こんなの初めてだぞ…。
お気に入り数もいつの間にか50以上になっていたりしたのでビックリした。
こんなの今まで小説投稿してきて初めてなので感無量です!
ありがとうございます。
ドラえもんside
「ふう~、暑い……」
「こんなに暑いと溶けちゃいそうだね……」
僕と響ちゃんはそこらで買ったアイスを食べながら、キャロルちゃんとエルフナインちゃんの研究室に向かっていた。
なんでも最近研究に忙しくて食堂にもめったに来ないらしい。
この暑さで心配になった響ちゃんが様子を見てこようと今向かってるわけだけど……、なんでも廊下の冷房が故障かなにかで機能してないらしく、正しく地獄のような暑さとなっていた。
「キャロルちゃん、エルフナインちゃん。大丈夫?」
「やあ、二人とも……。大丈夫?」
「あ、響さん。ドラえもんさん。こんにちは」
「立花響にドラえもんか……。何のようだ」
よかった……。思ったより元気そうだ……。
あ、でも目の下に隈ができているや……。無理をしてないといいけど……。
聞いたところによると徹夜で作業をしており、まともな食事も取っていないらしい 。
最初は元気そうに見えたけど、よく見ると二人とも足元がおぼついていない。相当の無理をしているようだ。
二人は今、シェム・ハとの戦いで大破してしまった
「やっぱり少しは休んだ方がいいよ」
「これくらいなら問題はない。食事も必要最低限の栄養だけで事足りる」
「え? で、でもそれだと体に悪いよ。やっぱりちゃんと食事も取らないと……」
「くどい! 問題ないと言っている」
「二人とも、心配してくれてありがとうございます。もう少しで一区切りつくのでボクは大丈夫です。
それに、ボクもできるだけ早くみんなに会いたいですから……」
そう言いながら微笑むエルフナインちゃん。だけど、どこかその笑顔は無理をしてるようにも見えた。やっぱり心配だな……。
*******
「そうか……、それは心配だな……」
その事を弦十郎さん達に報告すると、深刻そうに首を捻った。
「どうにかして二人に……せめて何か美味しいものでも食べさせてあげたいんですけど……、師匠は何かいい案ありません?」
「う~む。そうだな……」
やっぱり難しいか……。でも、どうにかして二人を休ませてあげたいし、何かいい案はないものか……。
「じゃあ、流しそうめんはどうデスか? エルフナイン大好きじゃないデスか」
「あ、確かにそんなイメージあるね。今夏だしちょうどいいや」
確かに、エルフナインちゃんは前は錬金術を駆使して巨大流しそうめん機を作ったりしてたし、南極での調査の時も流しそうめんに喜んでくれていた。キャロルちゃんもなんやかんや流しそうめんをエルフナインちゃんと一緒にたくさん食べていたし、上手く行くかもしれない。
「だが、今のあの二人がそう易々と部屋から出るとは思えんが……」
「まあ、確かにそうだよな……」
翼ちゃんと奏さんの言葉を聞き、確かに今の二人は研究に没頭するあまり外に出ようとしないだろう。
これで振り出しか……。
いや、まてよ……。
「そうだ! 未来の流しそうめん機を使えば!」
「え? 未来にも流しそうめんあるの?」
「もちろん! ちょっと待ってて」
えーと、どこにあったかな……。最後に使ったのがロボット育成学校時代だったからな……。かなり奥の方にあるはず……。
あ、あった!
「スーパー流しそうめん!」
「これが未来の流しそうめんなのか?」
「そう。このタブレットにはここら周辺の地図が載ってあって、そこをこうして、ペンで結ぶと……」
僕はタブレットにS.O.N.G基地内の地図をインストールし、現在地からキャロルちゃん達の部屋までを線で結ぶ。
すると、竹の部分が淡く発光し……
「わっ! 伸びた!!」
竹の部分はぐんぐんと伸びていき、キャロルちゃん達の部屋に向かっていく。
ある程度進むと今まで伸びていた竹がピタりと止まった。どうやら着いたみたいだ。
*******
エルフナインside
「ふう」
やっとここまできた……。
ボクは今、キャロルと一緒に
あの時、ノーブルレッドからボクを助けてくれた大事な皆。もし皆がいなければ、ボクはキャロルや皆さんが助けてくれるまで持たなかっただろう。
あの時のお礼を言うためにも、ボクは皆を甦らせたい。
その思いはキャロルも同じだと思う。
このペースならば、あと数日もあれば、四人を甦らせることができるはずだ。
頑張らないと……。
コンコン
「ん?」
ドアを叩く音がしたのでボクはとりあえず開けてあげることにした。また、ドラえもんさんたちが来たのかな?
「はい……ってうわぁ!?」
ところが予想に反して出てきたのはどこから伸びてるかわからない大きな竹筒だった。なんなんだろう。
「な、なんですか? これは?」
「落ち着け。どうせドラえもんの秘密道具だろう。全く、なにを考えてるんだか……」
キャロルがそう言うと竹筒の先端からモニターが現れ、そこには先程別れた響さんとドラえもんさんの姿が写っていた。
『やあ二人とも。ちゃんと見えてる?』
「はい。見えてはいますが、これは一体」
『頑張っている二人にご褒美をあげようと思って。竹筒の先端にお椀が出てくるから二人とも準備して』
お椀? 確かに少し目を離した隙に先程までなかったお盆があり、その上には汁の入ったお椀とお箸が置いてあります。
これは……。
『じゃあ、早速流すからじゃんじゃん食べなよ』
「な、流す? あの響さん。これは一体?」
その時、竹筒の向こう側から何かが水流に乗って流れてきた。突然のことに驚いて唖然とするボクとは対照的にキャロルは冷静に流れてくる何かをお箸で器用に取った。
「これは……流しそうめんか?」
「な、流しそうめんですか!?」
『そう。さっきドラえもんも言ってたけど、頑張っている二人に私たちからのご褒美だよ。たくさん食べてね』
そうか……。響さんはボクたちの体を案じてこんなことをしたのか。本当にここにいる人達は優しい人達ばかりだな……。
そうだ。皆さんに心配をかけるわけにはいかない。皆さんがボクたちのために用意してくれたのなら、ボクは……。
「……キャロル。食べましょう。流しそうめんを」
「何故オレが……、と言いたいが、ここまで準備されては仕方ないか」
そうこうしているうちに流れてくるそうめん。そしてそれを食べるボクたち。
まるで皆の優しさがボクたちの疲れを癒してくれるかのように頑張る力が漲ってくる。
「美味しいですね。キャロル」
「確かに旨い。なんか癪だがな……」
そして時が経ち、ボクたちも満腹になったところでこの流しそうめんは終了した。
『また食べたかったら作ってあげるから、頑張ってね二人とも』
「はい。ありがとうございます」
その言葉を最後にモニターは消え、竹筒は元の場所に戻っていった。でもさっきまでの疲れは全て流しそうめんで回復しました。今なら更に作業がはかどる気がします。
「頑張りましょう。キャロル」
「言われるまでもない」
あと数日でまた会える。待っててね、皆。
後日、四体の人形に抱きつくエルフナインとそれを見て微笑むキャロルの姿が目撃されたな貸されなかったとか…。