Unreally   作:羅糸

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新しい生活の一部

 つむぎたちはマップを見ながら次の町へと向かっていた。

 つむぎはフラピィとアッポムをカプセルから出したまま一緒に歩く。本来ぷちモントレーナーはぷちモンをカプセルに入れ行動するのだがここではそれも自由だ。なのでつむぎは一緒に歩くことを選択した。

 

 こともそうしておりことの後ろをライルーがついて来る。

 一番先頭にはフラピィが楽しそうにぴょんぴょんして動いていた。

 はぐれない範囲で楽しそうに遊んでいるようだ。

 

 

「フラピィこっち向いて」

 

「フラピィ?」

 

 

 パシャ

 

 

 つむぎはこちらへ顔を向けたフラピィを写真に撮った。フラピィは不思議そうな顔でこちらを見ている。そのかわいさは癖になる。

 

 

「やっぱり、かわいいなぁ。もちろんアッポムも」

 

「アッポム!」

 

 

 アッポムは返事をするように鳴き笑顔を見せた。するとつむぎはその笑顔も写真にパシャりとおさめる。

 

 

「えへへ、後で咲夜ちゃんに写真送ろ」

 

 

 つむぎはこの二匹を咲夜にも見てほしいと思った。咲夜はぷちモンUを買っていないためこの世界にはこれない。

 後で魅力をたくさん伝え布教しようとつむぎは思っていた。

 

 

「もう少しで森を抜けて町に行けるみたいだよ」

 

 

 ことがマップを見てそう言う。

 たしかにマップではもう少しで森を抜ける表示がされており、抜けた数百メール後に次の町の表示が出ていた。

 

 

「よーし、じゃ次の町までれっ……ぎゃふっ!?」

 

 

 意気込みを言おうとするつむぎの言葉はそこで途絶えた。

 

 つむぎは突然一メートルの穴に落下したのだ。

 

 

「大丈夫つむ!?」

 

「いたた……穴なんてなかったのになんなのいったい……」

 

 

 尻餅をついたつむぎは起き上がるとことの手を借りて地上へと上がった。

 

 すると突然上空から声が聞こえる。

 

 

「なんなのと言われたら」

 

「答えてあげようじゃあないか」

 

「誰!? ……ってこの声……」

 

 

 上空には謎のロボットが浮上していた。つむぎはそれを見て叫ぶがその声に聞き覚えがあった。

 

 そしてロボットは地面に着地する。

 

 

「ウチたちは!」

 

「いたずら大好きブルローネ団!」

 

「いや違うよシキチャンサイバーカッコイイ団だよ」

 

「なんだいそのださださネーミング」

 

「しきちゃんひそかちゃん!」

 

 

 ロボットから顔は見えないがそれはどう考えてもしきとひそかだった。

 ロボット越しでも聞こえる他愛のない口喧嘩にひそかたちらしさを感じる。

 

 

「つむの知り合い?」

 

「うん、Uドリーマー仲間の」

 

 

 ことに二人のことを苦笑いしながら説明するつむぎ。

 

 

「ところでぷちモンの世界にきてなにしてるの二人とも?」

 

 

 つむぎはひそかたちに質問した。

 

 

「やぁつむぎくん。それとお知り合いさんかな? ひそかたちは悪の組織として活動してるんだ」

 

「悪の組織?」

 

「ぷちモンシリーズには毎回悪の組織がなにかしらいるーるでしょ? だからウチらがそれを真似て組織ごっこしてんのー」

 

 

 ひそかとしきが説明をする。

 

 

「いったい何を……まさかぷちモンを強奪したりいじめたりしてるの!?」

 

「ライライ!!」

 

 

 ことの声は震え、それがライルーにも伝わったのかライルーがひそかたちのロボに威嚇をしてきた。

 

 

「いや単純に来た人を落とし穴に落としたーり」

 

「ぷちモンの催眠術で眠らせて顔に落書きしているのさ」

 

「ただのいたずら!?」

 

 

 拍子抜けすること、つむぎはなんとなくそうなることはわかっていた。ひそかはしょうもないいたずらをすることが好きだ。

 

 しきがそれに乗ってロボットを作ったのだろう。

 

 

「それとは別に出会ったトレーナーに対してマシィンで足止めするんだよ! 食らえイカスミ爆弾!」

 

 

 ロボットは銃を取り出してイカスミらしき黒い液体を発射させた。このままではみんな真っ黒になる。

 

 

「アッポアッポ!」

 

 

 するとアッポムが前に出てイカスミを自ら受けようとした。そしてさっきもみせた大回転をして液体はすべてアッポムの技で飛び散りつむぎたちはイカスミまみれになるのを防いだ。

