ドラえもん 響と戦姫絶唱シンフォギア   作:はんたー

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調ちゃんと宿題

 調side

 

 

「調~。ここはどうすればいいデスか?」

 

「ここはこうすれば……」

 

「おお、ありがとうデス。調」

 

 私たちは夏休みの課題を切ちゃんと二人で行っていた。

 夏休みは楽しいけど課題が多いのが玉に瑕だな……。

 

「何かわからないところがあれば先輩として教えてやるぞ」

 

 なぜか休み中、私たちの家によく来るクリス先輩がそう言いながら間違ったところを教えてくれる。

 何でここにいるかはわからないけど、心強い味方だ。

 何でここにいるかはわからないけど……。

 

「去年と同じく毎日のようにくるデスね。クリス先輩」

 

「きっと寂しいんだよ……」

 

「聞こえてるぞ!! お前ら!?」

 

 あ、しまった。

 とりあえず謝ったあと、私たちは再び課題に目を落とした。

 うう、やっぱり多くて少し憂鬱になる。

 でも、日記以外は今日中に終わらせよう。

 

「そういえば、クリス先輩の宿題はどうなったんデス?」

 

「そんなのとっくに終わらせたに決まってんだろ」

 

「デス!?」

 

「凄い……。さすがクリス先輩……」

 

 この人は少し寂しがりやだけど、戦闘面でも勉強面でも凄く頼りになる人だ。

 時折聞いてもないのにさりげなく間違ったところを教えてくれるし、本当に心強い。

 

「これくらい当たり前だ」

 

「さすが先輩! 頼りになるのデス」

 

 そう切ちゃんに言われながらドヤ顔になるクリス先輩。

 こういうところ可愛いんだよなこの人。

 

 そんなことを考えてると、家のインターホンがなったので、取り敢えず出ることにした。

 

「あ、ドラえもん。どうしたの?」

 

 ドアを開けるとドラえもんが少し呆れたような顔をしながら私の前にたっていた。

 

「調ちゃん。少ーしの間だけ匿ってくれない?」

 

「? わかった……」

 

 匿う? 一体どうしたんだろう? 

 不審に思いながらも私はドラえもんを家に招いた。

 

「おお、いらっしゃいデス。ドラえもん」

 

「よお」

 

「こんにちは切歌ちゃん。家にいないと思ったら、クリスちゃんもここにいたのか……」

 

 どうやらドラえもんはクリス先輩の家にも来たらしい。

 匿ってくれと頼んだり、何かあったのかな? 

 

「いや、何でもないんだ……。ホント、下らないことでさ……」

 

 ? なんだろう。ドラえもんから何やらものすごく疲れたような呆れたような哀愁漂う雰囲気がする。

 気になるけど、あまり触れないでおこう。

 

「それはそうと、二人は宿題やっているの?」

 

「うん。今日中に終わらせる予定」

 

「クリス先輩も教えてくれるお陰で早く終わりそうデス」

 

「へえ。凄いねクリスちゃん」

 

「これくらい、先輩として当たり前だ」

 

「ホント……、凄いと思うよ……」

 

 まただ。ドラえもんはまたも哀愁漂う雰囲気を纏い始めた。

 本当にどうしたんだろう? 

 

 

 

 

 

 ******************************************

 

 

 

 

 

 ドラえもんが家に来てから数時間が経過した。

 宿題の残りを片付け、時折教えてくれるクリス先輩のことを見て、ドラえもんは実に微笑ましそうにしていた。

 

「もうすぐ終わりそうだな」

 

「うん。明日から思い切り遊ぼう」

 

「たくさん花火をしでかすのデース」

 

 切ちゃん……、花火しでかすは少し物騒じゃないかな。

 そう思いながらも私達はペンを進める。

 私達はラストスパートでペースアップをし、とうとう最後の課題を終わらせた。

 

「終わったデス。長く、険しい戦いでした」

 

「ありがとうございます。クリス先輩」

 

「先輩だからな。これくらい、いいってことよ」

 

 宿題も終わったことだし、明日からは切ちゃんやセレナと一緒に夏休みを満喫しよう。

 

 

 

 ピンポーン

 

 

 

 ん? 誰か来た。

 ドアを開けると今度は響さんがそこにいた。

 汗だくだけど、何かあったのかな? 

 

「ハア、ハア……。調ちゃん。ここにドラえもんいない?」

 

「? ドラえもんならいますけど、どうしたんですか?」

 

「ちょっとね」

 

 そう言いながら家に上がる響さん。

 部屋にはいるとドラえもんがゲンナリした表情で響さんを眺めていた。

 すると響さんはドラえもんを確認するや否や、満面の笑みでドラえもんを見て……。

 

 

 

「ドラえもん! お願い、自動宿題やり機出して」

 

 

 

 見事な土下座をしながらドラえもんに嘆願した。

 響さん……、それは流石に駄目でしょう……。

 クリス先輩も呆れた目で響さんのことを見ている。

 これには切ちゃんも……。

 

「そ、そんな手があったデスか!?」

 

 切ちゃん ……。

 ジト目で切ちゃんを眺めてるとドラえもんがそんなものはない、自分でやれと叫び出す。

 なるほど、匿ってくれってこういうことだったのか。

 

「お願いだよドラえもん~。明日未来と映画見る約束なんだよ~。他にも遊ぶ約束あるし、どうしても必要なんだ。頼むよ~」

 

「駄目! ないものはない! そもそもそんな汗だくになって僕を探す暇があるなら自分でやりなよ!」

 

 正論だ。

 すると寝そべっていたクリス先輩はムクリと立ち上がり、ドラえもんにすがり付く響さんの後ろに立つ。

 すかさずクリス先輩は手に持っていた参考書を掲げ……。

 

 

「お前もこいつらの先輩ならな……、先輩としての威厳をちょっとは持ちやがれ!!」

 

 

「ギャー!?」

 

 

 響さんに一閃を放った。




なお、響の宿題はクリスちゃん、未来さんの二人の手伝いもあり、一週間ほどで終わらせました。
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