ハイスクールin神殺し 竜王の逆鱗   作:ノムリ

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最近、『天空の扉』『科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日記』とか読んでます。個人的に戦闘シーンの解説と濃い設定がバトルのとか書くのにいい刺激になります。

魔法ドカン!もいいけど、魔法の相性とか物理法則とか混じって来ると戦闘シーン深み出るかなって思い頭の中でイメージだけ湧き上がり、シーンだけ文にしたりしてます。


裏京都へようこそ

 日本の妖怪たちの住処、京都の裏側。”裏京都”を目指す為に両脇に黒歌と白音の抱えて空の旅をすること数時間。

 神速で行くというのも手ではあるけど、数分程度ならまだしも、数十分の神速化はカンピオーネの体でも負荷が計り知れないのでシンプルに飛行という移動手段を取った。

 

 空の旅を終えて一番最初に取った行動は、黒歌と白音の服を買う事だ。

 悪魔たちに攻撃や逃げてる最中に枝葉に引っかけて破れた服のまま京都の町を歩くには観光地として有名なだけあって人も目も多すぎる。

 因みに、猫の耳と尻尾は自在に隠せるそうだ。

 便利なこって。

 

 服を買う資金をどうしたものかと思い、ATMでキャッシュカードを試したけど「最初からやり直してください」とカードを吐き出されるのみだった。運が良かったのは、財布に入ってきた現金が利用出来た事か。そんな雀の涙ほどの所持金も二人の服を購入する為にほとんどが消えていった。

 黒歌は黒いワンピースにカーディガン。

 白音は白いパーカーにハーフパンツの服を購入した。

 その中で一番時間が掛かっているのが、黒歌に合うブラを探す事だ。

 

「なんでアイツのブラを探すのにあちこち歩きまわらなきゃいけないんだ」

「仕方ありません。黒歌姉様の胸が大きいですから」

 腰を下ろしたベンチの隣で先ほど購入した抹茶味のソフトクリームを食べながら、姉が店員に手伝ってもらいながらお店でも数えるほどしか置かれていない大きいサイズのブラの試着をしているのを死んだ魚のような目で白音は眺めている。

 ちなみに、

「何故、姉妹でこんなに差が…」

「ほら、白音はこれから育つからさ、多分」

「いえ、私と同じぐらいの歳で黒歌姉様はBカップありましたから」

 もはや自虐ネタなのではと思えるくらいに胸を話を白音は振ってくる。

 男の俺には理解しがたい話題なので正直触れたくない。

 

「あー!白音だけソフトクリームずるいにゃ!」

 片手に大きな紙袋を引っ提げて戻ってきた黒歌が、白音のソフトクリームを美味しそう、と見つめている。

「お釣りあるだろ、それで買ってこいよ」

「行ってくるからこれ持っておいてにゃ!」

 紙袋を投げて渡すなり、ひゅー、とお店に直行していった。

 

 数分するとバニラ味のソフトクリームを片手に黒歌は戻ってきた。

 買い物の疲れを取るように少し休憩を挟み。本来の目的である裏京都を目指すべく行動を再開した。

「さて、買い物と腹ごしらえも済ませたし、裏京都に行く為の道案内頼むよ」

「任せるにゃ!」

 

 

 

 黒歌の案内でやって来たのは京都の観光名所の一つ伏見稲荷大社。

 朱塗りの鳥居が連なる千本鳥居。

 先頭を歩く黒歌に続き、進んで行く。

「ここが入口なのか?」

「そうにゃ。手順通りに行動すると鳥居が裏京都の出入り口と繋がって入れるようになるにゃ」

 賽銭箱の前で一拍手、一礼をしたのちに、通ってきた鳥居に一拍手。

 また、通り抜けてきた鳥居を戻って行くと、来た時とは違いいつまでたっても鳥居が終わらない。

 五分ほどか、十分ほどになるか、無限に続く鳥居を進み続けている。

 並べられて鳥居自体が表側の京都と裏側の京都を隔離する出入口の役目を果たしているのだろう。

 裏京都は一種の幽世、アストラル界に出来た都のようなものなのかもしれない。

 

 

 鳥居を抜けた先は、江戸時代の城下町のセットのような古い家屋な街並みに空は薄暗くそれが余計に異空間である事を実感させる。

 通り過ぎる妖怪たちは、俺の姿をチラチラ見ながら通り過ぎて行く。 

 どうも裏京都に人間がいるのは珍しいんだろうな。

 

「そこの人間。裏京都になんのようだ」

 声を掛けてきたのは、背中から黒い鳥の羽が生え、法衣を着て手には錫杖を持っているじいさん。多分、烏天狗という妖怪だろう。

 それもそれなりに偉い地位のな。種族はバラバラけど、後ろに部下らしい妖怪たちを引き連れている。

 

