Unreally   作:羅糸

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年越し配信!

 そうして12月の31日、大晦日。

 

 

◆みんなと一緒に年を越そう!│麗白つむぎ

 

 

「みんなこんばは。アンリアルドリーマーの麗白つむぎです。今日は大晦日だね。今わたしは自分の家にいるよ」

 

 

 つむぎはUnreallyの自分の家のリビングに立っていた。

 

 

「今日は友達と、みんなと一緒に年越しまでのんびり過ごしたり遊んだりしたいと思ってるの! 今日来てくれたのはこの四人だよ」

 

 

 そう言って画面には今日ここにいるつむぎのUドリーマー仲間が映る。

 今日集まったのは咲夜、ねねこ、ひそか、しきの四人だ。

 

 エレオノーラは行ってた通り今日はログインしておらずミーシェルも一応誘ったがやはり断られた。

 

 

「咲夜だよ。まぁつむぎを見てる人なら知ってる人も多いよね」

 

「ど、どうもねねこよ。き、今日は誘われたから仕方なく来てあげたんだからね」

 

「しゅびっと参上! ウチは試作品ナンバー000零式、しきちゃんって気軽に呼んで呼んでー」

 

「ふふっ……鹿羽ひそかだよ。今年最後の宴をはじめようじゃあないか」

 

 

 それぞれがそれぞれらしい個性的な挨拶をした。

 

 ひそかは珍しくフードを脱いでいた。

 

 Unitterでゲストの告知はしていたため、それぞれのファンが集まっておりいろんなコメントが流れてくる。

 

 

 つむぎはその後これからのことについて説明をはじめた。

 

 

「今日は主にすごろくゲームをやっていくよ! この日のために作ったオリジナルのすごろくゲームでお題をクリアしないと次へはすすめないの。進めるための駒にはそれぞれ自分のロゴマークの駒を使っていくよ」

 

 

 つむぎはそう言いテーブルの方を見せた。テーブルにはすごろくゲームのマットが置かれている。

 

 そのあと駒を見せる。

 駒にはそれぞれ自分の象徴とも言えるキャラクターロゴが書かれてあった。

 つむぎなら赤い宝石が入った青いリボン。咲夜は白黒のギターの形をしたものといった感じだ。

 

 これらは全てクリエイトファクトリーで作ったものだ。

 

 

 

 

 

「ルーレットの結果まず最初はねねこちゃんが一番目だね」

 

 

 ルーレットで順番はねねこ、つむぎ、咲夜、しき、ひそかとなった。

 

 ねねこがサイコロを振る。出た目は6だ。

 

 

「内容は相手に対する印象を答えるね。相手はひそかちゃん……」

 

 

 ねねこは出た目の分だけ進み進むとお題がホログラムとなって出てきた。ホログラムは配信画面では右下に表示され内容が書かれる。

 配信画面と連携する仕組みになっていた。

 相手が必要な場合。指定の相手はランダムでロゴが現れその相手に対してなにかをやるといった感じだ。

 

 この手の作りは一から作ると設定が大変だがさまざまなギミックを作るしきがいたため作って貰った。

 

 

 ねねこはあごに指を当て考えていた。悩んでいるようだった。

 

 

「ひそかちゃん、あなたは結構なに考えてるかよくわからないわ……。すぐいたずらを考えるし不気味だし。でも映画を見ているときのひそかちゃんは画面を夢中でみてて楽しそうにしててかわいいと思ったわ」

 

 

 ねねこは思っていたことを言う。

 確かにひそかはいたずら好きで迷惑行為に及ぶことも多々ある。しかし映画に対する思いは本気であることは秘密結社での定期集会や一緒に映画を見に行ったとき伝わってくる。

 

 それを聞いたひそかは

 

 

「映画中は映像を見るのがマナーじゃあないか。ひそかの顔を覗くなんて変態だね君は」

 

「なんでそうなるのよ!?」

 

 

 ぷくーと顔を膨らませたひそか。フードを被っていないひそかはいつもより幼く見えかわいく感じた。

 

 

 次はつむぎの番だ。

 

 

「えっと五分で相手のファンアートを描く。相手は咲夜ちゃんかぁ」

 

 

 つむぎは駒を移動させお題を読み上げた。

 つむぎは紙を用意して咲夜を見ながらファンアートを描くことにした。

 

 

「ファンアートかぁ、そういえばUドリーマーになってから一度も描いてなかったなぁ」

 

「つむぎのファンアートをもらえるなんて嬉しいよ」

 

「でも五分でファンアートは難しいよ!?」

 

「それでも嬉しい」

 

 

 つむぎは咲夜の期待に応えるためせっせとファンアートを描くことにした。

 

 

「えっとああやってこうやって。あぁしっぱいしちゃった。でもやり直す時間もないよぉ」

 

「絵を描けるとそれはそれで大変なんだね」

 

 

 咲夜がつむぎの気持ちを察するように言う。

 咲夜の期待に応えようとし高クオリティなものを描こうとしたが線が変な方向へ行きちょっとだけおかしくなった。

 

 そこで時間は終了する。

 

 

「はい咲夜ちゃん、本当は数時間掛けてちゃんとしたイラスト描いてあげたいんだけどこんなのでごめんね」

 

 

 つむぎは咲夜に描いた紙を見せた。

 紙には咲夜のイラストが特徴を捉えて描いてあった。クオリティこそ荒さが目立ちラフだったが立派なファンアートだ。

 

 

「……ありがとうつむぎ。大切にするよ」

 

 

 咲夜はその紙を大事に抱き締めた。

 

 

「うぅ……さくつむエモぃ……」

 

 

 誰かが小声で何か言った。

 

 

 次は咲夜の番だった。出た目は4。

 

 

「年越しそばを作ってくる。それまで休みか。じゃあつむぎ、台所借りるね」

 

 

 出た内容は年越しそばが完成するまで咲夜は休みというものだった。

 

 年越しそばを食べたいと思っていたつむぎはお題の中に作るのを入れていた。材料も全員分用意してある。

 

 だがまさかこんな早く引く者がいるとは思ってもいなかった。

 しかし、遅いよりはましだろう。

 つむぎは咲夜の姿を見届けた。

 

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