「ナイアー様‼︎ナイアー様!お戻りになられたのですね!」
二人の声ではない感極まった女の声が玉座の間に響き渡った、モモンガは目を開けナイアーはその方向を見た。
アルベドが歓喜の表現でこちらを見ていた。
(NPCが喋る?それにこの表情…そのままユグドラシル2になったとでも?)
(ちょっと待ってくださいナイアーさん時間見て下さい!)
耳打ちする様に言うモモンガの言う通りに時間表示を確認すれば…12:05、12:06と本来なら既に強制ログアウトされている筈の時間帯である。
(バグ…?ログアウトボタンどころかメニューも消えてますね、モモンガさんGMコールはどうです?)
(駄目です…全然反応がないです)
困惑するレギオンとモモンガを他所にアルベトは言葉を続ける。
「後れ馳せながらナイアー様、偉大なる『這い寄る混沌』がナザリックに御帰還いただき誠に恐悦至極にございます」
「我等偉大なる父アルファリウス閣下率いる
「んふふ…そう言ってくれて僕とアルファリウスも嬉しいよ、様々な困難の果てに戻った甲斐があったよ、君達の歓迎感謝するよ」
そう答えたらボロボロとアルベドを筆頭にセバスやメイド達も同様に涙を流す、レギオン兵団員達はヘルメットを被っていて分からないが歓喜なのか身体を震わせていた。
彼等にとってその言葉はどの様な物よりも価値がある物だった。
「感謝だなんて!我等にとって貴方達方至高の御方がご帰還されれば誠心誠意お迎えするのは当然の事です!……ですが勿体なき御言葉感謝致します…!」
嗚咽をなんとか堪えながらアルベドは何とか言葉を絞り出す。
「ナイアーさんの帰還を喜んでくれて嬉しいぞ!だが今は緊急事態である…セバス」
モモンガは内心喜んでいた、現状は不明だが何故かNPCに命が宿ったが彼等にとっても自分の友人であるナイアーが戻って来てくれた事に歓喜してくれた対してのである。
「はっ」
先程まで跪いていたセバスが顔を上げる、本来ならユグドラシルでは実装されてない表情をして。
「戦闘メイドを一体連れて大墳墓周辺地理を確認せよ、他の戦闘メイドは九階層に八階層からの侵入者が来ないか警戒に当たれ」
「モモンガ君、私も息子達を率いて行こう…息子達、セバスとそうだなシズ共に来い」
「畏まりました」
ナイアーはセバスとシズ、アルファ・レギオンの戦闘者に従う様に指示をしながら身体をアルファリウスに変化させながら、歩きその後ろを戦闘者、セバス、シズが後ろに付き去っていく。
「それでモモンガ様方、私はどうしたら宜しいでしょうか?」
「あぁそうだな……」
「これは……どう言う事だ?」
外に出たアルファリウスは唖然とした、其処にはかつてナザリックの前にあった筈の毒沼ではなく辺り一面の草原だった、それも草が鋭く尖っている防衛機能を果たせる様な事が一才ない普遍的な草だった。
「シズは周囲の索敵を頼む、残りは周辺を探索する息子達は前衛をセバスは私の後ろだ」
そう命令すれば彼等は素早く行動に移した、先程の事と言い忠誠心には問題ないらしい。
それにしても、アルファリウスは空を見上げる、空気が汚染されて無い澄み切った夜空をヘルメット越しに興奮しながら見る、自然を愛するギルドメンバー…ブルー・プラネットにこの光景を見せれたらどれだけ良かっただろうか。
「いかがなさいましたか?」
「…すまない、私が知っている夜空とは違くてな」
「謝る事ではありません、この素晴らしい景色なら見惚れるのも仕方ありません、満足頂けるまでご堪能ください」
穏やかな笑顔を此方に見せそう言うが、探索をすると言った手前それは申し訳ないと感じた、ゆっくり夜空を見上げるのはモモンガといる時にしようと心に決めたアルファリウスは槍『ペールスピア』を構え味方に行動開始のハンドサインを送った。