Unreally   作:羅糸

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はじめてのぷちモンバトル

「それじゃあ二人には戦いかたを覚えてもらうために実際にぷちモンバトルをしてもらうリー」

 

 

 つむぎたちは外に出て広い場所にいた。

 リリィ博士の指導の元、ぷちモンバトルのやりかたを教えてもらえるらしい。

 

 

「戦いかたはシンプル、技を言ってぷちモンに命令を出すんだリー。相手の技が出てそれをかわすよう命じるとタイミング次第で避けてくれるリーよ。あとは励ましの言葉を送ってあげればぷちモンがそれに答えてくれることもあるから頑張ってリー」

 

 

 リリィ博士はざっくりと説明をした。

 それは選択式の従来のぷちモンのやり方ではなくアニメでのぷちモンバトルに近いやり方だ。

 そのリアリティさに本当にここがただのゲームじゃなくぷちモンの世界だと錯覚してしまう。

 

 だがつむぎにはパートナーであるフラピィのステータス画面が見えており、どの技を覚えているかわかっていた。

 フラピィが覚えている技は大声とラブラブファイアーというものだった。

 

 

「がんばってねフラピィ!」

 

「フラピィ!」

 

 

 フラピィにエールをおくるつむぎ。

 こともライルーを撫でた後、ライルーを前へと出した。

 

 

「二人ともいいリー? ではバトルスタート!」

 

 

 リリィが審判の元バトルの合図がなされた。

 

 

「それじゃあさっそく、フラピィ! ラブラブファイアー!」

 

 

 つむぎはフラピィに指示を出す。

 その光景はまさにぷちモンバトルそのものだ。

 

 

「フラピ?」

 

 

 しかし首を傾げるフラピィ。それからなにかをひらめいたようにこちらを向いた。

 

 

「フラピィ!」

 

 

 フラピィはこちらにたいしてウインクをした。

 

 

「かわいいけどそうじゃないよ! あとせめてわたしじゃなくてライルーにやって!」

 

 

 はじめてのバトルでフラピィもやり方がよくわかっていないのだろう。しかし、かわいいので許される。

 

 

「ライルー体当たり!」

 

「ライルッ!」

 

「フラッ!?」

 

 

 すると指示を出したことに従いライルーが体当たりをしてきた。フラピィはそれを避けることができずまともにダメージを受けてしまう。

 

 

「フラピィ!? とりあえず大声をだして!」

 

「フラァァァアアピイィィイ!」

 

 

 体勢を元に戻したフラピィは大声を出した。

 その声はこちらの耳までキンキンするほどだ。

 しかしそれはライルーに聞いているようで、ライルーは身動きができてない。隙ができた。

 

 

「フラピィ、そのままラブラブファイアーをライルーに当てて!」

 

「フラピィ!」

 

 

 フラピィは今度は命令通りに動きジャンプをして空中で手から炎を生み出した。

 

 それはハートの形となりライルーに向かって魔法のように放たれた。

 

 

「ライルー避けて!」

 

「ライッ!」

 

 

 しかしことはライルーが動けるようになってすぐ指示を出しギリギリのところで攻撃をかわした。

 

 

「ライルー、ライジングスマッシュ!」

 

 

 そしてライルーは雷を身に纏い素早い早さで突進してきた。ライルーの代表技ライジングスマッシュだ。

 

 

「フラピィッ!」

 

 

 その早さになす術もなく倒れるフラピィ。

 

 

「フラピィ……」

 

 

 フラピィの目はぐるぐると回っていた。

 

 

「勝負あったリー。この勝負ライルーの勝利リー!」

 

 

 審判のリリィが決着の合図を言う。

 

 

「フラピィ大丈夫!?」

 

 

 倒されたフラピィを心配するつむぎ。こういうものとはいえ自分のぷちモンが実際に倒されるのをみると自分のふがいなさを感じてしまう。

 

 

「研究所に行けば回復装置があるからそれを使うといいリー」

 

「うん、そうするよ」

 

 

 つむぎはリリィに言われるがままに研究所の回復装置を使うことにした。

 

 

 ◇

 

 

 フラピィを回復装置で回復させた後つむぎたちはまた博士と最初にあった部屋に戻ってきた。

 

 

「最後にこれ、ぷちモン図鑑とぷちモンカプセルリー」

 

 

 旅立つ前に博士は図鑑とぷちモンを手に入れるのに使うぷちモンカプセルを授けた。

 

 

「これでたくさんのぷちモンを見て手に入れて言ってほしいリー。そしてぷちモンのよさをもっと知ってリー」

 

 

 笑顔で微笑むリリィ。

 

 

「うん、わたしぷちモン好きとしてトレーナーとして頑張るよ!」

 

「ことも。ありがと博士」

 

 

 二人はそのアイテムを手に取るとお礼をし研究所を後にした。

 

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