その過程で一部キャラの台詞がおかしいかもしれませんが許し亭許して。
前話の東条トレーナーの口調がおかしかった為修正しました。
東条トレーナーの口調が安定しない…
話し合っている三人を見たエアグルーヴは東方不敗に話しかける。
「では私は生徒会室に戻る。何か分からないことがあったらその二人に聞くと良い」
「あぁ、案内感謝する」
「別に今回だけで担当ウマ娘を決めなくても良い。だが1ヶ月以内には必ず決めろ」
そう言ってエアグルーヴは練習場を去って行った。
そのやり取りを見た後、資料を確認した沖野と東条は真剣な顔で話し始める。
「おハナさん、今回メンバー、どう思う?」
「中々のクセ者揃い、特にマイラーの面子が優秀だと思うわ。一考の余地有りね」
「おー学園最強チームリギルを率いるおハナさんが太鼓判を押すか……よし東方不敗! ……長いな東方で良いか。今回はマイルの奴らに注目するのがオススメだぞ!」
「フム、マイルというのはどの程度の距離を指すのだ?」
「それもか……マイルってのは1401m以上1800m未満の事を指す。短距離程短くないが中距離程長くもないって感じだな。
因みに短距離は1200m以上1400m未満、中距離は1801m以上2400m未満、長距離は2401m以上って感じだ」
「なる程……そこそこの距離だな。それで、お主らは誰に目を付けるのだ?」
「私のチームはすでに多くのマイラーを抱えているから特に注目していないけど……あえて指すならオグリキャップね」
「すまぬ、どの娘だ?」
「……あの葦毛のウマ娘よ。特に差す時の脚の強さは怪物の名に相応しい。食費がとんでもないことになる点を除けばスカウトに値するわね」
「俺だったらキングヘイローだな。あっあそこの茶髪ロングの娘ね。今はまぁまぁだが磨けば光る物を持ってるな。何よりとにかく根性がある! 勝つ為ならどんなに泥臭くても努力する点が良いな。ちなみにお前さんは全くの知識無しだが選ぶなら誰を選ぶ?」
「そうだな……儂ならば「やややややっ! そこにいるのは学園最強チームリギルのトレーナーとチームスピカのトレーナーではありませんか!」
東方不敗が待機しているウマ娘達を見て答えようとした瞬間、一人のウマ娘が猛烈な勢いで近づいてきた。
「いやはや、遂に私のあまりの優秀さに学園最強チームも目をつけたという訳です! 流石私! いやぁ照れますね! 更に皆の模範となるウマ娘に相応しくなる私を止めることは誰にも出来ないでしょう!」
いきなり近づいて来たと思ったらものすごい勢いで自画自賛し始める謎のウマ娘に東方不敗が残念なモノを見る様な目を向ける。
「誰だお主は?」
「むむっ⁉︎ この私を知らないのですか⁉︎ 成績優秀、品行方正、皆の頼れる模範的ウマ娘! 私といえば学級委員長、学級委員長といえば私と言われるこのサクラバクシンオーをご存知ない⁉︎」
「いや、知らんな」
「そんなぁ⁉︎ 私の名はまだ轟いていないのですか⁉︎」
サクラバクシンオーは東方不敗が自分を知らない事を知るとまるでこの世の終わりかの如く落ち込んだ。
「あー、サクラバクシンオー。こいつは今日トレーナーになったばかりの新人だ。お前さんどころか大体のウマ娘の名前を知らないからしょうがない。それにお前は成績優秀と言ったがこの前の試験で補習を受けていただろう」
「なる程、新人トレーナさんでしたか! だったら私を知らないのも無理はありません! それに補習は私のあまりの優秀さに先生達が付きっきりで教えてくださっているのです!」
まるでアホを体現したかの様なサクラバクシンオーを見て東方不敗は声を上げて笑う。
「ワハハハハ、なんとも勇ましい事よ! サクラバクシンオーよ、貴様はどのレースに出るのだ?」
「おや、私の優秀さに目を付けたのですか? 素晴らしい判断ですよ! 私は最後の長距離のレースに出る予定です!」
「お前さんが長距離だと? どういう事だ?」
「どういう事もこういう事もありません! 私は学級委員長、皆さんに模範たる姿を見せるため、あらゆる距離を走るのです! 新人トレーナさんも私の勇姿をぜひぜひ目に焼き付けて下さい! ぶっちぎりの一着を取って参りますので!」
「ほう…よく吠えるでないか! ならばお主の勇姿とやらを見せてみよ!」
「勿論です! それでは! バクシンバクシーン!」
大口を吐いて走り去るサクラバクシンオーを何かを懐かしむように見る東方不敗とは反対に、先輩トレーナー二人は頭を抱えていた。
