Unreally   作:羅糸

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魔法少女キララマジカル キャストトーク編

「さていかがでしたか?」

 

 

 画面はアニメからリアルに切り替わり三人の少女が画面に写し出される。

 

 

「以上が魔法少女キララマジカルの第一シーズンの内容でした! どうも、キララルビー役成美ゆりです!」

 

 

 ベージュ色の髪をした女の子が言う。彼女がティンクルスターの星屑カペラのいわゆる中の人本人だ。

 

 

「えっと……キララサファイア役、天津しずく……」

 

 

 三人の中では一番幼い白髪の少女、彼女がつむぎの推しである星屑ミラをやっている子だ。

 

 

「キララダイヤモンド役、小春うららです」

 

 

 最後にティンクルスターのリーダー宝城イルミナであり5年以上前、天才子役として知られていた小春うららだ。

 

 

「これで深夜にやってた時と同じ所までストーリーが進んだね! 第二シーズンからは新たな勢力が登場して大変なことになるからお楽しみに!」

 

 

 ゆりが言う。第二シーズンはもう何話か放送されているが今までの正体不明の敵動物型デーモンの深掘りをしていく話となっていくようだった。

 それと三人の日常シーンがとても癒され面白いと評判である。

 

 

「さて、ではお便りが届いてるので読みます」

 

 

 するとうららがお便りを読み始めた。

 

 

「ゆりちゃんしずくちゃんうららちゃん、まずは第一シーズンお疲れさまです。ありがとうございます。三人はキララマジカルでは主要キャラの三人などの人気声優として、またUnreallyでティンクル☆スターとして活動しています。それについてそれぞれなにか思っていることはありますか?」

 

 

 お便りの内容はそう書いてあった。

 キララマジカルの声優三人がティンクルスターの三人であることは世間では結構知られている事実だ。それは公式が公表していることだからだ。

 

 

「このキララマジカル自体私たち三人を起用しようとしたのがティンクルスターがきっかけで、まさかここまで大きなアニメになるとは思ってもいませんでしたねぇ……」

 

「わたしもゆりねぇと仕事できるのが嬉しくてはじめて、今がとても幸せ……だよ」

 

 

 ゆりの後にしずくが言う。

 しずくはゆりの親戚だ。だからリアルでも姉のようにゆりねぇと呼ぶ。ゆりが声優になったのがきっかけでしずくも声優としてデビューしたのだ。

 

 

「とても大きなきっかけを作って頂きスタッフさんおよび関係者の皆さんには深く感謝しています」

 

 

 礼儀正しく感謝をするうらら。その真面目さはUnreallyであざとくキラッとハッピーと言っているイルミナとは大きく違っていた。

 

 

「でもUnreallyでキャラを演じ続けるのは大変だよね。私が演じるカペラは天然どじッ子お姉さんキャラ、しずくちゃんはクールなボクッ娘、うららちゃんはあざと元気な女の子でさ」

 

 

 ゆりは話題を振る。たしかにUnreallyでキャラを演じるのはプロの声優でも大変なことなのだろうか。

 

 

「アニメなら台本や設定がちゃんとしてるけどティンクルスターって数行しか公式設定なくて。しずくちゃんはもともとのキャラにあってるけど私やうららちゃんは結構違うからねぇ」

 

「いやゆりねぇもリアルとそこまで変わってないよ……」

 

 ゆりの言葉につっこみをいれるしずく。ゆりは自覚はないらしいが天然な性格だ。物事をすぐ忘れてしまう。しかし声優と言う職業だけはちゃんとしっかり全うできる演技力があるため天職なのかもしれない。

 

 

「むしろずっとイルミナのキャラをぶれずにできてるうららちゃんの演じ方が凄い……」

 

「そんなことありませんよ」

 

 

 微笑むように謙遜して言ううらら。

 

 

「私はただ自分自身とは距離を置いてUnreallyに入ったときからイルミナというキャラを演じているだけですよ。イルミナならこうするって思ったのとを行動にあわせて演じる。ただそれだけのことです。原作がないなら私自身が原作者になるだけです」

 

 

 さも当たり前のようにきりっと言ううらら。

 その表情はとても真剣な眼差しだった。

 

 

 ◇

 

 

「やっぱりうららちゃんかっこいい……しゅき……」

 

 

 テレビ越しに語彙力を低下させたねねこが言った。ねねこはティンクルスター関連になるとオタクとしての本性を現してしまう。

 

 これを知っているねねこのファンはUドリーマーのつむぎたちを除いていない。

 

 

 だがやはりメタ的な部分からの視点で発言することができるティンクルスターは凄い。

 声優アイドルと言う利点を上手く使っている。

 

 

 そんなことを思っていると一件のメッセージがつむぎに届いた。

 

 

 相手はミーシェルからだ。

 

 内容は『今からアンリミテッドファンジアまで咲夜とともに来るのだ。ここが指定の場所なのだ』

 

 

 と、メッセージとともに指定ワープゲートの場所が入ってあった。

 

 

「ごめん、ねねこちゃん、ちょっと用事ができちゃってテレビは見てていいからわたし出掛けて来てもいいかな?」

 

「まぁいいわよ。それじゃああたしは見終わってから帰るわ」

 

「うんありがとね」

 

 

 髪の毛をくるりと人差し指で巻いたねねこはつむぎに言った。

 

 家のドアはフレンドのみが自由に出入りすることが可能に設定してあるためつむぎが鍵を閉める必要がない。アンリアルだからできることだ。

 

 こうしてつむぎはその場を離脱し咲夜とともにミーシェルのいるアンリミテッドファンジアに行くことにした。

 

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