「外で二人を保護したんでね。日本に来るついでに連れてきたわけなんだけど。迷惑だったか?」

 隣にいる黒歌と白音に視線を移す。

 

「……ついてこい」

 烏天狗のじいさんは部下の一人に何か指示を出すとそれに従い、指示を受けた部下は早足で大通りの一番奥に立っている建物に向かっていった。

 お偉いさんに報告と何か警護の準備でもするのだろう。

 

 

 

 

 烏天狗のじいさんに案内され長い階段をのぼりきると見えたのは大きな日本家屋だ。階段の下を城下町とするならこの家屋は貴族が住む場所となるのだろう。

 出迎えた女性たちは外見こそ人間に近いが、黒歌や白音のように頭から狸の耳が生えているのを見ると妖怪である事を改めて実感する。

 

 

 案内されたのは客間。

 部屋の中心に置かれて三つの座布団に腰を下ろすと

 その前方で下ろされていた御簾があがった。座っていたのは金髪ながら僅かに茶色も混じった濁った金髪の女性だ。

 頭部に三角形の狐の耳にと背中の後ろでゆらりと動く九本の尻尾。黒歌よりも一回り大きな胸は着ている着物に半分ほどしか収まっていない。

 胸が大きいと着物が似合わない、と言われるが黒歌とこの人のを見ているとそもそも着れないが正しいのではと思えてならないよ。 

 

 

「ようこそ、人間と猫魈の子供たち。妾は裏京都を取りまとめておる八坂と言う。このように九尾じゃ」

 ゆるり、と背後の尻尾を動かす。

 まとめ役か、まさか裏京都で一番のお偉いさんに顔合わせとなるとは。

 

「俺は大宮蒼燕。こっちの黒い方が黒歌、白い方が白音だ」

 

 そのまま俺が神殺しである事と転移してきた事を除き。これまであった事を説明した。

 黒歌と白音が逃げ出し、二人を追っていた悪魔たちを殺した事その後、日本に移動してきたことを伝えた。

 

「そうか。我らが同胞を救ってくれたことを感謝する。妖怪も三大勢力特に悪魔からの被害は多くてな、裏京都や日本神話から何度も抗議はしているのじゃが全く聞く耳をもたん」

 

 黒歌から聞いた通り。三大勢力ってのは随分と好き勝手に動いてるのか。

 それに日本神話ね…神も一柱で動いているわけじゃなくて勢力一団体として動いているようだし、神殺しである事や余計に黙っておいたほうがいいな。

 

「助けたのも流れってやつだよ。これは単純な疑問なんだが転生悪魔を元の種族に戻す事ってのは無理なのか?」

「裏京都や人間界にする陰陽師たちも色々と試行錯誤はしているが今の所上手くいった、という報告も噂も聞いた事はない」

「…そうなんだ」

 権能の中に一つだけ他人の能力や持ち物に干渉できる特殊なものがあるんだけど『悪魔の駒』にまで効果があるか分からない以上、今口にするのは良く無い。それに俺が、権能なんてものを持っている事は話していないのにそんな術がある事を知られるのは不味い。

 

 黒歌と白音だって、さっき話に出てきた日本神話と協力関係である裏京都と敵対する事になった場合、敵になるか分からない。

 

「今日はこのまま泊まっていくがよい。良い部屋と美味しいご飯を用意させよう、温泉もあるのでな長旅の疲れを癒すとよいぞ」

 

 労いの言葉を口にしながら八坂はにっこりと微笑んだ。

 

 

 @ @ @

 

 

 

「あ~、生き返る」

 手足の先からじんわりと温泉の温かさが芯まで伝わっていく。

 刺身に天ぷら、デザートのあんみつと和食尽くしな晩御飯をご馳走になり。黒歌と白音より一足先に温泉へと直行。

 

「真面目にどうっすかな~」

 権能が戦闘で有効なのはこの前の中級悪魔との戦いで、ほぼほぼ確認が取れている。使ったのは『終末の邪竜(カタストロフ・ドラゴン)』だけにはなるけど、機会があれば一個ずつ試していくしかない。

 問題はこれからの衣食住だ。

 所持金は一万円ちょっと。そんなんじゃ、節約して一ヵ月がギリギリもつかどうかって所だ。

 他にも色々と考えないとな。

 住む場所に、そもそもこっちで戸籍がないんじゃ免許も身分証明書やらも役には立たない。小説の異世界転移って中世とか、江戸時代とかが多いからな~、身分証明とかなあなあで管理されてなかったり、そも国の規模小さくて国ごとでしか管理してないって設定が多もんな。

 神殺しが身分証明できなくて詰むとかあるか普通?