「全く……何であいつが長距離に出るのかと思ったらそういう事かよ……」
「これでもう短距離の一位は決まったわね」
頭を抱える二人を不思議そうに見る東方不敗。
「何故そんなに頭を抱えておる? 見る限りでは中々の瞬発力を持っていそうな脚だったが?」
「え、お前さん身体見ただけで特徴わかるの? 俺でも触らないと判らないのに……」
「触るだけで判るあなたも大概よ……それにいきなりウマ娘の脚を触るのをやめなさい。何人かのウマ娘達から苦情が届いているわ」
「や、性分なんで。それより東方、お前さんなんで見ただけで分かるんだ?」
「儂は長年武道家をやっているからな、身体を見れば大体の特徴は判る。とは言えウマ娘と人間の筋肉は大分違う故、詳しくは判らぬがな。あの娘の脚は他に比べてふくらはぎが異常に発達しておった」
「武道家なんてこの世にまだ存在したのかよ……」
「なる程、理事長があなたをスカウトした理由が何となく理解できたわ……そこまで見抜けるのならレースを見たほうが早いわね」
そう言って東条は今にも始まろうとしているレースに目を向けた。それに倣い二人も黙って始まるレースに目を向けた。
──────────
それから短距離、マイル、中距離のレースが終わって長距離のレースが始まろうとしていた。
「どうだ東方? 今の所気になるウマ娘はいたか?」
「いや……オグリキャップとやらの様に光るモノを持っている輩はおったが、こm……理事長に言われた『ピンとくるウマ娘』とやらはおらんな」
「そもそもピンとくるってどういう事かしら……取り敢えず次の長距離のレースも見ましょうか」
「次のレースといえば……あの娘が出るレースか」
「あの娘? ……あぁサクラバクシンオーの事か。まぁなんとなく結果は見えているけどな」
そう言って沖野はスタート地点に目を向ける。そこには準備運動をするウマ娘の中にやる気を出しているサクラバクシンオーの姿があった。
それを見て周りのトレーナー達がざわめく。
「ホントにサクラバクシンオーが長距離に出んのかよ……」
「俺このレースに限って未来予知出来る自信あるわ」
「サクラバクシンオーは一体何を考えているんだ……」
「俺は何も考えて無いにA5ランク人参10本賭けるぜ」
「私は何か秘策があるにA5ランク人参10本」
「この時点で十万円の出費が確定したな……」
「これ無理ゾ」
周りが騒ぎながらも各ウマ娘達がスタート位置に立つ。
そしてスタート係が旗を挙げ、
「よーい……スタート!」
勢いよく振り下ろした。
全員が勢いよく飛び出す中、一人だけ抜きん出て速いウマ娘がいた。
「バクシンバクシンバクシーン!」
サクラバクシンオーである。
スタート直後に怒涛の勢いで先頭に立ち、後続との距離をみるみる離していく。
「凄い初速……こんなの見たことないわ……!」
「これもしかするともしかするんじゃ無いか?」
一部のトレーナー達が驚く中、東方不敗は呆れた顔をしていた。
「なる程な、お前達が見れば判ると言った理由がよく分かったわ。あれはもう足を残せん」
「ん? あぁそうだ、彼女は元々短距離を得意とするウマ娘。お前さんが見抜いた瞬発力は短距離では必須だが長距離では持久力の方が大事になってくる。当たり前だけどな……だが瞬発力が見抜けるのなら何故持久力も見抜けなかったんだ?」
「言ったであろう、ウマ娘と人間の筋肉の構造は違っていると。流石にそこまで詳しく見抜けんわ」
「彼女、持久力が1番のネックなのよ……」
「それ以上に重要なことがある」
「ん? 持久力以上に重要なこと?」
「あやつは阿呆だ、とびっきりのな。恐らくだが、走っている時は何も考えておらん。まるで昔の弟子を思い出すわ!」
「あぁだからお前さん『残す足が無い』じゃなくて『足を残せない』って言ったのか!」
彼らの予想通り、最初は順調に飛ばしたサクラバクシンオーだったが、終盤に差し掛かるとみるみるスピードが落ちていき、結局他のウマ娘達に追い抜かされ12着となった。
因みにチームスピカのトレーナーに正式名称はありませんが、多くの人から声優の名前から沖野Tと呼ばれています。
というわけでこの小説ではスピカトレーナーの名前を沖野晃司とします。
サイゲは早くマンハッタンカフェ実装して、どうぞ。
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