「まさか
「ナンダト?貴様ノ言葉、私ヲ創造シテ下サッタ武人建御雷様…ヒイテハナザリック全テヘノ侮辱ト知ルガイイ!」
移動中に聞こえた皮肉混じりの蔑む声にコキュートスの身体から凄まじい冷気と怒気を放ちながら声の主を見下ろす様に睨み付ける、対する戦闘者は喉を震わせながら笑う、兵団の主力となる戦闘者のレベルは60台でコキュートスとは40もの差があり普通はこうも笑う事は出来ないが、彼等は恐れを知らぬ者故だから出来るのだろう。
「アルファリウス様ノ配下デアリナガラ実力差ガ分カラヌトハナ」
「実力差があれば無様に頭を下げろと?弱者の考えだな」
「イウデハナイカ…!」
「貴様らの下らない言い争いで陛下の名誉を傷付けるつもりか?」
一触即発の二人を制したのはレルナエアンを率いる隊長だった、止めなければあのまま決闘になっていたかも知れなかった、それはアルファリウスの名誉に関わるからだろうと考える。
「隊長の言う通りだ、戯れはやめろ…気分を害させてすまなかった」
「イエ、一度カノ
ホルスの大逆とはウォーハンマー40Kの作品でも非常に重要な出来事で、人類の皇帝が銀河中に散在する百万もの人類惑星を
そして、ユグドラシル内でホルスの大逆を再現しようと発案したプレイヤーにより同じ事が起こった…異業種プレイヤーを引き連れたホルス達と人間種を味方に付けた皇帝達でユグドラシル全てのワールドを巻き込んだ前代未聞の大戦争が起こったのだ。
この戦争に両陣営共に多数のプレイヤーやギルド…2ch連合の残党で結成された5ch連合、トリニティ、セラフィム、ヤルダバオート、メカニト、グァァァグ!連合そしてアインズ・ウール・ゴウン等の数多のギルド等が参加し凄まじい戦争があちこちで巻き起こりそれが実に一週間にも及び、結末は原作と同じく両陣営のギルド長の相討ちで幕を閉じた。
その戦いにコキュートス、アルベド、シャルティア、セバス等も参加していた事を思い出す…特にコキュートスとセバスは武人建御雷とたっち・みーが最前線で戦っていた為、護衛として連れていった事を思い出す。
「あの戦いに居たんだったな…とは言え私達の皮肉は少々きつかった様だな」
アルファリウスの言葉に車内の戦闘者達が笑う。
「だがその純粋さ、そして先程の怒りは素晴らしい…
「ハッ!コノコキュートス、決シテ忘レマセン」
「閣下、コキュートス殿到着しました」
戦闘者の呼びかけと共にマストドンの後部ハッチが開かれ、騒々しい足音を立てながら続々と降り、整列して行く。
アルファリウスはレルナエアンとコキュートスを引き連れ外に出る。
「オォ…!」
コキュートスが驚きの声を上げる、視線の先には凄まじい数の戦闘者達が整列していた彼等の中にはアルファ・レギオンだけではなく、第16、3、4、8、12、14、15、17兵団の姿と自分の所属兵団の旗を掲げ、彼等の先には一目見れば他プレイヤーが作った拠点と見間違える程の荘厳な佇まいかつ非常に強固な要塞…戦闘者の拠点として知られる要塞院が姿を見せる。
ーーー
「ニグン隊長…偽装部隊が行動を開始しました」
「そうか」
草原に統一された装備をした45名程の特殊部隊員が油断なく進軍している、部下の言葉に隊長は小さく頷いた。
「しかし上手くいくのでしょうか?」
「確かに標的はかの王国最強の剣士、だが案ずるな…私達にはこれがある」
部下の不安を他所にニグンと呼ばれた男は懐から水晶を出す。