◆Uドリーマークイズ大会│麗白つむぎ
ステージが映し出される。
それはクイズ番組でよく見る解答席と司会席があった。
「さぁはじまったよ、Uドリーマークイズ大会。司会はひそかこと鹿羽ひそかと」
「わたくしエレオノーラがお送りするでありんす」
司会席にはひそかとエレオノーラが立っていた。
「今日はUドリーマーのみんなの学力、および知識力がどんなものか知るためにクイズ大会を開いたんだ。この番組は企画を提案したつむぎくんのチャンネルで配信されるよ」
つむぎの名前を出すひそか。
司会はひそかとエレオノーラだがチャンネルはつむぎのチャンネルでやっていたため補足を入れていた。
「ルールはポイント制で最終的にポイントが多かった人が優勝でありんす。優勝者にはなんと喫茶雪月花よりスイーツ食べ放題券を差し上げるでありんすよ」
優勝特典はエレオノーラからのプレゼントだった。エレオノーラはこの企画を聞くとすぐこの提案を考えてくれた。
◇
それからステージはなんと長方形の長いステージにへと変形した。
「第一ステージははや押し競争クイズだよ。ボタンに向かって早く押した者から回答権が与えられるんだ」
つむぎたちは百メートル先にある目的のボタンを見る。問題が出されたらぽつんと立つそのボタンに向かって走る。
それだけのことだ。
頭を使い体も使う。バラエティ番組っぽい内容だ。
そうしてひそかの口から問題の内容が出される。
「では問題、ことわざ知らぬが仏の意味を答えなさい」
ひそかが問題を言い終わるとスタート地点の入り口が開いた。
これで回答権を争う競争が始まる。
「じゃーおっさきー」
「おおっと! しきどのが加速していく!」
しきは持ち前の手のひらのジェットで空を飛び加速していった。
「負けるか!」
しきを見たミーシェルが翼を生やして空を飛びしきに追い付いていった。
「おやミーシェルくんも空を飛んだね。この勝負この二人の独走かな?」
「二人ともずるい!」
アンリアルの範囲とはいえここで差をつけられるのは卑怯だ。それもありで企画した内容ではあったが。不満をいいながらも追い付こうと走るつむぎたち三人。
しきとミーシェルはお互い一歩も譲らず上空を飛んでいた。
そして二人はほぼ同時にボタンを押す。
「ほぼ同時! 判定結果は……しき! さぁ回答は?」
「ふんふん! ウチがやっぱり一番ってことだね!」
「いや回答は……」
「え? これ押したら勝ちの競争じゃないの?」
「クイズなの忘れてないかい君。時間切れだよ」
はや押しには勝ったしきだが大事な問題を忘れており意味がなかった。
「回答権はミーシェルどのに変わったでありんすよ。正解の方は」
「知らない方が幸せなこと……なのだ」
ピンポンピンポーンと正解のチャイムが鳴った。
◇
「第二ステージは○×クイズだよ」
次のステージでは○と×とかかれた大きな床が設置されていた。回答者のつむぎたちはそのどちらでもない真ん中に集まっている。
「それぞれ正解だと思う方の床に立ってもらおうか。ちなみに間違えると……おっとこれ以上は内緒でありんす」
エレオノーラが笑顔で袖で口を隠すように言う。
「第一問、光合成と呼吸の問題。葉緑体にある緑色の色素のことをクロロフォルムという。○か×かよーいスタート」
そして合図とともにつむぎたちは答えだと思う方の床にへと進んでいく。
「えーっとこっちかな」
つむぎは記憶を頼りに選択をする。
クロロフォルム……なんだか聞いたことのある用語な気がする。なのでつむぎは○のほうへと立った。
「つむぎもこっちー? ウチら一緒だねー」
「しきちゃん! あれ他のみんなは?」
しきが同じ○を選択していた。
しかし他のみんなはというと……×の方に立っていた。
なにか嫌な予感がする。
「正解はこちら!」
ひそかが言うと○の床が消滅した。
そして。
「ぎゃふっ!? あばばばば」
つむぎとしきは消滅した底に落ちて深い水に落ちていった。しきもはじめはあたふたするが自前のジェットで空中に浮上する。
「正解は×クロロフォルムではなくクロロフィルでありんした」
「なにそれ数文字しか違わないじゃん! せめて△ちょうだいよ!」
「いやこれは○か×の二択しかないのだよ」
しきの屁理屈にひそかは呆れながら答えた。