 

 

「さすがアッポム!」

 

 

 つむぎはアッポムを励ます。

 アッポムは勇敢で賢くて頼りになる存在だ。

 

 

「むむっ……なかなかやるね、ならこれはどうだ! ロケットパンチ!」

 

 

 ひそかは次の行動へと移り変わり右腕をロケットにして発射された。

 

 それはつむぎたちの方へ……来る前に上空へと上がっていった。

 

 そしてドカーンドカーンと打ち上がる。

 それは打ち上げ花火に変わっていた。

 

 

「あれ?ロケットパンチは?」

 

「そんな危ないの作らないなーい」

 

「設計図通り作るよう言ったじゃあないか!」

 

 

 しきとひそかはまた喧嘩をしていた。

 しかし今度の喧嘩は大きくロボットの操作にまで影響が出ている。

 

 

「ちょっ操作! マシィンの操作!」

 

 

 しきが止めるように言うが遅くロボットは木へと倒れた。

 

 

「コケフラーイ!」

 

 

 態勢を崩した木には鳥の巣があったらしく無数の白い鶏のような鳥が飛んでしきたちのロボットを襲ってきた。

 

 

「ちょ……鳥ィ! やめて! やめてぇ!!」

 

 

 しきは怖がり制止するように言ったが遅くロボットはボロボロになりそして爆発した。

 

 しきたちは空中に放り出される。

 

 

「これは凄いね、本当に悪の組織のように空を飛んでいるよ」

 

 

 この体験を楽しそうに言うひそか。

 

 

「えーん、またウチのマシィン壊れたぁ!」

 

 

 悲しみながら言うしき。彼女たちは遠く空の彼方へと吹き飛ばされて一言叫ぶ。

 

 

『アンハッピー!』

 

 

 

「つむの知り合いおかしな人たちだったね」

 

「うん、いつもだいたいあんな感じだよ……あはは」

 

 

 つむぎは苦笑いをすることしかできなかった。

 

 

 ◇

 

 

「やっと町についたぁ!」

 

 

 町の中へと入ったつむぎたち。

 ここまでくるのに結構な時間が掛かったようにみえた。

 

 それはこの世界が広大で隅々まで行けるせいだ。

 

 

「とりあえずぷちモンセンターにいこう! ぷちモンたちのご飯もあげたいし」

 

 

 つむぎはマップ上でぷちモンセンターを探した。みるとぷちモンセンターは町に入ってそこまで遠くないところに存在している。

 

 つむぎたちはそのままぷちモンセンターに行き中へと入った。

 

 

 

 

 ぷちモンセンターに入るとつむぎたちは食堂へと行った。ぷちモンセンターはぷちモンの回復だけでなく、トレーナーなら無料で宿泊食事ができる施設だ。

 

 そのため気軽に利用することができる。

 

「美味しいねこれ。ぷちモンの世界で食べられるフルーツを使ってるのかな」

 

 フラピィたちはぷちモンフードをつむぎたちはぷちモン世界のフルーツを使ったと思われるタルトとジュースを飲んでいた。

 

 

「みたいだね。森にあるフルーツを使ってるみたいだし」

 

 

 ことはジュースを飲みながら言う。

 

 

「これからことちゃんはどうするの?」

 

「どうって?」

 

「定番だといつもジムバッチをもらって進んでいくのが基本だけど……。今作は自由度が増えてぷちモンコンテストやぷちモンレンジャー、ぷちモンアスリートとかいろいろなことをできるみたいだし」

 

 

 今作はUnreallyが関わってあることもありUnreally番版はできることが無限にある。同じことは一瞬として存在しないのだ。

 

 

「やれることは無限大だね。できれば受験が終わった後発売してほしかったけど」

 

「あはは……それは仕方ないね」

 

 

 この世界だけでも無限に遊べてしまう。そう思うと時間はいくらあっても足りない。

 受験に影響がでない程度にやるのが大事だ。

 つむぎもこれからのUnreallyでの活動はそれを考えている。

 

 

 それからことは一息つき言う 。

 

 

「ことはこの世界でぷちモントレーナーとして思う存分とにかく楽しむよ。一緒についてきてくれるよねライルー?」

 

「ライルゥ!」

 

 

 ぷちモンフードを食べてたライルーは嬉しそうに返事をする。

 そのあとことはライルーの頭を撫でる。

 

 つむぎはそれを見てほほえましく思う。

 

 こうしてUnreallyの世界にぷちモントレーナーとしての新しい生活が追加された。

 

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