 

「お~!おっきい温泉にゃ!天然温泉にゃ!」

 

 ……ん?

 気のせいか脱衣所から黒歌の声が聞こえたような。いや、きっと気のせいだ、だってこっち男湯だし。

 

 ガラ、と脱衣所とお風呂を隔てる扉を勢いよく開いて現れたのは、案の定、黒歌だった。ただ一糸纏わぬ全裸のだ。

「はっ!?なんでお前らこっちに入って来てんの!?女湯は反対だろ!てか、前を隠せ、前を!」

 慌てて後ろを向きながら声だけで追い出す事を試みえる。

「八坂さんにお願いして貸し切りの混浴にしてもらったにゃ!」

 はい、犯人はコイツだったよ。

 てか、八坂さんも何してくれちゃってんの!

 こちとら思春期の男子高校生ですからね。神殺しだろうと性欲くらいあるっつーの。

「黒歌姉様、走ると滑って転びますよ」

 脱衣所から出てきたのは、胸までしっかりとタオルを巻いて隠した白音だ。

 よかった、白音は隠すという常識があって。いや、入ってきている時点で良くないか。

 

「すみません、止めたんですが、私もこれ以外のいい方法が提案できず……説得されました」

 

 マジでどんな会話をしたら男湯に突入する、という結論が出る。

「ほら、美人なお姉さんと可愛い子がご奉仕してあげるから湯舟から上がるにゃ!」

 湯舟に入ってくるなり、背中越しに抱き着くとそのまま引きずられるように湯舟から引っ張り出される。しかも黒歌が背中越しから抱き着けば必然、布一枚の隔たりもなく胸が直接、背中に当たる。

 

「おま!?てか、力つよ!魔力で肉体強化してやがるな!」

 抵抗というか、振り解けないわけでもないが、権能なんて使えば傷つける事になる。結果、抵抗できないわけではないが、抵抗という選択肢は取れないので諦めてされるがままの方が楽だ。

 

 ぽす、と木製のバスチェアに座らされると背後に立つ、黒歌と白音。

 正面の鏡は湯気で曇ってしっかり見えないけど、ぼやけた姿で白音も身に着けていたタオルを外したのは分かった。

 

「それじゃご奉仕の開始にゃ!」

「…恥ずかしいですが、仕方ありません。ご奉仕です」

 

 ぺたり、とつい先ほど感じた感触を再び背中に感じる。しかも違い感触が二つ。

 

「どうにゃ、蒼燕?美人のお姉さんキャラと可愛い妹キャラのおっぱいで体を洗われる感触は?」

「お前ら、何がどうやったらコレ(ご奉仕)をするに至るんだよ」

「…私たちなりのお礼です。私たちに返せるのは体で何かしてあげるくらいですから。蒼燕さんはいつ裏京都を出ていくかわかりません。受けた恩は早めに返すに越したことはありませんが、同時に話す時間が欲しいのです」

 白音が俺の背中に抱き着くように体勢になりながら口にしてきた。

 

「なんの話だ?」

「これからの事です」

「二人の目的は裏京都に来ることなんだからもう達成してるはずだろ。俺は道案内と日本に来るついでにって事で協力し合ったわけだし」

「はい、そうですが、私たちは貴方と一緒に居たいのです……ご迷惑でなければですが」

「迷惑なんてないけど、理由が分からん。一緒に来たって得なんてないぞ?住む場所もなければ、金もない。戦いになれば守ってはやれても絶対なわけでもないし」

 

 右肩に黒歌。

 左肩に白音。

 二人が手を置き、耳元にまで顔を近づけてくる。

「蒼燕は、エロゲーのキャラみたいに鈍感にゃ。私たちは、蒼燕に恋をしたから付いていく。好きになった男と一緒に居たいっていうのはそんなに可笑しい事にゃ?」

「そうです。恋をした乙女を舐めない事です。例え置いていったとしても絶対に追いかけますからね」

 

 

 

 ―――これは予想していなかった展開だ。

 

 

 

 




小説書いていると疑問に思う事があるんですが、

「やあー!」
 ○○は叫び声をあげて攻撃を繰り出した。





 ○○は叫び声をあげて攻撃を繰り出した。
「やあー!」

この二つってどっちの方が伝わりやすかったり、読みやすいですか?




 温泉のシーンはユーチューブでエロゲー実況見ながら書いていたので途中でR18によりすぎて一旦書き直ししました。
 R18設定してない小説ってどこまでならセーフでどこからアウトになるのやら難しいですよね。
 てか、HHDDって小説が結構、おっぱいやら乳首やら言ってるしその辺りはセーフでしょうけど、“新妹魔王の契約者”とかはアウトなんじゃね?って気がしてます。
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