Unreally   作:羅糸

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アンリアルライブフェス!2日目

 二日目の花火が打ち上げられる。

 

 つむぎと咲夜は二日目は一般参加。普通の一般参加者と同じようにブースを巡ることにした。

 

 フレンドでありUドリーマー仲間であるねねこ、しき、ひそかも三人とも今日がブース参加者なためそちらの様子も見ていこうと思う。

 

 

「とりあえずまずはひそかちゃんところに行ってみようか」

 

 

 つむぎはそう言ってひそかのいるブースの方へと向かった。

 

 

 

「やぁ、君たちよく来てくれたね」

 

「こんにちはひそかちゃん」

 

 

 つむぎとひそかが挨拶を交わす。

 ひそかのブースでは本が売り出されていた。

 いわゆる同人誌のようなものだ。

 

 

「是非ひそかの本を見てくれたまえ」

 

「それじゃ遠慮なく!」

 

 

 つむぎは何種類かある本の中から一つの本を手に取る。

 

 タイトルは『ひそか実体験!呪われたUnreallyの名所スポット観光案内』だ

 

 

 中身はタイトルの通りホラースポットらしきところや廃墟など説明書きとひそかの写真が載せられたページになっていた。

 怖さや噂、その後起きた現象などこと細やかに記されている。

 

 

「へぇすごいねひそかちゃん。自ら呪われた場所に行くなんてひそかちゃんはほんとホラーが好きなんだね」

 

「当然じゃあないか。ホラーや都市伝説を暴いていくのがひそかの役目さこれくらい自ら体を張って───」

 

「これブルローネがでっちあげてるのはいくつ?」

 

「それはしーらない」

 

 

 ひそかの言葉を遮ってつむぎの隣で本を覗き見ていた咲夜が尋ねるが、ひそかはしらんぷりを決めた。

 

 

 

 

 その後、しきのブースへ向かう途中つむぎたちはレインボーソフトクリームを買い、食べていた。

 

 レインボーソフトクリームはワンダーパークでしか販売されてないソフトクリームだ。しかしフェス限定で会場内で出店されていた。

 

 他にも食べ物の屋台がいろいろと出店されており、○○区○○に店舗があると店の宣伝をしているところも多かった。昨日はお小遣いも増えアンリアルでの体重増加を気にしなくていいのもありつい食べ過ぎてしまいそうだ。

 

 

 するとある声が聞こえる。

 

 

「七面鳥大食い対決勝敗はおおかみさん61皿挑戦者さん12皿。おおかみさんのかーちでーすよー」

 

「しゃぁ! これで11戦11勝だ! やはりあたいこそあにまるずの頂点だぜ!」

 

「いやーそんなに食べて大丈夫と……」

 

 

 聞き馴染みのある声。もふもふあにまるずだった。かなりの観客ができている。

 

 そういえばもふあにはUフェスでファン交流会をやるらしくウルと七面鳥の大食いバトルをするらしかった。それでこの人だかりのようだ。

 ウルはUnreallyではかなりの大食いで底知らず、それに挑戦者はむーりーと倒れていた。

 

 

「はじめてもふあにさん生で見た……」

 

 

 つむぎは目を奪われたかのようにもふあにの方を遠目で見ていた。Uドリーマーとしては先輩なのでいつもはしてないのになぜかさん付けしてしまっている。

 

 

「私もはじめて……さすがに人気やオーラが断然違うね」

 

 

 トップアンリアルドリーマーの一つであるもふあにはファンとの交流会でも人気が人一倍強いのが伺える。明らかに観客の人数が他の何倍もあった。

 

 世界一のUドリーマーこころが身近に会えることがあるため感覚がおかしくなっているが普通、トップアンリアルドリーマーのところには簡単に近づける雰囲気ではなかった。

 

 

 

 

 そんなこんなでもふあにの様子を覗き見した後つむぎたちはしきのいるブースへ向かった。

 

 

「あっ、つむぎー咲夜ーウチんところきてくれたんだね!」

 

「うん! しきちゃんどんなの出展してるのか気になってたんだ!」

 

 

 しきのブースはマシンが小型化されたくさん展示されてあった。

 

 

「ふんふん、じゃあ紹介するーる! まずは見てみてこのかっこいいバイク! 車もあるんだぞ! 他にお掃除ロボット、しゃべるメカワンちゃん! ほかにもほかにもいーっぱい一生懸命作ったんだ! あっ、博士がね!」

 

 

 いつも以上にテンションが高いしきが楽しそうに言う。その楽しそうな表情を見ているとこっちまで楽しくなりそうだ。

 最後のは言い忘れた設定のように思えたが。

 

 

「たぎってきたしこのままUnitterに自撮りあげよ! Uフェスなーう!」

 

 

 しきは笑顔で展示物を背景に自撮り写真を撮っていた。

 

 

 

 ◇

 

 

「しきちゃん楽しそうだったねー」

 

「そうだね。騒がしいけど悪いやつじゃないね」

 

 

 二人はしきのブースを一通り見た後ねねこのブースに向かった。

 

 

 

 ねねこのブースにはねねこのお茶会という看板が立てられていた。その看板にあるようにねねこを囲うように丸いテーブルに女の子たちが座ってお茶会をしていた。

 テーブルにはティーセットとスイーツが並んでいる。

 

 ねねこはファンとの交流会をしていた。

 

 

「ねねこちゃんいつも応援してます!」

 

「あ、ありがと……」

 

 

 隣に座っていたファンの女の子が言う。

 ねねこはぽつりと呟くと紅茶を飲む。

 

 

「ねねこちゃんのシチュエーション動画ほんと可愛かったー! また見たい!」

 

 

 別の女の子が陽気に言う。

 

 

「あれ見返すの恥ずかしかったのよ! で、でも仕方ないわね……参考のために考えなくもないわ//」

 

 

 ねねこは照れ隠しをするように髪を撫でる。

 

 

「ねねこは愛されてるね」

 

「ツンデレっぽいけどファンのことを一途に想ってるのがねねこちゃんだからね」

 

 

 つむぎたちは遠くから気付かれないように見守っていた。ここで入っていくのは邪魔になるだけだろう。

 

 

「わたしたちは他のところ見てまわろっか」

 

「そうだね」

 

 

 邪魔しないようにつむぎたちは他のブースを回ることにする。

 それぞれの方向性ややりたいことが目に見えた。そんな二日目だった。

 

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