Unreally   作:羅糸

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もふあにTV

◆もふあにTV! │もふもふあにまるず

 

 

「よい子のみんなもふあにTVの時間だ! 今日のゲストは新人アンリアルドリーマーの二人だ!」

 

 

 まずはじめに撮影画面にはもふもふあにまるずの三人が映し出される。

 ウルの紹介とともにそこからカメラはつむぎたちの方へと画面が切り替わった。

 

 撮影画面がつむぎたちに切り替わり戸惑うつむぎ。だがアシスタントであるリズがカンペで自己紹介してという文字を出してきた。

 

 

「えっと、麗白つむぎです! 今回は大ファンのもふあにさんの番組に出れて嬉しいです! よ、よろしくお願いします!」

 

「エレオノーラでありんす。ロシアと日本のハーフで喫茶雪月花を経営してるでありんす。よければ是非来て欲しいでありんすよ」

 

 

 つむぎとエレオノーラはそれぞれ自己紹介をする。エレオノーラは相変わらず動じず自分の店の宣伝をした。

 

 

「この番組はゲストの人たちと一緒に企画を一から考えて一緒に挑戦する番組ばい」

 

「なのでお二人の特技や趣味を教えてくーださーいねー」

 

 

 シマリとスゥが番組内容を紹介する。

 

 

「特技でありんすか。わたしは料理と剣術が得意でありんすよ」

 

「ほう剣術か、どんなものなんだそれは?」

 

「まぁ簡単ではありますが」

 

 

 そう言ってエレオノーラはリンゴを取り出して上に投げた。リンゴが落下する瞬間、エレオノーラは刀を抜き目にも止まらぬ速さで斬りリンゴが何分割かになる。

 

 そしてエレオノーラはすぐさま皿を出してリンゴを受け止める。リンゴはきれいに六等分に切り分けれていた。一つはなんとうさぎの形になっている。

 

 

「なにこれ手品ばい!?」

 

「一瞬でしたねー。目にも止まらぬ早さです」

 

「うさぎあたい!あたいがもらう!」

 

 

 もふあにの三人がエレオノーラの剣術にそれぞれ反応する。シマリは目を見開き、スゥは小さくぱちぱちと拍手をしウルはうさぎ型のリンゴに目がくれた。

 

 ちょうどその場には六人いるため六人でリンゴを別けて食べた。うさぎはウルが食べる。

 

 やはりノーラは凄いとつむぎは心のなかで思う。 

 

 

「つむぎさんはーなにか特技ってあーりますかー?」

 

 

 リンゴを食べ終えた後、スゥがつむぎに聞いてきた。

 

 

「特技ってわけじゃないけどわたしはこのマテリアライズペンを使ってイラストを具現化できます」

 

 

 つむぎはそう言って紙に簡単なおおかみのイラストを描く。

 そのイラストは立体化しおおかみのぬいぐるみとなった。

 

 

「おー……すごいでーすねー。絵を描くの好きなんですねー」

 

 

 おおかみのぬいぐるみをスゥは持ち上げ興味深そうに見ていた。

 

 

「はい。小さい頃はデザイナーになるのが夢でそれからお絵描きをはじめて……絵を描くのはずっとしてます」

 

 

 えへへと照れるように言うつむぎ。

 憧れの相手に誉められるのは嬉しい。

 しかしつむぎの言う言葉に引っ掛かりがある人物がいた。

 

 

「デザイナーになるのはあきらめちゃったと?」

 

 

 それはシマリだった。

 

 

「諦めたというよりそんな夢もあったなぁって忘れてたんです。最近Uフェスで衣装をデザインして売ってちょっとだけなれたらいいなとか思っちゃいましたけど」

 

「へー、ねぇよかったらデザインした服見せてくれん? うち、デザイナーもやってるからつむぎちゃんに興味でてしもうたと」

 

 

 シマリはつむぎのデザインをした服に興味を持っているようだ。

 

 

「えっとはいこれとか」

 

 

 つむぎは衣装を取り出す。

 着替えたのは夏のUフェスの前に動画で出したデザインした衣装。

 

 

「なるほど……」

 

 

 シマリはしみじみと回るようにつむぎのデザインした衣装を見る。一周して一通り見た後シマリは笑顔を見せた。

 

 

「いいセンスしとるねー。このまま頑張って作るといいと思うとよー!」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

 

