ!?」

 

「というか……気の所為とかじゃないの?」

 

 盗まれたものがものだけに、皆も半信半疑みたい。まあ、確かに怪盗デラックスがそんな物を盗むのかと言われると、少し悩んじゃうかな。カリオストロさんなんか、気の所為じゃないかと疑ってるし……。

 でも、備品の減りは確からしく、それらのものが盗まれてるのは確実みたい。

 

「博物館の怪人といい、怪盗デラックスといい、この博物館には何かある。怪しい匂いがプンプンしやがるんだ……」

 

 警部さんは神妙な顔つきでそう言う。デラックスに怪人……一体、何がこの博物館に潜んでいるんだろう。

 私は鈴をなくしたドラえもんを見つめながらそう思った。

 

 

 

 

 

 ****************************

 

 セレナside

 

 

 

 

 

「ま、待ってください切歌さん!」

 

「切ちゃん、そんなに走ったら危ないよ……」

 

「そうは言っても、すごくたくさんの道具にワクワクが隠せないのデース!」

 

 私は調さんや切歌さんと三人でなんでも館を散策していた。切歌さんはどうやら、この広い館内に興奮しているみたい。

 でも、切歌さんの気持ちもわかるな……。本当にたくさんの道具がここにはあるんだから。

 ここにマリア姉さんやエル・マタドーラさんもいたらな……。そんな事を考えながら、私は切歌さん達に付いていく。

 

「ふん、呑気なものだな」

 

「これらの道具にどれだけの価値があると思ってワケだ」

 

 そう呟くのはキャロルさんとプレラーティさん。二人とも私たちと同じ方向にある道具を見物してる。

 お二人ともなんやかんやで仲良しなんですね。

 

「「違う!」」

 

「あ、なんかトンネルがあるデスよ!」

 

「本当だ……なんだろう、このトンネル」

 

「真っ暗ですね……」

 

 切歌さんの指さした方向には大きなトンネル。大人の人でもくぐり抜けられそうだけど、なんか出口が小さいような……? 不思議なトンネルですね。

 

「ちょっと入ってみるデスよ」

 

「あ、待ってよ切ちゃん……」

 

 切歌さんがトンネルに入る。私と調さんもそれを見ながらついていく。

 

「トンネル……この向こうに何かあるのか?」

 

「ふむ、行ってみるか……」

 

 キャロルさんとプレラーティさんも私たちのあとに続くようにトンネルに入る。それにしても真っ暗ですね。

 

「あ、出口みたい」

 

「到着デース! ────って、うええっ!?」

 

 切歌さんが出口まで走っていくと、何かにびっくりして歩みを止めた。

 何だろう……そう思うのも一瞬で、トンネルから出てすぐに異常が起きてることに気づきました! 

 

「なっ……」

 

「これは……!?」

 

「ま、周りに巨人がたくさんデース!?」

 

 そう! 切歌さんの言う通り、周りには巨人みたいに大きい人たちがたくさんいました! 

 いや、よく見ると人だけじゃない。さっきまでそのあたりにあった小さなひみつ道具まで、すごい大きさに見えます! 

 これって……。

 

「……切ちゃん。これ、大きい人がたくさんいるわけじゃないみたい」

 

「月読調の言う通りだ。スモールライトと同じだ。これは周囲が大きい訳では無い」

 

「ああ……私達が小さくなってるワケだ!」

 

 や、やっぱり……でも、どうして? 

 

「恐らく、あのトンネルだろうな」

 

 そうか! あのトンネル、ここから見ると出口がすごい小さいのがよくわかる! このトンネルは多分、ドラえもんさんのスモールライトと同じで体を小さくするための道具なんだ! 

 

「よし。次の点検は“ガリバートンネルマークII”だな」

 

「とっとと工場に運ぶぞ」

 

 私達がお話をしていたら、係員らしい二人がやってきて、そのトンネルを何処かへ運ぼうと……って! 

 

「ま、待ってください!」

 

「まだここに……」

 

「小さくなったままの人がいるのデース!!」

 

 そう言いながら、切歌さんと調さんと私は係員の人たちに追いつこうと駆け出す! でも、歩幅が違うせいで全然追いつけない! 

 

「くっ、待て!」

 

「それを持ち出されるわけにはいかないワケだっ!」

 

 キャロルさんとプレラーティさんは錬金術で係員の人達を攻撃して、その足を止めようとする! 危ないとも思ったけど、今の私達の小ささなら多分ケガはしないだろうし、コレなら気づいてくれるかも……そう思ったけど……。

 

 ドガァァァァンッ! 

 

 ところが、お二人の攻撃は似たような軌道を描きながら、お互いにぶつかりあい、相殺し合ってしまった! 

 

「なっ!? 貴様、邪魔をするな!」

 

「それはこちらのセリフなワケだ!」

 

 キャロルさんとプレラーティさんは互いに睨み合って、喧嘩を始めてしまいました。

 

「あー!」

 

「行っちゃった……」

 

 そうこうしているうちに、係員の人も超空間の抜け穴から外に出ていってしまった。

 こ、これは本格的にまずいかも……

 どうしよう、マリア姉さん! 私は喧嘩するキャロルさんにプレラーティさん。落ち込んでいる切歌さんと調さんを見て涙目になりながら空を仰いだ

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