Unreally   作:羅糸

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五周年

 つむぎたちは疑問がありつつも広場に来ていた。

 

 今日はこころのUnreally五周年の生放送がある。そこで広場にある大型のディスプレイでその生放送を見ようということになっていた。

 広場には大勢の人が集まっている。

 そこに一人見知った人物がいた。

 

 

「あ、ひそかちゃん!」

 

「やぁ君たちも来たのかい。今回の五周年記念放送には今で隠されてきたUnreallyの丸秘話が公開されるらしくてね。わざわざ大画面で見に来たのさ」

 

「へぇそんなことが」

 

 

 ひそかがわざわざ来るということはそれほどまで重大な情報が隠されているのかもしれない。

 丸秘情報とはなんだろうか?

 

 

 そう思いつつ、つむぎたちはディスプレイを見た。しばらくして時間となり放送がはじまった。

 

 

◆祝!Unreally五周年記念イベント│七色こころ

 

 

 

「あなたの心は何色? わたしは虹色! 七色こころです!」

 

 

 いつもの挨拶とともにこころは現れた。

 バックにはスクリーンがあるステージらしき場所だ。

 

 

「今日はUnreallyサービス開始五周年だよ! みんなほんとにありがとね! ここまで続けられているのもみんながUnreallyをたくさん遊んでくれるお陰だよ」

 

 

 笑顔で答えるこころ。

 

 

「今日はいろいろ話したいことがあるけどまずUnreallyのサービスを提供している会社、株式会社シンギュリアの代表の方に挨拶をしてもらうよ」

 

 

 するとこころはその場から離れ代わりに一人の少女が現れた。

 

 黒い長髪に紫の瞳をした少女だ。

 

 

「まなちゃん!?」

 

 

 さきほどまで道案内をしてあげた少女一式まながそこには映っていた。

 

 

「ご紹介にあずかりました株式会社シンギュリアの代表、次期社長の一式まなですわ」

 

「しゃ、社長!? う、ウチらシンギュリアのご令嬢と会ってたの!?」

 

 

 まなの紹介とともに大きく驚くしき。

 

 

「君たち彼女を知ってるのかい?」

 

「うん、さっき道案内をしててね……」

 

 

 ひそかの問いに答える咲夜。

 

 

 まながシンギュリアの社長の令嬢であることには驚いたがそれだと辻褄が合う。

 

 

「わたくしたちの会社、シンギュリアはAI、VR部門への発展に力を注ぎここ10年で世界でも有数の大企業まで発展しました」

 

 

 するとまなはスクリーンに画像を表示する。

 そこには全世界上位10位の企業をまとめた表でシンギュリアは全世界で3位と表記されていた。

 

 シンギュリアはその革命的な技術力の発展に貢献したおかげで誰もが知る大企業になっていた。

 今使われるAI技術のほとんどがシンギュリアが関わっていると言われているほどだ。

 

 だからそのご令嬢であるまななら2000万円の指輪を買うこともシンギュリア本社に入ることも容易いのだとつむぎは納得する。

 

 

「これはもちろん今まで頑張ってくださった我が社員の働きによるものです。しかしそれ以上に今は亡きわたくしの姉……一式こころがいたからこそ我が社は成長でき進化していきました」

 

 

 するとまわりはざわつく。

 今は亡き姉一式こころという名前にひっかかりがあったのだ。

 

 

「えっとここからはわたしが話すね。みんなは私の正体を不思議に思ったことはない? こんな高性能なAIが現れてびっくりしたと思わない? 実はね……それはわたしを作ってくれた一人の女の子、一式こころのおかげなの」

 

 

 そう言って七色こころは語りはじめた。

 





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