 つむぎは緊張した声で言った。

 シマリは実際にデザイナーをやっている人物だ。Unreallyだけでなくリアルでもシマリデザインのブランドが出来てる。

 そんなプロのデザイナーの端くれであるシマリに言われるのはとても光栄なことだ。

 

 

「はーい二人の特技がわかりまーしたねー。それじゃあ企画を考えましょー。クマさーんよろしくおねがいしまーす」

 

 

 リズへと話しかけるスゥ。これからアシスタント、企画担当であるリズの出番だ。

 

 

「ふーん、コーデ、剣技、料理……それらを合わせた企画……これでどう?」

 

 

 リズは数分で企画を考えた。その企画内容をカンペとしてつむぎたちの方へと向ける。

 

 

「決まりましたよー。企画はー……」

 

「お菓子ででっかいドレス作ってみただ!」

 

 

 企画内容があげられた。

 

 

「企画的にデザイン担当がつむぎちゃん、飾り付け担当がエレオノーラちゃんけんね」

 

「お菓子のドレス……お菓子のお家なら作ったことあるけど大丈夫かな?」

 

「それを可能にするためにうちたちがいるけん! デザインならうちも手伝うから任せてばい!」

 

 

 不安そうなつむぎに優しく声を掛けるシマリ。

 

 

「素材はスイーツプラネットに行けばほとんどただ! さぁ行くぞ!」

 

 

 全員を誘導するようにいうもふあにのボスウル。もしそのセリフがリズの書いたカンペでなければ完璧なボスだった。

 

 

 ◇

 

 

 そうしてつむぎたちはスイーツプラネットへ行き、まずどんなお菓子があるかを見る。

 それからシマリとつむぎはデザインを一緒に考え描いていき必要な素材は順次エレオノーラとウル、リズが切って集め飾りつけをしていく。

 

 

「ふむふむ次はそうしますか。なるほどなるほどー……すぅ…すぅ……」

 

 

 スゥはそれを実況してたり眠っていたりした。

 デザインのイラストが完成した後はつむぎたちも飾り付けの作業を手伝った。

 

 それから数時間後。

 

 

『できたー!』

 

 

 全員で完成した作品を見て大喜びしていた。

 

 

「はいーみなさんがんばりまーしたねぇー。それじゃあ完成されたドレスをみていきましょー」

 

 

 まるでこのチームの一番のボスかのようになにもせずただ実況して寝てただけのスゥが言った。

 

 

 そしてカメラはドレスのある方へと向けられた。

 

 それはフリルのように白とピンクのホイップとイチゴが輪になるように付けられておりアクセサリーのようにアメがつけられ胸元の真ん中にはチョコクッキーがリボンのようにつけられていた。

 

 

 全長数メートルにも及ぶそれはとてつもないこととなっている。

 

 

「シマリちゃんにアドバイスもらいながらデザインしたけどやっぱりシマリちゃんのアドバイス的確でやりやすかったよ!」

 

「巨大なイチゴの連続斬りはわたくしでも少し疲れたでありんすよ。でも楽しかったでありんす」

 

 

 つむぎとエレオノーラはお互い感想を述べる。

 

 

「これあたいが着る!」

 

「ラスボスにでもなると……。そもそもお菓子で出来てるから着ようとした瞬間ぐちゃーやけん」

 

「ぬがーっ! あたいを土台にドレスを作ればよかったっ……!」

 

「いやウル絶対動くから無理とよ……」

 

 

 盲点といった感じにショックを受けるウル。

 それにツッコミを入れるツッコミ担当のシマリ。

 

 

「それじゃー最後に記念撮影しましょー。このまま置いておくのでスイーツプラネットへ来たときは是非このドレスを見てくーださーいねー」

 

 

 スゥの言葉により五人は集まり記念撮影をしようとリズがカメラを撮る。

 

 

「おいリズお前も来い!」

 

「わたしはいいっていつもいってるでしょ」

 

「お前も関係者だろ、裏方とかそんなの関係ない。立派なメンバーだ」

 

「はいはいわかりましたよ」

 

 

 リズは諦めたのか記念写真の画面に加わる。

 

 

「いーきまーすよー。はいチーズ」

 

 

 パシャ。とカメラの音がなった。

 六人を背景に後ろには大きなお菓子のドレスがそびえ立っていた。

 後の話だが動画投稿後にこの場所は一時期人気スポットになったらしい。

 

 つむぎたちはとても貴重な一日を過ごせた。

 

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