Unreally   作:羅糸

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初めてのバレンタインチョコ作り

◆はじめての手作りバレンタインチョコ作るよ!│麗白つむぎ

 

 

「はい、こんにちは! アンリアルドリーマーの麗白つむぎです。今日ははじめてのバレンタインチョコを作ってみるよ!」

 

 

 つむぎはエプロン姿で自分の家のキッチンにいた。

 

 

「今日作るのは生チョコ。わたしあまり料理とかしないからレシピを見ながら挑戦するよ! がんばるぞぉ! おー!」

 

 

 気合いを入れてつむぎは言った。料理に関しては素人なつむぎ。

 今回は料理サイトを頼りに生チョコを作ることにした。

 

 

「材料は市販の板チョコ、生クリーム、ココアパウダーの三つだよ。アンリアルだけでなくリアルでもできるはずだから是非視聴者のみんなもやってみてね」

 

 

 つむぎはカメラを材料が映るように設定した。

 比較的簡単なレシピだ。これならつむぎでも作れるだろう。

 

 アンリアルとリアルでの料理がほぼ同じようにできるのは不思議だが実際できるのをエレオノーラの料理を見ていると分かる。

 その原理についてこころが解説動画を出していたが、リアルの食材のDNA情報をデジタル変換してアンリアルに味覚などの情報を取り込むという難しい技術が使われているらしくよくわからなかった。

 

 

「まずチョコレートを細かく千切るよ」

 

 

 板チョコをつむぎは一口サイズに折りボウルの中へと入れていく。

 

 

「次に生クリームを温めて……」

 

 

 生クリームを鍋にいれたつむぎは沸騰しない程度に温める。

 

 

「そして生クリームとチョコを混ぜていくよ!」

 

 

 生クリームをチョコが入ったボウルに入れるとヘラでかき混ぜ始めた。

 次第にチョコは溶けて生クリームに混ざってくる。

 

 

「ふふっこの行程、絵の具を混ぜるみたいで楽しいなぁ」

 

 

 つむぎは色が少し白くなるチョコレートを見て絵の具みたいに思い美術部だった中学時代を思い出していた。

 

 

「綺麗な色になったね。このままちょっと食べたいかも……でも、がまんがまん!」

 

 

 とろけて美味しそうなチョコレートを見て食欲が湧いてきたつむぎ。しかし今は撮影中だ。

 つむぎは首を振り欲を抑えた。

 

 それからつむぎは四角い入れ物にクッキングシートを敷きチョコレートを注ぎ込み冷蔵庫に入れた。

 

 そして一時間後。チョコレートは無事固まった。

 

 

「固まったから20等分に切っていくよ、それからココアパウダーをかけて完成!」

 

 

 つむぎはレシピ通りにやってのけ生チョコ作りを終了させた。

 

 

「あとは試食だね、ちゃんとできてるかな?」

 

 

 レシピ通りにやったが不安であった。

 おそるおそるつむぎは生チョコの一つをフォークで刺し口に運ぶ。

 

 

「おいしい! 滑らかでとろけててこれほんとにわたしが作ったの!?」

 

 

 つむぎは思った以上の出来に感動し、自分が作ったのかすら疑ってきた。

 

 

 そのあとシーンが代わる。

 つむぎは自分の部屋にいた。

 

 

「それじゃあファンのみんなにもあげるね。これ感謝の気持ちです。受け取ってね♪」

 

 

 つむぎはにっこりと笑顔で四角い箱包装された先程の生チョコを画面の向こうのファンへと届けるように映した。

 

 そうして動画は終了した。

 

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